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第8話 触手を食べた代償
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布団の上で横たわるスイを為次はジッと見ていた。
呼吸も荒く体をクネらせる姿は辛そうな感じもするが、意地悪をしたくなる気分にもさせる。
「スイ……」
「タメツグ様ぁ…… んっ」
ベッドの縁に腰掛けてから、人差し指で服の上からスッとお腹を這わせてみるとピクリと体を反応させる。
「はぁ、はぁ…… もう我慢できないのです…… お、お願いします……」
「うん……」
触手を伸ばし右の胸を服の上から巻き取るように絡める。
「ああっ…… あぁぁぁっ、あっ、くふんぅ……」
「気持ちいい?」
「うふっ…… は…… あっ、はぃ……」
今度は服の下へと触手を這わせ胸の辺りを開くと、豊満なおっぱいが姿を現す。
乳首はピンッと立ち、切なそうにしている。
両胸を揉み上げるように巻き付けながら、触手の先端を開くと中からは更に極細い触手が蠢いていた。
そのまま胸を絞り上げ、はち切れんばかりの乳首へと噛みつくように触手の先端で捉える。
「うあぁぁぁぁ!? ああっ、あっあっ、うぎぃ…… はぁ、はぁ、うあぁっ!」
突然の耐え難い快楽にスイは咄嗟に触手を掴んだ。
それでも、触手は容赦なく胸を絡め乳首を責め立てる。
「ま、まって下さいっ! タ、タメツグ様ぁぁぁぁぁ…… ああっ、んはっあっ、ぐひぃ……」
懇願し必死に触手を引き離そうとするが、あまりの刺激の強さに腕に力が入らない。
「いああああぁぁぁ…… ダメですっ、やめてっ、あぁっ、うぐひぃ…… おかひくなりゅぅぅぅ」
「スイ。まだ始まったばかりだよ」
「だめっ、ああっ、いやぁっ、いやっ、あああああぁっ…… んぎひぃぃぃ、いいいあぁぁぁっ!」
涙を流し首を振りながら必死に快楽に抵抗するスイ。
そんなことはお構いなしに、為次は責め立てる。
「もっと気持ちよくなるからね」
「ひぃぃぃ…… うぁ…… いやぁ…… ああ……」
乳首を咥え込む触手から無数に生える細い触手が、ウネウネと乳頭を弄り乳管へと入り込む。
「ぎぁぁあぁぁぁああぁっ!? いやァァァ! だずげで、おがじい、おがじい、ぎひぃぃぃ!!」
スイは目を見開き背中を仰け反らせながら、胸の刺激だけで激しくイッてしまう。
それでも触手はおっぱいを責め続ける。
イッたばかりで脳が混乱している所へ息つく暇もなく連続した快感が襲う。
「だめですっ! やめてっ! 壊れちゃうぅぅ!? 乳首がぁっ、取れちゃうのです! ひあぁぁぁ!」
「取れちゃったら後でヒールポーション飲もうね」
「違うぅのでぇすぁぁぁ! そうじゃ…… ぎひぃぃぃ……!」
今まで味わったことの無い快楽にスイは困惑し恐怖すらも覚えた。
このままでイキ狂って死んでしまうのではないかと……
そんな思いもよそに触手は新たな獲物を狙い太ももへと巻き付いた。
「あぎっ! ああああぁっぁぁ……」
足をジタバタさせながら必死に耐えていたが、股を開くように拘束されてしまい思うように動かせなくなってしまった。
つま先をピンッと伸ばしビクンビクンと痙攣を始める。
「下も切なそうだね、平等にしてあげないとね」
「はぅ? あっ、あっ、んんっあ」
触手はゆっくりと股間を目掛けて這い上がり、愛液でベタベタになった薄い布の上から割れ目を舐めるように這う。
「いぎゃぁ!?」
