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第四話・鴨川逆流・未来へ宛てた遺書(三)
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夜中の二時ともなると、鴨川の河原はほとんど空っぽになっていた。
ときどきタクシーが橋の上を走り抜け、そのヘッドライトが川面に短い光の線を描いては、すぐに水に呑まれていく。石段には、飲み終わって帰路につく若者たちがまばらに残るだけで、二、三人ずつ固まって歩き、その声は風にあっという間に散らされる。
真田はすでに帰っていた。「あとは頼みます。明日も仕事なんで」と言い残して。中島は終電に押し込まれ、どこか上の空の表情のまま、それでも再び河原へ戻ってくることなく去っていった。
綾女は橋の下に立ち、袖の中に両手を突っ込んだまま、白い息をひとつ吐き出す。
「じゃ、夜勤開始だね、先生。」
「帰って寝てていいよ。」
「一人で飛び込んだらどうするの。」
自然な調子で、すかさず言い返す。
劉立澄は彼女を一瞥し、口元だけでかすかに笑った。
「こんなに面倒くさがりな人間が、こんなところを選ぶと思う?」
「それもそうか。」
綾女は肩をすくめる。
「あんたなら、まず『京都市民一同への苦情申立書』でも書いてから飛ぶよね。」
そう口にした瞬間、風がふっと止んだ。
鴨川の水面が、不自然なほど静まりかえった。
さっきまで細かく揺れていた波紋が、ゆるゆると収束していく。広げた黒い絹布の両端を、誰かがそっと引っ張ってピンと張ったような張りつめ方だ。橋の下の灯りが水面に映り込み、細長い光の線を作る。その光は最初、下流に向かって流れていたのに、次の瞬間、何かに引き戻されるように方向を変え、流れに逆らって上流へと滑り始めた。
「来た。」
劉立澄は低く呟く。
彼は石段を降りていく。靴底が石の縁を踏み、つま先が少しだけ水面に突き出される。ちょうど、持ち上がった小さな波頭に触れる位置だった。
その瞬間、さっきまで澄んでいたはずの水が、一枚まるごと墨で塗りつぶされた紙のように見えた。
無数の文字が、水底から浮かび上がろうとしては押し戻されている。長い文章もあれば、短い文章もある。宛名だけのものもあれば、署名さえ書かれないまま終わっているものもあった。
それらの文字が、見えない暗い流れに絡みつきながら、川底をゆっくり進んでいく。
やがて、川の中央に、周囲より一段暗い帯が浮かび上がる。
その黒い帯は、水の流れには従わない。ゆっくりと、逆らうように上流へ「這い」上がっていく。
形はない。遠目には、不自然な暗がりが伸びているだけだ。けれど近くで見ると、その暗さは無数の手紙が折り重なってできているのがわかる。
水を含んで歪んだ封筒。スクリーンショットの画像。印刷したまま封筒に入れ損ねたA4の紙――。
それらが水中で転がり、絡み合い、最後には一本の、ゆっくりとした蛇のようなものへと融け合っていく。
綾女は石段の上で、何も見えないはずなのに、胸の奥がきゅっと締め付けられるのを感じていた。
「先生。」
「動かないで。」
劉立澄は手のひらを前に向けて掲げた。
指先がわずかに折り曲がり、また開く。
その手の中に、薄い黄紙の符と、古びた銅銭が三枚、滑り落ちるように現れた。
符には簡素な雲と雷の紋が描かれ、銅銭には、長い年月に磨り減った篆書の文字が刻まれている。
「水の中には、すでに他人の“文字”が多すぎる。」
彼は小さく言った。
「これ以上、勝手に書き足したら、船がひっくり返る。」
彼はまず、一番下の段にそっとつま先を滑らせ、目には見えない円を刻むように踏み出した。
足の運びは奇妙なリズムだった。ふつうの歩調ではない。二歩でひと呼吸、三歩めで間を置き、また踏み出す。見えない盤面の上に、一手一手、印を打っていくような足どり。
綾女はそれを見て、ふと気づく。
――これは、舞ではなく、「歩き方」だ。
古い道士たちが口にした「歩罡踏斗」の一種。
