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両想い
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「……千堂君が好き」
恥ずかしそうに顔を赤らめる佑は愛らしくて仕方がなかった。そのままお姫様抱っこで寝室に連行したくなるのを樹は小数点を唱えながら堪えた。
樹は一応食事を済ませたが、佑はまだ食べていないはずだ。このまま佑を愛したいのは山々だが、佑の健康を損なうのは本意ではない。
「小鳩さん晩飯まだですよね?適当に買ってきましたから食べてください」
「千堂君は食べてくるだろうから僕はあとで適当に食べようと思ってまだ食べてない。ありがとう」
いまだとろん、とした佑は目の毒だ。佑をソファに座らせると、キッチンに置いていたコンビニの袋を持ってきて、中身をテーブルの上に広げる。
「どれ食べますか?レンチンするから選んでください」
弁当や総菜、サラダなど。これだけあれば佑も飢えることはないだろう。
「ええとじゃあこのパスタとサラダもらってもいい?」
「了解です。じゃレンチンしてきます」
樹は弁当とパスタを手にキッチンに引っ込んだ。レンチンしたものをテーブルの上に置く。
「どうぞ」
「千堂君食べたんじゃないの?付き合ってくれるのは嬉しいけど、おなか大丈夫?」
割り箸を割って弁当のふたを開けた樹を、佑が心配そうに見る。
「大丈夫です。あとで腹減ることしますし」
「!」
佑が顔を赤らめてゴホゴホとせき込む。
そんな佑を眺めながら樹はニヤニヤと頬を緩ませる。
「……嘘ですよ。今日はしません。オレ初めてなんで心の準備がいるし必要なもん備えてないし。
さっきは接待だったのであまり食べてないだけです」
樹の言葉に佑はほっとしながらも、
「……初めて?別に僕に気を使わなくてもいいよ」
「30人くらいはいるんじゃないの?」と続けられ、樹はやはり佑にも軽い男に見られているのだなと苦笑する。
「本当です。嘘ついてどうするんですか」
少し逡巡したのち、
「……あんたには別に言ってもいいかな。今日は遅いんで、今度にしますけど。
オレトラウマがあってキス以上はできないんですよ」
今樹が言っているのはあゆはが言っていたことだ。
佑は直感した。
「……うん分かった。千堂君が言いたくなったら教えてね」
「あれ?でも」
ふと佑は樹にキス以上のことをされたことを思い出した。
二人の間で触れないことが暗黙の了解になっている、あの出来事だ。
思い出して顔を赤らめた佑に、
「ああ」
樹も思い当たったらしい。
「オレも不思議なんですけど、小鳩さんは平気みたいです。あのあとも小鳩さんで抜けたんで多分本番もできると思います」
「愛ですかね」ときれいに言いつくろっているが、あんな場所であんなに恥ずかしいことをされた佑はそれでは納得できない。そのあとの発言はあえて聞かなかったことにする。
「なんであんなことしたの」
樹はけろっとした口調で
「なんでって……。小鳩さんて穏やかな顔しか見たことがなかったんで単純にそれ以外の顔が見たかっただけです。
可愛かったなー。小鳩さん。嫌がってんのに結局あっさり出しちゃって」
「……もういい……。やめて……お願い……」
恥ずかしそうに顔を赤らめる佑は愛らしくて仕方がなかった。そのままお姫様抱っこで寝室に連行したくなるのを樹は小数点を唱えながら堪えた。
樹は一応食事を済ませたが、佑はまだ食べていないはずだ。このまま佑を愛したいのは山々だが、佑の健康を損なうのは本意ではない。
「小鳩さん晩飯まだですよね?適当に買ってきましたから食べてください」
「千堂君は食べてくるだろうから僕はあとで適当に食べようと思ってまだ食べてない。ありがとう」
いまだとろん、とした佑は目の毒だ。佑をソファに座らせると、キッチンに置いていたコンビニの袋を持ってきて、中身をテーブルの上に広げる。
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弁当や総菜、サラダなど。これだけあれば佑も飢えることはないだろう。
「ええとじゃあこのパスタとサラダもらってもいい?」
「了解です。じゃレンチンしてきます」
樹は弁当とパスタを手にキッチンに引っ込んだ。レンチンしたものをテーブルの上に置く。
「どうぞ」
「千堂君食べたんじゃないの?付き合ってくれるのは嬉しいけど、おなか大丈夫?」
割り箸を割って弁当のふたを開けた樹を、佑が心配そうに見る。
「大丈夫です。あとで腹減ることしますし」
「!」
佑が顔を赤らめてゴホゴホとせき込む。
そんな佑を眺めながら樹はニヤニヤと頬を緩ませる。
「……嘘ですよ。今日はしません。オレ初めてなんで心の準備がいるし必要なもん備えてないし。
さっきは接待だったのであまり食べてないだけです」
樹の言葉に佑はほっとしながらも、
「……初めて?別に僕に気を使わなくてもいいよ」
「30人くらいはいるんじゃないの?」と続けられ、樹はやはり佑にも軽い男に見られているのだなと苦笑する。
「本当です。嘘ついてどうするんですか」
少し逡巡したのち、
「……あんたには別に言ってもいいかな。今日は遅いんで、今度にしますけど。
オレトラウマがあってキス以上はできないんですよ」
今樹が言っているのはあゆはが言っていたことだ。
佑は直感した。
「……うん分かった。千堂君が言いたくなったら教えてね」
「あれ?でも」
ふと佑は樹にキス以上のことをされたことを思い出した。
二人の間で触れないことが暗黙の了解になっている、あの出来事だ。
思い出して顔を赤らめた佑に、
「ああ」
樹も思い当たったらしい。
「オレも不思議なんですけど、小鳩さんは平気みたいです。あのあとも小鳩さんで抜けたんで多分本番もできると思います」
「愛ですかね」ときれいに言いつくろっているが、あんな場所であんなに恥ずかしいことをされた佑はそれでは納得できない。そのあとの発言はあえて聞かなかったことにする。
「なんであんなことしたの」
樹はけろっとした口調で
「なんでって……。小鳩さんて穏やかな顔しか見たことがなかったんで単純にそれ以外の顔が見たかっただけです。
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「……もういい……。やめて……お願い……」
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