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アナニーを禁止された俺と恋人たちの日々(続編)

52.舐められてしまうらしい(何

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 冷静に考えてみよう。
 誰かが俺のちんちんを舐めたとして、その後他の奴が俺のちんちんをそのまま舐めたいと思うのだろうか。
 そもそもの話、俺はちんちんを舐めたいと思ったことはない。岡のちんちんなら……と思うことがないではないが、岡も安田も絶対に俺には触らせないつもりのようだ。なんでなのか以前尋ねたら、「先輩はゲイじゃありませんから」とさらりと言われた。
 確かに俺はゲイじゃない。女の股間と男の股間どっちか舐めなきゃいけないと言われたら迷わず女の股間を選ぶだろう。

「僕は先輩のこと大好きなんです。先輩がもし僕のを咥えることで正気に返られたら困ります」
「正気に返る?」
「ええ。やっぱり男同士なんておかしいとか……」
「おかしいとは思わないけどな……」

 男女だろうが、女同士だろうが、男同士だろうが恋愛は自由だ。もちろんロリコンとかはダメだと思う。俺の妹の菜々子はまだ未成年だぞ! 部長の息子許すまじ! ……話が脱線してしまった。

「……ようは俺が、岡に恋をしたのは間違っていたとか思われたくないってことだよな?」
「……そうです」

 そう答えた岡はとても不安そうな顔をしていて、その時俺の胸がきゅううううんとなったのだった。
 岡が好きすぎてやヴぁい。って、脱線が激しすぎる。

「なぁ……岡が俺のちんちん舐めた後、安田もそのまま舐めたりするワケ? なんかやじゃねえ?」

 目隠しをされた状態で俺は疑問を口にした。

「僕は安田さんが舐めた後でも気になりませんけど」

 岡がさらりと答える。

「あー、そう言われてみるとなぁ……気になるなら智のちんちん拭けばいいんじゃねーの?」
「一応タオル濡らして用意しておきましょうか」

 なんだかとてもマヌケなやりとりだが大事な気がするのだ。美形は特に何も言わなかった。
 誰かの足音、何かを用意しているような音がして、

「先輩、お待たせしました」

 岡の声がして、なんだかほっとした。

「先輩はただ感じててくださいね。誰に舐められてるとかそういうことは考えないでください」
「うん……」

 そして奴らは無言になった。
 誰かがベッドに上がったようだ。俺の足を開かせて、股間に息遣いを感じたかと思うと、ぱくりと咥えられた。

「んっ……!」

 誰かが俺の自身を軽く握る。亀頭の部分は口腔内に納められ、舌でべろべろと舐められた。茎の部分をしごかれながら亀頭を刺激されるのが気持ちいい。

「んっ、んっ……!」

 誰が俺自身をいじってるとかそんなことは何も考えなかった。ただただ素直に、自慰をするように快感を追った。ほどなくしてイキ、それをゴクリと飲まれたのがわかった。そんなもの飲んでいいわけがないだろうと思うのに、岡も安田も飲むのだから嫌だと思う。
 その誰かは萎えた俺自身の亀頭にちゅっと口づけると、濡れた何かで俺自身を丁寧に拭いた。ほんのりと温かいタオルのようだった。誰かがベッドから下りたのがわかる。そしてまた誰かがベッドに上がった。
 なんかはあはあしているような気がする。
 二番目の誰かはいきなり俺自身をばくりと咥えた。なんというか、根本まで口に納められたようなそんな勢いである。さすがにそれはなかったけど。

「んっ、んっ……!」

 じゅぶじゅぶと口全体でしごくようにされ、それはそれですごく気持ちいい。なんだかまるでオナホを使っているようだ。俺は調子に乗って腰を突き上げた。

「……んんっ……!」

 苦しそうな声がしたのでさすがに腰を引こうとしたが、その誰かはより俺を咥え込んだ。

「んっ、ああっ……!」

 なんか、亀頭が締め付けられている気がする。これってもしかして……。
 じゅぶじゅぶとしゃぶられて口でしごかれて俺はまたイッてしまった。

「あああっ……はーっ、はーっ、はーっ……あっ……」

 喉が鳴る。今回も飲んだようだ。勘弁してほしいと思う。誰かは萎えた俺をちゅぷちゅぷとしゃぶる。

「あっ……イッたからぁ……」

 敏感になってつらいからやめてほしいと腰を引こうとしたのだが、誰かは俺の腰を抱え込んで離してくれない。

「やっ、やぁっ……」

 なんかコレ、岡とか安田じゃない気がすると思った時、俺のちんちんをしゃぶる誰かの頭が引きはがされた。

「……いつまで舐めてるんですか。どいてください」

 岡の低い声がした。やっぱり今ディープスロートみたいなことをしたのは……。

「……すまん。あまりにも素敵で……」

 美形の声が近くでする。
 思った通りだった。
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