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第五話・伏見稲荷・狐の嫁入りと捨てられた願い(六)
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「ふう――。」
綾女は肺の奥の空気を、一気に吐き出した。
そこでようやく、自分の両掌が汗でぐっしょり濡れていることに気づく。指先が痺れ、膝にも力が入らない。
「あいつ……。」
さっき黒い狐面が消えたあたりを見やる。
「人間……なの?」
「今のところは。」
劉立澄は、澄心剣を収めた。
刃が空気の中でひときわ輝き、そのまま見えない鞘へと滑り込む。龍牙も、ゆっくりと鞘に戻されていく。鋼と木がぴたりと噛み合った瞬間、あたりに満ちていた圧迫感がようやく退いていった。
「どこかの組織に属している。」
「名前を聞いても、今の君には意味がないけど。」
「今の言い方だと。」
綾女は荒い呼吸を整えながら、かろうじて笑った。
「そのうち、ゆっくりツケを回すつもりって聞こえるんだけど。」
「じゃあ、長期客用のメニュー表を作っておかないとね。」
山を下りる。
鳥居のあいだを抜けていく夜風には、まだ冷たさが残っているが、さっきまで肌を引っ張っていた「連れていかれそうな感じ」は、もうなかった。
麓の店は、ぼちぼち灯りを落とし始めていた。最後の焼き串を片付けている屋台もあれば、店員があくびをかみ殺しながらシャッターを下ろしている店もある。
「ちゃんとしたもの、食べよ。」
綾女は彼の袖をつまんで、まだ灯りのついた小さな食堂へ足を向けた。
店内には、ほとんど客がいない。
カウンターの向こうで、夫婦らしい二人が小さなテレビを眺めている。壁には、親子丼、唐揚げ定食、酒粕汁、味噌汁――とだけ書かれた、簡素なメニュー表が貼られていた。
「親子丼を二つ。酒粕汁一つと、味噌汁一つ。」綾女が声をかける。
「それから伏見の清酒を一合。熱燗で。」
「“生きる理由”を、テーブルの上に全部並べる気か。」
劉立澄は、壁際の席に腰を下ろし、背もたれに少し体を預けて、指先で眉間を軽く揉んだ。
「さっきまで狐嫁の列にいそうになった人たちは、まず『まだご飯が食べられるか』を確認したほうがいいの。」
綾女は顎を手のひらに乗せる。
「そこを空けたままにしてると、さっきの『みんな似たようなもん』って声に負けやすくなる。」
ほどなくして、湯気を立てる親子丼が二人分運ばれてきた。
半熟に煮えた卵が鶏肉を包み、表面にはとろりとした光沢が残っている。下のご飯には、出汁と醤油の汁がしみ込み、縁のあたりが薄く色づいていた。鶏肉を噛めばまだ肉汁があり、卵の香りと玉ねぎの甘さがいっしょになって口の中に広がる。どう頑張っても「死」を連想しづらい味だ。
酒粕汁からは、穏やかな米と酒の香りが立つ。薄切りの大根と人参、小さな豚肉の切れ端が入っていて、白濁した汁を一口飲めば、喉から胃のあたりまで一度に温まる。
「さっきの白無垢の行列よりは信頼できる。」
彼は正直に言った。
「少なくともこの丼は、最終的に俺の胃袋に収まる。誰かの実験材料にはならない。」
綾女は声を立てて笑い、彼と自分の杯に、熱燗を少しずつ注いだ。
「さっき陣の中で言ってた『願いには持ち主がいる』って一言ね。」
杯を傾けながら、目を細める。
「あれ、けっこう格好よかったよ。」
「ちょっと釘を刺しただけ。」
彼は静かに言う。
「欲しいものも、いらないものも、本当は自分で決めるべきだ。流されっぱなしの奴が多すぎる。」
「先生は?」
ふいに綾女が顔を上げる。
「先生自身は、捨てた願い、ある?」
一瞬だけ、手が止まった。
湯気をあげる酒が、二人のあいだに薄い霧の層を作る。その向こうに見える伏見の小さな通りは、頼りないが穏やかな灯りを点々と並べている。
「ある。」
やがて、彼は口を開いた。
「ただ、その部分の後片づけは、自分でやる。」