突然に陰唇を刺激され全身を電気が流れるような快感が走りイッてしまう。
まともに呼吸もできず、激しい息遣いが更に増す。
「あっ、あぐぅっぁ!? ああああっ!! あがっ、ぎぃぃぃ…… ひぃ」
「もっと気持ち良くしてあげるからね。スイ……」
「い…… いやぁ…… だじげぇてぇ…… もうイキたぐない……」
「だめだよー」
と、為次は股間のショーツをずらし触手の片面にイボイボを浮き上がらせる。
そのまま陰部に張り付かせ勢い良く擦り始めた。
陰唇を掻き分けクリトリスと尿道口を刺激する。
「ギぃっやっァァァァァァ!! アガガガギギィィィ!! がはっ! うげぇぇぇっ!」
もはや喘ぎ声には聞こえない獣のような叫び声を上げるスイ。
連続した快楽が津波のように襲い、止めどなくイキ続ける。
もう何も考えることはできなかった。
恐怖を通り越し只々悶えるしかない。
「おがじいっ! あかしぐなりゅぅぅぅ、ぎひぃぃぃ! イヤアアアアアッ、ああーッ!!」
激しく暴れる四肢を触手は容赦無く締め上げ拘束する。
その間にも乳管は弄られ陰部は擦り続けられた。
100倍までに上がった性感体への刺激はとても堪えられるものではない。
「ぐひぃ! ぎひぃぃぃ! もぅ、だめ…… 死んじゃうりゅぅぅぅ…… うげぇぇぇ……」
休憩室に悲痛な叫び声が響き渡るのであった。
……………
………
…
為次は時計を見ると、まだ10分も経ってはいなかった。
数分の愛撫だけで、スイは暴れるのをやめ悲鳴も上げなくなってしまった。
「あっ、あっ、ぐっ、あ、ああぅ……」
微かな喘ぎ声を出しピクピクと体を痙攣させるだけだ……
「結構早かったかも……」
為次は触手を全部しまうと、涙と涎でグシャグシャになったスイの頬へと手を当てがう。
「ゆっくり休んでてね、スイ」
と呟き、もう一度腕時計を確認する。
「7分30秒ってとこか……」
それは脳への負荷の限界値であった。
限界を越えた快楽によってナノマシンによるリミッターが作動したのだ。
普通の人間ならば廃人になっていてもおかしくはない。
「スイが悪いんだからね」
そう言いながら立ち上がると扉へと向かう。
「俺の触手食べちゃうからさ……」
為次が部屋から出るとパタンと扉が閉まる。
後には虚ろな目で横たわるスイが薄暗い明かりの中で眠りにつくのだった。
※ ※ ※ ※ ※
隣の研究室へ戻ると正秀ともりもり博士が居た。
正秀は少し不安そうな表情で為次を見ている。
「よ、よう為次…… どうだった?」
「どうって言われてもなぁ」
「だよな……」
「でも、適当だけどデータは取れたし良かったかも」
「なんだよデータって?」
「俺の触手を完全に食べた状態…… 爺さんに言わせれば100倍感度の状態なんだろうけど、それで普通の人間が耐えれるのは7分30秒ってとこみたい」
「はぁ?」
「快楽に脳が耐えられるのは、そんなもんだってこと」
「……耐えれないとどうなるんだ?」
「良くて廃人、最悪死ぬかも」
「マジかよ…… スイちゃんは大丈夫なのか?」
「リミッターが作動してるからね」
「最後の方なんて泣き叫んでたろ…… ここまで聞こえて来たぜ」
「盗み聞きは酷いなぁ」
「ピーチちゃんも同じように耐えれるのか?」
「どうだろうね…… この星の連中と脳の構造に違いが有るかも知れないから一概には言えないから」
「お、おう」
そこへ、もりもり博士が嬉しそうに訊ねる。
「どうじゃ? 気に入ってくれたかの? 触手怪人は」
「もちろんだよ。予想以上の性能だは」
