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「んっ……!」
熱いものが、唇の間から滑りこんでくる。……舌だ。
「あ……ふ……」
お互いの一番柔らかくて熱いところが、擦れあう。ウィルフレッドの舌が、ベルティーユのものを激しく吸い付き、側面をなぞる。
足の力が抜けて、倒れそうになるベルティーユの腰を、ウィルフレッドが手で支えた。
ウィルフレッドとキスを交わしたことは何度かあった。けれどどれも唇を重ねるだけの、挨拶のようなものだった。こんな風に、腰がくだけそうになる激しいキスは初めてだった。
(頭の中まで……蕩けそう……)
ベルティーユはうっとりとまぶたを閉じた。
どれほどの時間がたっただろう。ようやくウィルフレッドが唇を離した。つうっと銀糸が二人の唇の間をつなぎ、それをウィルフレッドは舌で切る。
「……いけませんわ、ウィル様。わたしたち、もう婚約者ではないのですから、キスなんか……」
あらがわなかったのに全く説得力がないが、キスが終わって思考力が戻ったベルティーユは、ウィルフレッドに訴えた。
「私のことを、君は拒まなかったよね? 嫌ではなかったのでは?」
「それは……。驚いて動けなかっただけです」
当然のウィルフレッドの指摘に、ベルティーユは言葉を詰まらせながら反論した。
「ふうん。動けなかっただけ、ね。私は今まで君をとても大事にしてきたんだけど、ベルにとっては優しすぎて面白みがなかったのかな。よかれと思ってのことだったが、まさかようやく君と結婚できると思った矢先に横からさらわれるなんてね。オースティンとはキスはしたの? 寝た?」
「……!」
あからさまな言葉に、ベルティーユは顔を真っ赤にさせた。
「そんなこと……! ウィル様には関係ありません」
顔を見られたくなくて顔をそらせると、ウィルフレッドは腹立たしそうに舌打ちした。
「まぁいいよ。あいつに何をされていようが、君を手放す気はない。全部上書きしてやる」
「うわ、がき? ……きゃっ」
いきなり抱き上げられて、ベルティーユは声を上げた。落ちそうになるのが怖くて、ウィルフレッドの首に手を回す。
先ほどの部屋にドアを蹴破るようにして入ると、ベルティーユをどさっとベッドに荒々しく落とした。今までの優しいウィルフレッドからはまったく想像できなかった、荒々しい仕草だ。
「きみがあいつとやったのかどうか、それはすぐに分かる」
「え、そんな……。ウィル様、お願いやめてください」
ウィルフレッドが今から何をしようとしているのか、鈍いベルティーユでもすぐに分かった。例えオースティンが迎えにくるまでに屋敷に戻れたとしても、純潔を失うのはまずい。純潔でないベルティーユを、オースティンはけして許さないだろう。
「この狭い家の中で二人きり。君が着ているのはその薄い夜着だけ。逃げられるはずがないだろう?」
「あ……」
手足をばたばたとさせて必死に抵抗しているのに、ウィルフレッドはやすやすとベルティーユの夜着の前を開いた。丸みをおびた豊かな胸とその頂き、足の付け根までがさらけ出される。
「や……」
胸を隠そうとした瞬間、両手を頭上で縫い留められた。ウィルフレッドが使っているのは片手だけなのに、びくともしない。男女の歴然とした力の差を感じた。
(こわ、い……)
婚約者だったときは、こんな風に力を見せつけられることなどなかった。
両手は動かないように押さえつけられ、ウィルフレッドの目は肉食獣みたいに鋭くぎらついていて。ベルティーユは初めて彼のことを怖いと思った。
ウィルフレッドはいつも優しすぎるほど優しくて、彼が男性だと意識することもなかった。恐怖を感じることなど、絶対になかったのに。
「大丈夫。気持ちがいいことしか、しないよ」
「ん……ぁ……」
首をつぅっとざらざらとした舌先で舐めあげられる。そのままウィルフレッドの舌はベルティーユの耳に流れて行く。耳朶を食まれ、舐められ、耳の穴を舌先でつつかれる。
犬や猫に顔や首をなめられることなど多々あったのに、そのときはこんな風に感じなかった。
彼の舐め方が特別なのだろうか。それとも、ウィルフレッドだからだろうか。
ウィルフレッドの片手が、ベルティーユの胸に伸びる。誰にも触れられたことのない、新雪のような胸だ。
