105 / 268
第一百零五話 東山買宅・残院立局
しおりを挟む
暮春の風が背中から吹き上がってきた。山の湿った木の匂いと、遠く城下の煙の匂いをいっしょに運んでくる。
夕暮れどき、最後の稜線を回り込むと、ようやく洛中が視界の向こうに押しひろげられた――。
鴨川が暗い銀の帯のように城東を横切り、屋根が幾重にも重なり、そのいちばん奥には、朱の社殿の一角がかすかにのぞいている。
弥助は思わず足を止めた。
「先生、あれが……京なんですね……」
柳澄原(柳澈涵)は「ふむ」とだけ応じた。
背には薬箱が重くのしかかり、腰の刀は衣の下に隠れている。だが、その歩きぶりには行きずりの廻り医者の気配は少しもなく、むしろ衣を着替えたばかりの大名家臣のようであった。
本当に重いのは、背でもなければ腰でもない。
袖の中だ。
袖の中の金包みは、何度も出し入れされたせいで、角が少し丸くなっている。
清洲を発つとき、織田信長が何気なさそうに放ってよこした「路銀」であった。その額は、ただの「見送り」にしては、あまりに大きい。
「身につけておけ。清洲に置いておけば、余計な者の目を呼ぶだけだ」
あの男は笑いながら、たしかにそう言った。
柳澄原はその笑みを覚えている。
だが、自分をどこかの家の「金で買った手」だと納得する気はさらさらなかった。
金は金。
局は局。
京に入るや、彼はふつうの旅人のように宿を探すこともせず、まっすぐ東山の方へと折れた。
道をたずねるとき、彼が口にしたのはただ一言。
「人のために宅を求めるのを得意とする町人は、どこにいる?」
問いかけられた脚夫はぽかんとした後、石畳の坂を指さした。
「山崎屋って店がありやす。大名衆や公家衆の家探しばかりやってるところで」
山崎屋の店は大きくはないが、すみずみまでよく整えられていた。
帳台の奥に座る主(あるじ)は四十前後、背筋がまっすぐ伸びている。初めのうちは、前に立つ二人の身なりを見て、地方の儒医と従者ぐらいにしか思わず、笑みもどこか上すべりだったが――柳澄原が袖の金包みを帳上に置いた瞬間、その目つきが変わった。
袋が板の上に落ちて、実に手応えのある低い音を立てる。
「先生は……?」
「湖東から来た者だ」柳澄原は言った。「東山に宅を買いたい。山に寄りかかり、見晴らしの利くところ。城も水も、どちらも望めるのがよい」
主人の胸中が一度転がる。
口ぶりは、ひと休みのために腰を落とすだけの浪人医者ではない。
腰を据えて「根を張る」者のそれである。
「東山の宅となると……お値段は安くはありませぬが」彼は探るように言った。「借家でございましょうか、それとも――」
「買う。一括で払う」
そこで今度は弥助が目を丸くした。
山崎屋の主人はすぐさま帳台の奥から出てきて、直々に二人を案内した。
宅探しは、意外なほどすんなり進んだ。
まず一軒目は清水寺の参道近く。人声は絶えず、呼び込みも賑やかで、たしかに景気はよさそうだが、香華と油煙が全身にまとわりつきそうである。
二軒目は山腹に寄った新築の屋敷。梁や柱はぴかぴかに光り、塗りたての笑顔のように整っているが、どこか作り物めいていて、見ているだけで胸がむかつきそうだ。
最後の一軒は、目立たぬ石畳の小路のいちばん奥にあった――。
門前の石灯籠は途中まで焼け焦げ、その上には古い苔が張り付いている。
塀は高くはないが、中は奥行きがある。前後二棟、脇の庭には太い楓が一本。片側の枝は黒く焦げ、反対側からはすでに新しい葉がのびていた。
軒下には前の主の家紋札がまだ掛かっているが、文様は煙に焼かれて判別しづらい。
山崎屋の主人は声をひそめた。
「この宅は、もとはある中級武士の別邸でしてな。数年前の大火で一角が焼け、人も何人か亡くなりまして……そのうえ、その家の主君も代わり、いっそ手放すことになったんでさ。お値段のほうは……まぁ、話はつきやすいで」
