異世界に吹っ飛ばされたんで帰ろうとしたら触手怪人VSスライム怪人

おっぱいもみもみ怪人

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 まぁ、それはさて置き、早速試してみることにした。

 『ステータスオープソ』

 『オープソじゃなくてオープンだぞ』

 『うい。ステータスオープンかも』

 教えて貰った通りにすると、ステータス画面が開いた。

 が……

 『ナニコレ?』

 『どれどれ……』

 全てのステータスは[ハイフン]と[不明]の文字が並んでいた。
 しかも、所々文字化けしている。

 『バグっとるわ』

 『あ、ああ…… 文字が変だな…… ったく、おかしな奴だな』

 『う、うん…… ま、まあいいや。んでマップはどれだろ?』

 『上から2番目のだぞ。読めないながな』

 『…………』

 ダメ元で本来マップコマンドのある項目を選択してみると、無事にマップは表示されたが、やはり文字化けしていて説明書きは読めなかった。

 『まともにステータスも表示されないとか、ホントにお前大丈夫か?』

 『う…… ところで下に降りるのはどこなの?』

 『一番上の真ん中にある大きな部屋だ』

 『そっか、ありがちょ』

 『お、おう……』

 なんとか行き先が決まったので親切なゴブリンとはお別れして先に進むことにした。

 『じゃ』

 『達者でな』

 そして、マップを見ながら進むと無事に2階層へと降りる部屋に辿り着いた。
 途中で何種類かのモンスターと出会ったが、どれも奇形で酷いのになると原型すら分からないのも居た。
 しかし、コチラにはあまり興味が無いらしく、これと言って話し掛けられることも無かったので全部スルーした。


 中に入ると一匹の牛っぽい大きなモンスターがおり、多分ミノタウロスだろうと思える。
 どうやら階層主らしいが、左腕は無く右腕は異様に肥大化していた。

 『こんにちは』

 『おう』

 『ちょっと下に降りるね』

 『おう』

 素っ気ない返事であった。
 奥にあった階段から降りて下層へと到達すると、少し緑が増えて若干イメージの変化した階層であった。
 モンスターの種類も変わっているが、やはり正常とは思えない姿でウロウロしていた。

 『そういや何階まであるんだろ?』

 マップを確認すると階層表示はされている感じではあったが、文字化けで読めない。
 仕方なく1ページづつスライドさせると30階層まであった。

 『結構深いのね。天井が10メートルとしても外殻は抜けてそうだけど……』

 その後もダンジョンを進み続け10階層まで降りた所でモンスターとは違う見慣れた種族。
 人間らしきヒューマンタイプを複数見つけた。

 『キャンプ地かな…… 今見つかると絶対攻撃されるわ』

 そこは周囲を岩で囲われた草原地帯であり、防護策の内側には様々なテントが設営してあった。
 中には店や救護施設と思われる施設も見受けられる。

 『ここは迂回するかぁ』

 近くに居たモンスターに聞くと人間達が勝手に作ったセーフゾーンであり、無闇に近づくと確実に反撃を受けるとのことであった。
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