最後の一歩で、劉立澄は円の縁に立った。
黄紙の符が指先に挟まれ、はじかれた矢のように水面へ落ちる。符は黒い帯の真上に沈んでいった。
ほぼ同時に、三枚の銅銭がそれぞれ別の方向へ飛ぶ。一枚は少し上流寄りの水面へ、一枚は橋脚の陰になった暗い流れのあたりへ、最後の一枚は下流の浅瀬の端へ。
銅銭が水に触れたとき、ほんのわずかに水飛沫があがっただけで、すぐに夜の闇に紛れた。
ぱん――。
音にならない音が、水底からかすかに伝わってくる。
次の瞬間、符が沈んだあたりを中心に、ごく淡い金色の輪が広がった。誰かが水の中で透明な傘を開いたかのように、丸い境界線が描かれていく。同時に、銅銭の落ちた場所からも細い線が水底に走り、それぞれがゆっくりと伸びて、金色の輪へとつながっていった。
高いところから見下ろせば、今、この一帯の鴨川には、ひとつの伏せた鉢のようなものがかぶさっているように見えるだろう。
水は流れ続け、波紋は立ち増えしている。だが黒い帯だけは、その鉢の底に押さえ込まれたように、逆流を止めていた。
「ちょっと、水面を借りるよ。」
劉立澄は足を引き、円の中心へと立つ。
声は大きくない。それでも、川そのものと、目に見えない何者かの両方に向けて話しかけているような響きを含んでいた。
彼は一歩前へ出る。靴先が水に沈み、冷たさが裾を通って足首からじわりと上がってくる。
気にする様子もなく、彼は片手を上げ、水面をひとなでして引いた。
黒い帯が、引き抜かれる糸のように、その一部を水面の上に露わにする。
紙片。スクリーン。封筒。写真。チャット画面のスクリーンショット――。
ありとあらゆるものが、夜の闇の中で不完全な輪郭をかたどる。
それは人の形とは言い難い。だが、辛うじて頭、胸、腕にあたる部分がわかる程度には、「人影」に似ていた。
目はない。その代わり、顔の位置にはびっしりと文字が並んでいる。
「あれは……誰?」
綾女は、小さな声で問う。
影は、彼女を見ない。
顔の部分がわずかに歪み、そこにびっしり並んだ文字がいっせいに口を開いた。ざらざらとした音が、ひとつの言葉になる。
「私は……」
ときどきタクシーが橋の上を走り抜け、そのヘッドライトが川面に短い光の線を描いては、すぐに水に呑まれていく。石段には、飲み終わって帰路につく若者たちがまばらに残るだけで、二、三人ずつ固まって歩き、その声は風にあっという間に散らされる。
真田はすでに帰っていた。「あとは頼みます。明日も仕事なんで」と言い残して。中島は終電に押し込まれ、どこか上の空の表情のまま、それでも再び河原へ戻ってくることなく去っていった。
綾女は橋の下に立ち、袖の中に両手を突っ込んだまま、白い息をひとつ吐き出す。
「じゃ、夜勤開始だね、先生。」
「帰って寝てていいよ。」
「一人で飛び込んだらどうするの。」
自然な調子で、すかさず言い返す。
劉立澄は彼女を一瞥し、口元だけでかすかに笑った。
「こんなに面倒くさがりな人間が、こんなところを選ぶと思う?」
「それもそうか。」
綾女は肩をすくめる。
「あんたなら、まず『京都市民一同への苦情申立書』でも書いてから飛ぶよね。」
そう口にした瞬間、風がふっと止んだ。
鴨川の水面が、不自然なほど静まりかえった。
さっきまで細かく揺れていた波紋が、ゆるゆると収束していく。広げた黒い絹布の両端を、誰かがそっと引っ張ってピンと張ったような張りつめ方だ。橋の下の灯りが水面に映り込み、細長い光の線を作る。その光は最初、下流に向かって流れていたのに、次の瞬間、何かに引き戻されるように方向を変え、流れに逆らって上流へと滑り始めた。
「来た。」
劉立澄は低く呟く。
彼は石段を降りていく。靴底が石の縁を踏み、つま先が少しだけ水面に突き出される。ちょうど、持ち上がった小さな波頭に触れる位置だった。
その瞬間、さっきまで澄んでいたはずの水が、一枚まるごと墨で塗りつぶされた紙のように見えた。