「ふぉふぉふぉ。そうじゃろう、そうじゃろうて」
「でも、なんで触手怪人なんだよ。せめてもう少しカッコいいのが良かったんじゃないのか?」
「そりゃレオの運転が楽になるからだよ。性能が上がったのはいいけど、腕二本じゃ正直なとこ大変だったし」
「そんなことで……」
「まあなんでもいいよ、それよりスイが起きる前にマンホール大作戦を終わらそうよ」
「しょうがねぇな」
「では行くとするかの」
「おう」
「うい」
こうして今回はスイを置いて作戦を開始することになった。
内容は至って単純であり、マンホールを堂々とパクるだけである。
もっともマンホール自体はどうでも良く、真の目的は正義のヒロインを誘き出すことだ。
皆はクラゲ怪人を連れて昨日と同じマンホールへと向かうのであった。
※ ※ ※ ※ ※
待機所に居た量産型怪人を10匹加え商店街の裏路地へと出て来た。
通りは昨日の騒ぎなど気にした様子もなく賑わっている。
街のいたる所には架線が張ってあるが商店街の上は少ない。
基本的に車両の侵入が禁止されており、搬送や緊急の車両の為に必要最低限に留めてあるのだ。
「着いた」
「おう」
「では、儂とマサヒデは隠れておるから触手怪人とクラゲ怪人は手はず通りにやるのじゃ」
「うい」
「クラーッ!」
早速、為次は触手怪人へ姿を変えるとクラゲ怪人と量産型怪人を連れ通りへと繰り出す。
既に人の姿をしていない為次を見る人々によって辺りは騒然となる。
「出たー! 怪人だーっ!」
「うわー、なんだあいつは」
「きゃー、気持ち悪いわぁ!」
商店街の喧騒をよそに、作戦を開始する怪人軍団。
「もぐ! もぐもー(行け! 量産型っ)」
「「「ヒョヒョー、ウヒョヒョーヒョー」」」
どうやら怪人には為次の言葉が伝わっているようだ。
二人一組に分かれた量産型怪人がマンホールの蓋を開け奪おうとする。
ガシャッ
「ウヒョ?」
マンホールは鎖に繋がれており持って行くことができない。
量産型怪人は戸惑ってしまう。
しかも意外と重たいので大変だ。
もっとも、さっき出て来たマンホールも繋がれているので分かりきっていたことだが……
「クラ―ッ、何をやっている! さっさとマンホールを奪わないか」
「ヒョヒョー……」
「こうやるのゲッ!」
不甲斐ない仲間を見るクラゲ怪人は苛立ち気味だ。
量産型怪人の持つマンホールを奪うと簡単に鎖を引き千切ってしまった。
「ウヒョ―ッ」
「ヒョッヒョー!」
クラゲ怪人の怪力に量産型怪人もご満悦だ。
「もぐぐもぐもぐ(クラゲ怪人って意外とやるねぇ)」
「クラックラー、俺様の力には鎖など糸くず同然ゲェ!」
「もぐっもぐもぐ(よしゃっ、この調子で奪いまくりますか)」
「クラ―ッ」
「「「ウヒョ―ッ」」」
結局、量産型怪人だけでは何もできないので分かれての行動は中止となった。
そもそもマンホールの間隔がかなり離れているので、分散して行動すれば魔法少女が現れた時に危険だ。
怪人軍団は皆で力を合わせて作戦を実行するが、ハッキリ言って量産型怪人はあまり役に立っていない。
奪ったマンホールを持つだけである。
そんなこんなで、しばらく作戦は続いた……
と、それは5枚目の蓋を奪おうとした時であった。
「そこまでですっ!」
何処からともなく気高く美しい声が聞こえてくる。
「クラッ!? 何奴っ」
「マンホールの蓋を奪う極悪非道な行為。下水の匂いが商店街に溢れるし、何より人や動物が落ちたらどうするのですか!」
