夢破れる瞬間に～血降る青き大空～

序章

序章

　　　　　　夢破れる瞬間に
　　　　　　　～葵紀編～

その世界では、生産力一位のコラリング合衆国、世界最大の国土を持つフクリル連邦、宗教国家のキリタミア皇国、軍事国家の紅蓮帝国の四大国が、互いを警戒しながら存在していた。
そんなあるとき、たった一国の宣戦布告から世界を巻き込む大戦が勃発した。
これを「World war　The door of hell opens」と言う。
その後、早千年、戦火は常に燻られ、いつ燃え上がってもおかしくない状況下だった。
そして今、塵芥歴2221年目現在はその戦火に吞まれ第四次世界大戦が勃発していた
その中、四大国の中で世界最強とまで謳われた海軍を擁する紅蓮帝国の、西方全線、手前の水落杭基地に一人の天才と謳われる若き航空機乗りの姿があった。
その男の名は、咲治　葵紀（さくじ　きき）、若手ながらエースを張る、空軍の期待の星。
　そんな彼の近くに忍び寄る暗く底の無い影、彼を巻き込む流れは捻じれその流れに仲間と共に巻き込まれていく、彼の行く末はいかに、そして世界の道とはいったい...。
現実とは、近く遠い関係性がなく、ある世界、
どんな世界も、人々がいるがために物語は紡がれる
この世界の者が滅びぬ限り、終わることはない物語
そんな世界を軸とした果ての無い物語、そして戦争という暗き影はどこまで沈みゆくのか
ヒューマンＳＦ架空戦闘物語