弥助は梁の焦げ跡を見上げ、背筋がひやりとした。
「先生、ここ……縁起が悪いんじゃありませんか?」
柳澄原は答えない。
井戸に手を触れ、門を眺め、庭を一巡し、楓の根元に立って、ゆっくりと目を細めた。
背後には山。
前方へ緩やかに下ってゆく視線の先には、かすかに鴨川と城下の屋根の輪郭が見通せる――山は玄武、水は明堂。
楓の根がおさまっている位置は、ちょうど庭を流れる水脈と石の筋が交わるところであった。
火は西から舐め上がり、幹の片側を削ぎとっているが、残った半身の筋は却って太く、あたかも刀傷の裂け目から新たな命が生え出したかのようだ。
「山は玄武、人は山を背にして座るのがよい」柳澄原は楓の斜めに伸びた枝を指で軽く弾いた。「前には水が来る。左の青龍、右の白虎はいささか物足りぬが、この一帯は気がひらけていて、中央に局を仕掛ける余地がある」
山崎屋は、最初は調子を合わせて笑っていただけだったが、「玄武」「明堂」という言葉が出た途端、ふざけた色を引っ込めた。
あらためて梁を見上げ、楓を見て、唾を飲み込む。
「一度火に舐められたぶん、むしろ古い穢れが割れている」柳澄原は続ける。「梁の焦げは西に寄り、東はほとんど無傷。火の勢いはこのあたりで止まった。次に火が来るとしても、まず古い道筋をなぞるだろう」
主人の背中に冷や汗がにじむ。
これは迷信の講釈などではない。まるで、「火軍の通り道」を読んでいるかのような口ぶりであった。
「値は?」柳澄原が振り向いた。
山崎屋は腹を括って数字を口にする。
柳澄原は首を振った。
「この宅は元の『魂』をすでに手放し、骨だけが残っている。売るのは骨であって、門地ではない」彼は淡々と言った。「今の京の火気の高さを見れば、もう一度焼ければ、ここは灰になる。売り抜けねばならぬことは、あなたがいちばんよく知っているはずだ」
主人は沈黙し、やがて歯を食いしばって、値を三割ほど切り詰めた。
柳澄原はそれ以上押しも引きもせず、袖の金包みをほどいた――金の小判が几帳面に並べて置かれてゆく。表の彫りは細やかで、普通の町人がそうそう手元にするものではない。
山崎屋の視線が端に引っかかり、胸がひやりとした。
小判の縁に刻まれた紋様は、彼が遠目に見たことのある「織田家御賞与の金」と、驚くほどよく似ていたからである。
湖東から来た儒医が、織田家由来と思しき金を手に、東山に宅を買う。
この三つの事実が、一瞬で一つにつながる。
「余った分は、山崎殿に口を閉ざしてもらう手間賃だ」柳澄原は、包んでおいた銀を一つ、そっと押しやった。「ここは今日からただの町家の古い宅。元の主のことも、新たな主の出どころも、口に出す必要はない」
山崎屋は何度も何度も頷いた。
「もちろん、もちろん。ほかにもお宅をご覧になりますなら――」
「いや、東山はこれで足りる」
店を出るころには、空はすっかり暮れていた。
石畳の坂を戻り、新たに買い入れた宅へ。弥助が油灯を掲げて先に立つ。灯りが門の古い木札を照らす。そこに刻まれていた家紋はもう剥がれ落ち、ただ輪郭だけがぼんやりと残っている。
「先生、この札、取り替えましょうか?」
「そのうち替えるさ」柳澄原はしばし見上げてから言った。「だが、『柳』にも、『織田』にも替えぬ」
彼はそっと木札を叩いた。骨を起こしてやるように。
山から吹き下ろす夜風が、焦げた梁の隙間を抜け、空いた障子をくぐり、楓の枝葉をかすめて庭を一巡する。
一巡して戻ってくる間に、柳澄原の胸には、はっきりとした感覚が生まれていた。
この宅は身を落ち着けるための場所ではない。
局を支えるための、ちょうどいい支点である。
いつか誰かがこの門を叩くとき、彼はこの縁先に立って、その顔を悠々と眺めていればよい。
弥助は灯を抱えたまま、思わず聞いた。
