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72.雑談からとんでもないことになりそうです
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そういえば、ってふと思う。
俺の身体は「天使さま」になったって聞いたけど、どこか変わったところがあるんだろうか。
気になってしまい、居間のソファの上で服を寛げた。
「カ、カイトッ!?」
動揺したような声がした。そういえばビットが部屋の隅にいたんだった。服の前を掻き合わせようとしたけど、ピタリと手を止める。ビットとは川で水浴びとか、サウナとか一緒に行ったことがある。パーティーメンバーだったのだからそれぐらいは当たり前だ。なのになんで今はそんなに動揺しているんだろう。
俺は首を傾げた。
ビットの方を見る。ビットの顔が明らかに赤くなっていた。
「?」
なんで赤くなってるワケ?
「ビット?」
「な、ななななんでしょうか、奥さま」
動揺がすごい。笑ってしまった。
「奥さまとかやめろよ。あのさ、ちょっと確認してほしいんだけど」
「……そう呼ばないわけにはいかないだろう……。なんだ?」
「いや……俺って、以前と比べて身体に変わったところってある? なんか、中とか作り替わってる気はするんだけど外見上の変化とかわかんなくてさ」
ビットは俺の近くまで来た。
「さすがに服着てるとわかんねーな」
こうして見ると、ビットもそれなりに整った容姿をしている。つか、うちのパーティーメンバーってみんなそれなりの顔してるよな。男にモテてもなーとは思ってたけど、娼館の前とか通っても俺には一番声がかからなかった。でもビットは童貞なんだっけ。
「なぁ、ビットってなんで童貞なんだっけ?」
「……おい。それを今聞くか?」
ビットはため息をついた。今とかあんまり関係ないかなって思う。気になったのが今ってだけで。じっと見たらビットはしぶしぶ口を開いた。
「……怖がられたんだよ。化物とか言われてな。まー、なんつーかトラウマ? みたいなもん」
「ああ……」
確かにビットの股間は勃つとうねうね動き出すんだった。まだ受け入れたことはないけど、確かにそれは怖いかもな。でも娼館とかならそういうお客さんもいるんじゃないだろうか。
「相手は? 娼夫じゃないのか?」
「……幼馴染みだよ。自分は物心ついた時には母親の故郷で暮らしてたんだ。触手族は混血を嫌うからな」
「え? 差別とかあるのか?」
ぐねぐねしてる方に忌避されるとか意外だなって思った。
「いや……混血は弱いからどうしても妻側になるんだと。抗うことができないのがわかってるから調子に乗って壊しちまったら困るって話らしい。だから外の世界に出てけとさ」
「……それは、ある意味優しいんだろうな……」
追い出される方としてはたまったものじゃないが、性処理道具にされたくなければ出てけって選択肢を与えてくれるだけいいのかもしれない。
立って話させるのもなんなので椅子に座るよう言った。ビットはためらいながらも椅子に腰かけた。
「母親は普通の人だったからな。で、そっちの村で知り合って仲良くなって……性教育を受けた後身体を重ねようとしたらこれだ」
「父親は?」
「週末婚っつーのかな。休みの前日の夜に帰ってきて、母親をめちゃくちゃ抱いてどろどろにして戻っていくってかんじだった。だから全然話なんかしたことねえよ」
「……そういう文化なのか」
「そうなんじゃね? おかげで娼館にも行けなくなっちまった。また化物って言われたらと思うと……」
確かに娼夫にまでそう罵られたらやってられないだろう。ほんのちょっとだけ俺はビットに同情した。
だからって俺を売ったことは許してないけどな!
「そうだったのか」
「奥さまは気持ち悪くねーの?」
ビットが自嘲する。もー面倒だから奥さまでいいか。慣れないけど。
「うーん……」
ビットにちんちんとか尻穴をべろべろ舐められたことを思い出した。触手の形状は自由自在らしく、尿道を犯されたこともあったし、尻穴の中で舌が膨張して拡げられたりもした。
あれはびっくりしたし、なんてエロに特化した身体の造りなんだと思ったけど化物とか、気持ち悪いとかは思わなかったな。エロ本でそういうの見たことあるし。
「気持ち悪い……というほどではないかな。なんか……俺の身体が敏感すぎて困るってことはあるけど……」
さすがにちょっと照れる。二度とされたいとは思わないけど、尿道責めすごかったし。ちんちんの中ってあんなに気持ちいいんだって……。
「……奥さま、そんなエロい顔すんなよ。襲いたくなるだろ?」
「ば、ばかっ……」
「誰が誰を襲うって?」
その時地を這うような低い声がして、ざっと血の気が引いた途端、ビットが床に叩きつけられた。
「え? あ、ちょっ……」
ビットとはただ話してただけで……。
ビットの頭をダンッ! と大きな足が踏みつける。
「ぎゃああっ!」
「ま、待って! ジャック待って! やめて!」
ベットから転げ落ちるようにして俺はジャックの腕を掴んだ。
「カイト、怪我はないか?」
「俺は大丈夫だから! だからやめてくれよ! ただ話してただけなんだ! ただの軽口だから!」
俺は必死になって懇願した。こんな、ただ話してただけで以前の仲間をひどい目に合わせるのは本意ではなかった。
「コイツは手を出してきたりは……」
「してない! 何もしてないから! ……お願い……」
泣きそうになってぎゅっとジャックの腕を掴む。ジャックはようやくビットの頭から足をどけてくれた。
「ビットは何もしてないから」
「わかった」
ジャックがビットの身体を乱暴に起こさせて、回復魔法をかけた。
「悪かったな」
「い、いえ……大丈夫です」
「昔の話を聞いてただけなんだ……」
「そうか。夕飯ができたぞ」
「うん、食べる……」
ビットは震える身体を動かし、部屋の隅まで移動した。もう軽口を叩くこともできないのかなと思ったら少し悲しくなった。
だけど。
夕飯を終えて食休みをした後で、
「コイツに抱かれてみるか?」
とジャックに尋ねられた。
ビットに抱かれる?
「……どちらでも?」
もう尿道責めもされたし尻穴もぐちょぐちょに舐められた相手だ。別に抱かれたところでなんということもないだろう。
「そうか、ならいいぞ。ただし俺との二輪挿しだ」
「ええっ?」
そんなぁって思った。
もうっ、俺の尻穴ってばいじめられすぎ。
ーーーー
注:触手族は村ごとに掟のようなものが違いますが、どこでも混血は忌避されます。
俺の身体は「天使さま」になったって聞いたけど、どこか変わったところがあるんだろうか。
気になってしまい、居間のソファの上で服を寛げた。
「カ、カイトッ!?」
動揺したような声がした。そういえばビットが部屋の隅にいたんだった。服の前を掻き合わせようとしたけど、ピタリと手を止める。ビットとは川で水浴びとか、サウナとか一緒に行ったことがある。パーティーメンバーだったのだからそれぐらいは当たり前だ。なのになんで今はそんなに動揺しているんだろう。
俺は首を傾げた。
ビットの方を見る。ビットの顔が明らかに赤くなっていた。
「?」
なんで赤くなってるワケ?
「ビット?」
「な、ななななんでしょうか、奥さま」
動揺がすごい。笑ってしまった。
「奥さまとかやめろよ。あのさ、ちょっと確認してほしいんだけど」
「……そう呼ばないわけにはいかないだろう……。なんだ?」
「いや……俺って、以前と比べて身体に変わったところってある? なんか、中とか作り替わってる気はするんだけど外見上の変化とかわかんなくてさ」
ビットは俺の近くまで来た。
「さすがに服着てるとわかんねーな」
こうして見ると、ビットもそれなりに整った容姿をしている。つか、うちのパーティーメンバーってみんなそれなりの顔してるよな。男にモテてもなーとは思ってたけど、娼館の前とか通っても俺には一番声がかからなかった。でもビットは童貞なんだっけ。
「なぁ、ビットってなんで童貞なんだっけ?」
「……おい。それを今聞くか?」
ビットはため息をついた。今とかあんまり関係ないかなって思う。気になったのが今ってだけで。じっと見たらビットはしぶしぶ口を開いた。
「……怖がられたんだよ。化物とか言われてな。まー、なんつーかトラウマ? みたいなもん」
「ああ……」
確かにビットの股間は勃つとうねうね動き出すんだった。まだ受け入れたことはないけど、確かにそれは怖いかもな。でも娼館とかならそういうお客さんもいるんじゃないだろうか。
「相手は? 娼夫じゃないのか?」
「……幼馴染みだよ。自分は物心ついた時には母親の故郷で暮らしてたんだ。触手族は混血を嫌うからな」
「え? 差別とかあるのか?」
ぐねぐねしてる方に忌避されるとか意外だなって思った。
「いや……混血は弱いからどうしても妻側になるんだと。抗うことができないのがわかってるから調子に乗って壊しちまったら困るって話らしい。だから外の世界に出てけとさ」
「……それは、ある意味優しいんだろうな……」
追い出される方としてはたまったものじゃないが、性処理道具にされたくなければ出てけって選択肢を与えてくれるだけいいのかもしれない。
立って話させるのもなんなので椅子に座るよう言った。ビットはためらいながらも椅子に腰かけた。
「母親は普通の人だったからな。で、そっちの村で知り合って仲良くなって……性教育を受けた後身体を重ねようとしたらこれだ」
「父親は?」
「週末婚っつーのかな。休みの前日の夜に帰ってきて、母親をめちゃくちゃ抱いてどろどろにして戻っていくってかんじだった。だから全然話なんかしたことねえよ」
「……そういう文化なのか」
「そうなんじゃね? おかげで娼館にも行けなくなっちまった。また化物って言われたらと思うと……」
確かに娼夫にまでそう罵られたらやってられないだろう。ほんのちょっとだけ俺はビットに同情した。
だからって俺を売ったことは許してないけどな!
「そうだったのか」
「奥さまは気持ち悪くねーの?」
ビットが自嘲する。もー面倒だから奥さまでいいか。慣れないけど。
「うーん……」
ビットにちんちんとか尻穴をべろべろ舐められたことを思い出した。触手の形状は自由自在らしく、尿道を犯されたこともあったし、尻穴の中で舌が膨張して拡げられたりもした。
あれはびっくりしたし、なんてエロに特化した身体の造りなんだと思ったけど化物とか、気持ち悪いとかは思わなかったな。エロ本でそういうの見たことあるし。
「気持ち悪い……というほどではないかな。なんか……俺の身体が敏感すぎて困るってことはあるけど……」
さすがにちょっと照れる。二度とされたいとは思わないけど、尿道責めすごかったし。ちんちんの中ってあんなに気持ちいいんだって……。
「……奥さま、そんなエロい顔すんなよ。襲いたくなるだろ?」
「ば、ばかっ……」
「誰が誰を襲うって?」
その時地を這うような低い声がして、ざっと血の気が引いた途端、ビットが床に叩きつけられた。
「え? あ、ちょっ……」
ビットとはただ話してただけで……。
ビットの頭をダンッ! と大きな足が踏みつける。
「ぎゃああっ!」
「ま、待って! ジャック待って! やめて!」
ベットから転げ落ちるようにして俺はジャックの腕を掴んだ。
「カイト、怪我はないか?」
「俺は大丈夫だから! だからやめてくれよ! ただ話してただけなんだ! ただの軽口だから!」
俺は必死になって懇願した。こんな、ただ話してただけで以前の仲間をひどい目に合わせるのは本意ではなかった。
「コイツは手を出してきたりは……」
「してない! 何もしてないから! ……お願い……」
泣きそうになってぎゅっとジャックの腕を掴む。ジャックはようやくビットの頭から足をどけてくれた。
「ビットは何もしてないから」
「わかった」
ジャックがビットの身体を乱暴に起こさせて、回復魔法をかけた。
「悪かったな」
「い、いえ……大丈夫です」
「昔の話を聞いてただけなんだ……」
「そうか。夕飯ができたぞ」
「うん、食べる……」
ビットは震える身体を動かし、部屋の隅まで移動した。もう軽口を叩くこともできないのかなと思ったら少し悲しくなった。
だけど。
夕飯を終えて食休みをした後で、
「コイツに抱かれてみるか?」
とジャックに尋ねられた。
ビットに抱かれる?
「……どちらでも?」
もう尿道責めもされたし尻穴もぐちょぐちょに舐められた相手だ。別に抱かれたところでなんということもないだろう。
「そうか、ならいいぞ。ただし俺との二輪挿しだ」
「ええっ?」
そんなぁって思った。
もうっ、俺の尻穴ってばいじめられすぎ。
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注:触手族は村ごとに掟のようなものが違いますが、どこでも混血は忌避されます。
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