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平凡の日
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月曜日の昼休み、百合は座っていた。
具体的に言えば、ボーっとしながら座っていた。
未久と末樹とは同じクラス。
あの出来事から土日を挟んだ月曜日、顔を合わせなければならないのだ。
いやもう既に顔は合わせている。
でも未久も末樹もそれぞれの友達グループと当たり前の様に話している。
百合は2人と話していない。
「……」
未久を見る。
クラスの不真面目な男子、ストレートに言えば不良男子と話している。
大きな声で騒いでるグループにいるのに、未久はどう見ても1人だけ大人だ。
百合の方を見る事はない。
「……」
末樹を見る。
クラスの男子に人気の可愛い女子たちと1つの机を囲んで笑顔で話している。
末樹の無邪気な笑顔は本当に眩しい。
百合の方を見る事はない。
「……」
決して百合もクラスに友達がいないわけではない。
ほどほどに話しかけられ、ほどほどに話をする。
親友といえる存在はいないと言えるが、それでも平凡な学校生活は送れている。
「……」
再び未久を見る。
ずっと近くに顔を寄せ、耳をひたすら弄ってきた時の事を思い出す。
「っ……!」
耳が赤くなっていく気がして、慌てて目線を変える。
その視界には末樹がうつる。
ひたすら上半身を襲ってきたくすぐり。そしてあの濃厚な溶けるようなキス。
「っ~~~~~~!」
顔まで赤くなっていく気がして、机に伏せた。
今週の金曜日。何をされるのだろう。
具体的に言えば、ボーっとしながら座っていた。
未久と末樹とは同じクラス。
あの出来事から土日を挟んだ月曜日、顔を合わせなければならないのだ。
いやもう既に顔は合わせている。
でも未久も末樹もそれぞれの友達グループと当たり前の様に話している。
百合は2人と話していない。
「……」
未久を見る。
クラスの不真面目な男子、ストレートに言えば不良男子と話している。
大きな声で騒いでるグループにいるのに、未久はどう見ても1人だけ大人だ。
百合の方を見る事はない。
「……」
末樹を見る。
クラスの男子に人気の可愛い女子たちと1つの机を囲んで笑顔で話している。
末樹の無邪気な笑顔は本当に眩しい。
百合の方を見る事はない。
「……」
決して百合もクラスに友達がいないわけではない。
ほどほどに話しかけられ、ほどほどに話をする。
親友といえる存在はいないと言えるが、それでも平凡な学校生活は送れている。
「……」
再び未久を見る。
ずっと近くに顔を寄せ、耳をひたすら弄ってきた時の事を思い出す。
「っ……!」
耳が赤くなっていく気がして、慌てて目線を変える。
その視界には末樹がうつる。
ひたすら上半身を襲ってきたくすぐり。そしてあの濃厚な溶けるようなキス。
「っ~~~~~~!」
顔まで赤くなっていく気がして、机に伏せた。
今週の金曜日。何をされるのだろう。
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