最低公爵との婚約破棄は、気ままな私の運命を変える最高の布石でした。~嫌がらせに屈しない私を、孤高の王子が見初めたようです~

紅葉山参

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気ままな未来と、愛するあなたとの生活

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 最低な元婚約者、ユリシーズ公爵が完全に断罪されてから、数年の月日が流れました。

 わたくし、バージニアは、今や第三王子妃として、愛するスレイン殿下の隣で、満たされた日々を送っています。私たちの愛は、国民にも広く知られ、殿下の正義の象徴として、多くの人々に尊敬されています。

「バージニア、君は、今日もとても美しい」

 殿下は、執務室で公務を終えた後、私に優しく微笑みかけました。彼は、相変わらず冷静で理知的な表情をしていますが、私に向けられるその眼差しは、誰にも見せない、温かい愛情に満ちています。

「殿下。ありがとうございます。わたくし、殿下の妃として、お恥ずかしくないよう、日々精進しております」

「君は、既にこの王室で最も輝いている女性だ。あの時の私の選択は、間違っていなかった」

 彼は、そう言って、私の手を握り、彼の唇を優しく私の指先に触れさせました。彼のその仕草に、私はいつも、胸が高鳴るのを感じます。

 私たちの生活は、穏やかで、そして私が望んだ「気ままな」要素も含まれています。

 殿下は、私が興味を持つ分野については、自由に活動することを許してくださっています。私は、かつて彼と出会った王宮の図書室で、多くの時間を過ごし、貧しい子供たちのための学校設立にも尽力しています。これは、不正と戦うための、殿下の正義の精神を、未来の子供たちに伝えるためです。

 あの最低な公爵様との婚約時代には、想像もできなかった自由と充実感。

「バージニア、今日は、二人で街へ出てみないか? 誰も気づかないように、変装して」

 殿下は、時々、私たちだけの秘密の楽しみを提案してくださいます。これは、彼が公務で疲れた心を癒す、私たちだけの特別な時間です。

「ええ、殿下。喜んで。わたくし、最近流行りの焼き菓子を、あなたと一緒に食べてみたいのです」

 私たちは、変装して王都の街を歩き、人々に紛れて、ささやかな幸せを分かち合います。殿下は、王子の仮面を脱ぎ捨て、ただ一人の男性として、私の隣で優しく微笑んでくれるのです。

 気ままに生きたい、という私のささやかな望みは、ユリシーズ公爵との決別という、大きな出来事によって、遥かに素晴らしい形で叶えられました。

 最低底辺な元婚約者ユリシーズ公爵との婚約破棄は、私の人生を最悪の未来から救い出し、愛を知らない私に、真実の愛と、孤高の王子という最高の運命の殿下(あなた)を引き寄せる、最高の魔法だったのです。

 私は、愛する殿下と、静かに微笑み合いました。

 この愛と正義に満ちた生活こそが、私の求めていた、真の気ままな未来なのです。

(あなたとの未来が、永遠に続きますように)
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