254 / 268
第二百五十六話 集結之令 · 白髪留京
しおりを挟む
夜明けはまだ薄く、二条御所の外の雪は馬蹄に踏まれて黒泥になっていた。
京都の人が恐れるのは風雪ではない。軍声だ。軍声が起きれば寺社が醒め、商人が醒め、布施帳も帳簿も醒める。街角の茶屋で、本来灯るべきでない一盞の灯さえ醒める。
信長の命は早い。早すぎるほどに。刀を鞘から一閃で抜く速度。
集結。
舟を備えよ。
火を備えよ。
糧を備えよ。
長島を討て。
軍令は二条から出て、細い針のように各所の血脈へ刺さる。尾張、美濃、近江の軍勢が、同一の水網へ吸い寄せられていく。織田がひとたび「動」けば、天下の紙もまた動く。ある者は「討逆」と書き、ある者は「護法」と書き、ある者は「天下また乱る」と書き、ある者は「殿下ついに仏門と争う」と書く。
元亀二年五月、勝家と氏家卜全が再び御前へ出て請戦した。前は議であった。今日は「名を落とす」日だ。
勝家は内へ入ると、甲を半ば束ねている。甲葉が微かに鳴り、鉄鱗が翻るようだ。跪きは遅くない。声は鉄が落ちる音。
「殿下。臣を先鋒に。臣、先に堤へ登り、先に泥へ入り、先に歩ける路を斬り開き申す。」
信長は一目だけ見て、言った。
「行け。」
氏家卜全は叩首し、額が畳に触れる音がさらに重い。
「殿下。臣、勝家殿に随う。功は望まず。此の乱、尾張の門口に懸からぬことのみ願う。」
信長はまた一字。
「准。」
佐久間信盛が続いて請命する。語気は平らだが、句々が「手段」だ。
「殿下。臣に一隊を。退路と渡口を専ら截つ。乱衆、散るを得意とす。渡口を断てば、散るも困となり申す。」
丹羽長秀は文書と口風を引き受ける。
「殿下。臣、数道の触書と私札を整え、京中の有力寺社と堺の商へ遣わしたく。助戦を乞うに非ず。只――此の乱に乗じて風を起こさぬよう。風が立てば、戦場にもう一枚刃が増える。」
滝川一益はまた一句だけ、退路を釘で留める。
「殿下。大水と逆流に遭うやも。撤路を予め設けよ。撤路なきは泥に呑まる。」
秀吉が伏す。
「殿下。臣、軍に随い舟と火を整え、糧も見る。戦が長引けば、先ず鍋を空に致さぬ。」
口ぶりは下働きの分内。だが実は「軍が生きるか」の鍵を自分の手に握る。
光秀は京都の荷をさらに明確に引き受ける。
「殿下。京中の雑務と寺社の往来、臣が見張り申す。異動あらば、第一に呈報致す。」
多くは言わぬ。だが紙の国の最も危い裂け目に、自ら釘を打つ言い方。光秀の裂け目は柳澈涵に向かってはいない。柳澈涵には認め、ほとんど敬服すらしている。裂け目の相手は、信長の――天下の旧き神を掀り返す決断だ。敬服と怖れが同居するから裂ける。
ほどなく柳澈涵が入る。
甲を着けず、随軍を争わない。来方は折子のようだ。薄い。だが京都の風を押さえるための薄さ。
信長が目を上げる。
「柳殿。お前は京に残れ。」
問いではない。裁きだ。
柳澈涵は礼をする。
「在下、京に留まらせて頂きたく。」
信長の声は淡いが、刃がある。
「今日は、さらに硬い『先手』を寄越せと言うのか。」
柳澈涵は「先手」を、戦国で実行できる細条へ直して差し出す。
「殿下。在下、先に動かすべき三事を要します。」
「其一、比叡山。」
「山下に数処の眼を布きます。寺門へ入らず、名分に触れず、ただ『来去』を見る。誰が下り、誰が上る。どの家の米、どの家の塩が急に山へ上がる。どこの布施が急に厚くなる。山が声を出すなら、先に糧を喰う。」
「其二、京都の仏門。」
「どの寺社が最も『伝言』に長けるか、どの僧が『受難』を『功徳』に書き替えるか、先に洗い出します。彼らが先に書けば、殿下が後で斬っても、天下は先に彼らの字を聴く。」
「其三、堺の糧路。」
「長島が泥と化せば、殿下が耗るのは兵だけではない、糧です。堺が驚けば、糧は先に縮む。在下、堺に思わせねばならぬ。此戦は難くとも、殿下は嵌らぬ。商路は断たれぬ。帳簿を書き替える必要はない、と。」
信長は柳澈涵を見据え、長い沈黙。
廊外では雪が細く落ちる。誰かが紙を磨っているような細い音。
やがて信長は立ち、廊へ出る。風雪が面へ来ても眉一つ動かさぬ。
そしてふいに問う。
