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可愛い妹とメイドが遊びに来ました 2
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セシルたちが帰ろうと腰をあげたとき、ドアがノックされた。
「はーい。どうぞ」
入ってきたのはシーズベルト様だった。今日は早いお帰りだったらしい。
「ただいま、アルバート」
オレはシーズベルト様に駆け寄った。
「シーズベルト様! すみません、お帰りに気づかずお出迎えできなくて」
「かまわない。お客様だったんだな」
「あ、はい。妹とアナベルが」
「お邪魔しております、シーズベルト様」
セシルが優雅に淑女の礼をとった。
「シーズベルト様とゆっくりお話したかったのですけれど、そろそろお暇いたします。このあと予定がありますので」
「そうか。また来るといい」
「ありがとうございます。シーズベルト様もお兄ちゃんとうちの屋敷に遊びにきてくださいね」
セシルがにやにやと笑う。
「あのドライなお兄ちゃんがシーズベルト様にはそんなにデレデレするのねー。お兄ちゃん可愛い! ご主人様に懐いてる犬みたいよ」
「うるせぇよ」
シーズベルト様と話してるところ家族に見られるの恥ずかしいわ! 前実家にシーズベルト様が来たときはそこまででれでれしてなかったからな。
「ああ、帰りに市場に寄ったんだが、新鮮なピーマンやニンジンがあったから買ってきた。料理長が張り切っていたから楽しみにしておけ」
「はい。ありがとうございます」
一応喜んだものの、ピーマンとニンジンかー。どっちも食べられるが嫌い。前世の品種改良が進んでる、青臭くなくて苦くもない野菜に慣れてるから、こっちのピーマンとニンジンは慣れていないのだ。
「シーズベルト様、僭越ながらアルバート様は野菜がお嫌いなんですよ。特にピーマンやニンジンなど色の濃い野菜が。アルバート様にお土産を買っていただけるなら、ケーキなど甘いものが適正です」
「アナベルー? どうした!?」
突然アナベルがぶっこんできた。どうしたの、突然。なんか乗り移った?
使用人に不敬な言動をされ、当然シーズベルト様が片眉を吊り上げる。
「もちろん知っているが? 栄養を摂らせるためバランスよく食べさせるべきだ。甘やかすことは愛情ではないが? それにオレが食べさせればアルバートは頑張って食べる」
「ピーマンやニンジン以外の野菜から栄養を摂れば問題ありません。代替可能にもかかわらずわざわざ嫌いな食べ物を食べさせるなんて可哀想です。それに私もアルバート様にあーんしたことはあります」
「どうせ幼少期だろう」
「いいえ! 体調を崩されたとき、ご自分でお食事するとこぼして面倒が増えるので、私が食べさせました!」
「二人ともやめて!?」
なぜ急に自分のほうがオレのこと知ってるマウント取り始めるの? 特にアナベルは、オレはともかく主人及び貴族にマウントとってくるような子じゃなかったよ?
ていうかオレが辱めを受けてるからー!
