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『レクイエム』なんて聞いてる場合じゃ無かったわ…
もう、『トミノの地獄』の大間違いに気がついて、慌ててるところに、落選の知らせ…
私の頭の中で、この作品のレクイエムが鳴り響いている…そんな今日この頃…
しかし、先を書かないわけには行かない。
剛を何とかしなきゃ…人間に戻すためには、話を終わらせないといけない。
でもっ、その前に、間違いの訂正をしなくては!
混乱する私を酒を飲んで、すっかりリラックスした剛が笑う。
「どうしたの?」
一人だけ、南の島のバカンス気分で寛(くつろ)ぐ剛にムカついた。
「間違ったのよ。色々とね、ついでに落選するし、泣きたいわよ。」
ボヤく私を不思議そうに剛が見つめる。
「ええ?さっきまで、入選するか、騒いでいたじゃないか!」
剛が不服そうに頬を膨らませた。
「そうね、でも、あれから数日が過ぎているのよ。
アンタは現在、半分悪魔だから、時間の感覚が少し違うのよ。」
私は言葉をぶん投げた。
「ふーん。そうなんだ。だから、こんなチョッピリの酒でいつまでも酔えるんだね。」
剛は楽しそうに壁に寄りかかって、そして、自分の酒のグラスがない事を嘆いた。
「あれ?あのグラス、片付けたの?チョッピリ残っていたのに…」
はぁ…と、ため息と一緒に、ネガティブな気持ちも外に出て行く気がした。
私は、黙ってグラスを取りに行き、そうして、道の駅でつい、買ってしまうカップ酒のシリーズから、山形のお酒を手にすると剛のもとへ向かった。
「うわぁ…カップ酒だ!いいなぁ…」と、剛は悲鳴をあげ、そして、照れながら確認してきた。
「本当に、これ、俺が飲んでいいの?」
私は頷き、複雑な気持ちになる。
死んだら、人間の魂がどうなるかなんて分からない。
金儲けや、人間を操る目的で、オカルトを利用する詐欺師もいるのも現実だから、コンプライアンスがきつくなるのも仕方ないと思う。
でも、私が昔から見聞きしたように剛は魂となり、線香などの煙や、酒の蒸発する気だけを糧にする存在になてしまったんだと悲しくなる。
気持ちを切り替えるようにカップ酒を景気良く開けて剛の前に置いた。
もう、『トミノの地獄』の大間違いに気がついて、慌ててるところに、落選の知らせ…
私の頭の中で、この作品のレクイエムが鳴り響いている…そんな今日この頃…
しかし、先を書かないわけには行かない。
剛を何とかしなきゃ…人間に戻すためには、話を終わらせないといけない。
でもっ、その前に、間違いの訂正をしなくては!
混乱する私を酒を飲んで、すっかりリラックスした剛が笑う。
「どうしたの?」
一人だけ、南の島のバカンス気分で寛(くつろ)ぐ剛にムカついた。
「間違ったのよ。色々とね、ついでに落選するし、泣きたいわよ。」
ボヤく私を不思議そうに剛が見つめる。
「ええ?さっきまで、入選するか、騒いでいたじゃないか!」
剛が不服そうに頬を膨らませた。
「そうね、でも、あれから数日が過ぎているのよ。
アンタは現在、半分悪魔だから、時間の感覚が少し違うのよ。」
私は言葉をぶん投げた。
「ふーん。そうなんだ。だから、こんなチョッピリの酒でいつまでも酔えるんだね。」
剛は楽しそうに壁に寄りかかって、そして、自分の酒のグラスがない事を嘆いた。
「あれ?あのグラス、片付けたの?チョッピリ残っていたのに…」
はぁ…と、ため息と一緒に、ネガティブな気持ちも外に出て行く気がした。
私は、黙ってグラスを取りに行き、そうして、道の駅でつい、買ってしまうカップ酒のシリーズから、山形のお酒を手にすると剛のもとへ向かった。
「うわぁ…カップ酒だ!いいなぁ…」と、剛は悲鳴をあげ、そして、照れながら確認してきた。
「本当に、これ、俺が飲んでいいの?」
私は頷き、複雑な気持ちになる。
死んだら、人間の魂がどうなるかなんて分からない。
金儲けや、人間を操る目的で、オカルトを利用する詐欺師もいるのも現実だから、コンプライアンスがきつくなるのも仕方ないと思う。
でも、私が昔から見聞きしたように剛は魂となり、線香などの煙や、酒の蒸発する気だけを糧にする存在になてしまったんだと悲しくなる。
気持ちを切り替えるようにカップ酒を景気良く開けて剛の前に置いた。
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