「柳殿。――俺が負けるのが怖いか。」
柳澈涵の答えは稳い。
「在下、あなたが負けることは恐れません。」
「在下、恐れるのは――あなたが勝って、天下がさらに醒めにくくなることです。」
信長が横目で見る。その一眼は刀の峰。
「どういう意味だ。」
柳澈涵は空言を言わず、「勝ち」を「書き方」へ拆く。
「勝っても、人を殺し尽くしただけで、仏門が死を聖と書くなら。」
「勝っても、比叡山を高所で開口させ、諸家に寄る軒を与えるなら。」
「その勝ちは、より長い乱を拖きます。乱が長ければ紙が増える。紙が増えれば刀が鈍る。」
風雪の中、信長の呼吸は極めて稳い。
沈黙が長く続き、やがて短く笑った。自嘲にも、認めにも似た短さ。
「だからお前は京に残り、俺の背後の紙を先に押さえるのだな。」
柳澈涵は礼をする。
「はい。」
信長が問う。
「お前が間違えば。」
柳澈涵が答える。
「間違えば――在下が後始末をします。」
信長の眼がさらに冷える。雪の下の刃。
「俺が間違えば。」
柳澈涵は目を上げる。勧めも、怖れもない。天下を帳として締める清さだけ。
「あなたが間違えば――あなたが天下を醒まさねばなりません。」
一句が落ち、室内は一息静まる。
勝家が聴いたのは、「醒め」た後もなお打つ路。
秀吉が聴いたのは、「醒め」た後の商路と軍糧の秩序。
光秀が聴いたのは、「醒め」の代価――それが京都へ、仏門へ、名分の血へ落ちる可能性。
信盛と長秀が聴いたのは、「醒め」た後、文書が二度と旧法へ戻らぬこと。
滝川一益が聴いたのは、「醒め」た後、退路はさらに難くとも先に設けねばならぬこと。
信長はただ一字。
「よし。」
身を翻して内へ戻り、手を上げる。
「出陣の支度!」
甲の小札が潮のように鳴る。
勝家と氏家卜全が先に退く――重い刀が二振り、先に鞘を出る。
信盛が続き、心では渡口と堤口の数をもう数えている。
長秀は身を返し、京の風を先に平らげる策を考え始める。
滝川一益は黙って従う。影のように先に撤路を量りに行く。
秀吉はさらに深く伏す。口は「謹んで」。心は舟・火・糧の線を一本一本張る――この戦が嵌れば、命を救うのは豪勇ではない。「鍋を空にしない」自分の術だ。
光秀は門内に一息だけ残り、軍勢の背を見送った。眼は雪面の薄氷。裂け目は見えぬが、確かにある。彼は振り返り、柳澈涵を見る。その目には、重荷を知己へ渡す黙契がある。
柳澈涵は京に残る。
長島の泥を踏まない代わりに、京都の別の泥を踏み止める。香火、布施、経巻、口風、堺の帳、比叡山の糧――その泥は靴を汚さぬ。だが刀を呑む。刀が呑まれれば、天下に残るのは紙だけになる。
雪は音を立てずに落ちる。
二条御所の灯はさらに低く押さえられた。
そして長島の水網は、すでに口を開けて人を待っている。京都という紙の国もまた、ひそかに筆へ墨を含ませた――「善悪」の一段を書き起こすために。
京都の人が恐れるのは風雪ではない。軍声だ。軍声が起きれば寺社が醒め、商人が醒め、布施帳も帳簿も醒める。街角の茶屋で、本来灯るべきでない一盞の灯さえ醒める。
信長の命は早い。早すぎるほどに。刀を鞘から一閃で抜く速度。
集結。
舟を備えよ。
火を備えよ。
糧を備えよ。
長島を討て。
軍令は二条から出て、細い針のように各所の血脈へ刺さる。尾張、美濃、近江の軍勢が、同一の水網へ吸い寄せられていく。織田がひとたび「動」けば、天下の紙もまた動く。ある者は「討逆」と書き、ある者は「護法」と書き、ある者は「天下また乱る」と書き、ある者は「殿下ついに仏門と争う」と書く。
元亀二年五月、勝家と氏家卜全が再び御前へ出て請戦した。前は議であった。今日は「名を落とす」日だ。
勝家は内へ入ると、甲を半ば束ねている。甲葉が微かに鳴り、鉄鱗が翻るようだ。跪きは遅くない。声は鉄が落ちる音。
「殿下。臣を先鋒に。臣、先に堤へ登り、先に泥へ入り、先に歩ける路を斬り開き申す。」
信長は一目だけ見て、言った。
「行け。」
氏家卜全は叩首し、額が畳に触れる音がさらに重い。
「殿下。臣、勝家殿に随う。功は望まず。此の乱、尾張の門口に懸からぬことのみ願う。」
信長はまた一字。
「准。」