「先生、本当に、家を買っても手元に一文も残さずに……この先、困りませんか?」
「金は散らしたほうが、一巡して戻ってくる」柳澄原は淡々と言う。「宅を買えば、人のほうから吸い寄せられてくる。人が集まれば、その中を銀が歩く」
彼は振り返り、楓を見上げた。
「一度焼かれてなお生きているものほど、局を養うのに向いている」
東山の夜は静かに沈んでいく。
山の麓、城中の灯がぽつぽつと点り、鍋の底から泡が立ち始める前のように、じわじわと熱を帯びていた。
買い取られたばかりのこの「残りの宅」は、夜のうちに、洛中の風水の暗い流れにゆっくりと沈み込み、まだ誰の目にも留まっていない一つの石となった。
夕暮れどき、最後の稜線を回り込むと、ようやく洛中が視界の向こうに押しひろげられた――。
鴨川が暗い銀の帯のように城東を横切り、屋根が幾重にも重なり、そのいちばん奥には、朱の社殿の一角がかすかにのぞいている。
弥助は思わず足を止めた。
「先生、あれが……京なんですね……」
柳澄原(柳澈涵)は「ふむ」とだけ応じた。
背には薬箱が重くのしかかり、腰の刀は衣の下に隠れている。だが、その歩きぶりには行きずりの廻り医者の気配は少しもなく、むしろ衣を着替えたばかりの大名家臣のようであった。
本当に重いのは、背でもなければ腰でもない。
袖の中だ。
袖の中の金包みは、何度も出し入れされたせいで、角が少し丸くなっている。
清洲を発つとき、織田信長が何気なさそうに放ってよこした「路銀」であった。その額は、ただの「見送り」にしては、あまりに大きい。
「身につけておけ。清洲に置いておけば、余計な者の目を呼ぶだけだ」
あの男は笑いながら、たしかにそう言った。
柳澄原はその笑みを覚えている。
だが、自分をどこかの家の「金で買った手」だと納得する気はさらさらなかった。
金は金。
局は局。
京に入るや、彼はふつうの旅人のように宿を探すこともせず、まっすぐ東山の方へと折れた。
道をたずねるとき、彼が口にしたのはただ一言。
「人のために宅を求めるのを得意とする町人は、どこにいる?」
問いかけられた脚夫はぽかんとした後、石畳の坂を指さした。
「山崎屋って店がありやす。大名衆や公家衆の家探しばかりやってるところで」
山崎屋の店は大きくはないが、すみずみまでよく整えられていた。
帳台の奥に座る主(あるじ)は四十前後、背筋がまっすぐ伸びている。初めのうちは、前に立つ二人の身なりを見て、地方の儒医と従者ぐらいにしか思わず、笑みもどこか上すべりだったが――柳澄原が袖の金包みを帳上に置いた瞬間、その目つきが変わった。
袋が板の上に落ちて、実に手応えのある低い音を立てる。
「先生は……?」
「湖東から来た者だ」柳澄原は言った。「東山に宅を買いたい。山に寄りかかり、見晴らしの利くところ。城も水も、どちらも望めるのがよい」
主人の胸中が一度転がる。
口ぶりは、ひと休みのために腰を落とすだけの浪人医者ではない。
腰を据えて「根を張る」者のそれである。
「東山の宅となると……お値段は安くはありませぬが」彼は探るように言った。「借家でございましょうか、それとも――」
「買う。一括で払う」
そこで今度は弥助が目を丸くした。
山崎屋の主人はすぐさま帳台の奥から出てきて、直々に二人を案内した。
宅探しは、意外なほどすんなり進んだ。
まず一軒目は清水寺の参道近く。人声は絶えず、呼び込みも賑やかで、たしかに景気はよさそうだが、香華と油煙が全身にまとわりつきそうである。
二軒目は山腹に寄った新築の屋敷。梁や柱はぴかぴかに光り、塗りたての笑顔のように整っているが、どこか作り物めいていて、見ているだけで胸がむかつきそうだ。
最後の一軒は、目立たぬ石畳の小路のいちばん奥にあった――。
門前の石灯籠は途中まで焼け焦げ、その上には古い苔が張り付いている。