綾女は、しばらくじっと彼を見つめ、それからふっと笑った。
「じゃあ。」杯を軽く掲げてみせる。
「今目の前にいるほうの先生は、私がちゃんと食べさせる。」
ふたりは、最後の一口まで丼を平らげ、店主夫婦に礼を言って店を出た。外へ出ると、夜の深さがひとつ増している。
山の上の千本鳥居は、夜風に撫でられながら、ごくかすかな音を立てている。まだ誰かが歩いているような気配はあるが、それはもう、彼らからずいぶん遠ざかっていた。
夜がさらに更けるころ、東山の中腹に建つあの家も、ふたたび静けさを取り戻していた。
室内に灯された明かりは、一つだけ。本棚の片隅を照らしている。窓の外で、街の灯りは夜霧に削られ、遠くに車のライトが一本、山肌をかすめる。黒い紙にペン先で一本線を引いたような、そんな光の残り方だった。
劉立澄は、机に戻っていた。
開きっぱなしのノートが一冊。最初の四ページには、すでにこう記されている。
「一件目:祇園・化粧の落ちない舞妓」
「二件目:清水寺の舞台・落ちていく人」
「三件目:錦市場・影を食べる少年」
「四件目:鴨川逆流・未来への遺書」
次のページを開く。
筆に墨を含ませ、筆先を紙に落とす。
「五件目:伏見稲荷・狐の嫁入りと捨てられた願い」
墨はじんわりと紙に広がり、濡れた光を失って、ゆっくりと沈んだ黒に変わっていく。
筆を硯の脇に置き、指先で紙の端を軽く押さえる。
まただ――という感覚が、背中のほうから、じわじわと這い上がってきた。
誰かが、どこか別の場所で、同じように机に向かっている気配。
今までより、はっきりしている。
この街のどこか見えない深みに、別の誰かが腰を下ろし、別のリストを片手に、同じ項目へ順番に線を引いているような感覚。
清水、祇園、錦市場、鴨川、伏見――。
龍脈に刻まれたすべての亀裂が、一つ一つ番号を振られ、点灯と消灯を繰り返している。
外の塀の上では、石の狛犬がじっと身じろぎもせずに座っている。
口にくわえた石の玉が、月光を受けて、一瞬だけ、何か読み取れない光を返した。
綾女は肺の奥の空気を、一気に吐き出した。
そこでようやく、自分の両掌が汗でぐっしょり濡れていることに気づく。指先が痺れ、膝にも力が入らない。
「あいつ……。」
さっき黒い狐面が消えたあたりを見やる。
「人間……なの?」
「今のところは。」
劉立澄は、澄心剣を収めた。
刃が空気の中でひときわ輝き、そのまま見えない鞘へと滑り込む。龍牙も、ゆっくりと鞘に戻されていく。鋼と木がぴたりと噛み合った瞬間、あたりに満ちていた圧迫感がようやく退いていった。
「どこかの組織に属している。」
「名前を聞いても、今の君には意味がないけど。」
「今の言い方だと。」
綾女は荒い呼吸を整えながら、かろうじて笑った。
「そのうち、ゆっくりツケを回すつもりって聞こえるんだけど。」
「じゃあ、長期客用のメニュー表を作っておかないとね。」
山を下りる。
鳥居のあいだを抜けていく夜風には、まだ冷たさが残っているが、さっきまで肌を引っ張っていた「連れていかれそうな感じ」は、もうなかった。
麓の店は、ぼちぼち灯りを落とし始めていた。最後の焼き串を片付けている屋台もあれば、店員があくびをかみ殺しながらシャッターを下ろしている店もある。
「ちゃんとしたもの、食べよ。」
綾女は彼の袖をつまんで、まだ灯りのついた小さな食堂へ足を向けた。
店内には、ほとんど客がいない。
カウンターの向こうで、夫婦らしい二人が小さなテレビを眺めている。壁には、親子丼、唐揚げ定食、酒粕汁、味噌汁――とだけ書かれた、簡素なメニュー表が貼られていた。
「親子丼を二つ。酒粕汁一つと、味噌汁一つ。」綾女が声をかける。
「それから伏見の清酒を一合。熱燗で。」
「“生きる理由”を、テーブルの上に全部並べる気か。」
劉立澄は、壁際の席に腰を下ろし、背もたれに少し体を預けて、指先で眉間を軽く揉んだ。
「さっきまで狐嫁の列にいそうになった人たちは、まず『まだご飯が食べられるか』を確認したほうがいいの。」
