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13.甘く優しく朝まで抱かれる ※R18

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※男女のエロシーンがあります※



 ……すごかった。
 セックスというものを舐めていたわけではない。でも、本当にこう……なんていうかすごかったのだ。
 文字通り朝まで抱かれてしまった身体がなんかふわふわしている気がする。目が覚めた時、ヴィクトール様の腕の中にいたからほっとしてしまった。あれは夢ではなかったのだと。……本当は夢の方がよかったかもしれないけど。


 再びベッドに戻されてから、ヴィクトール様は私の足を開いて足の間を確認した。

「……さすがに傷ついてしまったな」

 そうため息混じりに呟く。そして、

「治してからだな」

 そう言ってなんと私の股間に顔を埋めてしまった。

「あっ!? ヴィクトール様ぁっ……!」

 ヴィクトール様の舌が、先ほどまで彼の一物が入っていたところを舐めた。そのまま入口を何度も舐められて私はびくびく身体を震わせた。

「あっ、あっ、あっ、あっ……!」

 そこを舐められたりしたら絶対痛くて沁みると思ったのに、熱を感じたぐらいだった。それよりも舐められることで生まれる甘い感覚の方が私を翻弄した。

「……ローゼの血の味……興奮するな」
「ええっ……?」

 私は食べてもおいしくないよ! って反射的に思ってしまった。小説の中でもヴィクトール様が吸血鬼とか食人鬼だなんていう設定はなかったはず。

「痛みはもうないだろう?」

 私はコクコクと頷いた。だからもうやめてほしいって思った。

「だ、大丈夫、です、から……」
「それならばいい。痛みを与えるのは本意ではない」

 なんか、さっきまでヴィクトール様が入っていた中がジンジンするけど私は気づかないフリをした。できればもうここでやめてほしい。だってほら、初夜は済んだわけだし……。

「なら、いいな」

 ヴィクトール様が伸び上がってきたかと思ったら、すでに復活している一物をまたそこに押し当てた。

「えっ? やっ、だめっ、だめですっ……!」

 中がジンジンしているから入れられたらまた痛くなっちゃうと思う。さっきされた時、最後の方はなんか不思議な感覚で全身が熱くなったけど、きっとあれは気のせいだったのだと思いたかった。

「何故だ? ローゼは私に嫁いだんだろう。初夜は朝まで抱き合うのが習わしだ」
「で、でもっ……痛い、から……」

 どうにかしてやめてもらおうと言うのだけど、ヴィクトール様はふっと笑った。ううう、キザだけどカッコイイ。思わず胸がきゅんとしてしまった。

「大丈夫だ。傷も治したし、秘薬もよく効いているはずだ。あとはただ感じるだけだよローゼ」
「で、でもっ……」

 私は男性の一物の標準サイズとかはわからない。でもヴィクトール様の一物が大きくて長いということはわかる。だってあれが標準サイズだったら絶対女の子は死んじゃうし。

「何がだめなんだ」
「ヴィクトール様の、おっきいから……」

 顔が熱い。なんてことを言わせるのだ。ヴィクトール様はそれを聞いて一瞬目を丸くし、それから大仰に嘆息した。

「……ローゼ、覚悟しろ」
「え?」

 何を? と思った途端、ヴィクトール様の一物が入口を穿った。

「あああっ!?」

 思わずのけ反る背をヴィクトール様の腕が支える。衝撃はあったけど、何故か痛みはなかった。

「え? え?」
「大丈夫そうだな。これから毎日抱いてやる。ここで私の形をしっかり覚えるんだ」
「え? や……ああっ……!」

 すごいことを言いながら、ヴィクトール様がどんどん私の中に入ってきた。動きは先ほどよりもよっぽど滑らかで、大きいしどこまで入ってくるんだろうと思ったけど中を擦られる感覚は何故か心地よかった。もっと中を擦ってほしいって思ってしまった。

「あっ、あっ、あっ、あっ……!」

 声に甘いものが混じっているのをヴィクトール様は聞きもらさなかった。

「ローゼの中は物覚えがいいな。これならすぐにでもイケるようになるだろう」
「あっ、あっ、やっ、ああっ……!」

 ヴィクトール様の腰が押し当てられる。やっと奥まで納まったかと思ったらヴィクトール様はすぐに腰を動かし始めた。

「ローゼ、ローゼ……」

 抱きしめられながら、大きくて長い一物で中を貫かれている。中のジンジンしている感覚は止まらなくて、中を大きい物で擦られる度に甘いと思った。

「あっ、あっ、あっ、あっ……!」

 なんかよくわからないけど、ヴィクトール様に抱かれるのは嫌じゃないと思ってしまった。
 でも朝までっていうのはやりすぎだと思う。股関節が痛い。ヴィクトール様は絶倫で、あれから朝までで三回もイッた。なのに毎晩抱くとか言われてどうしたらいいのかわからない。

「……おはよう、ローゼ。今夜こそは中でイケるようになろうな」
「っっっっ!?」

 ヴィクトール様は私に回復魔法をかけると、身体を拭いてくれた。あんなに抱かれたのに股関節の痛みもなくなったし動けるようになっている。ヴィクトール様はすごいと思った。
 私は急いで隣の小部屋に向かいお仕着せを身につけた。うん、これなら一日中立ってても大丈夫だ。
 その間にヴィクトール様は部屋の隅に転がした王太子を回収し、ベッドに放り投げた。うわあ。

「う……ヴィクトーリア……?」
「もう昼ですよ、起きてくださいませ」

 ヴィクトール様改めヴィクトーリア様はすでにドレスに着替えている。

「あ、ああ……全く、昨夜はあんなに可愛かったのにな……」

 王太子が呟く。
 王太子様、それはただの幻術です。いったいどんな都合のいい夢を見たのだろう。私は無表情を保つのが精いっぱいだった。
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