塀は高くはないが、中は奥行きがある。前後二棟、脇の庭には太い楓が一本。片側の枝は黒く焦げ、反対側からはすでに新しい葉がのびていた。
軒下には前の主の家紋札がまだ掛かっているが、文様は煙に焼かれて判別しづらい。
山崎屋の主人は声をひそめた。
「この宅は、もとはある中級武士の別邸でしてな。数年前の大火で一角が焼け、人も何人か亡くなりまして……そのうえ、その家の主君も代わり、いっそ手放すことになったんでさ。お値段のほうは……まぁ、話はつきやすいで」
弥助は梁の焦げ跡を見上げ、背筋がひやりとした。
「先生、ここ……縁起が悪いんじゃありませんか?」
柳澄原は答えない。
井戸に手を触れ、門を眺め、庭を一巡し、楓の根元に立って、ゆっくりと目を細めた。
背後には山。
前方へ緩やかに下ってゆく視線の先には、かすかに鴨川と城下の屋根の輪郭が見通せる――山は玄武、水は明堂。
楓の根がおさまっている位置は、ちょうど庭を流れる水脈と石の筋が交わるところであった。
火は西から舐め上がり、幹の片側を削ぎとっているが、残った半身の筋は却って太く、あたかも刀傷の裂け目から新たな命が生え出したかのようだ。
「山は玄武、人は山を背にして座るのがよい」柳澄原は楓の斜めに伸びた枝を指で軽く弾いた。「前には水が来る。左の青龍、右の白虎はいささか物足りぬが、この一帯は気がひらけていて、中央に局を仕掛ける余地がある」
山崎屋は、最初は調子を合わせて笑っていただけだったが、「玄武」「明堂」という言葉が出た途端、ふざけた色を引っ込めた。
あらためて梁を見上げ、楓を見て、唾を飲み込む。
「一度火に舐められたぶん、むしろ古い穢れが割れている」柳澄原は続ける。「梁の焦げは西に寄り、東はほとんど無傷。火の勢いはこのあたりで止まった。次に火が来るとしても、まず古い道筋をなぞるだろう」
主人の背中に冷や汗がにじむ。
これは迷信の講釈などではない。まるで、「火軍の通り道」を読んでいるかのような口ぶりであった。
「値は?」柳澄原が振り向いた。
山崎屋は腹を括って数字を口にする。
柳澄原は首を振った。
「この宅は元の『魂』をすでに手放し、骨だけが残っている。売るのは骨であって、門地ではない」彼は淡々と言った。「今の京の火気の高さを見れば、もう一度焼ければ、ここは灰になる。売り抜けねばならぬことは、あなたがいちばんよく知っているはずだ」
主人は沈黙し、やがて歯を食いしばって、値を三割ほど切り詰めた。
柳澄原はそれ以上押しも引きもせず、袖の金包みをほどいた――金の小判が几帳面に並べて置かれてゆく。表の彫りは細やかで、普通の町人がそうそう手元にするものではない。
山崎屋の視線が端に引っかかり、胸がひやりとした。
小判の縁に刻まれた紋様は、彼が遠目に見たことのある「織田家御賞与の金」と、驚くほどよく似ていたからである。
湖東から来た儒医が、織田家由来と思しき金を手に、東山に宅を買う。
この三つの事実が、一瞬で一つにつながる。
「余った分は、山崎殿に口を閉ざしてもらう手間賃だ」柳澄原は、包んでおいた銀を一つ、そっと押しやった。「ここは今日からただの町家の古い宅。元の主のことも、新たな主の出どころも、口に出す必要はない」
山崎屋は何度も何度も頷いた。
「もちろん、もちろん。ほかにもお宅をご覧になりますなら――」
「いや、東山はこれで足りる」
店を出るころには、空はすっかり暮れていた。
石畳の坂を戻り、新たに買い入れた宅へ。弥助が油灯を掲げて先に立つ。灯りが門の古い木札を照らす。そこに刻まれていた家紋はもう剥がれ落ち、ただ輪郭だけがぼんやりと残っている。
「先生、この札、取り替えましょうか?」
「そのうち替えるさ」柳澄原はしばし見上げてから言った。「だが、『柳』にも、『織田』にも替えぬ」
彼はそっと木札を叩いた。骨を起こしてやるように。
