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白珪学園編
第二十八話 体育祭⑦
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私は少し考えました…。
他の人の目は誤魔化せても、鑑定魔法が使える私の目は誤魔化せません。
この学園でカツラを被った者は三名。
①理事長がいない今、この学園のトップともいえる花村隆副理事長。
②いつも優しい古典のおばあちゃん先生、中西百恵先生。
③そして我らが担任の田中章先生…。
田中先生、只今婚活中の37歳。
実は、密かに薄毛を気にしていて地毛と変わらない高級カツラを愛用中…。
もう一度3人の顔を見回し…そして決めました。
「すみません。私と一緒にいらしてください!」
「えっ、わたし…?」
相手の手を掴むと、後はゴール目掛けて走るだけ…。
『お~っと、見た目に反してすごく機敏な動きのハンプティダンプティがやって来た~!!
いま赤組のハンプティダンプティがトップでゴールしました!!
野中先生、判定をお願いいたします』
放送部、ハンプティダンプティ五月蝿いです…。
クジのお題がちゃんと合っているかどうかは、体育主任の野中先生が判定されるので、お題の紙を渡すと…
野中先生がパキンッと固まりました…。
先生の判定が出ないうちに、次の走者達がゴールしていきます。
『続々と選手達がゴールしております。
野中先生、判定をお願いいたします!!』
じれた放送部員が、再度先生に判定を促すと…
野中先生は観念したように、私の連れてきた人を見て尋ねました。
「クジのお題は鬘…あるいはそれを被った人です…。
あの…副理事長のお御髪は…カツラでしょうか?」
「・・・・」
~・~・~・~・~
そう…。私は三択で花村副理事長を選びました。
女性である優しい中西先生を晒すわけにはいきません。
そしてあんなに必死に隠して婚活している田中先生の秘密を暴露するようなことも出来ません。
気のせいだと思うのですが…
私と倶利伽羅くんの担任になってから、毛が少し薄くなったような気もしますし…。
これ以上心象を悪くするとね…一応担任ですし…。
対して、花村副理事長の頭は隠す気がないのでは?と思うほど見るからにカツラです。
たぶん…みんな言わないだけで気がついているので…良いかな?と思っての人選でした。
「君には私の髪がカツラに見えるのかね…?」
唖然として沈黙していた花村副理事長は、質問には答えず、脅すような低い声で質問し返しました。
「いいえ…そんなことは…」
口を濁す野中先生…。
「えっ!!まさかの…バレてないと思われていましたか…?」
二人のやり取りを見ていたら、つい口からポロっと出ちゃいました…。
途端に二人からすごい勢いで睨まれたので、焦った私は言い訳をしようとして…
「申し訳ありません!!私、みんなにバレていることはとっくにご存知だと思っていたものですから…だって見るからに乗っけてる感がすごいので…。
ごめんなさい…まさかアレでみんなにバレてないと思われていたなんて…モガっ」
「とりあえずお前は黙れ!!」
フリーズしていた野中先生が正気に戻り、口をふさがれました…。
~・~・~・~・~
初っ端から混沌としたスタートを切った借り物競争ですが、他の先生達も出てきて何とか収拾をつけ、無事最終走者となりました。
観客席の方を見ると、ルークお兄様はお腹を抱えて笑っていて…その横でノアお兄様も必死に笑いを堪えていました…。
ユカリおばあちゃんとヒデおじいちゃんは、こちらの声が聞こえないので、普通にニコニコして応援してくれていました。
私の順位ですか?もちろん1位ですよ。
花村副理事長がカツラなのかどうかは、混乱に乗じて上手く誤魔化して発表されませんでしたけれど…。
副理事長には、退場する時に凄い目で睨まれました。
悪いのはお題を考えた人で、私ではないのに…。
後で聞いた話では、あのお題を考えたのは生徒会長でした…。
■□■□■□■□
お読みいただきありがとうございます。
予約失敗して1日早く投稿してしまいました。ごめんなさい(_ _;)
他の人の目は誤魔化せても、鑑定魔法が使える私の目は誤魔化せません。
この学園でカツラを被った者は三名。
①理事長がいない今、この学園のトップともいえる花村隆副理事長。
②いつも優しい古典のおばあちゃん先生、中西百恵先生。
③そして我らが担任の田中章先生…。
田中先生、只今婚活中の37歳。
実は、密かに薄毛を気にしていて地毛と変わらない高級カツラを愛用中…。
もう一度3人の顔を見回し…そして決めました。
「すみません。私と一緒にいらしてください!」
「えっ、わたし…?」
相手の手を掴むと、後はゴール目掛けて走るだけ…。
『お~っと、見た目に反してすごく機敏な動きのハンプティダンプティがやって来た~!!
