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31.王城に向かうことになりまして
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ミンメイは留守番することになった。本当はとても心配だったが、猫紙の加護が俺の次に強いのでめったなことは起きないと猫紙に保証された。
「本当に大丈夫か?」
「大丈夫です。タツキさんは心配性ですね。運命を司る神様に保証していただけているのです。万人力ですよ」
ミンメイがころころ笑いながらそう言った。俺はミンメイの腕の中に抱かれている猫紙をじーっと見た。
〈猫紙さま、本当に頼みますよ〉
〈疑り深い奴じゃのう。そんなんではすぐにこの娘にも愛想をつかされるぞ〉
〈心配はしてもしすぎるってことはないですからね〉
だってここは異世界だ。俺はまだこの世界を全然知らない。
「そろそろ参りましょう。ミンメイ殿はこちらで丁重におもてなししますよ」
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
パンズに声をかけられて、俺はミンメイから猫紙を受けとるとしぶしぶ馬車に乗った。
用意してもらった衣装は、果たして古代の漢服と呼ばれるようなものだった。下着、丈の短い着物のようなシャツを着せられ、その下にズボン。更にその上に藍色の着物のような服を羽織らされ、黒い帯で留めて着させられた。謁見の際は更にこの上からコートのような着物(着物ではなくハン服というらしい)を着せられるらしい。髪は短いのでこのままだが、それでは粗野な印象を与えるということで布の帽子を被せられた。どれも肌触りがよく、上質であることは感じられた。全体的にゆったりとした服なので窮屈なかんじはないが、身が引き締まる思いだった。この衣裳を着てみせた時、ミンメイは、
「タツキさん素敵です!」
と感動したように誉めてくれて嬉しかった。
「馬子にも衣装よな」
猫紙には少しだけ殺意を覚えたのは余談である。
馬車の中でパンズが着いた後の流れを説明してくれた。
本来ならば馬車は王城に入ってすぐの車停めで降りるようだが、猫紙をお連れしたということで、特別にもっと奥まで馬車を入れていいらしい。猫紙がふふんという顔をした。なんともふてぶてしい。
「 ……今そなた、失礼なことを考えなんだか?」
「ヤダナー、猫紙サマノキノセイデスヨー」
「全く……」
全く、と言いたいのはこっちだ。
大きな朱塗りの門を二つほど越えてから、降りるよう促された。でかい立派な平屋建ての建物が広場の先に見える。どうやらその建物には向かわないらしく、脇の道を通ってその建物の後ろにある建物に通された。屋根瓦は黄色っぽいが建物は朱塗りである。いかにも中国の古代建築物っぽかった。パンズはここに、と指定された場所で跪いたが、俺は猫紙を抱いたままなので立ったままで待っているようにと言われた。建物の中は思ったよりも広くなかった。本当はじっくり見たかったが、さすがにまずいだろうと我慢した。俺えらい。猫紙に白い目で見られた気がしないでもないがえらいったらえらいのだ。
「ケイ王様のおな~り~」
なんか銅鑼のようなものがバーンバーンと鳴らされて、うるさいなと思っていたら、頭にすだれのついた帽子のようなものを被ったおじさんが大股で歩きながら出てきた。一応立ったままで頭を軽く下げる。
〈何故頭を下げる〉
〈俺日本人だし〉
〈そなたは我の加護を一番に受けているのだ。王ごときに頭を下げるでない〉
〈はーい〉
それはそれで面倒だ。頭を下げて怒られるってなんなんだよ。おじさんが一番豪奢な椅子の前でこちらを振り向いたことから、その人が王様だということがわかった。
その後で、おじさんに雰囲気の似た青年が出てきた。こちらはなかなかのイケメンである。イケメンは不機嫌そうな顔をして、何故か俺を睨み付けた。
え? なんで俺睨まれてんの?
〈不遜な王子じゃのう〉
〈あれ王子なのか〉
〈ああ、あれじゃ〉
内心とても不敬なことを考えながら、それを顔に出さないようにする。
「運命を司る神を連れてきたと聞いたが、それに相違ないか」
王様の側に控えていた人が尋ねる。これ、直接口をきいちゃいけないパターンか。面倒だな。
「おそれながら申し上げます。こちらにいるのが神の加護を受けているタツキ様です。その腕の中にいらっしゃるのが運命を司る神様でございます」
パンズが跪いたまま厳かに告げる。なんか俺、「様」つけられちゃったよ。笑わないようにするのがたいへんだ。
「その猫が神だと? 世迷い言も大概にせよ!」
「王子、黙れ」
王様に冷静に窘められ、王子は顔を歪めて黙った。せっかくのイケメンが台無しだ。
「運命を司る神様の此度の降臨を歓迎すると共に、末永いご滞在を願います」
王様がなんか難しいことを言っている。
「我は忙しい。用事を済ませたらこのタツキと共に人探しの旅に出る」
猫がしゃべったことに驚きの表情を浮かべたのは王子だけだった。この王子大丈夫か。
「人探しとは? もしよろしければこちらでお探しいたします。なんなりとお申し付けください」
「そうじゃのう。ここで見つかるならば話は早い。タツキはどうじゃ」
(え? ここで俺にフルわけ)
確かに早く見つかるにこしたことはないけどさ。でもなあ。
「見つかるのであれば喜ばしいことかと」
慣れない微笑みみたいなものを浮かべ、俺は目線を下に向けた。さすがに王様を直接見ちゃだめだろう。
「そういうことでしたら迅速に探させましょう。後ほどその者の特徴をお知らせいただければ幸いです」
「うむ。して、運命の伴侶を知りたいという者はそこの王子でよいのか」
「はい。王子よ、これへ」
「はい」
王子が不機嫌そうな表情を浮かべたまま、タツキから少し離れた正面に立った。
「王子よ。そなた歳はいくつじゃ」
呆れたように猫紙が聞く。
「17になりました」
そっかー。うちの国じゃ未成年だなー。それじゃ幼いのもしょうがないか。
〈この世界の成人は15歳じゃ。とっくに成人しておるわ〉
成人した王子がこんな態度をしているのはさすがに問題か。
「祈るがよい。さすれば王子の運命の伴侶が見つかるであろう」
みな目を閉じて猫紙に祈りを捧げる。すると猫紙がだんだんと光り始めた。
〈うおう、光りはじめたー〉
〈そなたも祈るがよい〉
〈なんで俺が〉
〈その方が演出がよりよくなる〉
〈そういうことかー〉
信仰心を集めれば権能? みたいなのが増えるんだもんな。俺も猫紙を讃えるよう祈り始めた。すると光が更に強くなった。目を閉じていても感じられるぐらいである。
「王子の運命の伴侶はー」
みなが目を開ける。
「レイ王国の第三王女。リンリンフアじゃ」
「なんだと!?」
猫紙が告げた途端、王子が怒りだした。
「本当に大丈夫か?」
「大丈夫です。タツキさんは心配性ですね。運命を司る神様に保証していただけているのです。万人力ですよ」
ミンメイがころころ笑いながらそう言った。俺はミンメイの腕の中に抱かれている猫紙をじーっと見た。
〈猫紙さま、本当に頼みますよ〉
〈疑り深い奴じゃのう。そんなんではすぐにこの娘にも愛想をつかされるぞ〉
〈心配はしてもしすぎるってことはないですからね〉
だってここは異世界だ。俺はまだこの世界を全然知らない。
「そろそろ参りましょう。ミンメイ殿はこちらで丁重におもてなししますよ」
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
パンズに声をかけられて、俺はミンメイから猫紙を受けとるとしぶしぶ馬車に乗った。
用意してもらった衣装は、果たして古代の漢服と呼ばれるようなものだった。下着、丈の短い着物のようなシャツを着せられ、その下にズボン。更にその上に藍色の着物のような服を羽織らされ、黒い帯で留めて着させられた。謁見の際は更にこの上からコートのような着物(着物ではなくハン服というらしい)を着せられるらしい。髪は短いのでこのままだが、それでは粗野な印象を与えるということで布の帽子を被せられた。どれも肌触りがよく、上質であることは感じられた。全体的にゆったりとした服なので窮屈なかんじはないが、身が引き締まる思いだった。この衣裳を着てみせた時、ミンメイは、
「タツキさん素敵です!」
と感動したように誉めてくれて嬉しかった。
「馬子にも衣装よな」
猫紙には少しだけ殺意を覚えたのは余談である。
馬車の中でパンズが着いた後の流れを説明してくれた。
本来ならば馬車は王城に入ってすぐの車停めで降りるようだが、猫紙をお連れしたということで、特別にもっと奥まで馬車を入れていいらしい。猫紙がふふんという顔をした。なんともふてぶてしい。
「 ……今そなた、失礼なことを考えなんだか?」
「ヤダナー、猫紙サマノキノセイデスヨー」
「全く……」
全く、と言いたいのはこっちだ。
大きな朱塗りの門を二つほど越えてから、降りるよう促された。でかい立派な平屋建ての建物が広場の先に見える。どうやらその建物には向かわないらしく、脇の道を通ってその建物の後ろにある建物に通された。屋根瓦は黄色っぽいが建物は朱塗りである。いかにも中国の古代建築物っぽかった。パンズはここに、と指定された場所で跪いたが、俺は猫紙を抱いたままなので立ったままで待っているようにと言われた。建物の中は思ったよりも広くなかった。本当はじっくり見たかったが、さすがにまずいだろうと我慢した。俺えらい。猫紙に白い目で見られた気がしないでもないがえらいったらえらいのだ。
「ケイ王様のおな~り~」
なんか銅鑼のようなものがバーンバーンと鳴らされて、うるさいなと思っていたら、頭にすだれのついた帽子のようなものを被ったおじさんが大股で歩きながら出てきた。一応立ったままで頭を軽く下げる。
〈何故頭を下げる〉
〈俺日本人だし〉
〈そなたは我の加護を一番に受けているのだ。王ごときに頭を下げるでない〉
〈はーい〉
それはそれで面倒だ。頭を下げて怒られるってなんなんだよ。おじさんが一番豪奢な椅子の前でこちらを振り向いたことから、その人が王様だということがわかった。
その後で、おじさんに雰囲気の似た青年が出てきた。こちらはなかなかのイケメンである。イケメンは不機嫌そうな顔をして、何故か俺を睨み付けた。
え? なんで俺睨まれてんの?
〈不遜な王子じゃのう〉
〈あれ王子なのか〉
〈ああ、あれじゃ〉
内心とても不敬なことを考えながら、それを顔に出さないようにする。
「運命を司る神を連れてきたと聞いたが、それに相違ないか」
王様の側に控えていた人が尋ねる。これ、直接口をきいちゃいけないパターンか。面倒だな。
「おそれながら申し上げます。こちらにいるのが神の加護を受けているタツキ様です。その腕の中にいらっしゃるのが運命を司る神様でございます」
パンズが跪いたまま厳かに告げる。なんか俺、「様」つけられちゃったよ。笑わないようにするのがたいへんだ。
「その猫が神だと? 世迷い言も大概にせよ!」
「王子、黙れ」
王様に冷静に窘められ、王子は顔を歪めて黙った。せっかくのイケメンが台無しだ。
「運命を司る神様の此度の降臨を歓迎すると共に、末永いご滞在を願います」
王様がなんか難しいことを言っている。
「我は忙しい。用事を済ませたらこのタツキと共に人探しの旅に出る」
猫がしゃべったことに驚きの表情を浮かべたのは王子だけだった。この王子大丈夫か。
「人探しとは? もしよろしければこちらでお探しいたします。なんなりとお申し付けください」
「そうじゃのう。ここで見つかるならば話は早い。タツキはどうじゃ」
(え? ここで俺にフルわけ)
確かに早く見つかるにこしたことはないけどさ。でもなあ。
「見つかるのであれば喜ばしいことかと」
慣れない微笑みみたいなものを浮かべ、俺は目線を下に向けた。さすがに王様を直接見ちゃだめだろう。
「そういうことでしたら迅速に探させましょう。後ほどその者の特徴をお知らせいただければ幸いです」
「うむ。して、運命の伴侶を知りたいという者はそこの王子でよいのか」
「はい。王子よ、これへ」
「はい」
王子が不機嫌そうな表情を浮かべたまま、タツキから少し離れた正面に立った。
「王子よ。そなた歳はいくつじゃ」
呆れたように猫紙が聞く。
「17になりました」
そっかー。うちの国じゃ未成年だなー。それじゃ幼いのもしょうがないか。
〈この世界の成人は15歳じゃ。とっくに成人しておるわ〉
成人した王子がこんな態度をしているのはさすがに問題か。
「祈るがよい。さすれば王子の運命の伴侶が見つかるであろう」
みな目を閉じて猫紙に祈りを捧げる。すると猫紙がだんだんと光り始めた。
〈うおう、光りはじめたー〉
〈そなたも祈るがよい〉
〈なんで俺が〉
〈その方が演出がよりよくなる〉
〈そういうことかー〉
信仰心を集めれば権能? みたいなのが増えるんだもんな。俺も猫紙を讃えるよう祈り始めた。すると光が更に強くなった。目を閉じていても感じられるぐらいである。
「王子の運命の伴侶はー」
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猫紙が告げた途端、王子が怒りだした。
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