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白珪学園編
第十一話 幽霊倶楽部メルティキッス顧問
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「幽霊倶楽部の成り立ちは分かりました。それでこの倶楽部の部員は、具体的に何をするんですか?」
また話を元に戻すのは、倶利伽羅くんの役目です。
彼が学級委員に立候補されて、司会進行役をされたらよかったのに…。
うちのクラスの学級委員は、ノリだけで立候補されたような人なので、話し合いがすぐ脱線して、いつも結論が出ないのですよね…。
なんてことを考えておりましたら…
「このクラブは、幽霊であるオブザーバーの方が一般人では知り得ない学園内のトラブルを見つけ出し、それを部員の私達が解決します。生徒の力だけではどうにもならない問題は部の顧問である学園長の力を借りて解決します」
いつのまにか復活した大道寺先輩が説明してくれました。先輩、いじけやすいけれど、復活も早い。
意外と精神力強いのかもしれません…。
「学園長が顧問なんですか!?」
倶利伽羅くんは驚いていますが…この部室の豪華さからいっても、100年以上秘密裏に続いてきたことを考えても、学園が全面協力していないとあり得ないので…不思議ではありません。
『そもそも、この学園の学園長になる第一条件は、僕が見えることだよ。
そうなると…必然的に来栖の子孫がなる確率が高いんだよね~。
あそこの家系、何故か見える人が多くて…』
そう言えば…入学式の時に挨拶されていた学園長のお名前は、確か来栖様だったような…。
文雄様はとても嬉しそうに語られていましたけれど…
それは来栖家にとっては、もはや呪いなのでは…?
私達がクラブ活動についてお話を聞いていましたら、小さくですが扉をノックする音が聞こえました。
この建物には、選ばれし者しか入れないとのことなので、新たな新入部員候補者でしょうか?…意外に多くないですか!?
そう思っているうちに、タナトスさんが扉を開けました。
「久々に部室に人がいると思って来てみたのですが…今年は新入部員が2名も入りましたか?」
何と、ひょっこり中に入ってこられたのは…噂の学園長でした。
「まだ、入ると決めたわけでは…」
倶利伽羅くんは、まだそんなことを言っています…あきらめの悪いこと…。
「そうなのかい?そちらのお嬢さんは入部してくれるのかな?」
学園長先生の懇願するような眼差しに…
「このクラブに、入るメリットは何でしょうか?」
これは、交渉してふっかけることが出来ると踏みました。
「メリットかい?それは…正体は表せないけれど、隠れたヒーローとなり学園の平和を守れるとか…?」
学園長の言葉に大道寺先輩もうんうんと頷いています。
“隠れたヒーロー”とかいうクサイセリフに、チョロい大道寺先輩は転がされたかもしれませんが…
「それは本来先生や学園がすべきことで、私達の行うことではないですし…私に何のメリットもありませんよね?」
私はそんな言葉に騙されない。
「じゃあテスト前に特別指導してあけるとか…?」
「私、すでにあちらではスキップで高等教育課程を卒業しておりますので…必要ないかと?」
「う~ん、じゃあ君はどんな特典があれば、このクラブに入ってくれるのかな…?」
あらあら、学園長が頭を抱えてしまいましたわ。
「そうですね…まずはクラブ活動のある時は、今日のようにタナトスさんが用意してくれるアフタヌーンティーが飲みたいです」
「分かった…タナトスさんに頼んで用意してもらおう」
それはそんな難しいお願いではなかったようで、ホッとしています。
「それから、クラブ活動のために、必要とあれば授業を欠席できる権利を…」
「…分かった。それも許可しよう…」
次のは、ちょっと渋い顔になりましたが…了承してくれました。
「もう1つあるのですが…それは後で学園長にだけお話します。
その3つのお願いを聞いていただけたら、クラブ入部を考えても良いですよ」
「どんなお願いだい?何だか怖いな…」
「他ならぬ学園長にとっては、そんな難しいお願いではありません」
私が良い笑顔で告げると、学園長はため息をつきながらも頷いてくれました。
その間、倶利伽羅くんは呆れた様子で交渉する私を見ていました。
学園長は私の了承が得れたので、次は彼の説得にかかりました。
「君は何か交換条件はあるかい?」
倶利伽羅くんは、少し考えるように…他のクラブに入るメリットと、このクラブに入るメリット・デメリットを思い浮かべているようです…。
■□■□■□■□
お読みいただきありがとうございます。
