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㉘雨の日4
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暗闇の中、鳥居が見つかるなんて、やっぱり自分は運が良い。今回だって、きっと何とかなる。
こんなの山をおりたら、笑い話だ。
そう思っていた。
やっぱり、気をつけなければいけないのは帰り道なのだ。
鳥居を目指して足を進め始めた矢先、国生達は全員まとめて斜面を転がり落ちた。
最後尾の友人が足を滑らせ、それに巻き込まれる形で下の地面まで止まることなく一気だった。
先頭を下っていた国生は、何とか踏み止まろうとしたが、男三人分の体重の落下には逆らえなかった。
木と木の隙間のような、まったく道ではないところを進んでいたのに、木の幹にぶつかって止まることもなかった。
国生は落ちていく途中までの記憶しかない。
体をあちこちぶつけているのに痛みを感じなかった。でも感触はあって、あとは浮遊感や落下の恐怖、後悔、この山に誘った友人への申し訳なさ・・・別れを言えない家族の顔・・・
自分は、ここで死ぬ。
目が覚めた時、病院のベッドの上だった。
白花岳の従業員が倒れて意識ない国生達を発見し、救急車を呼んでくれた。
ゴルフ場内とはいえ雪山なので、すごく迷惑と苦労かけた。
不法侵入だったので警察に事情も聞かれた。けれど、不法侵入については国生の親が何とかしてくれて、ゴルフ場側が告訴しなかったので罪には問われなかった。
国生は、自分が友人達を白花岳に誘ったと周りに頭を下げた。
友人達は友人達で、国生のせいじゃないとかばってくれた。
父親が、自分と友人のために随分と金を積んでくれただろうことは気付いていた。
全員、明くる日中には意識を取り戻し、命に別状もなかった。擦り傷や打撲はあったものの、必要な検査を受け2日程で退院した。
全員で泣きながら抱き合って無事を喜びあった。
友人達の親からは、ずいぶん恨まれたが。
国生達は運ばれた先で、全員、同じ病室にまとめられていた。
三人だった。
国生を入れて三人。
「四人?倒れていたのが発見された時、君たちは三人だったけど、もう一人いたのか?その子とは途中ではぐれた?」
いや・・・もう一人って誰だ?三人だ。自分と友人は二人。
チョコバーを食べたのは?
鳥居に向かう斜面で足を滑らせたのは?
最初、帰り道を間違えたのは?
いつから四人だった?
警察から聞かれて、国生達はようやく気付いた。
国生がコース管理で働き始めて五年経つが、あの時、どこで迷っていたのか分からない。
夜と昼間では見え方も変わるし、自然の風景だって姿を変えるだろう、とは思う。
細かい記憶があるわけじゃない。
スノーボードで遊んだ場所や、転がり落ちた斜面、それらしき場所を探すも、ここだと思う場所がない。
山の上で、木の生えてない整備された広い地面は、ゴルフコース内のはずなのに。
自分達が倒れていたと聞いた場所の近くにも鳥居はなかった。
一緒にいた、もう一人は誰なのか。
どこに迷いこんでいたのか。
救急車をよんでくれたのは、倉本だった。意識ないまま、雪山に一晩放置されたら命はなかったと言われた。
時刻は丑三つ刻とよばれる午前二時。
国生にとって運命の出会いだった。
意識はなかったが。
~♪♬~♪♬~♪♬~♪♬
国生のスマホの着信が鳴った。
「大石さんっっ!!どこなんすかっ?」
何度かけても出なかった上司からの折返しだった。車をとめて、着信をとる。もう、本当に時間がない。
夜の山の恐ろしさを、国生は嫌というほど知っている。
昔のことを思い出していたせいか、今では慣れ親しんだはずの自身の仕事場なのに居心地が悪かった。
こんな近くで大音量の祭囃子を聞いたのは初めてだ。部下をおいて、一人であがってきたことを少し後悔した。
『4番ホールだ。悪い、いろいろ見てたら遅くなった!!』
国生がこれから向かう予定だった現場だ。現在地から近い。すぐに合流できそうだ。
「すぐ帰ってきて下さい!川井は?祭囃子やばいぐらなってんすよ!!」
『川井は・・・祭囃子がなってるってずっと言ってる・・・。』
「なんで無視してんすかっ!!」