そう言いながら怪人軍団の前に颯爽と現れるピーチエール。
同時に人々の歓声が上がる。
ようやく登場した正義のヒロインに、触手怪人は嬉しそうに触手をウネらせるのであった。
呼吸も荒く体をクネらせる姿は辛そうな感じもするが、意地悪をしたくなる気分にもさせる。
「スイ……」
「タメツグ様ぁ…… んっ」
ベッドの縁に腰掛けてから、人差し指で服の上からスッとお腹を這わせてみるとピクリと体を反応させる。
「はぁ、はぁ…… もう我慢できないのです…… お、お願いします……」
「うん……」
触手を伸ばし右の胸を服の上から巻き取るように絡める。
「ああっ…… あぁぁぁっ、あっ、くふんぅ……」
「気持ちいい?」
「うふっ…… は…… あっ、はぃ……」
今度は服の下へと触手を這わせ胸の辺りを開くと、豊満なおっぱいが姿を現す。
乳首はピンッと立ち、切なそうにしている。
両胸を揉み上げるように巻き付けながら、触手の先端を開くと中からは更に極細い触手が蠢いていた。
そのまま胸を絞り上げ、はち切れんばかりの乳首へと噛みつくように触手の先端で捉える。
「うあぁぁぁぁ!? ああっ、あっあっ、うぎぃ…… はぁ、はぁ、うあぁっ!」
突然の耐え難い快楽にスイは咄嗟に触手を掴んだ。
それでも、触手は容赦なく胸を絡め乳首を責め立てる。
「ま、まって下さいっ! タ、タメツグ様ぁぁぁぁぁ…… ああっ、んはっあっ、ぐひぃ……」
懇願し必死に触手を引き離そうとするが、あまりの刺激の強さに腕に力が入らない。
「いああああぁぁぁ…… ダメですっ、やめてっ、あぁっ、うぐひぃ…… おかひくなりゅぅぅぅ」
「スイ。まだ始まったばかりだよ」
「だめっ、ああっ、いやぁっ、いやっ、あああああぁっ…… んぎひぃぃぃ、いいいあぁぁぁっ!」
涙を流し首を振りながら必死に快楽に抵抗するスイ。
そんなことはお構いなしに、為次は責め立てる。
「もっと気持ちよくなるからね」
「ひぃぃぃ…… うぁ…… いやぁ…… ああ……」
乳首を咥え込む触手から無数に生える細い触手が、ウネウネと乳頭を弄り乳管へと入り込む。
「ぎぁぁあぁぁぁああぁっ!? いやァァァ! だずげで、おがじい、おがじい、ぎひぃぃぃ!!」
スイは目を見開き背中を仰け反らせながら、胸の刺激だけで激しくイッてしまう。
それでも触手はおっぱいを責め続ける。
イッたばかりで脳が混乱している所へ息つく暇もなく連続した快感が襲う。
「だめですっ! やめてっ! 壊れちゃうぅぅ!? 乳首がぁっ、取れちゃうのです! ひあぁぁぁ!」
「取れちゃったら後でヒールポーション飲もうね」
「違うぅのでぇすぁぁぁ! そうじゃ…… ぎひぃぃぃ……!」
今まで味わったことの無い快楽にスイは困惑し恐怖すらも覚えた。
このままでイキ狂って死んでしまうのではないかと……
そんな思いもよそに触手は新たな獲物を狙い太ももへと巻き付いた。
「あぎっ! ああああぁっぁぁ……」
足をジタバタさせながら必死に耐えていたが、股を開くように拘束されてしまい思うように動かせなくなってしまった。
つま先をピンッと伸ばしビクンビクンと痙攣を始める。
「下も切なそうだね、平等にしてあげないとね」
「はぅ? あっ、あっ、んんっあ」
触手はゆっくりと股間を目掛けて這い上がり、愛液でベタベタになった薄い布の上から割れ目を舐めるように這う。
「いぎゃぁ!?」
突然に陰唇を刺激され全身を電気が流れるような快感が走りイッてしまう。
まともに呼吸もできず、激しい息遣いが更に増す。
