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ここじゃいやです
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蕩かされて蕩かされて、もう何も考えられなくなって、ぼんやりしてきたころ、ようやく唇を離される。「これで帰れる」と思っていたら、アーテルは意味深に笑った。
「君は男だから大丈夫って言うけど、男だって狙われるんだよー?貴族とか平民とか関係なく、顔が良ければ」
「そ、そうですか」
そういうこともあるかもしれないが、どちらにしろオレには関係がない。別にイケメンじゃないから。
なぜオレにそれを言う?
「オレは面食いでねー?まぁ好きでもない相手とあれこれすることもあるけど、キスは気に入らないとしないんだー。無理だから」
「は、はぁ。そうですか」
リディアはそんなアーテルのおめがねに、かなったってわけか。
キスをそんなにしてないわりにはう、上手いと思うけど……。まぁキスしたのシーズベルト様とアーテルだけだから比べられないわけだが。
ってあれ?今、こいつオレにもキスしてきたけど、それは一体。
内心首を傾げていると、
「そんなオレが気に入ったんだ。リディアと、アルバート。君もね」
「は?オレも、ですか?」
面食いを公言するアーテルに気に入られたと言われて、きょとんとするオレ。
男に関しては美的感覚がおかしいんだろうか?
イケメンは自分で見慣れてるからってか。
「シーズベルトも言ったのに、君はいまいち分かってないみたいだね?自分が狙われる危険があるって」
「だからオレ、シーズベルト様やアーテル様が思ってらっしゃるほどイケメンじゃないですから!現に今までアルバートの時危険な目にあったこと一度もないですし」
真面目な顔でオレに言い聞かせるアーテルに、オレは言い返す。
そりゃイケメンであれば嬉しいが、自分の顔は自分が一番分かっている。過信をする気はない。
恋人の欲目ってやつだろう。
「オレは君を引きこもらせたいわけじゃない。ただ、街に出たいのなら護衛をつけるって言ってんの」
「ご、護衛とかオレそんな大それた身分じゃないですし」
そんなん引き連れてたら、「どこの大貴族だ!?」ってなるだろ。そこら辺の店に何気なく入るってことができない。
大名行列みたいになってしまう。
オレが強硬に反対するので、アーテルは不服そうな顔をした。もっともそれは一瞬で、すぐにこやかな笑顔に戻る。
「じゃあ、君がどんなに男に狙われる魅力があるか、分からせてあげる」
「は、はぁ?」
どんな安っぽいAVだよ。そのセリフ。
ねーよ。そんな魅力。
あったとしても全く、みじんも嬉しくない!
「って言っても、何も準備がないんだよねー……。オイルとか使ってあげたいけど、仕方ないか―」
ぼそりと呟いたアーテルが、不意にオレの下半身に手を伸ばす。
「は?」
トラウザーズに手をかけられ、もちろん抵抗したが、非力なオレの抵抗など無意味で、すぐに下着ごと降ろされてしまう。
だらんとしたオレの愚息が、こんにちはしてしまう。
いやりっぱならこんなところでだされてもいいってわけでは全くないが、小さいものをさらされるのは罰ゲーム感がある。
「こ、こんなところで……んっ!」
オレの文句を封じ込めるように、アーテルは唇を塞いできた。
両手は頭上でひとまとめにされ、もう片方のアーテルの手はオレの下肢に伸びる。萎えていたものが、強弱をつけて上下に擦られて、だんだんと立ち上がってしまう。
「ふ……んんっ……!」
唇はふさがれているのに、声が漏れ出てしまった。
(こいつ……うまい……)
ただ上下に擦られるだけではなく、絶妙に裏筋をなぞられたり、くびれを握られ、敏感な先を指先で擦られる。
単純な動作だけでなく、読めない動きに翻弄されて、オレはどんどん昂ってしまった。
「すっげぇ感じてるじゃん。かっわいー」
ふふっと笑いながら言われたことに、イラッとする。
「あ、あ、てる様……。もう……離して、くださ……」
「なにー?もういっちゃう?いいよイッて。いくらでもイカせてあげる」
イキたくなんかなくて、必死に快感をやり過ごそうとしていたのに。イキそうなのを見破られてしまい、アーテルが上下に動かす手を速めて、オレはあっさり達してしまった。
「離して、って、言った、のに……」
イッタばかりなので、荒く息をつきながら恨みがましく睨みつけたのに、アーテルは嬉しそうに微笑んだ。
「怒ってるの?そんな色っぽい顔で睨んでも、男煽るだけだよー?」
「もう……終わり……?」
「んなわけないじゃーん。これからだよ?」
にこやかに笑ったアーテルが、オレの右足からトラウザーズを抜き取り、膝裏に手をやって持ち上げた。
「え、ちょ……」
これじゃいろいろな人に見せたくないものが丸見えだ!
いや、女の子じゃないので、そこまで恥ずかしくないにしても、積極的には見せたくないから!シーズベルト様には見られたことはあるが、それだって夜なのでランプの薄明りの中だけだし。こんな明るいところで見られたくない!
「や……。は、恥ずかしいです……!みないでください」
必死で抵抗するが、まぁ力でかなうわけもないし、イッタばかりでそんなに力も入らないのであっさりと蕾に指を突っ込まれる。
「オイルないから、悪いけど君の使うね?」
手に出したオレのモノをなじませるように、すこしずつ中に塗り込まれる。
ま、まさかこんなところで最後までやろうってんじゃないだろうな!?
「君は男だから大丈夫って言うけど、男だって狙われるんだよー?貴族とか平民とか関係なく、顔が良ければ」
「そ、そうですか」
そういうこともあるかもしれないが、どちらにしろオレには関係がない。別にイケメンじゃないから。
なぜオレにそれを言う?
「オレは面食いでねー?まぁ好きでもない相手とあれこれすることもあるけど、キスは気に入らないとしないんだー。無理だから」
「は、はぁ。そうですか」
リディアはそんなアーテルのおめがねに、かなったってわけか。
キスをそんなにしてないわりにはう、上手いと思うけど……。まぁキスしたのシーズベルト様とアーテルだけだから比べられないわけだが。
ってあれ?今、こいつオレにもキスしてきたけど、それは一体。
内心首を傾げていると、
「そんなオレが気に入ったんだ。リディアと、アルバート。君もね」
「は?オレも、ですか?」
面食いを公言するアーテルに気に入られたと言われて、きょとんとするオレ。
男に関しては美的感覚がおかしいんだろうか?
イケメンは自分で見慣れてるからってか。
「シーズベルトも言ったのに、君はいまいち分かってないみたいだね?自分が狙われる危険があるって」
「だからオレ、シーズベルト様やアーテル様が思ってらっしゃるほどイケメンじゃないですから!現に今までアルバートの時危険な目にあったこと一度もないですし」
真面目な顔でオレに言い聞かせるアーテルに、オレは言い返す。
そりゃイケメンであれば嬉しいが、自分の顔は自分が一番分かっている。過信をする気はない。
恋人の欲目ってやつだろう。
「オレは君を引きこもらせたいわけじゃない。ただ、街に出たいのなら護衛をつけるって言ってんの」
「ご、護衛とかオレそんな大それた身分じゃないですし」
そんなん引き連れてたら、「どこの大貴族だ!?」ってなるだろ。そこら辺の店に何気なく入るってことができない。
大名行列みたいになってしまう。
オレが強硬に反対するので、アーテルは不服そうな顔をした。もっともそれは一瞬で、すぐにこやかな笑顔に戻る。
「じゃあ、君がどんなに男に狙われる魅力があるか、分からせてあげる」
「は、はぁ?」
どんな安っぽいAVだよ。そのセリフ。
ねーよ。そんな魅力。
あったとしても全く、みじんも嬉しくない!
「って言っても、何も準備がないんだよねー……。オイルとか使ってあげたいけど、仕方ないか―」
ぼそりと呟いたアーテルが、不意にオレの下半身に手を伸ばす。
「は?」
トラウザーズに手をかけられ、もちろん抵抗したが、非力なオレの抵抗など無意味で、すぐに下着ごと降ろされてしまう。
だらんとしたオレの愚息が、こんにちはしてしまう。
いやりっぱならこんなところでだされてもいいってわけでは全くないが、小さいものをさらされるのは罰ゲーム感がある。
「こ、こんなところで……んっ!」
オレの文句を封じ込めるように、アーテルは唇を塞いできた。
両手は頭上でひとまとめにされ、もう片方のアーテルの手はオレの下肢に伸びる。萎えていたものが、強弱をつけて上下に擦られて、だんだんと立ち上がってしまう。
「ふ……んんっ……!」
唇はふさがれているのに、声が漏れ出てしまった。
(こいつ……うまい……)
ただ上下に擦られるだけではなく、絶妙に裏筋をなぞられたり、くびれを握られ、敏感な先を指先で擦られる。
単純な動作だけでなく、読めない動きに翻弄されて、オレはどんどん昂ってしまった。
「すっげぇ感じてるじゃん。かっわいー」
ふふっと笑いながら言われたことに、イラッとする。
「あ、あ、てる様……。もう……離して、くださ……」
「なにー?もういっちゃう?いいよイッて。いくらでもイカせてあげる」
イキたくなんかなくて、必死に快感をやり過ごそうとしていたのに。イキそうなのを見破られてしまい、アーテルが上下に動かす手を速めて、オレはあっさり達してしまった。
「離して、って、言った、のに……」
イッタばかりなので、荒く息をつきながら恨みがましく睨みつけたのに、アーテルは嬉しそうに微笑んだ。
「怒ってるの?そんな色っぽい顔で睨んでも、男煽るだけだよー?」
「もう……終わり……?」
「んなわけないじゃーん。これからだよ?」
にこやかに笑ったアーテルが、オレの右足からトラウザーズを抜き取り、膝裏に手をやって持ち上げた。
「え、ちょ……」
これじゃいろいろな人に見せたくないものが丸見えだ!
いや、女の子じゃないので、そこまで恥ずかしくないにしても、積極的には見せたくないから!シーズベルト様には見られたことはあるが、それだって夜なのでランプの薄明りの中だけだし。こんな明るいところで見られたくない!
「や……。は、恥ずかしいです……!みないでください」
必死で抵抗するが、まぁ力でかなうわけもないし、イッタばかりでそんなに力も入らないのであっさりと蕾に指を突っ込まれる。
「オイルないから、悪いけど君の使うね?」
手に出したオレのモノをなじませるように、すこしずつ中に塗り込まれる。
ま、まさかこんなところで最後までやろうってんじゃないだろうな!?
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