いくら大人しいとはいえ、何も言わないはずはない。聞こえる人間なら、とっくに山をおりるレベルだ。
『無視したわけじゃないっ!中途半端にできないだろっ!!』
「・・・もう、おりてきてすか?俺、今3番ホールの手前なんすけど待ってるんで、さっさっとおりてきてください!祭囃子、マジうっさいんすよ!!」
「もう、おりてる!・・・純也に言ったか?」
このタイミングでなんなんだ、なんの心配をしているんだと思う。
国生は、仕事においては啓介を純粋に尊敬している。サブキーパーの今でも、彼から教わることは多い。入社したての頃なんて、本当に世話になった。
「怒られてください。」
あの王子様は、仕事が手につかないほど心配しているに決まっている。
助言を無視され続けた川井のために、しっかり叱っといて欲しいが、あまり期待はできない。
どう考えても、可哀想なのは川井だ。
二人が電話に出なかった理由は、スマホが濡れて故障したら困るから車の中に置きっぱなしで外を見回っていたからだった。
「えっ!?ぶなぴが?」
ディナーの予約が入っている今日は、友緖も夜の仕事が入っている。
勤務時間が長くなるので休憩時間に一度、様子を見に帰った時はアパートの部屋の中に、ぶなぴはちゃんといた。
そのぶなぴは、なぜか啓介に保護されているという。コースへ上がる道の入口辺りで、びしょ濡れになっていたので車に乗せていたらしい。
玄関のドアは鍵をかけ忘れたとしても、猫の力で開けれるわけがないので、どこかの窓から出たのかもしれない。
「・・・すみません、ありがとうございます・・・。」
「啓介さんが一緒に家に連れて帰ってるみたいだから、仕事終わりにうちに寄ってもらってもいい?」
「はい。ほんとにすみません・・・。」
「気にしないで。ぶなぴと遊べて喜んでるから。」
啓介には友緖からお礼の品として、再び例のアイスクリームが贈られた。ちゃんと純也の分もあった。
川井に、と預けられたアイスクリームは、啓介経由で本人の手に渡ったが、その情報は国生経由で倉本の耳に入り、後日、『ただの礼だから勘違いするな』と睨まれつつ、昼食のおかずが一品増やされていた。
そして、それを見た国生から睨まれた。
可哀想だった。
こんなの山をおりたら、笑い話だ。
そう思っていた。
やっぱり、気をつけなければいけないのは帰り道なのだ。
鳥居を目指して足を進め始めた矢先、国生達は全員まとめて斜面を転がり落ちた。
最後尾の友人が足を滑らせ、それに巻き込まれる形で下の地面まで止まることなく一気だった。
先頭を下っていた国生は、何とか踏み止まろうとしたが、男三人分の体重の落下には逆らえなかった。
木と木の隙間のような、まったく道ではないところを進んでいたのに、木の幹にぶつかって止まることもなかった。
国生は落ちていく途中までの記憶しかない。
体をあちこちぶつけているのに痛みを感じなかった。でも感触はあって、あとは浮遊感や落下の恐怖、後悔、この山に誘った友人への申し訳なさ・・・別れを言えない家族の顔・・・
自分は、ここで死ぬ。
目が覚めた時、病院のベッドの上だった。
白花岳の従業員が倒れて意識ない国生達を発見し、救急車を呼んでくれた。
ゴルフ場内とはいえ雪山なので、すごく迷惑と苦労かけた。
不法侵入だったので警察に事情も聞かれた。けれど、不法侵入については国生の親が何とかしてくれて、ゴルフ場側が告訴しなかったので罪には問われなかった。
国生は、自分が友人達を白花岳に誘ったと周りに頭を下げた。
友人達は友人達で、国生のせいじゃないとかばってくれた。
父親が、自分と友人のために随分と金を積んでくれただろうことは気付いていた。
全員、明くる日中には意識を取り戻し、命に別状もなかった。擦り傷や打撲はあったものの、必要な検査を受け2日程で退院した。
全員で泣きながら抱き合って無事を喜びあった。
友人達の親からは、ずいぶん恨まれたが。
国生達は運ばれた先で、全員、同じ病室にまとめられていた。
三人だった。
国生を入れて三人。
「四人?倒れていたのが発見された時、君たちは三人だったけど、もう一人いたのか?その子とは途中ではぐれた?」
いや・・・もう一人って誰だ?三人だ。自分と友人は二人。
チョコバーを食べたのは?
