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新しい村で愛されています(続々編)
番外編その3:温泉でしっぽりしよう(5)
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案内された先にあったのは露天風呂付の部屋だった。部屋は二間あって、一部屋は居間でもう一部屋は寝室だった。とにかくでっかいベッドがどどんと置かれていてちょっと引いた。
「これだけでかけりゃヤり放題だな」
そう、インはまっすぐ寝室に向かったのだ。
「インッ、お風呂っ! 俺お風呂入りたいっ!」
「後ででいいだろ?」
「お風呂が先っ!」
だって絶対ヤりまくられて入れなくなるに決まっている。せっかくの露天風呂なのに堪能しないなんてもったいない。
「そうだよね~。せっかくここまで来たんだからお風呂でしっぽりもいいかも~」
「……ロイ……」
俺は別にHしに来たわけでは……。いや、どうせすることにはなるんだろうけどさ。
「でもその前にお茶にしようよ。ルイ、あんなに感じちゃったんだから喉乾いてると思うよ~」
「う……」
お茶にしようという提案はよかったけど、インにされたことを思い出させられるのはどうかと思った。一気に顔が熱くなる。
「それもそうだな」
インが同意する。もう、なんていうかすごくいたたまれなかった。
露天風呂と庭が見える窓際でお茶を淹れてもらった。
洋間の温泉旅館という風情である。こういうところでのんびり過ごすのもいいなと思ったけど、インとロイの目がずっと俺に注がれていて嫌だった。ホント、俺って身体しか求められてないんだなぁと内心落胆する。
「おいし……なぁ……」
「なーに?」
「なんだ?」
二人を眺める。
「俺ってさ、やっぱ身体しか求められてないの?」
自問しててもしょうがないからずばり聞いてみた。二人は目を丸くした。
「ルイ、何言ってるの?」
「何を言っている?」
とても不思議そうな顔をしている。
今回は珍しく一人掛けの椅子に腰掛けさせてもらったのだけど、インが立ち上がったかと思うと俺を抱えて膝に座らせてしまった。
「……確かに、お前を見ると抱きたくてたまらなくなる。それはルイが天使だからしょうがないことだ」
「……うん」
「だがな。身体だけが目当てなら伴侶にする必要はない」
「……あ……」
顔が熱くなった。
「そうだよー。身体だけが目当てなら性奴隷にすればいいんだもん。服もシーツも与えないで延々ヤるだけだよー」
ロイがすごいことを言っている。
「確かにさ、ルイはすっごくかわいいからずっと抱きたくてしょうがないんだよ。一日中ベッドで愛でていたいのも本当。でも性奴隷だったらベッドで優しく抱いたりなんかしないし、それこそ限界まで吊るしてヤりたい時にヤるよ」
「そ、そんな……」
吊るすって、両腕拘束されて上からってことだろうか。あんまり吊るしてるとすぐ死んじゃうなんて聞いたことがある。怖い。
「もー、僕たちが何のために妻とか夫とかって形式で一緒にいるのか考えてよね。僕たちがすぐ抱きたくなるのは、ルイがかわいすぎるからなんだから……」
「わ、わかった……」
顔の熱が去らなくて困る。
「ごめん、試すようなこと言っちゃって……」
こんなことを言う奴は俺も嫌いだったはずだ。女性に失礼かもしれないけど、とても女々しくなっている気がする。
「……ルイ、飲めるだけ飲んでおけ。飲んだら風呂に入るぞ」
「……うん」
水分補給は大事だよな。ゆっくりだけどおかわりしてお茶を飲み、その後服を脱がされた。脱衣所のようなところはなく、縁側から直接露天風呂に入るようだった。
「……景色がよく見えるな。ということは……」
インが庭の向こうを見やる。そして俺にバスタオルをかけた。俺を抱き上げて露天風呂に下り、湯にそっと下ろしてくれる。
「温まっていろ」
「うん、ありがとう……」
こんな少しの距離でも抱き上げられて移動するなんて恥ずかしすぎる。そうだよな、身体だけが目当ての相手を大事そうに抱き上げたりなんてしないよな。なんだかとっても恥ずかしかった。
ロイは自分で服を脱ぎ、自分の足で下りてきた。そして俺の横に浸かる。
「んー、気持ちいいねー」
「うん」
「この温泉の効能ってなんなんだろうね。うちの館のとはちょっと違う気がするよね」
「んー……どうなんだろう」
馬車で二時間ぐらいのところにある温泉だから泉質は一緒なんじゃないかなって思うけど、そういう知識ってないんだよな。
「それにしてもー……確かにルイが”身体目当て”なの? って言いたくなる気持ちもわかるんだよねー」
「え?」
その話まだ終わってなかったのか。全身が熱くなってしまう。これはきっと温泉に入ってるってだけじゃない。
「だってさー、インさんずっとルイのおまんこ舐めてたでしょ? それってもう着いたらすぐに抱くつもりだったんじゃない?」
言われてみればそうかもしれない。だって実はまだ尻穴がジンジンしてるし……。
「そんなの当たり前だろ。ルイがかわいすぎるんだ。せっかくの休みなのに抱かない手があるか」