申し訳ありません、次話との話の繋がりがおかしかったため、一部修正しております。
また話を元に戻すのは、倶利伽羅くんの役目です。
彼が学級委員に立候補されて、司会進行役をされたらよかったのに…。
うちのクラスの学級委員は、ノリだけで立候補されたような人なので、話し合いがすぐ脱線して、いつも結論が出ないのですよね…。
なんてことを考えておりましたら…
「このクラブは、幽霊であるオブザーバーの方が一般人では知り得ない学園内のトラブルを見つけ出し、それを部員の私達が解決します。生徒の力だけではどうにもならない問題は部の顧問である学園長の力を借りて解決します」
いつのまにか復活した大道寺先輩が説明してくれました。先輩、いじけやすいけれど、復活も早い。
意外と精神力強いのかもしれません…。
「学園長が顧問なんですか!?」
倶利伽羅くんは驚いていますが…この部室の豪華さからいっても、100年以上秘密裏に続いてきたことを考えても、学園が全面協力していないとあり得ないので…不思議ではありません。
『そもそも、この学園の学園長になる第一条件は、僕が見えることだよ。
そうなると…必然的に来栖の子孫がなる確率が高いんだよね~。
あそこの家系、何故か見える人が多くて…』
そう言えば…入学式の時に挨拶されていた学園長のお名前は、確か来栖様だったような…。
文雄様はとても嬉しそうに語られていましたけれど…
それは来栖家にとっては、もはや呪いなのでは…?
私達がクラブ活動についてお話を聞いていましたら、小さくですが扉をノックする音が聞こえました。
この建物には、選ばれし者しか入れないとのことなので、新たな新入部員候補者でしょうか?…意外に多くないですか!?
そう思っているうちに、タナトスさんが扉を開けました。
「久々に部室に人がいると思って来てみたのですが…今年は新入部員が2名も入りましたか?」
何と、ひょっこり中に入ってこられたのは…噂の学園長でした。
「まだ、入ると決めたわけでは…」
倶利伽羅くんは、まだそんなことを言っています…あきらめの悪いこと…。
「そうなのかい?そちらのお嬢さんは入部してくれるのかな?」
学園長先生の懇願するような眼差しに…
「このクラブに、入るメリットは何でしょうか?」
これは、交渉してふっかけることが出来ると踏みました。
「メリットかい?それは…正体は表せないけれど、隠れたヒーローとなり学園の平和を守れるとか…?」
学園長の言葉に大道寺先輩もうんうんと頷いています。
“隠れたヒーロー”とかいうクサイセリフに、チョロい大道寺先輩は転がされたかもしれませんが…
「それは本来先生や学園がすべきことで、私達の行うことではないですし…私に何のメリットもありませんよね?」
私はそんな言葉に騙されない。
「じゃあテスト前に特別指導してあけるとか…?」
「私、すでにあちらではスキップで高等教育課程を卒業しておりますので…必要ないかと?」
「う~ん、じゃあ君はどんな特典があれば、このクラブに入ってくれるのかな…?」
あらあら、学園長が頭を抱えてしまいましたわ。
「そうですね…まずはクラブ活動のある時は、今日のようにタナトスさんが用意してくれるアフタヌーンティーが飲みたいです」
「分かった…タナトスさんに頼んで用意してもらおう」
それはそんな難しいお願いではなかったようで、ホッとしています。
「それから、クラブ活動のために、必要とあれば授業を欠席できる権利を…」
「…分かった。それも許可しよう…」
次のは、ちょっと渋い顔になりましたが…了承してくれました。
「もう1つあるのですが…それは後で学園長にだけお話します。
その3つのお願いを聞いていただけたら、クラブ入部を考えても良いですよ」
「どんなお願いだい?何だか怖いな…」
「他ならぬ学園長にとっては、そんな難しいお願いではありません」
私が良い笑顔で告げると、学園長はため息をつきながらも頷いてくれました。
その間、倶利伽羅くんは呆れた様子で交渉する私を見ていました。
学園長は私の了承が得れたので、次は彼の説得にかかりました。
「君は何か交換条件はあるかい?」
倶利伽羅くんは、少し考えるように…他のクラブに入るメリットと、このクラブに入るメリット・デメリットを思い浮かべているようです…。
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お読みいただきありがとうございます。
申し訳ありません、次話との話の繋がりがおかしかったため、一部修正しております。
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