「アナベルは使用人だろ、シーズベルト様に食って掛かるな!」
オレの静止にアナベルが顔色を変える。深々とシーズベルト様に頭を下げた。
「……申し訳ありません。昔からアルバート様は嫌いな野菜を食べさせると泣きじゃくってお可哀想でしたので……取り乱して出過ぎた真似をいたしました」
「それは小さかったからだろ! 今は泣かないから! シーズベルト様、オレの指導が行き届いておらず申し訳ございません」
「申し訳ございません」
オレとセシルも並んで頭を下げるが、シーズベルト様は手を振った。
「かまわん。オレは狭量な人間ではないからな。ただ、一番アルバートのことを知っているのはオレ! だ」
気分を害してはいないっぽいが、この人が大きい声出すの珍しい。そこだけは絶対に譲れないらしい。
アナベルがピクっと反応したが、さすがにもう言い返さない。
「……公爵様の寛大なご慈悲に感謝いたします」
「もー、早く帰れ。シーズベルト様と一緒にいるとからかってくるし!」
しっしっとセシルを手で追い払うと、またニヤニヤされた。
「早くだーいすきなシーズベルト様と二人きりになりたいものね? 邪魔者は退散するから安心してね。行こ、アナベル」
「はい。お嬢さま。失礼いたします」
ようやく二人が退散した。
部屋着に着替えたシーズベルト様と、ソファーに腰掛ける。
「で、セシルがそろそろ結婚をってせっつかれてるらしくてー。あ、すみません」
シーズベルト様に会えた嬉しさで、一方的にペラペラ話していたことに気がついて、オレは口に手をあてた。
「シーズベルト様お疲れなのに」
「いや? 君が話しているのを聞くのは楽しい。オレは口下手だから」
優しく微笑むシーズベルト様。なんてできた旦那なんだ。
「それならいいですけど。あ、お茶淹れますよ」
「頼む」
オレはシーズベルト様の前にティーカップを置くと、お茶を注いだ。
「君はシスコンだから、妹が結婚するとなると大変だな? 相手が」
「……それは否定できませんが」
あんなに可愛い妹だ。生半可な相手には任せられないからな。さらにオレのせいで悪いのだが、そこそこの家柄でありつつ、うちに婿養子に入れる立場の相手でないとならない。結婚する前に厳しく審査してしまう自信しかない。
「でも姪か甥ができるのは楽しみなんですよね! 相手も決まってないのにめちゃめちゃ気が早いんですけど」
「君、子供は好きか?」
「ええ、まあ。それなりに」
セシルが産まれたときも、すごく嬉しくてかわいがったことを覚えている。
「そうか。残念ながらオレと君の間には子供は望めないが、そのうち養子をもらおう」
オレとシーズベルト様には子供は作れない。でもシーズベルト様は公爵なので、絶対に跡継ぎが必要だ。間にリディアが入れば可能と言えば可能なのだが。
「ですね」
「ああ、そういえば」
「なんですか?」
「君が子どもを授かることも可能なんじゃないか? 君が魔女に頼めば」
「は? 何言ってるんですか、あんた」
つい暴言が口に出てしまったけれど、仕方がないと思う。だって本当、何言ってるんだこの人。
てか、そんな恐ろしいことどうしてわざわざオレが「やってください」って頼むんだよ?
「彼女は、オレの頼みはきいてくれないだろう」
「いや、そういうこと言ってるんじゃないですよ」
話がかみ合わないな。というより意図的にかみ合わせてないだろ。
ていうかそうじゃなくてもこんな会話聞かれたら危ないんだけど! 「あらー、面白そうね!」とか言い出しかねないから!
「君は男の子がいいか? 女の子か? どちらでもいいな」
やばい。シーズベルト様の話が膨らみ始めた。オレは慌ててシーズベルト様の腕にしがみついた。
「もうしばらくは二人きりがいいです! こんなにかっこいいシーズベルト様がパパだったら子供にとられますもん!」
子どもとしては鼻が高いだろうけどな。
「そうか、そうか。オレもまだ新婚気分を楽しみたいな」
よしよし。シーズベルト様デレデレし始めたぞ。
「君のほうこそ子供にとられる気がする。君は子供に好かれるからな」
「そんなことないと思いますけど」
オレは子供にはまとわりつかれる方だが、どちらかと言うと同レベルに思われてるだけだと思う。
どうか魔女がこの話を聞いていませんように、と心の中で祈った。
★★★
アナベルとシーズベルトがアルバートに関してマウントを取り合うところが書けて楽しかったです。
礼節わきまえたアナベルがシーズベルトに突っかかることはあり得ないんですが。
セシルとアナベルがアーテルと顔合わせた時の会話が気になるのでいつか書きたい。アナベルと相性悪そう。セシルも嫌いなタイプだと思う。(会ったことない……はず)
本編大分前に終わってますが、書きたいことを書くまではだらだら続けたいなーと思ってます。
「はーい。どうぞ」
入ってきたのはシーズベルト様だった。今日は早いお帰りだったらしい。
「ただいま、アルバート」
オレはシーズベルト様に駆け寄った。
「シーズベルト様! すみません、お帰りに気づかずお出迎えできなくて」
「かまわない。お客様だったんだな」
「あ、はい。妹とアナベルが」
「お邪魔しております、シーズベルト様」
セシルが優雅に淑女の礼をとった。
「シーズベルト様とゆっくりお話したかったのですけれど、そろそろお暇いたします。このあと予定がありますので」
「そうか。また来るといい」
「ありがとうございます。シーズベルト様もお兄ちゃんとうちの屋敷に遊びにきてくださいね」
セシルがにやにやと笑う。
「あのドライなお兄ちゃんがシーズベルト様にはそんなにデレデレするのねー。お兄ちゃん可愛い! ご主人様に懐いてる犬みたいよ」
「うるせぇよ」
シーズベルト様と話してるところ家族に見られるの恥ずかしいわ! 前実家にシーズベルト様が来たときはそこまででれでれしてなかったからな。
「ああ、帰りに市場に寄ったんだが、新鮮なピーマンやニンジンがあったから買ってきた。料理長が張り切っていたから楽しみにしておけ」
「はい。ありがとうございます」
一応喜んだものの、ピーマンとニンジンかー。どっちも食べられるが嫌い。前世の品種改良が進んでる、青臭くなくて苦くもない野菜に慣れてるから、こっちのピーマンとニンジンは慣れていないのだ。
「シーズベルト様、僭越ながらアルバート様は野菜がお嫌いなんですよ。特にピーマンやニンジンなど色の濃い野菜が。アルバート様にお土産を買っていただけるなら、ケーキなど甘いものが適正です」
「アナベルー? どうした!?」
突然アナベルがぶっこんできた。どうしたの、突然。なんか乗り移った?
使用人に不敬な言動をされ、当然シーズベルト様が片眉を吊り上げる。
「もちろん知っているが? 栄養を摂らせるためバランスよく食べさせるべきだ。甘やかすことは愛情ではないが? それにオレが食べさせればアルバートは頑張って食べる」
「ピーマンやニンジン以外の野菜から栄養を摂れば問題ありません。代替可能にもかかわらずわざわざ嫌いな食べ物を食べさせるなんて可哀想です。それに私もアルバート様にあーんしたことはあります」
「どうせ幼少期だろう」
「いいえ! 体調を崩されたとき、ご自分でお食事するとこぼして面倒が増えるので、私が食べさせました!」
「二人ともやめて!?」
なぜ急に自分のほうがオレのこと知ってるマウント取り始めるの? 特にアナベルは、オレはともかく主人及び貴族にマウントとってくるような子じゃなかったよ?
ていうかオレが辱めを受けてるからー!
「アナベルは使用人だろ、シーズベルト様に食って掛かるな!」
オレの静止にアナベルが顔色を変える。深々とシーズベルト様に頭を下げた。
「……申し訳ありません。昔からアルバート様は嫌いな野菜を食べさせると泣きじゃくってお可哀想でしたので……取り乱して出過ぎた真似をいたしました」
「それは小さかったからだろ! 今は泣かないから! シーズベルト様、オレの指導が行き届いておらず申し訳ございません」
「申し訳ございません」
オレとセシルも並んで頭を下げるが、シーズベルト様は手を振った。
「かまわん。オレは狭量な人間ではないからな。ただ、一番アルバートのことを知っているのはオレ! だ」
気分を害してはいないっぽいが、この人が大きい声出すの珍しい。そこだけは絶対に譲れないらしい。
アナベルがピクっと反応したが、さすがにもう言い返さない。
「……公爵様の寛大なご慈悲に感謝いたします」
「もー、早く帰れ。シーズベルト様と一緒にいるとからかってくるし!」
しっしっとセシルを手で追い払うと、またニヤニヤされた。
「早くだーいすきなシーズベルト様と二人きりになりたいものね? 邪魔者は退散するから安心してね。行こ、アナベル」
「はい。お嬢さま。失礼いたします」
ようやく二人が退散した。
部屋着に着替えたシーズベルト様と、ソファーに腰掛ける。
「で、セシルがそろそろ結婚をってせっつかれてるらしくてー。あ、すみません」
シーズベルト様に会えた嬉しさで、一方的にペラペラ話していたことに気がついて、オレは口に手をあてた。
「シーズベルト様お疲れなのに」
「いや? 君が話しているのを聞くのは楽しい。オレは口下手だから」
優しく微笑むシーズベルト様。なんてできた旦那なんだ。
「それならいいですけど。あ、お茶淹れますよ」
「頼む」
オレはシーズベルト様の前にティーカップを置くと、お茶を注いだ。
「君はシスコンだから、妹が結婚するとなると大変だな? 相手が」
「……それは否定できませんが」
あんなに可愛い妹だ。生半可な相手には任せられないからな。さらにオレのせいで悪いのだが、そこそこの家柄でありつつ、うちに婿養子に入れる立場の相手でないとならない。結婚する前に厳しく審査してしまう自信しかない。
「でも姪か甥ができるのは楽しみなんですよね! 相手も決まってないのにめちゃめちゃ気が早いんですけど」
「君、子供は好きか?」
「ええ、まあ。それなりに」
セシルが産まれたときも、すごく嬉しくてかわいがったことを覚えている。
「そうか。残念ながらオレと君の間には子供は望めないが、そのうち養子をもらおう」
オレとシーズベルト様には子供は作れない。でもシーズベルト様は公爵なので、絶対に跡継ぎが必要だ。間にリディアが入れば可能と言えば可能なのだが。
「ですね」
「ああ、そういえば」
「なんですか?」
「君が子どもを授かることも可能なんじゃないか? 君が魔女に頼めば」
「は? 何言ってるんですか、あんた」
つい暴言が口に出てしまったけれど、仕方がないと思う。だって本当、何言ってるんだこの人。
てか、そんな恐ろしいことどうしてわざわざオレが「やってください」って頼むんだよ?
「彼女は、オレの頼みはきいてくれないだろう」
「いや、そういうこと言ってるんじゃないですよ」
話がかみ合わないな。というより意図的にかみ合わせてないだろ。
ていうかそうじゃなくてもこんな会話聞かれたら危ないんだけど! 「あらー、面白そうね!」とか言い出しかねないから!
「君は男の子がいいか? 女の子か? どちらでもいいな」
やばい。シーズベルト様の話が膨らみ始めた。オレは慌ててシーズベルト様の腕にしがみついた。
「もうしばらくは二人きりがいいです! こんなにかっこいいシーズベルト様がパパだったら子供にとられますもん!」
子どもとしては鼻が高いだろうけどな。
「そうか、そうか。オレもまだ新婚気分を楽しみたいな」
よしよし。シーズベルト様デレデレし始めたぞ。
「君のほうこそ子供にとられる気がする。君は子供に好かれるからな」
「そんなことないと思いますけど」
オレは子供にはまとわりつかれる方だが、どちらかと言うと同レベルに思われてるだけだと思う。
どうか魔女がこの話を聞いていませんように、と心の中で祈った。
★★★
アナベルとシーズベルトがアルバートに関してマウントを取り合うところが書けて楽しかったです。
礼節わきまえたアナベルがシーズベルトに突っかかることはあり得ないんですが。
セシルとアナベルがアーテルと顔合わせた時の会話が気になるのでいつか書きたい。アナベルと相性悪そう。セシルも嫌いなタイプだと思う。(会ったことない……はず)
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