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6.抱かれる抱かれない問題
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長椅子の上で青年は俺を抱きしめていた。身体のつくりは俺より華奢なんだけど、俺より背が20cmぐらい高いからすっぽり包み込まれるかんじがたまらない。
「まずは身も心も休ませることが肝要です。ただ……真崎さまは”天使”ですので、精を身体の奥に受け入れる必要はでてきます」
申し訳なさそうに青年が言う。困らせているという自覚はあった。でも、
「それは、嫌だ……」
と答えることしかできなかった。
ただ、先ほどまでは死んでもいいと思っていたけど、少し落ち着いたせいか死にたいとまでは思わなくなった。おなかがいっぱいになったというのもあったし、この青年は自分を守る者だと思ったということもあるのだろう。やっぱり俺はチョロすぎだ。
でも自分がかよわい”天使”という存在だと知ってちょっとだけ気が楽になったのは確かだった。
なんで気が楽になったのかって?
少しでもほっておかれたら俺は死んでしまうってことだ。
だからこの青年がもし俺を騙していたとしたら……俺はとっとと死んでしまえばいい。その場合は治癒や回復魔法なども功を奏さないと青年は丁寧に教えてくれた。絶望こそが”天使”を殺すのだと青年は悲しそうに言った。
「決して……真崎さまが嫌がるようなことは致しません。この林雷月(リンレイユエ)、貴方の命に誓いましょう」
「……え……」
命に誓うってなんだろう。
「それって、何?」
マヌケかもしれないが、俺はこの国というか世界について知らないことが多すぎるのだ。
「どのことでしょうか」
「命に誓うって……」
「真崎さまの命に誓うのです」
青年―雷月は柔らかく笑んだ。その笑みにまたドキドキした。だから俺のチョロさかげんんんっ!
「もし私が真崎さまの望まぬことをしたら、死をもって償うということです」
「そ、そんなっ!?」
そんな重い誓いなんて俺にしちゃだめだって思った。俺はびっくりして彼にぎゅうっとしがみつく。
「だ、だめだっ! 俺の為に死ぬなんてっ!」
「はい、ですから……嫌だと思われることは教えていただけると助かります。もちろん、真崎さまが好きなことや、好きな物についても教えてください」
優しく抱き返されて、胸がきゅんきゅんした。チョロすぎ注意、チョロすぎダメ絶対。
「お、俺……えっちするの、やだ……」
「それは困ってしまいましたね……。失礼ですが、真崎さまは兄たちに抱かれるまでまっさらでいらっしゃったのですよね? では、兄たちからされた性行為が嫌だということになりませんか?」
そう聞かれて、目から鱗がぼろぼろ落ちた気がした。
そうだ。こんな風にされたいとかいう願望はあったし、アナニーもしていたけど、実際にはアイツらにされたえっちが俺の全てだった。
おかげで思い出したくもないことを思い出し、俺は眉根を寄せた。
アイツらは何も知らない俺をいきなり組み敷いて、
「お前が私の”運命”なのだな!」
とかわけがわからないことを言って俺の服を破いた。そしてちょうどアナニーで濡れていた尻穴に申し訳程度に指を突っ込んでほぐすと、あのでっかいイチモツをいきなり突き入れやがったのだ! 痛い、というよりそれは衝撃だったと思う。あんなにでっかいイチモツで乱暴に犯されたのに何故か俺の尻穴は切れておらず、それに興奮したアイツは仲間を呼び寄せた。そして尻穴が締まらなくなるんじゃないかと思うぐらい延々と俺は犯されたのだった。
うん、ひどいな。どう考えてもあれはひどすぎると思う。
最初は全然気持ちよくなんてならなかったけど、萎えたままの俺のイチモツを見て三人のうちの誰かが刺激をし、それによって一週間後にはちんちんをいじられながら尻穴を犯されて感じるようになってしまった。
毎回ちんちんをいじられるようにはなったけど、扱いはけっこう乱暴だった。ひりひりして痛みで泣いたらかわいいと言われ、一人気づいた奴が治癒魔法をかけてくれなかったら俺のちんちんも使い物にならなくなっていたかもしれない。いや、使う予定はないんだけどな。
何故か三か月ぐらいしたら入れられるだけで感じるようになってしまった。そしたら妊娠してるって言われて、よりいっそう犯されるようになって、感じたくないのにいっぱい感じちゃって……。
あ、思い出したらなんか泣けてきた。
「嫌なことを思い出させてしまいましたね。申し訳ありません」
「雷月、が、悪い、わけじゃ……」
「ですが、私は真崎さまを死なせたくはないのです」
優しく囁かれたら胸がきゅんきゅんしてしまう。
「ですから、試してみませんか?」
「え?」
試すって……。
顔を上げた。
「私のやり方で真崎さまを愛させてください。できるだけ貴方の希望に添うようにいたしますから」
そんな切ない目で見られたら絆されてしまうじゃないか。
そして、絆されてもいいじゃないかと心の声が告げた。だってこのまま抱かれなかったら俺はどうせ死んでしまうのだから、最後ぐらい俺が望む優しいえっちをしてもらったってと。
俺はゴクリと唾を飲み込んだ。
「まずは身も心も休ませることが肝要です。ただ……真崎さまは”天使”ですので、精を身体の奥に受け入れる必要はでてきます」
申し訳なさそうに青年が言う。困らせているという自覚はあった。でも、
「それは、嫌だ……」
と答えることしかできなかった。
ただ、先ほどまでは死んでもいいと思っていたけど、少し落ち着いたせいか死にたいとまでは思わなくなった。おなかがいっぱいになったというのもあったし、この青年は自分を守る者だと思ったということもあるのだろう。やっぱり俺はチョロすぎだ。
でも自分がかよわい”天使”という存在だと知ってちょっとだけ気が楽になったのは確かだった。
なんで気が楽になったのかって?