鳥居に向かう斜面で足を滑らせたのは?
最初、帰り道を間違えたのは?
いつから四人だった?
警察から聞かれて、国生達はようやく気付いた。
国生がコース管理で働き始めて五年経つが、あの時、どこで迷っていたのか分からない。
夜と昼間では見え方も変わるし、自然の風景だって姿を変えるだろう、とは思う。
細かい記憶があるわけじゃない。
スノーボードで遊んだ場所や、転がり落ちた斜面、それらしき場所を探すも、ここだと思う場所がない。
山の上で、木の生えてない整備された広い地面は、ゴルフコース内のはずなのに。
自分達が倒れていたと聞いた場所の近くにも鳥居はなかった。
一緒にいた、もう一人は誰なのか。
どこに迷いこんでいたのか。
救急車をよんでくれたのは、倉本だった。意識ないまま、雪山に一晩放置されたら命はなかったと言われた。
時刻は丑三つ刻とよばれる午前二時。
国生にとって運命の出会いだった。
意識はなかったが。
~♪♬~♪♬~♪♬~♪♬
国生のスマホの着信が鳴った。
「大石さんっっ!!どこなんすかっ?」
何度かけても出なかった上司からの折返しだった。車をとめて、着信をとる。もう、本当に時間がない。
夜の山の恐ろしさを、国生は嫌というほど知っている。
昔のことを思い出していたせいか、今では慣れ親しんだはずの自身の仕事場なのに居心地が悪かった。
こんな近くで大音量の祭囃子を聞いたのは初めてだ。部下をおいて、一人であがってきたことを少し後悔した。
『4番ホールだ。悪い、いろいろ見てたら遅くなった!!』
国生がこれから向かう予定だった現場だ。現在地から近い。すぐに合流できそうだ。
「すぐ帰ってきて下さい!川井は?祭囃子やばいぐらなってんすよ!!」
『川井は・・・祭囃子がなってるってずっと言ってる・・・。』
「なんで無視してんすかっ!!」
いくら大人しいとはいえ、何も言わないはずはない。聞こえる人間なら、とっくに山をおりるレベルだ。
『無視したわけじゃないっ!中途半端にできないだろっ!!』
「・・・もう、おりてきてすか?俺、今3番ホールの手前なんすけど待ってるんで、さっさっとおりてきてください!祭囃子、マジうっさいんすよ!!」
「もう、おりてる!・・・純也に言ったか?」
このタイミングでなんなんだ、なんの心配をしているんだと思う。
国生は、仕事においては啓介を純粋に尊敬している。サブキーパーの今でも、彼から教わることは多い。入社したての頃なんて、本当に世話になった。
「怒られてください。」
あの王子様は、仕事が手につかないほど心配しているに決まっている。
助言を無視され続けた川井のために、しっかり叱っといて欲しいが、あまり期待はできない。
どう考えても、可哀想なのは川井だ。
二人が電話に出なかった理由は、スマホが濡れて故障したら困るから車の中に置きっぱなしで外を見回っていたからだった。
「えっ!?ぶなぴが?」
ディナーの予約が入っている今日は、友緖も夜の仕事が入っている。
勤務時間が長くなるので休憩時間に一度、様子を見に帰った時はアパートの部屋の中に、ぶなぴはちゃんといた。
そのぶなぴは、なぜか啓介に保護されているという。コースへ上がる道の入口辺りで、びしょ濡れになっていたので車に乗せていたらしい。
玄関のドアは鍵をかけ忘れたとしても、猫の力で開けれるわけがないので、どこかの窓から出たのかもしれない。
「・・・すみません、ありがとうございます・・・。」
「啓介さんが一緒に家に連れて帰ってるみたいだから、仕事終わりにうちに寄ってもらってもいい?」
「はい。ほんとにすみません・・・。」
「気にしないで。ぶなぴと遊べて喜んでるから。」
啓介には友緖からお礼の品として、再び例のアイスクリームが贈られた。ちゃんと純也の分もあった。
川井に、と預けられたアイスクリームは、啓介経由で本人の手に渡ったが、その情報は国生経由で倉本の耳に入り、後日、『ただの礼だから勘違いするな』と睨まれつつ、昼食のおかずが一品増やされていた。
そして、それを見た国生から睨まれた。
可哀想だった。
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