片翼を染めた華

第一章

第三話 庵司という男

　side　　庵司

　俺は‘‘とこしよ‘‘に住む鬼の妖達を束ねる百鬼一族の子として生を受けた。そして私の力多さ、術の精密さ全てが歴代当主一だった。そして私は成人したと同時に当主になった。
そして鬼達を束ねるのにはすごく苦労した、私が当主になってからは多くの者が当主の座を奪おうとした、なぜなら当主の座にすぐ継いだ時は相手はまだ未熟者取れる可能性があるなら取る妖の世界は弱肉強食なのだその為当主の座を奪われないようにしながら百鬼家を繁栄に導かなければいけないからだ。


　そして月日が流れた私は妻　鬼塚きずか　桃百ももを伴侶として我が家に迎え、子を二人男の子を授かり、長男は今や14歳になり次男は10歳になった。次男は稀有な力を持つものとして生まれたが私は長男に家督を継いでもらうことにしてるし、次男も気にしてはなく家督争いもなく、幸せに過ごしながら毎日を送っていた。そしてある報告が私通達されたその内容は、月出家の生き残りが人間の当主の中の一人秋風一族の家に軟禁されているとの報告があった。私は驚愕したなぜなら月出一族は滅多に話、噂さえも聞いたことがないからである。しかも月出一族は人それぞれだが突出した能力などがあるのだ。だが詳しく知っている者はいないなぜなら月出家一族の者は力の内容を隠しているからであるため表へ出で来ないのだ、だが月出一族の象徴的な力は二つあるその一つは心美しく金の瞳を持つものそれは山吹眼そして滅多にならない色の目それは血のようなほの暗い赤であり金色の色が元からなかったような眼の色そして闇に飲まれた者の目それは蘇芳眼と言われている。

　そして秋風一族の館へ長男、百鬼なぎり　一風いふうと行き何らかなの物を隠していないか当回しに秋風　風和に尋問・・・・・じゃなくて質問やたわいない話をしたが何か隠している様子が分かりやす過ぎるため反対に罠かどうか疑ったがこの男は悪知恵が過ぎるため裏の偽装など得意だがこの男腹芸が得意ではない情報であったとおもいだした。考えことをしていると。

　　ゾワァァァ


　私は強大な力の気配に鳥肌が立ったのだ。そしてその力の気配は地下にあるのも気になり警戒した一風も同じことを思ったのか同じように警戒していた勿論きずかれない様に。



その時・・・・・・・・・

　ドゴォォォン


　轟音がしたその音と同時に地面が揺れた最初は攻撃されたかそれとも呪いの類かと思ったがそんな気配はなく走ってその場所に行ってみると床に穴が開き上にも穴が開いており青空が見えたそして床に穴に入り地下へ行った。あとから秋月一族の人間たちが穴からではなく階段から来た。

　そして地下へ行くと牢屋があり一人の白髪で小汚いが顔が整っている少女がいたそして少女の目は血のような赤色であり右目の周りに忌子印があり忌子だから地下へ入れられていたのかと思ったがその考えは捨てたこの牢屋は何故か妖しかも高位の者しか作れない呪符があるしかも呪符の力をものともせずに力を放ったのだ。しかもこの少女は月出一族特有の見た目をしているなまるで白以外の色を知らないような初雪のような色にしかも赤暗い目まさか蘇芳眼か・・・・・もし月出一族じゃなくても高位に位置する者が作った呪符を突き破ったのだ。その事実だけで皆欲しがるような人材だ。

　そして物思いにふけっていると少女が秋月一族の者たちと私の部下たちに囲まれていた。秋月家当主風和は少女に「き、貴様何者だ！！」と大声で言って少女との一方的に（風和から）押し問答をしており。我が息子がこの押し問答が意味がないと思ったのか少女に偉そうに上から目線で傲慢んに命令するような発言をして私は息子を張り倒したくなった。

　ハぁ、頭はいいのに何故勝てない強者を相手にするとあんな風な口調になってしまったのか。はぁー・・・・・・・・・・

　少女は一風に売られた言葉を買い威圧をかけてきた、だが威圧を手加減してるように見えただ。私は焦った、この少女と今全員と戦っても絶対に全員死ぬからだ。だが少女からは敵意や殺意などなかった。
　私はまず少女に謝り。そして同じ位の威圧をして名乗り少女の名を聞いてみると。

「私の名は、月出ひだち　瑛菜えなそして年は10だ。よろしく庵司のおじさん」

　はぁぁぁぁぁぁやっぱりその容姿に力を考えるとそうだよな秋月家をどう解体しようかなあいつは腐っても四季代当主一つが崩れると人間の均等が崩れるかもしれない。そうなるとめんどくさいから頭だけ挿げ替えようか。と考えながら少女と話をしてると。

　うん？？殺気だけで妖狐と猫又が死んだ？

　はっ？？殺されそうになった？？妖に？はぁ？馬鹿かそいつ。ならず者でも高位の妖の当主でも姫でも月出家を殺そうとしたものも、画策した者、利用したり、軟禁することは問答無用に極刑つまり死刑になる。

　月出一族は人数は生まれてくるものが少ないために少数精鋭だ。その為これ以上月出家の者が亡くならないようにした結果である。また月出家に悪意あるのものが生まれ犯罪を犯したりしたら違う月出家の者が処罰することになっている。

　さてどう秋月　風和を調理しようかな？？ふふふ人間であれ月出家のことは知っているであろうに。まずは拷問をして妖の作った呪符をどこで手に入れたか聞くか。

　庵司は息子や人間達にばれないように無表情を作った。

　さて瑛菜をこのままはなしたら死んでしまいそうだな。ふむ我が家に連れて行くのもいいかもしれないな・・・・・・・・・・・・・

　妖いや人間達を入れ当主たちの会議をしなければいけないな。月出家の状況を知られないように。

　庵司は考えていると・・・瑛菜がジト目で見ていた。


「庵司おじさんこの状況どうするわけ？？？みんな（にんげん）気絶して聞けないじゃん」

庵司は周りを見てみると人間達は涙や鼻水で顔がぐちゃぐちゃになっていて、妖達は腰を抜かし真っ青をとうり越して真っ白になっていた。そして中には失禁している者もいた。

「・・・・・・・・・・・・」