「あっ、あぐぅっぁ!? ああああっ!! あがっ、ぎぃぃぃ…… ひぃ」
「もっと気持ち良くしてあげるからね。スイ……」
「い…… いやぁ…… だじげぇてぇ…… もうイキたぐない……」
「だめだよー」
と、為次は股間のショーツをずらし触手の片面にイボイボを浮き上がらせる。
そのまま陰部に張り付かせ勢い良く擦り始めた。
陰唇を掻き分けクリトリスと尿道口を刺激する。
「ギぃっやっァァァァァァ!! アガガガギギィィィ!! がはっ! うげぇぇぇっ!」
もはや喘ぎ声には聞こえない獣のような叫び声を上げるスイ。
連続した快楽が津波のように襲い、止めどなくイキ続ける。
もう何も考えることはできなかった。
恐怖を通り越し只々悶えるしかない。
「おがじいっ! あかしぐなりゅぅぅぅ、ぎひぃぃぃ! イヤアアアアアッ、ああーッ!!」
激しく暴れる四肢を触手は容赦無く締め上げ拘束する。
その間にも乳管は弄られ陰部は擦り続けられた。
100倍までに上がった性感体への刺激はとても堪えられるものではない。
「ぐひぃ! ぎひぃぃぃ! もぅ、だめ…… 死んじゃうりゅぅぅぅ…… うげぇぇぇ……」
休憩室に悲痛な叫び声が響き渡るのであった。
……………
………
…
為次は時計を見ると、まだ10分も経ってはいなかった。
数分の愛撫だけで、スイは暴れるのをやめ悲鳴も上げなくなってしまった。
「あっ、あっ、ぐっ、あ、ああぅ……」
微かな喘ぎ声を出しピクピクと体を痙攣させるだけだ……
「結構早かったかも……」
為次は触手を全部しまうと、涙と涎でグシャグシャになったスイの頬へと手を当てがう。
「ゆっくり休んでてね、スイ」
と呟き、もう一度腕時計を確認する。
「7分30秒ってとこか……」
それは脳への負荷の限界値であった。
限界を越えた快楽によってナノマシンによるリミッターが作動したのだ。
普通の人間ならば廃人になっていてもおかしくはない。
「スイが悪いんだからね」
そう言いながら立ち上がると扉へと向かう。
「俺の触手食べちゃうからさ……」
為次が部屋から出るとパタンと扉が閉まる。
後には虚ろな目で横たわるスイが薄暗い明かりの中で眠りにつくのだった。
※ ※ ※ ※ ※
隣の研究室へ戻ると正秀ともりもり博士が居た。
正秀は少し不安そうな表情で為次を見ている。
「よ、よう為次…… どうだった?」
「どうって言われてもなぁ」
「だよな……」
「でも、適当だけどデータは取れたし良かったかも」
「なんだよデータって?」
「俺の触手を完全に食べた状態…… 爺さんに言わせれば100倍感度の状態なんだろうけど、それで普通の人間が耐えれるのは7分30秒ってとこみたい」
「はぁ?」
「快楽に脳が耐えられるのは、そんなもんだってこと」
「……耐えれないとどうなるんだ?」
「良くて廃人、最悪死ぬかも」
「マジかよ…… スイちゃんは大丈夫なのか?」
「リミッターが作動してるからね」
「最後の方なんて泣き叫んでたろ…… ここまで聞こえて来たぜ」
「盗み聞きは酷いなぁ」
「ピーチちゃんも同じように耐えれるのか?」
「どうだろうね…… この星の連中と脳の構造に違いが有るかも知れないから一概には言えないから」
「お、おう」
そこへ、もりもり博士が嬉しそうに訊ねる。
「どうじゃ? 気に入ってくれたかの? 触手怪人は」
「もちろんだよ。予想以上の性能だは」
「ふぉふぉふぉ。そうじゃろう、そうじゃろうて」
「でも、なんで触手怪人なんだよ。せめてもう少しカッコいいのが良かったんじゃないのか?」
