【R18】無口な百合は今日も放課後弄ばれる

Yuki

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平凡の日

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月曜日の昼休み、百合は座っていた。
具体的に言えば、ボーっとしながら座っていた。

未久と末樹とは同じクラス。

あの出来事から土日を挟んだ月曜日、顔を合わせなければならないのだ。
いやもう既に顔は合わせている。

でも未久も末樹もそれぞれの友達グループと当たり前の様に話している。

百合は2人と話していない。

「……」

未久を見る。

クラスの不真面目な男子、ストレートに言えば不良男子と話している。
大きな声で騒いでるグループにいるのに、未久はどう見ても1人だけ大人だ。

百合の方を見る事はない。

「……」

末樹を見る。

クラスの男子に人気の可愛い女子たちと1つの机を囲んで笑顔で話している。
末樹の無邪気な笑顔は本当に眩しい。

百合の方を見る事はない。

「……」

決して百合もクラスに友達がいないわけではない。

ほどほどに話しかけられ、ほどほどに話をする。
親友といえる存在はいないと言えるが、それでも平凡な学校生活は送れている。

「……」

再び未久を見る。
ずっと近くに顔を寄せ、耳をひたすら弄ってきた時の事を思い出す。

「っ……!」

耳が赤くなっていく気がして、慌てて目線を変える。
その視界には末樹がうつる。

ひたすら上半身を襲ってきたくすぐり。そしてあの濃厚な溶けるようなキス。

「っ~~~~~~!」

顔まで赤くなっていく気がして、机に伏せた。



今週の金曜日。何をされるのだろう。
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