いま赤組のハンプティダンプティがトップでゴールしました!!
野中先生、判定をお願いいたします』
放送部、ハンプティダンプティ五月蝿いです…。
クジのお題がちゃんと合っているかどうかは、体育主任の野中先生が判定されるので、お題の紙を渡すと…
野中先生がパキンッと固まりました…。
先生の判定が出ないうちに、次の走者達がゴールしていきます。
『続々と選手達がゴールしております。
野中先生、判定をお願いいたします!!』
じれた放送部員が、再度先生に判定を促すと…
野中先生は観念したように、私の連れてきた人を見て尋ねました。
「クジのお題は鬘…あるいはそれを被った人です…。
あの…副理事長のお御髪は…カツラでしょうか?」
「・・・・」
~・~・~・~・~
そう…。私は三択で花村副理事長を選びました。
女性である優しい中西先生を晒すわけにはいきません。
そしてあんなに必死に隠して婚活している田中先生の秘密を暴露するようなことも出来ません。
気のせいだと思うのですが…
私と倶利伽羅くんの担任になってから、毛が少し薄くなったような気もしますし…。
これ以上心象を悪くするとね…一応担任ですし…。
対して、花村副理事長の頭は隠す気がないのでは?と思うほど見るからにカツラです。
たぶん…みんな言わないだけで気がついているので…良いかな?と思っての人選でした。
「君には私の髪がカツラに見えるのかね…?」
唖然として沈黙していた花村副理事長は、質問には答えず、脅すような低い声で質問し返しました。
「いいえ…そんなことは…」
口を濁す野中先生…。
「えっ!!まさかの…バレてないと思われていましたか…?」
二人のやり取りを見ていたら、つい口からポロっと出ちゃいました…。
途端に二人からすごい勢いで睨まれたので、焦った私は言い訳をしようとして…
「申し訳ありません!!私、みんなにバレていることはとっくにご存知だと思っていたものですから…だって見るからに乗っけてる感がすごいので…。
ごめんなさい…まさかアレでみんなにバレてないと思われていたなんて…モガっ」
「とりあえずお前は黙れ!!」
フリーズしていた野中先生が正気に戻り、口をふさがれました…。
~・~・~・~・~
初っ端から混沌としたスタートを切った借り物競争ですが、他の先生達も出てきて何とか収拾をつけ、無事最終走者となりました。
観客席の方を見ると、ルークお兄様はお腹を抱えて笑っていて…その横でノアお兄様も必死に笑いを堪えていました…。
ユカリおばあちゃんとヒデおじいちゃんは、こちらの声が聞こえないので、普通にニコニコして応援してくれていました。
私の順位ですか?もちろん1位ですよ。
花村副理事長がカツラなのかどうかは、混乱に乗じて上手く誤魔化して発表されませんでしたけれど…。
副理事長には、退場する時に凄い目で睨まれました。
悪いのはお題を考えた人で、私ではないのに…。
後で聞いた話では、あのお題を考えたのは生徒会長でした…。
■□■□■□■□
お読みいただきありがとうございます。
予約失敗して1日早く投稿してしまいました。ごめんなさい(_ _;)
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