ベルティーユは身をよじったが、それは豊かな胸がぷるぷると震え、ウィルフレッドの目を楽しませただけで、抵抗にすらならなかった。
ベルティーユの胸にウィルフレッドの綺麗な指が食い込み、淫猥に形を変える。重量や質感を楽しむように、しつこく撫で上げられる。桃色の頂きにしゃぶりつき、舌先でこねくりまわし、吸い上げる。
「は……んんぅ……」
ウィルフレッドにいいようにされているベルティーユは、泣きそうになった。これが夫婦の営みなのだろうとは予想がつくが、ベルティーユには完全に未知の世界だった。こんなことならば、早めに母から詳しく聞いておけばよかった。
メイド以外に裸を見られたのが初めてなら、体に触られるのも初めて。人に体を触られることが、こんなに快感の得られることだと初めて知った。淫らな自分を暴かれるようで、恥ずかしい。
そしてなぜか触られていない足の付け根がむずがゆく、潤っている気さえする。ウィルフレッドに気づかれる前に、この行為を早く終わらせなければならない。
「うぃる、さまぁ……お願い。もう、やめてぇ……」
ベルティーユは、落ち着かない足をもぞもぞと動かしながら、半泣きで訴えた。
だが、ウィルフレッドはベルティーユの胸をもてあそびながら、
「なぜ? こんなに気持ちよさそうなのに? ……ああ」
ウィルフレッドは何かに気づいたのか、手を下のほうに持っていく。ベルティーユの隠したかった、秘密の花園だ。
「や……だめぇ……!」
ベルティーユの言葉を無視して、ウィルフレッドの指先は十分に潤った花唇に触れた。
「触らないで、ウィルさま。恥ずかしい……」
ウィルフレッドに知られてしまった。
もう成人なのに、粗相をしてしまった。
こんな恥ずかしいことを彼に知られて、嫌われたくなかったのに。婚約破棄した時点で、彼に嫌われることは覚悟していたはずなのだが。
大きな目に盛り上がった涙を、ウィルフレッドはくすくす笑いながら指先でぬぐった。
「恥ずかしいことじゃないよ、ベルティーユ。これは君が私に感じてくれている証だから」
「そう、なのですか?」
涙を引っ込めたベルティーユは、きょとんと眼を丸くした。
恥ずかしくない、ということは、これは粗相などではないらしい。
「ああ、蜜がどんどん溢れてくるね。洪水みたいに」
ウィルフレッドが指先で花唇を撫でる。その言葉を裏付けるように、くちゅくちゅと淫靡な水音が部屋の中に響く。
「あ、ん……やっ」
花芯に触れられた途端、ベルティーユはびくっと体を震わせた。彼に触られるところどこでも気持ちがよかったが、ここでの快感は格別だった。
「ウィル様、そこだめ……。なんか変ん……」
「変? じゃあもっと触ったらどうなる?」
くすっと笑ってウィルフレッドはベルティーユの手の拘束を解いた。それどころではないベルティーユは、そのことに気づいてもいない。
陰唇をなぞったり、中に指を差し込んだりしながら、もう片方の手で溢れた蜜を掬い取り、花芯にまぶしてこねくり回す。ぷっくりと膨らんだ花芯の皮が捲れる。そこをつまみ上げられたり、指ではじかれたりと変則的な刺激を受けると、初心なベルティーユの快感はすぐに跳ね上がった。
「んんぅ……! ウィル様、もうダメ……! 怖いぃ……!」
体の奥から今まで感じたことのないものが押し寄せてきそうで、ベルティーユはいやいやと首を振った。
「怖くないよ、ベル。達しそうなんだね?」
ウィルフレッドは手を止めるどころか、一層花芯を激しくこすった。
「あ、ん……! ああーー!」
頭の中が真っ白になって、体中を熱い奔流が駆け巡る。
ベルティーユはウィルフレッドの激しい攻めに、たまらず達してしまった。
初めての絶頂に、疲労を感じたベルティーユは大きく息をする。
「可愛いよ、ベル。ここはね、女性だけが持っている快感を得るためだけの器官なんだ。いやらしいね?」
軽く指先ではじかれて、たまらずベルティーユは声を出す。
「やぁんっ」
「次は私を気持ちよくしてくれるかな?」
「ウィル様を気持ちよく……? わたしも、ウィル様を触ればいいのですか?」
ぼんやりと答えたベルティーユに、ウィルフレッドはくすくす笑いながら、ズボンのベルトをくつろげる。
「それも魅力的だけど、もう待てないから。……ああ、こっちは見ない方がいいよ。怖くなるだろうから」
「怖く……?」
ベルティーユは慌てて目をぎゅっと閉じた。
「目は閉じていていいけれど、体の力は抜いて」
