俺の妹が優秀すぎる件

たけたけ

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第3話 妹は兄を女装させてバスケの試合に出したいそうです

経緯完全に自業自得じゃねえか!

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経緯完全に自業自得じゃねえか!



 聞き間違いだよね? うん、きっとそうだ。念のためもう一度聞こう。
  「ごめんもう一回言ってくれない?」
  「だから、女装してバスケの試合に出てって言ってるの!」
  「うん、意味分からん」
 それは竹田と咲も同じようで、2人とも頭を抱えていた。
  「……まず経緯を説明して」
 訳が分からないが、経緯を聞けば納得するかもしれないと考えた翔流は美春に経緯について聞いた。
  「えっと、それはね……1週間前に遡るの」
  「……あっ、これ長いやつだ。聞くんじゃ無かった」
 聞いたのを後悔している翔流だが、もう遅い。

  1週間前

  「はいこれ予定表ね」
  「ありがと」
 前日に練習をサボった美春は成美に教室で前日渡された6月の予定表を貰い、お礼をしてから予定表に目を通す。
  「この卒部式試合ってなに?」
  「んーー、まあ3年生お疲れ様、て意味の試合」
  「あーー、引退したもんね」
 インターハイとは、バスケの大きな大会の事で、冬に開催されるのがウィンターカップで、夏に開催されるのがインターハイと呼ばれている。
 美春が入っているバスケ部は、今年は美春の活躍により、前回はベスト16なのに対し惜しくも大阪府で3位という結果になった。そしてこのバスケ部はこのインターハイが終わった事によって3年生が引退なので、3年生お疲れ様会が6月中旬に行われる事になっていた。
  「ちなみにどこと試合するの?」
  「うちらだよ?」
  「はい?」
  「えっとね……3年生を5人ずつで分けてトーナメントするんだ」
  「トーナメントって珍し、でも3年生9人だから1チーム1人足りなくない?」
  「そこは2年生が1人入った」
  「そっか。じゃあ私達は試合でないんだね」
  「いや、でるよ」
  「……どうやって?」
  「単純に私らもトーナメント参加するんだよ?」
  「へーー、ちなみにチームは?」
  「学年別。それ以外は自由」
  「……あれ? 1年生14人じゃなかった?」
  「それが今問題」
 美春が言ってる意味は、「1チーム5人ならどうしても1チーム4人になるじゃん」と言ってるのだ。3年生が足りない問題は、2年生を1人3年生のチームに入れる事で納得したが、2年生は11人で1人3年生チームに行って10人。これで2年生は問題ないが、1年生は14人で、他の学年から1人来て貰う訳にもいかず、どうしても1人余ってしまう。
  「じゃあどうすんの」
  「同じ学年の女子・・から1人来て貰う」
  「なるほどでも私達には関係ないね。誘うのめんどくさいし」
  「え? 私らが4人だよ」
  「え?」
  「……えっとね、チーム実は昨日のうちに決まっちゃって。私が美春と一緒のチームになるって言った頃には皆決まってて、あと2人はいつものメンバーだよ」
  「普通私の所来るくない?」
 普通、1年生ながらスタメンの美春と一緒になりたいはずと美春は考えていたので、(私は5人チームだな)と思っていたのだが。どうやら、
  「美春ちゃん1年にも恨まれるよ」
  「……まじか」
 なぜ恨まれてるのかというと、美春は1年生ながらそうそうスタメンになり、3年生と2年生にはかなり恨まれていた。しかたもない、美春はインターハイの優秀選手賞も貰っている。そりゃあ「私の方が先に入部してたのになんであいつが!」てなる。ただ、同い年の1年生まで恨まれてるとは知らなかったらしい。理由は、「なんでサボってるやつがスタメンで普段真面目に来てる私がベンチにも入れないんだよ!」という理由だった。
  「で? そうするの? あと1人」
  「美春ちゃんの人脈ならすぐ見つかるでしょ」
  「だね」
 こうして1週間友達に声をかけまくったがどうやら「美春ちゃん上手いのに私なんかが」ていう理由で全部断られた。そして今に至る。

  「という理由でして」
  「1ついい?」
  「なんなりと」
 翔流は普通に思った事を言う。
  「自業自得じゃねえか!」
  「「それはそう」」
 翔流の意見に竹田と咲も一致した。
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