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第2話 兄にとっては校外学習はクソ! 妹にとっては神!
オタロードに行きたい
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オタロードに行きたい
「会計1,080円です」
一人360円を支払ってカラオケ店を出た。
「で? 次はどこに行くんだ?」
結局あの動画を成美に送られ黒歴史の記録を持ってるのが2人に増えてしまった。まだ美春は消せる可能性がある。だって家族だし、風呂とか入ってる間に消せるだろう。だが成美になると話は別、家族では無いのに勝手にスマホ触るのも気が引けるし、パスワード分からないし、分かったとしてもタイミングが無い。なので絶対成美に動画を渡したくなかったのだが、美春との口論に負けて成美にも動画が渡ってしまった。それからもう黒歴史を生み出さないためにトイレで着替えた。
そして次に行こうとカラオケ店を出て、(次はどこだろう)と思ったので聞いてみたのだが、
「内緒だよ?(☆キラーン)」
美春がウインクをして答えた。なんかウインクした目から星がキラーンと出た気がする。気のせいかな?
(そっかー 内緒かー)
と翔流は流されてしまった。
一歩美春は、
(お兄チョッロ)
と思っていた。
「てかお兄良かったの?」
「何が?」
「女装」
「何だ? もっと黒歴史を作れって言ってるんか?」
美春は「ははは……」と言いながら苦笑いを浮かべた。
(女装させた目的忘れてない?)
と美春は思ったが、
(まあいっか)
という思考になってしまった。
(次はオタロードが良いな~~)
翔流はそう願っていた。オタロードは、大阪の日本橋駅から徒歩10分くらいで着く、オタク文化の聖地で、ここには同人誌、ゲーム、フィギュアなどのお店がたくさんあり、西日本で一番そういうお店が集まってると言っても過言ではない場所(*個人の感想)であり、”日本橋オタロード”や”西の秋葉原”とも呼ばれている。
そして翔流達が通ってる私立N学園高等学校は、大阪府の真ん中くらいにあり、翔流達は放課後などに行くことが出来る。
(オタロード~~オタロード~~)
翔流は心の中で歌? を歌っていた。
「ちなみにお兄、オタロードは行かないから」
「……エスパー?」
「顔に出てたよお兄」
そんなに顔に出てたかな? と思ったが、こればかりはしゃあない。
「……凄い申し訳無いんだけど、オタロードて何?」
「ええっと……」
翔流はすっごい悩んだ。正直に話すと「キッモ」と思われるかもしれないし、嘘付いても美春が「違うよ」とか言って本当のことを言って、「キッショ」よりひどくなるかもしれない。
(……嫌待てよ?)
翔流は頭をフルで使った。そして導き出された答えが、
「オタクが好きな物が集まってる場所、要するにアニメのグッツとかが売ってる店が並んでる事を指してるんだけど、ゲーセンとかあったりもしかしたら成美ちゃんが好きなアニメのグッツ売ってるかもしれないからちょっと行かない?」
誘導作戦、美春が「行かない」て言っても成美が「行きたい」て言わせてて、翔流も「行きたい」と言えば多数決でオタロードに行くことになる。よって翔流は頭をフルで使って成美をオタロードに「行きたい」と言わせる事にした。
(そうきたか!!)
美春は翔流の意図が分かり、どうしてもそれを阻止しなければいけなかった。理由は、
(絶対この3人でボウリング行った方が良い!!)
美春は美春なりに色々考えていた。もしショッピングモールに行ってしまえば翔流はつまんなくなる、逆に翔流が好きな所に行けば二人は楽しくない、交代交代で行ってもつまんない時間が出来るそれが嫌だった。もちろん美春はオタロードを(つまんない)と思ってはいない、むしろ(楽しい場所)としてたまに翔流と一緒に行っている。ただ
(もしオタロードに行ってクラスメイトに見つかったらどうしてくれるんですか!?)
そう、オタバレを美春は怖がっていた。もちろん美春は言うほどオタクでは無い。ただもしオタロードにいるのがクラスメイトにバレたら、
「美春さんってオタクなの?」
「キッショ!!」
と思われるかもしれない。もちろん成美も例外では無い。それを避けるため、それと皆が楽しい事を条件にこの校外学習のプランを考えた。成美をコントロールするには少々骨が折れたらしいが。
ちなみにオタクはキモく無い! キモイはただの偏見だ! もちろんこの事は美春も分かっている。だから皆オタクはキモイという偏見は辞めよう!
「成美ちゃん? 絶対にボウリングのほうが楽しいよね!?」
(次はボウリングだったのか)
翔流はそう思いつつ、こう言った。
「でもオタロード楽しいよ? 何ならおすすめのアニメ教えるよ?」
「成美ちゃん」
美春は成美の肩を持ち、真剣な顔で、
「もしクラスメイトに見られたら『成美ちゃんってオタクなの?』て言われるよ」
「ビク!」
「もちろんただの偏見だよ? それに楽しいし。けどそれは避けたいでしょ?」
「コクリ」
翔流は(確かに)と思った。翔流はオタクと言っても隠れオタクだった。小学校、中学校はずっと伏せてきた。ここでバレたら翔流にとってかなりめんどくさいことになる。
(それに二人にも危害がおよぶ)
そう判断し、翔流は美春に賛成した。
「なら行くの辞めよ?」
「そうだね、また今度行こう!」
「そうだな」
美春だけでなく、対戦相手の翔流も納得する、まさに陽キャ力が発揮した言いやいだった。
「会計1,080円です」
一人360円を支払ってカラオケ店を出た。
「で? 次はどこに行くんだ?」
結局あの動画を成美に送られ黒歴史の記録を持ってるのが2人に増えてしまった。まだ美春は消せる可能性がある。だって家族だし、風呂とか入ってる間に消せるだろう。だが成美になると話は別、家族では無いのに勝手にスマホ触るのも気が引けるし、パスワード分からないし、分かったとしてもタイミングが無い。なので絶対成美に動画を渡したくなかったのだが、美春との口論に負けて成美にも動画が渡ってしまった。それからもう黒歴史を生み出さないためにトイレで着替えた。
そして次に行こうとカラオケ店を出て、(次はどこだろう)と思ったので聞いてみたのだが、
「内緒だよ?(☆キラーン)」
美春がウインクをして答えた。なんかウインクした目から星がキラーンと出た気がする。気のせいかな?
(そっかー 内緒かー)
と翔流は流されてしまった。
一歩美春は、
(お兄チョッロ)
と思っていた。
「てかお兄良かったの?」
「何が?」
「女装」
「何だ? もっと黒歴史を作れって言ってるんか?」
美春は「ははは……」と言いながら苦笑いを浮かべた。
(女装させた目的忘れてない?)
と美春は思ったが、
(まあいっか)
という思考になってしまった。
(次はオタロードが良いな~~)
翔流はそう願っていた。オタロードは、大阪の日本橋駅から徒歩10分くらいで着く、オタク文化の聖地で、ここには同人誌、ゲーム、フィギュアなどのお店がたくさんあり、西日本で一番そういうお店が集まってると言っても過言ではない場所(*個人の感想)であり、”日本橋オタロード”や”西の秋葉原”とも呼ばれている。
そして翔流達が通ってる私立N学園高等学校は、大阪府の真ん中くらいにあり、翔流達は放課後などに行くことが出来る。
(オタロード~~オタロード~~)
翔流は心の中で歌? を歌っていた。
「ちなみにお兄、オタロードは行かないから」
「……エスパー?」
「顔に出てたよお兄」
そんなに顔に出てたかな? と思ったが、こればかりはしゃあない。
「……凄い申し訳無いんだけど、オタロードて何?」
「ええっと……」
翔流はすっごい悩んだ。正直に話すと「キッモ」と思われるかもしれないし、嘘付いても美春が「違うよ」とか言って本当のことを言って、「キッショ」よりひどくなるかもしれない。
(……嫌待てよ?)
翔流は頭をフルで使った。そして導き出された答えが、
「オタクが好きな物が集まってる場所、要するにアニメのグッツとかが売ってる店が並んでる事を指してるんだけど、ゲーセンとかあったりもしかしたら成美ちゃんが好きなアニメのグッツ売ってるかもしれないからちょっと行かない?」
誘導作戦、美春が「行かない」て言っても成美が「行きたい」て言わせてて、翔流も「行きたい」と言えば多数決でオタロードに行くことになる。よって翔流は頭をフルで使って成美をオタロードに「行きたい」と言わせる事にした。
(そうきたか!!)
美春は翔流の意図が分かり、どうしてもそれを阻止しなければいけなかった。理由は、
(絶対この3人でボウリング行った方が良い!!)
美春は美春なりに色々考えていた。もしショッピングモールに行ってしまえば翔流はつまんなくなる、逆に翔流が好きな所に行けば二人は楽しくない、交代交代で行ってもつまんない時間が出来るそれが嫌だった。もちろん美春はオタロードを(つまんない)と思ってはいない、むしろ(楽しい場所)としてたまに翔流と一緒に行っている。ただ
(もしオタロードに行ってクラスメイトに見つかったらどうしてくれるんですか!?)
そう、オタバレを美春は怖がっていた。もちろん美春は言うほどオタクでは無い。ただもしオタロードにいるのがクラスメイトにバレたら、
「美春さんってオタクなの?」
「キッショ!!」
と思われるかもしれない。もちろん成美も例外では無い。それを避けるため、それと皆が楽しい事を条件にこの校外学習のプランを考えた。成美をコントロールするには少々骨が折れたらしいが。
ちなみにオタクはキモく無い! キモイはただの偏見だ! もちろんこの事は美春も分かっている。だから皆オタクはキモイという偏見は辞めよう!
「成美ちゃん? 絶対にボウリングのほうが楽しいよね!?」
(次はボウリングだったのか)
翔流はそう思いつつ、こう言った。
「でもオタロード楽しいよ? 何ならおすすめのアニメ教えるよ?」
「成美ちゃん」
美春は成美の肩を持ち、真剣な顔で、
「もしクラスメイトに見られたら『成美ちゃんってオタクなの?』て言われるよ」
「ビク!」
「もちろんただの偏見だよ? それに楽しいし。けどそれは避けたいでしょ?」
「コクリ」
翔流は(確かに)と思った。翔流はオタクと言っても隠れオタクだった。小学校、中学校はずっと伏せてきた。ここでバレたら翔流にとってかなりめんどくさいことになる。
(それに二人にも危害がおよぶ)
そう判断し、翔流は美春に賛成した。
「なら行くの辞めよ?」
「そうだね、また今度行こう!」
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美春だけでなく、対戦相手の翔流も納得する、まさに陽キャ力が発揮した言いやいだった。
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