綾女は顎を手のひらに乗せる。
「そこを空けたままにしてると、さっきの『みんな似たようなもん』って声に負けやすくなる。」
ほどなくして、湯気を立てる親子丼が二人分運ばれてきた。
半熟に煮えた卵が鶏肉を包み、表面にはとろりとした光沢が残っている。下のご飯には、出汁と醤油の汁がしみ込み、縁のあたりが薄く色づいていた。鶏肉を噛めばまだ肉汁があり、卵の香りと玉ねぎの甘さがいっしょになって口の中に広がる。どう頑張っても「死」を連想しづらい味だ。
酒粕汁からは、穏やかな米と酒の香りが立つ。薄切りの大根と人参、小さな豚肉の切れ端が入っていて、白濁した汁を一口飲めば、喉から胃のあたりまで一度に温まる。
「さっきの白無垢の行列よりは信頼できる。」
彼は正直に言った。
「少なくともこの丼は、最終的に俺の胃袋に収まる。誰かの実験材料にはならない。」
綾女は声を立てて笑い、彼と自分の杯に、熱燗を少しずつ注いだ。
「さっき陣の中で言ってた『願いには持ち主がいる』って一言ね。」
杯を傾けながら、目を細める。
「あれ、けっこう格好よかったよ。」
「ちょっと釘を刺しただけ。」
彼は静かに言う。
「欲しいものも、いらないものも、本当は自分で決めるべきだ。流されっぱなしの奴が多すぎる。」
「先生は?」
ふいに綾女が顔を上げる。
「先生自身は、捨てた願い、ある?」
一瞬だけ、手が止まった。
湯気をあげる酒が、二人のあいだに薄い霧の層を作る。その向こうに見える伏見の小さな通りは、頼りないが穏やかな灯りを点々と並べている。
「ある。」
やがて、彼は口を開いた。
「ただ、その部分の後片づけは、自分でやる。」
綾女は、しばらくじっと彼を見つめ、それからふっと笑った。
「じゃあ。」杯を軽く掲げてみせる。
「今目の前にいるほうの先生は、私がちゃんと食べさせる。」
ふたりは、最後の一口まで丼を平らげ、店主夫婦に礼を言って店を出た。外へ出ると、夜の深さがひとつ増している。
山の上の千本鳥居は、夜風に撫でられながら、ごくかすかな音を立てている。まだ誰かが歩いているような気配はあるが、それはもう、彼らからずいぶん遠ざかっていた。
夜がさらに更けるころ、東山の中腹に建つあの家も、ふたたび静けさを取り戻していた。
室内に灯された明かりは、一つだけ。本棚の片隅を照らしている。窓の外で、街の灯りは夜霧に削られ、遠くに車のライトが一本、山肌をかすめる。黒い紙にペン先で一本線を引いたような、そんな光の残り方だった。
劉立澄は、机に戻っていた。
開きっぱなしのノートが一冊。最初の四ページには、すでにこう記されている。
「一件目:祇園・化粧の落ちない舞妓」
「二件目:清水寺の舞台・落ちていく人」
「三件目:錦市場・影を食べる少年」
「四件目:鴨川逆流・未来への遺書」
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筆に墨を含ませ、筆先を紙に落とす。
「五件目:伏見稲荷・狐の嫁入りと捨てられた願い」
墨はじんわりと紙に広がり、濡れた光を失って、ゆっくりと沈んだ黒に変わっていく。
筆を硯の脇に置き、指先で紙の端を軽く押さえる。
まただ――という感覚が、背中のほうから、じわじわと這い上がってきた。
誰かが、どこか別の場所で、同じように机に向かっている気配。
今までより、はっきりしている。
この街のどこか見えない深みに、別の誰かが腰を下ろし、別のリストを片手に、同じ項目へ順番に線を引いているような感覚。
清水、祇園、錦市場、鴨川、伏見――。
龍脈に刻まれたすべての亀裂が、一つ一つ番号を振られ、点灯と消灯を繰り返している。
外の塀の上では、石の狛犬がじっと身じろぎもせずに座っている。
口にくわえた石の玉が、月光を受けて、一瞬だけ、何か読み取れない光を返した。
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