平然と湯舟に浸かるインを直視できない。そんなサラリと言われたら咎めることもできないじゃないか。
「インの、ばか……」
「ルイ、真っ赤だぞ。俺に抱かれるの好きだろ?」
俺がインに逆らえるわけないじゃないか。
「これだけでかけりゃヤり放題だな」
そう、インはまっすぐ寝室に向かったのだ。
「インッ、お風呂っ! 俺お風呂入りたいっ!」
「後ででいいだろ?」
「お風呂が先っ!」
だって絶対ヤりまくられて入れなくなるに決まっている。せっかくの露天風呂なのに堪能しないなんてもったいない。
「そうだよね~。せっかくここまで来たんだからお風呂でしっぽりもいいかも~」
「……ロイ……」
俺は別にHしに来たわけでは……。いや、どうせすることにはなるんだろうけどさ。
「でもその前にお茶にしようよ。ルイ、あんなに感じちゃったんだから喉乾いてると思うよ~」
「う……」
お茶にしようという提案はよかったけど、インにされたことを思い出させられるのはどうかと思った。一気に顔が熱くなる。
「それもそうだな」
インが同意する。もう、なんていうかすごくいたたまれなかった。
露天風呂と庭が見える窓際でお茶を淹れてもらった。
洋間の温泉旅館という風情である。こういうところでのんびり過ごすのもいいなと思ったけど、インとロイの目がずっと俺に注がれていて嫌だった。ホント、俺って身体しか求められてないんだなぁと内心落胆する。
「おいし……なぁ……」
「なーに?」
「なんだ?」
二人を眺める。
「俺ってさ、やっぱ身体しか求められてないの?」
自問しててもしょうがないからずばり聞いてみた。二人は目を丸くした。
「ルイ、何言ってるの?」
「何を言っている?」
とても不思議そうな顔をしている。
今回は珍しく一人掛けの椅子に腰掛けさせてもらったのだけど、インが立ち上がったかと思うと俺を抱えて膝に座らせてしまった。
「……確かに、お前を見ると抱きたくてたまらなくなる。それはルイが天使だからしょうがないことだ」
「……うん」
「だがな。身体だけが目当てなら伴侶にする必要はない」
「……あ……」
顔が熱くなった。
「そうだよー。身体だけが目当てなら性奴隷にすればいいんだもん。服もシーツも与えないで延々ヤるだけだよー」
ロイがすごいことを言っている。
「確かにさ、ルイはすっごくかわいいからずっと抱きたくてしょうがないんだよ。一日中ベッドで愛でていたいのも本当。でも性奴隷だったらベッドで優しく抱いたりなんかしないし、それこそ限界まで吊るしてヤりたい時にヤるよ」
「そ、そんな……」
吊るすって、両腕拘束されて上からってことだろうか。あんまり吊るしてるとすぐ死んじゃうなんて聞いたことがある。怖い。
「もー、僕たちが何のために妻とか夫とかって形式で一緒にいるのか考えてよね。僕たちがすぐ抱きたくなるのは、ルイがかわいすぎるからなんだから……」
「わ、わかった……」
顔の熱が去らなくて困る。
「ごめん、試すようなこと言っちゃって……」
こんなことを言う奴は俺も嫌いだったはずだ。女性に失礼かもしれないけど、とても女々しくなっている気がする。
「……ルイ、飲めるだけ飲んでおけ。飲んだら風呂に入るぞ」
「……うん」
水分補給は大事だよな。ゆっくりだけどおかわりしてお茶を飲み、その後服を脱がされた。脱衣所のようなところはなく、縁側から直接露天風呂に入るようだった。
「……景色がよく見えるな。ということは……」
インが庭の向こうを見やる。そして俺にバスタオルをかけた。俺を抱き上げて露天風呂に下り、湯にそっと下ろしてくれる。
「温まっていろ」
「うん、ありがとう……」
こんな少しの距離でも抱き上げられて移動するなんて恥ずかしすぎる。そうだよな、身体だけが目当ての相手を大事そうに抱き上げたりなんてしないよな。なんだかとっても恥ずかしかった。
ロイは自分で服を脱ぎ、自分の足で下りてきた。そして俺の横に浸かる。
「んー、気持ちいいねー」
「うん」
「この温泉の効能ってなんなんだろうね。うちの館のとはちょっと違う気がするよね」
「んー……どうなんだろう」
馬車で二時間ぐらいのところにある温泉だから泉質は一緒なんじゃないかなって思うけど、そういう知識ってないんだよな。
「それにしてもー……確かにルイが”身体目当て”なの? って言いたくなる気持ちもわかるんだよねー」
「え?」
その話まだ終わってなかったのか。全身が熱くなってしまう。これはきっと温泉に入ってるってだけじゃない。
「だってさー、インさんずっとルイのおまんこ舐めてたでしょ? それってもう着いたらすぐに抱くつもりだったんじゃない?」
言われてみればそうかもしれない。だって実はまだ尻穴がジンジンしてるし……。
「そんなの当たり前だろ。ルイがかわいすぎるんだ。せっかくの休みなのに抱かない手があるか」
平然と湯舟に浸かるインを直視できない。そんなサラリと言われたら咎めることもできないじゃないか。
「インの、ばか……」
「ルイ、真っ赤だぞ。俺に抱かれるの好きだろ?」
俺がインに逆らえるわけないじゃないか。
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