山から吹き下ろす夜風が、焦げた梁の隙間を抜け、空いた障子をくぐり、楓の枝葉をかすめて庭を一巡する。
一巡して戻ってくる間に、柳澄原の胸には、はっきりとした感覚が生まれていた。
この宅は身を落ち着けるための場所ではない。
局を支えるための、ちょうどいい支点である。
いつか誰かがこの門を叩くとき、彼はこの縁先に立って、その顔を悠々と眺めていればよい。
弥助は灯を抱えたまま、思わず聞いた。
「先生、本当に、家を買っても手元に一文も残さずに……この先、困りませんか?」
「金は散らしたほうが、一巡して戻ってくる」柳澄原は淡々と言う。「宅を買えば、人のほうから吸い寄せられてくる。人が集まれば、その中を銀が歩く」
彼は振り返り、楓を見上げた。
「一度焼かれてなお生きているものほど、局を養うのに向いている」
東山の夜は静かに沈んでいく。
山の麓、城中の灯がぽつぽつと点り、鍋の底から泡が立ち始める前のように、じわじわと熱を帯びていた。
買い取られたばかりのこの「残りの宅」は、夜のうちに、洛中の風水の暗い流れにゆっくりと沈み込み、まだ誰の目にも留まっていない一つの石となった。
0
あなたにおすすめの小説
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
強いられる賭け~脇坂安治軍記~
恩地玖
歴史・時代
浅井家の配下である脇坂家は、永禄11年に勃発した観音寺合戦に、織田・浅井連合軍の一隊として参戦する。この戦を何とか生き延びた安治は、浅井家を見限り、織田方につくことを決めた。そんな折、羽柴秀吉が人を集めているという話を聞きつけ、早速、秀吉の元に向かい、秀吉から温かく迎えられる。
こうして、秀吉の家臣となった安治は、幾多の困難を乗り越えて、ついには淡路三万石の大名にまで出世する。
しかし、秀吉亡き後、石田三成と徳川家康の対立が決定的となった。秀吉からの恩に報い、石田方につくか、秀吉子飼いの武将が従った徳川方につくか、安治は決断を迫られることになる。
不屈の葵
ヌマサン
歴史・時代
戦国乱世、不屈の魂が未来を掴む!
これは三河の弱小国主から天下人へ、不屈の精神で戦国を駆け抜けた男の壮大な物語。
幾多の戦乱を生き抜き、不屈の精神で三河の弱小国衆から天下統一を成し遂げた男、徳川家康。
本作は家康の幼少期から晩年までを壮大なスケールで描き、戦国時代の激動と一人の男の成長物語を鮮やかに描く。
家康の苦悩、決断、そして成功と失敗。様々な人間ドラマを通して、人生とは何かを問いかける。
今川義元、織田信長、羽柴秀吉、武田信玄――家康の波乱万丈な人生を彩る個性豊かな名将たちも続々と登場。
家康との関わりを通して、彼らの生き様も鮮やかに描かれる。
笑いあり、涙ありの壮大なスケールで描く、単なる英雄譚ではなく、一人の人間として苦悩し、成長していく家康の姿を描いた壮大な歴史小説。
戦国時代の風雲児たちの活躍、人間ドラマ、そして家康の不屈の精神が、読者を戦国時代に誘う。
愛、友情、そして裏切り…戦国時代に渦巻く人間ドラマにも要注目!
歴史ファン必読の感動と興奮が止まらない歴史小説『不屈の葵』
ぜひ、手に取って、戦国時代の熱き息吹を感じてください!
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
マルチバース豊臣家の人々
かまぼこのもと
歴史・時代
1600年9月
後に天下人となる予定だった徳川家康は焦っていた。
ーーこんなはずちゃうやろ?
それもそのはず、ある人物が生きていたことで時代は大きく変わるのであった。
果たして、この世界でも家康の天下となるのか!?
そして、豊臣家は生き残ることができるのか!?
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる