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42.どーせ俺は何もできませんよ
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呼びつけてすまないと思ったが、パンズは大きいおなかを揺らしながらやってきた。
従業員がお茶を運んできてくれる。そして俺の恰好は変わらない。猫紙は先ほどまで俺たちのソファの隅にいたが、今は俺の腹の上にいる。なんなんだよと思った。
「ミレイさん、及びと伺いましたが、どうかなさいましたか?」
パンズはにこにこしている。目は細めているので、本当に笑っているのかわからない。
「いきなり呼びつけて悪いわね。ミンメイの処遇について相談したいの」
「ミンメイさんのことですか。確か彼女はまだ未成年でしたな」
パンズは察しがいい。だからこんな大きな商会も持てるのだろう。
「私はこの国についてあまり詳しくないわ。もし彼女の身内が彼女を連れて帰ろうとした時、回避する方法はないかどうか教えてもらえないかしら? 私はミンメイが気に入ったから、できればこの先一緒にいたいと思っているの」
「そうですな……」
パンズは少し考えるような顔をした。
「運命を司る神さまの従者ということではいけないのでしょうか? もしくは、神さまが加護を与えたタツキさんの正式な従者であれば、未成年であってもおいそれと手は出せますまい」
「それで相手が言うことを聞いてくれるかどうかが問題なのよね」
「確かにそれはありますな。この館の中であれば誰も手はだせませんが、館から出た時が問題です。私が後見人になるという方法もありますが、その場合は手続きが必要になりますし」
「じゃあ、現時点では猫神さまの従者ってことにしておけばいいのかしら?」
「はい。明日以降であれば私が役所へ届け出はできましょう」
「猫神さま、それでいいかしら?」
「我は構わぬ。ミンメイは我への信仰心が強い。全く問題はない」
「それはよかったわ。じゃあ、パンズさんもよろしくお願いしますね」
「はい、承知しました」
俺は美鈴とパンズが話している間全く口を挟めなかった。美鈴は堂々とパンズに要求をつきつけ、パンズもそれに応えてくれるらしい。でも相手は商人だからそこになんらかの商機を見出しているはずだ。
パンズが退室してからそこらへんのことを美鈴に聞いてみた。もちろん猫紙に防音してもらって。
猫紙は、「タツキは人使いが荒すぎる」と文句を言っていた。しょうがねーだろ、俺は魔法とか全く使えねーんだから。
「なぁ、美鈴」
「なぁに?」
「パンズにいろいろ頼むのはいいけど、見返りとかってどうするんだ?」
美鈴は意外そうな顔をした。
「……タツキでもそんなこと考えるのね?」
「俺でもって、どーゆーことだよ?」
美鈴は笑った。
「だって竜樹って、もらえるものはもらっておけって精神だったじゃない?」
「今でもそうだけど?」
「以前の竜樹だったら、お返しをどうしようとか考えなかったわよ」
「あー、まぁ……そうかもな」
美鈴に再開するまでの二か月と二週間ちょっとの間で、俺も多少成長したのではないかと思う。こっちへ来てからの二週間ちょっとで少しは人と触れあえた。そして美鈴に再び会えるかもしれないという希望が俺を変えたのかもしれない。
「……竜樹はダメ男のままでいてほしかったんだけどなー……」
ボソッと美鈴が呟いた。
「どーゆー意味だよ?」
「そのまんまの意味よ。あそこで私が死んだりしなかったら、竜樹をダメ男のままにして一生独占するつもりだったもの」
「ええええ?」
それはいったいどういうことですか美鈴さん。
「そしたら誰も竜樹のこと好きになったりしないじゃない? 私だけが竜樹を愛して、閉じ込めておきたかったのになー」
美鈴さんの愛が重いです。ここまで重いとは思っていませんでした。しゃれじゃないぞ。
〈美鈴が怖いです、猫紙さま〉
〈諦めよ。美鈴がそなたを世界一愛しているというのは確かだ〉
〈ソレモソーデスネ〉
ま、俺も美鈴しかいなかったから美鈴を探しに来たんだもんな。お互いがお互いしかいなかったんだからしょうがない。
「閉じ込められるのは困るけど、俺が好きなのは美鈴だけだよ」
自分で言って少し恥ずかしかった。
「……引かないの?」
「正直美鈴の俺への愛が重すぎて引いてる。でも俺が美鈴を好きなのは変わらないから」
「……ヘンなところで男らしいんだから……」
クスッと美鈴が笑った。
でも男らしいと言われてもあまり喜べない。何故なら俺はまだ美鈴に横抱きにされている状態だからだ。いいかげんこの体勢をどうにかしてほしい。もちろんそんな恰好で言っているわけだから全然しまらない。
「美鈴、いいかげん下ろしてほしいんだが」
「嫌よ。ここってシャワーも出るのよね?」
「ああ、魔石があるから……」
「竜樹には魔力はないの?」
「……ないんだってさー」
ちくしょう。俺にはどどーんと、ばばーんと魔法を使う手段がない。なんでだ。異世界に転移したんじゃないのか? そしたら魔法を使うチートがあったっていいじゃないかあああああ!!
今頃になって腹が立ってきた。あの幼女、絶対に許すまじ。
「美鈴には魔力があるわけ?」
「私に、というよりこの身体に魔力があるかんじね。ほぼほぼ魔力の塊だからいろんなことができるわよ」
「……なんで俺には魔力が欠片ほどもないんだよおおおおお」
「そうね。それは本当に困るわよね。でも私が竜樹を守るから全然問題ないわよ。さ、シャワー浴びましょ」
「お、おう……」
え? その後どうしたのかって?
大人だったらわかるだろ。まぁ、そういうことだよ。
そういえばパンズへの見返りの話はどうなったんだっけ?
従業員がお茶を運んできてくれる。そして俺の恰好は変わらない。猫紙は先ほどまで俺たちのソファの隅にいたが、今は俺の腹の上にいる。なんなんだよと思った。
「ミレイさん、及びと伺いましたが、どうかなさいましたか?」
パンズはにこにこしている。目は細めているので、本当に笑っているのかわからない。
「いきなり呼びつけて悪いわね。ミンメイの処遇について相談したいの」
「ミンメイさんのことですか。確か彼女はまだ未成年でしたな」
パンズは察しがいい。だからこんな大きな商会も持てるのだろう。
「私はこの国についてあまり詳しくないわ。もし彼女の身内が彼女を連れて帰ろうとした時、回避する方法はないかどうか教えてもらえないかしら? 私はミンメイが気に入ったから、できればこの先一緒にいたいと思っているの」
「そうですな……」
パンズは少し考えるような顔をした。
「運命を司る神さまの従者ということではいけないのでしょうか? もしくは、神さまが加護を与えたタツキさんの正式な従者であれば、未成年であってもおいそれと手は出せますまい」
「それで相手が言うことを聞いてくれるかどうかが問題なのよね」
「確かにそれはありますな。この館の中であれば誰も手はだせませんが、館から出た時が問題です。私が後見人になるという方法もありますが、その場合は手続きが必要になりますし」
「じゃあ、現時点では猫神さまの従者ってことにしておけばいいのかしら?」
「はい。明日以降であれば私が役所へ届け出はできましょう」
「猫神さま、それでいいかしら?」
「我は構わぬ。ミンメイは我への信仰心が強い。全く問題はない」
「それはよかったわ。じゃあ、パンズさんもよろしくお願いしますね」
「はい、承知しました」
俺は美鈴とパンズが話している間全く口を挟めなかった。美鈴は堂々とパンズに要求をつきつけ、パンズもそれに応えてくれるらしい。でも相手は商人だからそこになんらかの商機を見出しているはずだ。
パンズが退室してからそこらへんのことを美鈴に聞いてみた。もちろん猫紙に防音してもらって。
猫紙は、「タツキは人使いが荒すぎる」と文句を言っていた。しょうがねーだろ、俺は魔法とか全く使えねーんだから。
「なぁ、美鈴」
「なぁに?」
「パンズにいろいろ頼むのはいいけど、見返りとかってどうするんだ?」
美鈴は意外そうな顔をした。
「……タツキでもそんなこと考えるのね?」
「俺でもって、どーゆーことだよ?」
美鈴は笑った。
「だって竜樹って、もらえるものはもらっておけって精神だったじゃない?」
「今でもそうだけど?」
「以前の竜樹だったら、お返しをどうしようとか考えなかったわよ」
「あー、まぁ……そうかもな」
美鈴に再開するまでの二か月と二週間ちょっとの間で、俺も多少成長したのではないかと思う。こっちへ来てからの二週間ちょっとで少しは人と触れあえた。そして美鈴に再び会えるかもしれないという希望が俺を変えたのかもしれない。
「……竜樹はダメ男のままでいてほしかったんだけどなー……」
ボソッと美鈴が呟いた。
「どーゆー意味だよ?」
「そのまんまの意味よ。あそこで私が死んだりしなかったら、竜樹をダメ男のままにして一生独占するつもりだったもの」
「ええええ?」
それはいったいどういうことですか美鈴さん。
「そしたら誰も竜樹のこと好きになったりしないじゃない? 私だけが竜樹を愛して、閉じ込めておきたかったのになー」
美鈴さんの愛が重いです。ここまで重いとは思っていませんでした。しゃれじゃないぞ。
〈美鈴が怖いです、猫紙さま〉
〈諦めよ。美鈴がそなたを世界一愛しているというのは確かだ〉
〈ソレモソーデスネ〉
ま、俺も美鈴しかいなかったから美鈴を探しに来たんだもんな。お互いがお互いしかいなかったんだからしょうがない。
「閉じ込められるのは困るけど、俺が好きなのは美鈴だけだよ」
自分で言って少し恥ずかしかった。
「……引かないの?」
「正直美鈴の俺への愛が重すぎて引いてる。でも俺が美鈴を好きなのは変わらないから」
「……ヘンなところで男らしいんだから……」
クスッと美鈴が笑った。
でも男らしいと言われてもあまり喜べない。何故なら俺はまだ美鈴に横抱きにされている状態だからだ。いいかげんこの体勢をどうにかしてほしい。もちろんそんな恰好で言っているわけだから全然しまらない。
「美鈴、いいかげん下ろしてほしいんだが」
「嫌よ。ここってシャワーも出るのよね?」
「ああ、魔石があるから……」
「竜樹には魔力はないの?」
「……ないんだってさー」
ちくしょう。俺にはどどーんと、ばばーんと魔法を使う手段がない。なんでだ。異世界に転移したんじゃないのか? そしたら魔法を使うチートがあったっていいじゃないかあああああ!!
今頃になって腹が立ってきた。あの幼女、絶対に許すまじ。
「美鈴には魔力があるわけ?」
「私に、というよりこの身体に魔力があるかんじね。ほぼほぼ魔力の塊だからいろんなことができるわよ」
「……なんで俺には魔力が欠片ほどもないんだよおおおおお」
「そうね。それは本当に困るわよね。でも私が竜樹を守るから全然問題ないわよ。さ、シャワー浴びましょ」
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え? その後どうしたのかって?
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