佐久間信盛が続いて請命する。語気は平らだが、句々が「手段」だ。
「殿下。臣に一隊を。退路と渡口を専ら截つ。乱衆、散るを得意とす。渡口を断てば、散るも困となり申す。」
丹羽長秀は文書と口風を引き受ける。
「殿下。臣、数道の触書と私札を整え、京中の有力寺社と堺の商へ遣わしたく。助戦を乞うに非ず。只――此の乱に乗じて風を起こさぬよう。風が立てば、戦場にもう一枚刃が増える。」
滝川一益はまた一句だけ、退路を釘で留める。
「殿下。大水と逆流に遭うやも。撤路を予め設けよ。撤路なきは泥に呑まる。」
秀吉が伏す。
「殿下。臣、軍に随い舟と火を整え、糧も見る。戦が長引けば、先ず鍋を空に致さぬ。」
口ぶりは下働きの分内。だが実は「軍が生きるか」の鍵を自分の手に握る。
光秀は京都の荷をさらに明確に引き受ける。
「殿下。京中の雑務と寺社の往来、臣が見張り申す。異動あらば、第一に呈報致す。」
多くは言わぬ。だが紙の国の最も危い裂け目に、自ら釘を打つ言い方。光秀の裂け目は柳澈涵に向かってはいない。柳澈涵には認め、ほとんど敬服すらしている。裂け目の相手は、信長の――天下の旧き神を掀り返す決断だ。敬服と怖れが同居するから裂ける。
ほどなく柳澈涵が入る。
甲を着けず、随軍を争わない。来方は折子のようだ。薄い。だが京都の風を押さえるための薄さ。
信長が目を上げる。
「柳殿。お前は京に残れ。」
問いではない。裁きだ。
柳澈涵は礼をする。
「在下、京に留まらせて頂きたく。」
信長の声は淡いが、刃がある。
「今日は、さらに硬い『先手』を寄越せと言うのか。」
柳澈涵は「先手」を、戦国で実行できる細条へ直して差し出す。
「殿下。在下、先に動かすべき三事を要します。」
「其一、比叡山。」
「山下に数処の眼を布きます。寺門へ入らず、名分に触れず、ただ『来去』を見る。誰が下り、誰が上る。どの家の米、どの家の塩が急に山へ上がる。どこの布施が急に厚くなる。山が声を出すなら、先に糧を喰う。」
「其二、京都の仏門。」
「どの寺社が最も『伝言』に長けるか、どの僧が『受難』を『功徳』に書き替えるか、先に洗い出します。彼らが先に書けば、殿下が後で斬っても、天下は先に彼らの字を聴く。」
「其三、堺の糧路。」
「長島が泥と化せば、殿下が耗るのは兵だけではない、糧です。堺が驚けば、糧は先に縮む。在下、堺に思わせねばならぬ。此戦は難くとも、殿下は嵌らぬ。商路は断たれぬ。帳簿を書き替える必要はない、と。」
信長は柳澈涵を見据え、長い沈黙。
廊外では雪が細く落ちる。誰かが紙を磨っているような細い音。
やがて信長は立ち、廊へ出る。風雪が面へ来ても眉一つ動かさぬ。
そしてふいに問う。
「柳殿。――俺が負けるのが怖いか。」
柳澈涵の答えは稳い。
「在下、あなたが負けることは恐れません。」
「在下、恐れるのは――あなたが勝って、天下がさらに醒めにくくなることです。」
信長が横目で見る。その一眼は刀の峰。
「どういう意味だ。」
柳澈涵は空言を言わず、「勝ち」を「書き方」へ拆く。
「勝っても、人を殺し尽くしただけで、仏門が死を聖と書くなら。」
「勝っても、比叡山を高所で開口させ、諸家に寄る軒を与えるなら。」
「その勝ちは、より長い乱を拖きます。乱が長ければ紙が増える。紙が増えれば刀が鈍る。」
風雪の中、信長の呼吸は極めて稳い。
沈黙が長く続き、やがて短く笑った。自嘲にも、認めにも似た短さ。
「だからお前は京に残り、俺の背後の紙を先に押さえるのだな。」
柳澈涵は礼をする。
「はい。」
信長が問う。
「お前が間違えば。」
柳澈涵が答える。
「間違えば――在下が後始末をします。」
信長の眼がさらに冷える。雪の下の刃。
「俺が間違えば。」
柳澈涵は目を上げる。勧めも、怖れもない。天下を帳として締める清さだけ。
「あなたが間違えば――あなたが天下を醒まさねばなりません。」
一句が落ち、室内は一息静まる。
勝家が聴いたのは、「醒め」た後もなお打つ路。
秀吉が聴いたのは、「醒め」た後の商路と軍糧の秩序。
光秀が聴いたのは、「醒め」の代価――それが京都へ、仏門へ、名分の血へ落ちる可能性。
