【完結】巨人族の皇子たち四人と、異世界ラブラブ性活にいたるまで

浅葱

文字の大きさ
7 / 306

6.抱かれる抱かれない問題

しおりを挟む
 長椅子の上で青年は俺を抱きしめていた。身体のつくりは俺より華奢なんだけど、俺より背が20cmぐらい高いからすっぽり包み込まれるかんじがたまらない。

「まずは身も心も休ませることが肝要です。ただ……真崎さまは”天使”ですので、精を身体の奥に受け入れる必要はでてきます」

 申し訳なさそうに青年が言う。困らせているという自覚はあった。でも、

「それは、嫌だ……」

 と答えることしかできなかった。
 ただ、先ほどまでは死んでもいいと思っていたけど、少し落ち着いたせいか死にたいとまでは思わなくなった。おなかがいっぱいになったというのもあったし、この青年は自分を守る者だと思ったということもあるのだろう。やっぱり俺はチョロすぎだ。
 でも自分がかよわい”天使”という存在だと知ってちょっとだけ気が楽になったのは確かだった。
 なんで気が楽になったのかって?
 少しでもほっておかれたら俺は死んでしまうってことだ。
 だからこの青年がもし俺を騙していたとしたら……俺はとっとと死んでしまえばいい。その場合は治癒や回復魔法なども功を奏さないと青年は丁寧に教えてくれた。絶望こそが”天使”を殺すのだと青年は悲しそうに言った。

「決して……真崎さまが嫌がるようなことは致しません。この林雷月(リンレイユエ)、貴方の命に誓いましょう」
「……え……」

 命に誓うってなんだろう。

「それって、何?」

 マヌケかもしれないが、俺はこの国というか世界について知らないことが多すぎるのだ。

「どのことでしょうか」
「命に誓うって……」
「真崎さまの命に誓うのです」

 青年―雷月は柔らかく笑んだ。その笑みにまたドキドキした。だから俺のチョロさかげんんんっ!

「もし私が真崎さまの望まぬことをしたら、死をもって償うということです」
「そ、そんなっ!?」

 そんな重い誓いなんて俺にしちゃだめだって思った。俺はびっくりして彼にぎゅうっとしがみつく。

「だ、だめだっ! 俺の為に死ぬなんてっ!」
「はい、ですから……嫌だと思われることは教えていただけると助かります。もちろん、真崎さまが好きなことや、好きな物についても教えてください」

 優しく抱き返されて、胸がきゅんきゅんした。チョロすぎ注意、チョロすぎダメ絶対。

「お、俺……えっちするの、やだ……」
「それは困ってしまいましたね……。失礼ですが、真崎さまは兄たちに抱かれるまでまっさらでいらっしゃったのですよね? では、兄たちからされた性行為が嫌だということになりませんか?」

 そう聞かれて、目から鱗がぼろぼろ落ちた気がした。
 そうだ。こんな風にされたいとかいう願望はあったし、アナニーもしていたけど、実際にはアイツらにされたえっちが俺の全てだった。
 おかげで思い出したくもないことを思い出し、俺は眉根を寄せた。
 アイツらは何も知らない俺をいきなり組み敷いて、

「お前が私の”運命”なのだな!」

 とかわけがわからないことを言って俺の服を破いた。そしてちょうどアナニーで濡れていた尻穴に申し訳程度に指を突っ込んでほぐすと、あのでっかいイチモツをいきなり突き入れやがったのだ! 痛い、というよりそれは衝撃だったと思う。あんなにでっかいイチモツで乱暴に犯されたのに何故か俺の尻穴は切れておらず、それに興奮したアイツは仲間を呼び寄せた。そして尻穴が締まらなくなるんじゃないかと思うぐらい延々と俺は犯されたのだった。
 うん、ひどいな。どう考えてもあれはひどすぎると思う。
 最初は全然気持ちよくなんてならなかったけど、萎えたままの俺のイチモツを見て三人のうちの誰かが刺激をし、それによって一週間後にはちんちんをいじられながら尻穴を犯されて感じるようになってしまった。
 毎回ちんちんをいじられるようにはなったけど、扱いはけっこう乱暴だった。ひりひりして痛みで泣いたらかわいいと言われ、一人気づいた奴が治癒魔法をかけてくれなかったら俺のちんちんも使い物にならなくなっていたかもしれない。いや、使う予定はないんだけどな。
 何故か三か月ぐらいしたら入れられるだけで感じるようになってしまった。そしたら妊娠してるって言われて、よりいっそう犯されるようになって、感じたくないのにいっぱい感じちゃって……。
 あ、思い出したらなんか泣けてきた。

「嫌なことを思い出させてしまいましたね。申し訳ありません」
「雷月、が、悪い、わけじゃ……」
「ですが、私は真崎さまを死なせたくはないのです」

 優しく囁かれたら胸がきゅんきゅんしてしまう。

「ですから、試してみませんか?」
「え?」

 試すって……。
 顔を上げた。

「私のやり方で真崎さまを愛させてください。できるだけ貴方の希望に添うようにいたしますから」

 そんな切ない目で見られたら絆されてしまうじゃないか。
 そして、絆されてもいいじゃないかと心の声が告げた。だってこのまま抱かれなかったら俺はどうせ死んでしまうのだから、最後ぐらい俺が望む優しいえっちをしてもらったってと。
 俺はゴクリと唾を飲み込んだ。
しおりを挟む
感想 69

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

敗戦国の王子を犯して拐う

月歌(ツキウタ)
BL
祖国の王に家族を殺された男は一人隣国に逃れた。時が満ち、男は隣国の兵となり祖国に攻め込む。そして男は陥落した城に辿り着く。

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

寝てる間に××されてる!?

しづ未
BL
どこでも寝てしまう男子高校生が寝てる間に色々な被害に遭う話です。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

オメガ修道院〜破戒の繁殖城〜

トマトふぁ之助
BL
 某国の最北端に位置する陸の孤島、エゼキエラ修道院。  そこは迫害を受けやすいオメガ性を持つ修道士を保護するための施設であった。修道士たちは互いに助け合いながら厳しい冬越えを行っていたが、ある夜の訪問者によってその平穏な生活は終焉を迎える。  聖なる家で嬲られる哀れな修道士たち。アルファ性の兵士のみで構成された王家の私設部隊が逃げ場のない極寒の城を蹂躙し尽くしていく。その裏に棲まうものの正体とは。

処理中です...