少しでもほっておかれたら俺は死んでしまうってことだ。
だからこの青年がもし俺を騙していたとしたら……俺はとっとと死んでしまえばいい。その場合は治癒や回復魔法なども功を奏さないと青年は丁寧に教えてくれた。絶望こそが”天使”を殺すのだと青年は悲しそうに言った。
「決して……真崎さまが嫌がるようなことは致しません。この林雷月(リンレイユエ)、貴方の命に誓いましょう」
「……え……」
命に誓うってなんだろう。
「それって、何?」
マヌケかもしれないが、俺はこの国というか世界について知らないことが多すぎるのだ。
「どのことでしょうか」
「命に誓うって……」
「真崎さまの命に誓うのです」
青年―雷月は柔らかく笑んだ。その笑みにまたドキドキした。だから俺のチョロさかげんんんっ!
「もし私が真崎さまの望まぬことをしたら、死をもって償うということです」
「そ、そんなっ!?」
そんな重い誓いなんて俺にしちゃだめだって思った。俺はびっくりして彼にぎゅうっとしがみつく。
「だ、だめだっ! 俺の為に死ぬなんてっ!」
「はい、ですから……嫌だと思われることは教えていただけると助かります。もちろん、真崎さまが好きなことや、好きな物についても教えてください」
優しく抱き返されて、胸がきゅんきゅんした。チョロすぎ注意、チョロすぎダメ絶対。
「お、俺……えっちするの、やだ……」
「それは困ってしまいましたね……。失礼ですが、真崎さまは兄たちに抱かれるまでまっさらでいらっしゃったのですよね? では、兄たちからされた性行為が嫌だということになりませんか?」
そう聞かれて、目から鱗がぼろぼろ落ちた気がした。
そうだ。こんな風にされたいとかいう願望はあったし、アナニーもしていたけど、実際にはアイツらにされたえっちが俺の全てだった。
おかげで思い出したくもないことを思い出し、俺は眉根を寄せた。
アイツらは何も知らない俺をいきなり組み敷いて、
「お前が私の”運命”なのだな!」
とかわけがわからないことを言って俺の服を破いた。そしてちょうどアナニーで濡れていた尻穴に申し訳程度に指を突っ込んでほぐすと、あのでっかいイチモツをいきなり突き入れやがったのだ! 痛い、というよりそれは衝撃だったと思う。あんなにでっかいイチモツで乱暴に犯されたのに何故か俺の尻穴は切れておらず、それに興奮したアイツは仲間を呼び寄せた。そして尻穴が締まらなくなるんじゃないかと思うぐらい延々と俺は犯されたのだった。
うん、ひどいな。どう考えてもあれはひどすぎると思う。
最初は全然気持ちよくなんてならなかったけど、萎えたままの俺のイチモツを見て三人のうちの誰かが刺激をし、それによって一週間後にはちんちんをいじられながら尻穴を犯されて感じるようになってしまった。
毎回ちんちんをいじられるようにはなったけど、扱いはけっこう乱暴だった。ひりひりして痛みで泣いたらかわいいと言われ、一人気づいた奴が治癒魔法をかけてくれなかったら俺のちんちんも使い物にならなくなっていたかもしれない。いや、使う予定はないんだけどな。
何故か三か月ぐらいしたら入れられるだけで感じるようになってしまった。そしたら妊娠してるって言われて、よりいっそう犯されるようになって、感じたくないのにいっぱい感じちゃって……。
あ、思い出したらなんか泣けてきた。
「嫌なことを思い出させてしまいましたね。申し訳ありません」
「雷月、が、悪い、わけじゃ……」
「ですが、私は真崎さまを死なせたくはないのです」
優しく囁かれたら胸がきゅんきゅんしてしまう。
「ですから、試してみませんか?」
「え?」
試すって……。
顔を上げた。
「私のやり方で真崎さまを愛させてください。できるだけ貴方の希望に添うようにいたしますから」
そんな切ない目で見られたら絆されてしまうじゃないか。
そして、絆されてもいいじゃないかと心の声が告げた。だってこのまま抱かれなかったら俺はどうせ死んでしまうのだから、最後ぐらい俺が望む優しいえっちをしてもらったってと。
俺はゴクリと唾を飲み込んだ。
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