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BAR「スノウホワイト」②
しおりを挟む「そんな感じだったんだ?」
話を聞き終えたブラッディは目を丸くする。
マンゴヤンとファジーはくすくす笑って
「大変だったよね~」
と言い合った。
「そういえばあの子、遅くない?」
ブラッディは時計を見ながら2人に問いかける。
「あー、あの子はねぇ。」
「1番隊討伐部でしょ~?残業すごいらしいわよね。」
3人で顔を見合わせたところで、
チリンチリン……
「ごめん、お待たせ~!!!」
新たな声が響いた。
「「「グラス!お疲れ!」」」
「3人ともありがとう~!」
ファジー、ブラッディ、マンゴヤンは新たに参加したグラス・ホッパーと共に再びグラスを合わせる。
4人はそれぞれフワフワとした髪と美しい所作から、四睦姫と呼ばれていた。
グラスはその最も美しいとされた女性で、ティアラを頭に冠している。
「も~、仕事しんどすぎるわぁ。」
その美しい顔を歪ませ、グラスはカウンターに倒れ込む。
「討伐部隊ってそんなに忙しいの?」
「忙しいなんてもんじゃないわよぉ!今日なんてね……」
ブラッディの発言に食いつき、グラスは今日の愚痴を零し始めた。
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