「そりゃレオの運転が楽になるからだよ。性能が上がったのはいいけど、腕二本じゃ正直なとこ大変だったし」
「そんなことで……」
「まあなんでもいいよ、それよりスイが起きる前にマンホール大作戦を終わらそうよ」
「しょうがねぇな」
「では行くとするかの」
「おう」
「うい」
こうして今回はスイを置いて作戦を開始することになった。
内容は至って単純であり、マンホールを堂々とパクるだけである。
もっともマンホール自体はどうでも良く、真の目的は正義のヒロインを誘き出すことだ。
皆はクラゲ怪人を連れて昨日と同じマンホールへと向かうのであった。
※ ※ ※ ※ ※
待機所に居た量産型怪人を10匹加え商店街の裏路地へと出て来た。
通りは昨日の騒ぎなど気にした様子もなく賑わっている。
街のいたる所には架線が張ってあるが商店街の上は少ない。
基本的に車両の侵入が禁止されており、搬送や緊急の車両の為に必要最低限に留めてあるのだ。
「着いた」
「おう」
「では、儂とマサヒデは隠れておるから触手怪人とクラゲ怪人は手はず通りにやるのじゃ」
「うい」
「クラーッ!」
早速、為次は触手怪人へ姿を変えるとクラゲ怪人と量産型怪人を連れ通りへと繰り出す。
既に人の姿をしていない為次を見る人々によって辺りは騒然となる。
「出たー! 怪人だーっ!」
「うわー、なんだあいつは」
「きゃー、気持ち悪いわぁ!」
商店街の喧騒をよそに、作戦を開始する怪人軍団。
「もぐ! もぐもー(行け! 量産型っ)」
「「「ヒョヒョー、ウヒョヒョーヒョー」」」
どうやら怪人には為次の言葉が伝わっているようだ。
二人一組に分かれた量産型怪人がマンホールの蓋を開け奪おうとする。
ガシャッ
「ウヒョ?」
マンホールは鎖に繋がれており持って行くことができない。
量産型怪人は戸惑ってしまう。
しかも意外と重たいので大変だ。
もっとも、さっき出て来たマンホールも繋がれているので分かりきっていたことだが……
「クラ―ッ、何をやっている! さっさとマンホールを奪わないか」
「ヒョヒョー……」
「こうやるのゲッ!」
不甲斐ない仲間を見るクラゲ怪人は苛立ち気味だ。
量産型怪人の持つマンホールを奪うと簡単に鎖を引き千切ってしまった。
「ウヒョ―ッ」
「ヒョッヒョー!」
クラゲ怪人の怪力に量産型怪人もご満悦だ。
「もぐぐもぐもぐ(クラゲ怪人って意外とやるねぇ)」
「クラックラー、俺様の力には鎖など糸くず同然ゲェ!」
「もぐっもぐもぐ(よしゃっ、この調子で奪いまくりますか)」
「クラ―ッ」
「「「ウヒョ―ッ」」」
結局、量産型怪人だけでは何もできないので分かれての行動は中止となった。
そもそもマンホールの間隔がかなり離れているので、分散して行動すれば魔法少女が現れた時に危険だ。
怪人軍団は皆で力を合わせて作戦を実行するが、ハッキリ言って量産型怪人はあまり役に立っていない。
奪ったマンホールを持つだけである。
そんなこんなで、しばらく作戦は続いた……
と、それは5枚目の蓋を奪おうとした時であった。
「そこまでですっ!」
何処からともなく気高く美しい声が聞こえてくる。
「クラッ!? 何奴っ」
「マンホールの蓋を奪う極悪非道な行為。下水の匂いが商店街に溢れるし、何より人や動物が落ちたらどうするのですか!」
そう言いながら怪人軍団の前に颯爽と現れるピーチエール。
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