指示通りに、できる限り力を抜くよう努力する。何をされるのかは分からないが、ひどいことをウィルフレッドがしないことは分かっていた。
ぐっと片足を高く持ち上げられ、ウィルフレッドの肩にのせられる。
「きゃっ」
これでは花園が丸見えだ。急いで手で隠そうとしたが、できなかった。
一気に固く熱い楔を打ち込まれたからだ。
「あっ……!」
接合部からとろり、とベルティーユの蜜とは違うものが流れ出る。純潔の証だ。それを確認し、ウィルフレッドは頬を緩める。
「私のものを美味しそうに飲みこんでいるところがよく見えるよ。美味しい? ベル」
「や……そんなの、分かんな……ああんっ」
初めて自分の体の中に、他人を受け入れたベルティーユにはまったく余裕がない。ただ、十分すぎる充足感でいっぱいだった。未経験の蜜壺を、ぎちぎちと広げられて苦しい。
「ごめん。待っていてあげたいんだけど、私も余裕がない」
ゆっくりと目を開くと、ウィルフレッドは苦しそうに表情をゆがめていた。額には汗が浮いている。彼は常に余裕たっぷりなので、このような表情は初めて見た。
ベルティーユは指先で、ウィルフレッドの額の汗をぬぐった。
「ウィル様、苦しい……?」
「きついけど、苦しくはないよ。もう、少し頑張ってもらってもいいかな?」
こくん、とベルティーユが頷くと同時に、ウィルフレッドはゆっくりと出し入れしていた腰の動きを速める。
繰り返される抽挿に壁面がこすれ、最奥が熱くうずいてくる。
「婚約者じゃない男のものは美味しい? ベル」
「はぁ……んっ。そんなこと言わないで……!」
この行為はオースティンへの冒涜だ。
それを改めて思い知らされ、いやいやとベルティーユは首を振る。
「出すよ……?」
ウィルフレッドはベルティーユの唇をふさいだ。激しく口づけながら、腰の動きをより激しくさせる。
「ふ……んんぅー……!」
ベルティーユの最奥に、熱いしぶきが解き放たれた。
(ウィル、さま)
純潔を婚約者ではない、ウィルフレッドにささげてしまった。
後悔はしたものの、ベルティーユは確かに安堵した。初恋の人に初めてをささげられて、嬉しかったのだ。
ベルティーユは激しく肩で息をしているウィルフレッドを抱きしめた。彼もまた、微笑んで抱きしめ返してくれた。
熱いものが、唇の間から滑りこんでくる。……舌だ。
「あ……ふ……」
お互いの一番柔らかくて熱いところが、擦れあう。ウィルフレッドの舌が、ベルティーユのものを激しく吸い付き、側面をなぞる。
足の力が抜けて、倒れそうになるベルティーユの腰を、ウィルフレッドが手で支えた。
ウィルフレッドとキスを交わしたことは何度かあった。けれどどれも唇を重ねるだけの、挨拶のようなものだった。こんな風に、腰がくだけそうになる激しいキスは初めてだった。
(頭の中まで……蕩けそう……)
ベルティーユはうっとりとまぶたを閉じた。
どれほどの時間がたっただろう。ようやくウィルフレッドが唇を離した。つうっと銀糸が二人の唇の間をつなぎ、それをウィルフレッドは舌で切る。
「……いけませんわ、ウィル様。わたしたち、もう婚約者ではないのですから、キスなんか……」
あらがわなかったのに全く説得力がないが、キスが終わって思考力が戻ったベルティーユは、ウィルフレッドに訴えた。
「私のことを、君は拒まなかったよね? 嫌ではなかったのでは?」
「それは……。驚いて動けなかっただけです」
当然のウィルフレッドの指摘に、ベルティーユは言葉を詰まらせながら反論した。
「ふうん。動けなかっただけ、ね。私は今まで君をとても大事にしてきたんだけど、ベルにとっては優しすぎて面白みがなかったのかな。よかれと思ってのことだったが、まさかようやく君と結婚できると思った矢先に横からさらわれるなんてね。オースティンとはキスはしたの? 寝た?」
「……!」
あからさまな言葉に、ベルティーユは顔を真っ赤にさせた。
「そんなこと……! ウィル様には関係ありません」
顔を見られたくなくて顔をそらせると、ウィルフレッドは腹立たしそうに舌打ちした。
「まぁいいよ。あいつに何をされていようが、君を手放す気はない。全部上書きしてやる」
「うわ、がき? ……きゃっ」
いきなり抱き上げられて、ベルティーユは声を上げた。落ちそうになるのが怖くて、ウィルフレッドの首に手を回す。