信盛と長秀が聴いたのは、「醒め」た後、文書が二度と旧法へ戻らぬこと。
滝川一益が聴いたのは、「醒め」た後、退路はさらに難くとも先に設けねばならぬこと。
信長はただ一字。
「よし。」
身を翻して内へ戻り、手を上げる。
「出陣の支度!」
甲の小札が潮のように鳴る。
勝家と氏家卜全が先に退く――重い刀が二振り、先に鞘を出る。
信盛が続き、心では渡口と堤口の数をもう数えている。
長秀は身を返し、京の風を先に平らげる策を考え始める。
滝川一益は黙って従う。影のように先に撤路を量りに行く。
秀吉はさらに深く伏す。口は「謹んで」。心は舟・火・糧の線を一本一本張る――この戦が嵌れば、命を救うのは豪勇ではない。「鍋を空にしない」自分の術だ。
光秀は門内に一息だけ残り、軍勢の背を見送った。眼は雪面の薄氷。裂け目は見えぬが、確かにある。彼は振り返り、柳澈涵を見る。その目には、重荷を知己へ渡す黙契がある。
柳澈涵は京に残る。
長島の泥を踏まない代わりに、京都の別の泥を踏み止める。香火、布施、経巻、口風、堺の帳、比叡山の糧――その泥は靴を汚さぬ。だが刀を呑む。刀が呑まれれば、天下に残るのは紙だけになる。
雪は音を立てずに落ちる。
二条御所の灯はさらに低く押さえられた。
そして長島の水網は、すでに口を開けて人を待っている。京都という紙の国もまた、ひそかに筆へ墨を含ませた――「善悪」の一段を書き起こすために。
0
あなたにおすすめの小説
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
強いられる賭け~脇坂安治軍記~
恩地玖
歴史・時代
浅井家の配下である脇坂家は、永禄11年に勃発した観音寺合戦に、織田・浅井連合軍の一隊として参戦する。この戦を何とか生き延びた安治は、浅井家を見限り、織田方につくことを決めた。そんな折、羽柴秀吉が人を集めているという話を聞きつけ、早速、秀吉の元に向かい、秀吉から温かく迎えられる。
こうして、秀吉の家臣となった安治は、幾多の困難を乗り越えて、ついには淡路三万石の大名にまで出世する。
しかし、秀吉亡き後、石田三成と徳川家康の対立が決定的となった。秀吉からの恩に報い、石田方につくか、秀吉子飼いの武将が従った徳川方につくか、安治は決断を迫られることになる。
不屈の葵
ヌマサン
歴史・時代
戦国乱世、不屈の魂が未来を掴む!
これは三河の弱小国主から天下人へ、不屈の精神で戦国を駆け抜けた男の壮大な物語。
幾多の戦乱を生き抜き、不屈の精神で三河の弱小国衆から天下統一を成し遂げた男、徳川家康。
本作は家康の幼少期から晩年までを壮大なスケールで描き、戦国時代の激動と一人の男の成長物語を鮮やかに描く。
家康の苦悩、決断、そして成功と失敗。様々な人間ドラマを通して、人生とは何かを問いかける。
今川義元、織田信長、羽柴秀吉、武田信玄――家康の波乱万丈な人生を彩る個性豊かな名将たちも続々と登場。
家康との関わりを通して、彼らの生き様も鮮やかに描かれる。
笑いあり、涙ありの壮大なスケールで描く、単なる英雄譚ではなく、一人の人間として苦悩し、成長していく家康の姿を描いた壮大な歴史小説。
戦国時代の風雲児たちの活躍、人間ドラマ、そして家康の不屈の精神が、読者を戦国時代に誘う。
愛、友情、そして裏切り…戦国時代に渦巻く人間ドラマにも要注目!
歴史ファン必読の感動と興奮が止まらない歴史小説『不屈の葵』
ぜひ、手に取って、戦国時代の熱き息吹を感じてください!
世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
マルチバース豊臣家の人々
かまぼこのもと
歴史・時代
1600年9月
後に天下人となる予定だった徳川家康は焦っていた。
ーーこんなはずちゃうやろ?
それもそのはず、ある人物が生きていたことで時代は大きく変わるのであった。
果たして、この世界でも家康の天下となるのか!?
そして、豊臣家は生き残ることができるのか!?
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる