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第1話 スタートダッシュ
妹のコミュ力がすごすぎる
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妹のコミュ力がすごすぎる
「あの兄妹やばすぎだろ」
「それな~~」
入学式が終わり、教室で着席し、担任の先生を待っている時にどうやらさっきのことで盛り上がってるらしい。
「まずいまずいまずい」
「旅は道連れ世は情けだよお兄」
「しばくぞ」
こうしてる間にも周りからやばい視線が俺達を刺してくる。まるで氷の矢が刺さったかのように思えた。
「まあまあお兄見とけって」
そう言って美春は隣の席の女子に話しかける。
「ねえねえ」
「なっなに?」
「名前なんて言うの?」
「えっと、夏村なつむら 成美なるみだよ?」
「そっか成美ちゃんか、よろしく!」
美春は手を出して成美はその手をつかみ握手を交わした。そしてクラス全体気になっていた事を聞く。
「校門当たりで先輩を膝蹴りしたって本当なの?」
「本当だよ? だってさしつこく『連絡先交換しない?』とか言ってきてさ、しつこかったからやっちゃったんだ」
「その気持ちめっちゃ分かる」
二人はそのまま会話を盛り上がって行く。そして周りの人達は、
「なんだナンパされてか」
「じゃあしゃあないな」
「てかよく見たら可愛くない?」
と一瞬にして誤解は解かれ、美春に冷たい視線を送る人はいなくなった。俺はまだ感じるけどな! まあこれが見本か……無理に決まってるだろ! は? 俺のコミュ力知っててやったな美春。ついでに俺の誤解も解いてくれよ! てかあいつ一瞬で打ち解けてるじゃねえか! 多分異世界転生しても村作って通りすがりの迷ってる子助けて村発展させて住民いっぱい増やしてのんびり暮らすだろ! 絶対!
チラ……
あいつ一瞬こっち向いてウインクしやがった! やっぱなめてるだろ兄のこと! まあやってみるけど!
「あの、」
「お前ら静かにしろ~~」
(タイミングーー!!)
なんと隣の席の子に話しかけようとした時に先生が戻ってきてしまった。無茶なのは分かるけどタイミング考えろや!
そうこう文句を心の中で言ってる内に先生が自己紹介のため黒板に名前を書き込む。
「坂田さかただ、今日からこのクラスの担任になった。よろしくな」
下の名前何? いやマジで何? 黒板には坂田しか書かれていないし。
「取りあえずこの学校の規則の一つで絶対に部活に入らないといけない。なので今から一週間の間に部活に入って貰うぞ。もちろん入れなかったら退学になるからな」
(厳しすぎるだろ! どんなけ部活に入れさせたいんだよこの学校!)
そんな心の声は口に出せなかった。なぜかって? それは……(この先生ごつすぎるだろ。多分絶対体育系教師だろ。多分絶対って何だよ! 矛盾してるじゃねえか!)とまあ一人でくそつまんないこんとをし、これからどうするか考える俺であった。
「あの兄妹やばすぎだろ」
「それな~~」
入学式が終わり、教室で着席し、担任の先生を待っている時にどうやらさっきのことで盛り上がってるらしい。
「まずいまずいまずい」
「旅は道連れ世は情けだよお兄」
「しばくぞ」
こうしてる間にも周りからやばい視線が俺達を刺してくる。まるで氷の矢が刺さったかのように思えた。
「まあまあお兄見とけって」
そう言って美春は隣の席の女子に話しかける。
「ねえねえ」
「なっなに?」
「名前なんて言うの?」
「えっと、夏村なつむら 成美なるみだよ?」
「そっか成美ちゃんか、よろしく!」
美春は手を出して成美はその手をつかみ握手を交わした。そしてクラス全体気になっていた事を聞く。
「校門当たりで先輩を膝蹴りしたって本当なの?」
「本当だよ? だってさしつこく『連絡先交換しない?』とか言ってきてさ、しつこかったからやっちゃったんだ」
「その気持ちめっちゃ分かる」
二人はそのまま会話を盛り上がって行く。そして周りの人達は、
「なんだナンパされてか」
「じゃあしゃあないな」
「てかよく見たら可愛くない?」
と一瞬にして誤解は解かれ、美春に冷たい視線を送る人はいなくなった。俺はまだ感じるけどな! まあこれが見本か……無理に決まってるだろ! は? 俺のコミュ力知っててやったな美春。ついでに俺の誤解も解いてくれよ! てかあいつ一瞬で打ち解けてるじゃねえか! 多分異世界転生しても村作って通りすがりの迷ってる子助けて村発展させて住民いっぱい増やしてのんびり暮らすだろ! 絶対!
チラ……
あいつ一瞬こっち向いてウインクしやがった! やっぱなめてるだろ兄のこと! まあやってみるけど!
「あの、」
「お前ら静かにしろ~~」
(タイミングーー!!)
なんと隣の席の子に話しかけようとした時に先生が戻ってきてしまった。無茶なのは分かるけどタイミング考えろや!
そうこう文句を心の中で言ってる内に先生が自己紹介のため黒板に名前を書き込む。
「坂田さかただ、今日からこのクラスの担任になった。よろしくな」
下の名前何? いやマジで何? 黒板には坂田しか書かれていないし。
「取りあえずこの学校の規則の一つで絶対に部活に入らないといけない。なので今から一週間の間に部活に入って貰うぞ。もちろん入れなかったら退学になるからな」
(厳しすぎるだろ! どんなけ部活に入れさせたいんだよこの学校!)
そんな心の声は口に出せなかった。なぜかって? それは……(この先生ごつすぎるだろ。多分絶対体育系教師だろ。多分絶対って何だよ! 矛盾してるじゃねえか!)とまあ一人でくそつまんないこんとをし、これからどうするか考える俺であった。
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