先ほどの部屋にドアを蹴破るようにして入ると、ベルティーユをどさっとベッドに荒々しく落とした。今までの優しいウィルフレッドからはまったく想像できなかった、荒々しい仕草だ。
「きみがあいつとやったのかどうか、それはすぐに分かる」
「え、そんな……。ウィル様、お願いやめてください」
ウィルフレッドが今から何をしようとしているのか、鈍いベルティーユでもすぐに分かった。例えオースティンが迎えにくるまでに屋敷に戻れたとしても、純潔を失うのはまずい。純潔でないベルティーユを、オースティンはけして許さないだろう。
「この狭い家の中で二人きり。君が着ているのはその薄い夜着だけ。逃げられるはずがないだろう?」
「あ……」
手足をばたばたとさせて必死に抵抗しているのに、ウィルフレッドはやすやすとベルティーユの夜着の前を開いた。丸みをおびた豊かな胸とその頂き、足の付け根までがさらけ出される。
「や……」
胸を隠そうとした瞬間、両手を頭上で縫い留められた。ウィルフレッドが使っているのは片手だけなのに、びくともしない。男女の歴然とした力の差を感じた。
(こわ、い……)
婚約者だったときは、こんな風に力を見せつけられることなどなかった。
両手は動かないように押さえつけられ、ウィルフレッドの目は肉食獣みたいに鋭くぎらついていて。ベルティーユは初めて彼のことを怖いと思った。
ウィルフレッドはいつも優しすぎるほど優しくて、彼が男性だと意識することもなかった。恐怖を感じることなど、絶対になかったのに。
「大丈夫。気持ちがいいことしか、しないよ」
「ん……ぁ……」
首をつぅっとざらざらとした舌先で舐めあげられる。そのままウィルフレッドの舌はベルティーユの耳に流れて行く。耳朶を食まれ、舐められ、耳の穴を舌先でつつかれる。
犬や猫に顔や首をなめられることなど多々あったのに、そのときはこんな風に感じなかった。
彼の舐め方が特別なのだろうか。それとも、ウィルフレッドだからだろうか。
ウィルフレッドの片手が、ベルティーユの胸に伸びる。誰にも触れられたことのない、新雪のような胸だ。
ベルティーユは身をよじったが、それは豊かな胸がぷるぷると震え、ウィルフレッドの目を楽しませただけで、抵抗にすらならなかった。
ベルティーユの胸にウィルフレッドの綺麗な指が食い込み、淫猥に形を変える。重量や質感を楽しむように、しつこく撫で上げられる。桃色の頂きにしゃぶりつき、舌先でこねくりまわし、吸い上げる。
「は……んんぅ……」
ウィルフレッドにいいようにされているベルティーユは、泣きそうになった。これが夫婦の営みなのだろうとは予想がつくが、ベルティーユには完全に未知の世界だった。こんなことならば、早めに母から詳しく聞いておけばよかった。
メイド以外に裸を見られたのが初めてなら、体に触られるのも初めて。人に体を触られることが、こんなに快感の得られることだと初めて知った。淫らな自分を暴かれるようで、恥ずかしい。
そしてなぜか触られていない足の付け根がむずがゆく、潤っている気さえする。ウィルフレッドに気づかれる前に、この行為を早く終わらせなければならない。
「うぃる、さまぁ……お願い。もう、やめてぇ……」
ベルティーユは、落ち着かない足をもぞもぞと動かしながら、半泣きで訴えた。
だが、ウィルフレッドはベルティーユの胸をもてあそびながら、
「なぜ? こんなに気持ちよさそうなのに? ……ああ」
ウィルフレッドは何かに気づいたのか、手を下のほうに持っていく。ベルティーユの隠したかった、秘密の花園だ。
「や……だめぇ……!」
ベルティーユの言葉を無視して、ウィルフレッドの指先は十分に潤った花唇に触れた。
「触らないで、ウィルさま。恥ずかしい……」
ウィルフレッドに知られてしまった。
もう成人なのに、粗相をしてしまった。
こんな恥ずかしいことを彼に知られて、嫌われたくなかったのに。婚約破棄した時点で、彼に嫌われることは覚悟していたはずなのだが。
大きな目に盛り上がった涙を、ウィルフレッドはくすくす笑いながら指先でぬぐった。
「恥ずかしいことじゃないよ、ベルティーユ。これは君が私に感じてくれている証だから」
「そう、なのですか?」
涙を引っ込めたベルティーユは、きょとんと眼を丸くした。
恥ずかしくない、ということは、これは粗相などではないらしい。
「ああ、蜜がどんどん溢れてくるね。洪水みたいに」