無数の文字が、水底から浮かび上がろうとしては押し戻されている。長い文章もあれば、短い文章もある。宛名だけのものもあれば、署名さえ書かれないまま終わっているものもあった。
それらの文字が、見えない暗い流れに絡みつきながら、川底をゆっくり進んでいく。
やがて、川の中央に、周囲より一段暗い帯が浮かび上がる。
その黒い帯は、水の流れには従わない。ゆっくりと、逆らうように上流へ「這い」上がっていく。
形はない。遠目には、不自然な暗がりが伸びているだけだ。けれど近くで見ると、その暗さは無数の手紙が折り重なってできているのがわかる。
水を含んで歪んだ封筒。スクリーンショットの画像。印刷したまま封筒に入れ損ねたA4の紙――。
それらが水中で転がり、絡み合い、最後には一本の、ゆっくりとした蛇のようなものへと融け合っていく。
綾女は石段の上で、何も見えないはずなのに、胸の奥がきゅっと締め付けられるのを感じていた。
「先生。」
「動かないで。」
劉立澄は手のひらを前に向けて掲げた。
指先がわずかに折り曲がり、また開く。
その手の中に、薄い黄紙の符と、古びた銅銭が三枚、滑り落ちるように現れた。
符には簡素な雲と雷の紋が描かれ、銅銭には、長い年月に磨り減った篆書の文字が刻まれている。
「水の中には、すでに他人の“文字”が多すぎる。」
彼は小さく言った。
「これ以上、勝手に書き足したら、船がひっくり返る。」
彼はまず、一番下の段にそっとつま先を滑らせ、目には見えない円を刻むように踏み出した。
足の運びは奇妙なリズムだった。ふつうの歩調ではない。二歩でひと呼吸、三歩めで間を置き、また踏み出す。見えない盤面の上に、一手一手、印を打っていくような足どり。
綾女はそれを見て、ふと気づく。
――これは、舞ではなく、「歩き方」だ。
古い道士たちが口にした「歩罡踏斗」の一種。
最後の一歩で、劉立澄は円の縁に立った。
黄紙の符が指先に挟まれ、はじかれた矢のように水面へ落ちる。符は黒い帯の真上に沈んでいった。
ほぼ同時に、三枚の銅銭がそれぞれ別の方向へ飛ぶ。一枚は少し上流寄りの水面へ、一枚は橋脚の陰になった暗い流れのあたりへ、最後の一枚は下流の浅瀬の端へ。
銅銭が水に触れたとき、ほんのわずかに水飛沫があがっただけで、すぐに夜の闇に紛れた。
ぱん――。
音にならない音が、水底からかすかに伝わってくる。
次の瞬間、符が沈んだあたりを中心に、ごく淡い金色の輪が広がった。誰かが水の中で透明な傘を開いたかのように、丸い境界線が描かれていく。同時に、銅銭の落ちた場所からも細い線が水底に走り、それぞれがゆっくりと伸びて、金色の輪へとつながっていった。
高いところから見下ろせば、今、この一帯の鴨川には、ひとつの伏せた鉢のようなものがかぶさっているように見えるだろう。
水は流れ続け、波紋は立ち増えしている。だが黒い帯だけは、その鉢の底に押さえ込まれたように、逆流を止めていた。
「ちょっと、水面を借りるよ。」
劉立澄は足を引き、円の中心へと立つ。
声は大きくない。それでも、川そのものと、目に見えない何者かの両方に向けて話しかけているような響きを含んでいた。
彼は一歩前へ出る。靴先が水に沈み、冷たさが裾を通って足首からじわりと上がってくる。
気にする様子もなく、彼は片手を上げ、水面をひとなでして引いた。
黒い帯が、引き抜かれる糸のように、その一部を水面の上に露わにする。
紙片。スクリーン。封筒。写真。チャット画面のスクリーンショット――。
ありとあらゆるものが、夜の闇の中で不完全な輪郭をかたどる。
それは人の形とは言い難い。だが、辛うじて頭、胸、腕にあたる部分がわかる程度には、「人影」に似ていた。
目はない。その代わり、顔の位置にはびっしりと文字が並んでいる。
「あれは……誰?」
綾女は、小さな声で問う。
影は、彼女を見ない。
顔の部分がわずかに歪み、そこにびっしり並んだ文字がいっせいに口を開いた。ざらざらとした音が、ひとつの言葉になる。
「私は……」
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