ウィルフレッドが指先で花唇を撫でる。その言葉を裏付けるように、くちゅくちゅと淫靡な水音が部屋の中に響く。
「あ、ん……やっ」
花芯に触れられた途端、ベルティーユはびくっと体を震わせた。彼に触られるところどこでも気持ちがよかったが、ここでの快感は格別だった。
「ウィル様、そこだめ……。なんか変ん……」
「変? じゃあもっと触ったらどうなる?」
くすっと笑ってウィルフレッドはベルティーユの手の拘束を解いた。それどころではないベルティーユは、そのことに気づいてもいない。
陰唇をなぞったり、中に指を差し込んだりしながら、もう片方の手で溢れた蜜を掬い取り、花芯にまぶしてこねくり回す。ぷっくりと膨らんだ花芯の皮が捲れる。そこをつまみ上げられたり、指ではじかれたりと変則的な刺激を受けると、初心なベルティーユの快感はすぐに跳ね上がった。
「んんぅ……! ウィル様、もうダメ……! 怖いぃ……!」
体の奥から今まで感じたことのないものが押し寄せてきそうで、ベルティーユはいやいやと首を振った。
「怖くないよ、ベル。達しそうなんだね?」
ウィルフレッドは手を止めるどころか、一層花芯を激しくこすった。
「あ、ん……! ああーー!」
頭の中が真っ白になって、体中を熱い奔流が駆け巡る。
ベルティーユはウィルフレッドの激しい攻めに、たまらず達してしまった。
初めての絶頂に、疲労を感じたベルティーユは大きく息をする。
「可愛いよ、ベル。ここはね、女性だけが持っている快感を得るためだけの器官なんだ。いやらしいね?」
軽く指先ではじかれて、たまらずベルティーユは声を出す。
「やぁんっ」
「次は私を気持ちよくしてくれるかな?」
「ウィル様を気持ちよく……? わたしも、ウィル様を触ればいいのですか?」
ぼんやりと答えたベルティーユに、ウィルフレッドはくすくす笑いながら、ズボンのベルトをくつろげる。
「それも魅力的だけど、もう待てないから。……ああ、こっちは見ない方がいいよ。怖くなるだろうから」
「怖く……?」
ベルティーユは慌てて目をぎゅっと閉じた。
「目は閉じていていいけれど、体の力は抜いて」
指示通りに、できる限り力を抜くよう努力する。何をされるのかは分からないが、ひどいことをウィルフレッドがしないことは分かっていた。
ぐっと片足を高く持ち上げられ、ウィルフレッドの肩にのせられる。
「きゃっ」
これでは花園が丸見えだ。急いで手で隠そうとしたが、できなかった。
一気に固く熱い楔を打ち込まれたからだ。
「あっ……!」
接合部からとろり、とベルティーユの蜜とは違うものが流れ出る。純潔の証だ。それを確認し、ウィルフレッドは頬を緩める。
「私のものを美味しそうに飲みこんでいるところがよく見えるよ。美味しい? ベル」
「や……そんなの、分かんな……ああんっ」
初めて自分の体の中に、他人を受け入れたベルティーユにはまったく余裕がない。ただ、十分すぎる充足感でいっぱいだった。未経験の蜜壺を、ぎちぎちと広げられて苦しい。
「ごめん。待っていてあげたいんだけど、私も余裕がない」
ゆっくりと目を開くと、ウィルフレッドは苦しそうに表情をゆがめていた。額には汗が浮いている。彼は常に余裕たっぷりなので、このような表情は初めて見た。
ベルティーユは指先で、ウィルフレッドの額の汗をぬぐった。
「ウィル様、苦しい……?」
「きついけど、苦しくはないよ。もう、少し頑張ってもらってもいいかな?」
こくん、とベルティーユが頷くと同時に、ウィルフレッドはゆっくりと出し入れしていた腰の動きを速める。
繰り返される抽挿に壁面がこすれ、最奥が熱くうずいてくる。
「婚約者じゃない男のものは美味しい? ベル」
「はぁ……んっ。そんなこと言わないで……!」
この行為はオースティンへの冒涜だ。
それを改めて思い知らされ、いやいやとベルティーユは首を振る。
「出すよ……?」
ウィルフレッドはベルティーユの唇をふさいだ。激しく口づけながら、腰の動きをより激しくさせる。
「ふ……んんぅー……!」
ベルティーユの最奥に、熱いしぶきが解き放たれた。
(ウィル、さま)
純潔を婚約者ではない、ウィルフレッドにささげてしまった。
後悔はしたものの、ベルティーユは確かに安堵した。初恋の人に初めてをささげられて、嬉しかったのだ。
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