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第44話 鬼瓦家(5)
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あの後、ヘンリーはどうなったかって…?
もちろん部屋から追い出しました…。
ベッドにしがみついてなかなか出ていこうとしなかったので、仕方なくタオルを一枚、犠牲にしたけれど…。
知りたくもなかったストーカーの行動心理が段々読めるようになってきたので…
目の前で軽く汗を拭いたタオルを、扉の外に向かって思い切り放り投げると…
慌てて追いかけて行ったので、そのまま出た瞬間に扉を閉め、バットで衝立てをしました。
何故バットがあるかって…?
防犯のために(ホンモノの)私の部屋にもあるからですよ。
あのアパートに引っ越してきた当初、本当にセキュリティなんてないボロアパートだったから、部屋に入ったらいたのです…
私達姉弟のストーカーが…。
たまたま亮ちゃんと透ちゃんが勉強を教えに来てくれていたので、捕まえて警察に通報してくれたから助かったけれど…。
あれ以来、防犯のためにバッドを常備するようになりました。
でも…今じゃ必要なくなっちゃったな…。
さすがに私も
何故急に同じアパートの住人に格闘家のような体格の良い人が増えたのか…
外を歩けば、やたらとジョギングしていたり掃除している人に出会うのか…
ゴミ捨て場を漁られることがなくなったのか…
洗濯物が消えることがなくなったのか…
Gが全く出没しなくなったのか…
理由は分かってる …。
本当…心配性の彼氏だよね…。
私が急にいなくなって、今頃必死になって探してくれているんだろうな…魁皇。
~・~・~・~・~
とりあえず他の人達に悟らせないよう体育祭を終わらせた後、魁皇と時雨は当主である父にも協力を請うため先に屋敷へと戻り、天馬は学校に残り情報収拾を続けた…。
「若、姫を連れ去ったのはやはり鬼瓦家の当主夫人で間違いないようでした」
聞き込みを終えた天馬が戻って来た。
最近では殆ど公の場に出なくなっているため鬼瓦家の者の顔を知っている者も少なくなったが…
今回はたまたまパーティーで何度か会ったことのある村椿会長がその存在に気付き…
『何故、鬼瓦夫人がここに?』
と学校関係者に尋ねたことで判明した。
「尊から連絡があり、例の転校生も外出許可を取って寮を出ているそうだ…。
十中八九、鬼瓦家本邸にいるのだろう…。
尊と隆盛も本邸に向かうそうだ。
父上に協力を取り付けた…。俺達も鬼瓦家に乗り込むぞ」
~・~・~・~・~
いよいよみんなが鬼瓦家本邸に集結しようとしている頃、紫明学院の理事長室では…
「いよいよ鬼瓦家が動き出しましたか…。
名前を変え、何とかあの子達を隠し通せる…と思ったのですが…」
悲痛な面持ちでそう語る学院長に…
「いや、実際前当主や現当主は最近まで足取りを掴めていなかったようだから、あなたが大切な教え子達を逃がそうとされたことは決して無駄ではなかった…。
それに日本に帰国してからもサポートのため、信頼できる教え子であった亮のご両親に白藤家の庇護を願い出たことも…」
透は決して慰めではなく…学院長の教え子達を守りたいと思う優しさがちゃんと実を結んでいたことを伝えた。
そう…高階家が白藤家の良き隣人となったのは、決して偶然ではなく、学院長の計らいによるものであった…。
最も高階家と白藤家がここまで仲良く家族交流できたのは、お互いの人柄によるものではあったのだけれど…。
■□■□■□■□
お読みいただきありがとうございます。
もちろん部屋から追い出しました…。
ベッドにしがみついてなかなか出ていこうとしなかったので、仕方なくタオルを一枚、犠牲にしたけれど…。
知りたくもなかったストーカーの行動心理が段々読めるようになってきたので…
目の前で軽く汗を拭いたタオルを、扉の外に向かって思い切り放り投げると…
慌てて追いかけて行ったので、そのまま出た瞬間に扉を閉め、バットで衝立てをしました。
何故バットがあるかって…?
防犯のために(ホンモノの)私の部屋にもあるからですよ。
あのアパートに引っ越してきた当初、本当にセキュリティなんてないボロアパートだったから、部屋に入ったらいたのです…
私達姉弟のストーカーが…。
たまたま亮ちゃんと透ちゃんが勉強を教えに来てくれていたので、捕まえて警察に通報してくれたから助かったけれど…。
あれ以来、防犯のためにバッドを常備するようになりました。
でも…今じゃ必要なくなっちゃったな…。
さすがに私も
何故急に同じアパートの住人に格闘家のような体格の良い人が増えたのか…
外を歩けば、やたらとジョギングしていたり掃除している人に出会うのか…
ゴミ捨て場を漁られることがなくなったのか…
洗濯物が消えることがなくなったのか…
Gが全く出没しなくなったのか…
理由は分かってる …。
本当…心配性の彼氏だよね…。
私が急にいなくなって、今頃必死になって探してくれているんだろうな…魁皇。
~・~・~・~・~
とりあえず他の人達に悟らせないよう体育祭を終わらせた後、魁皇と時雨は当主である父にも協力を請うため先に屋敷へと戻り、天馬は学校に残り情報収拾を続けた…。
「若、姫を連れ去ったのはやはり鬼瓦家の当主夫人で間違いないようでした」
聞き込みを終えた天馬が戻って来た。
最近では殆ど公の場に出なくなっているため鬼瓦家の者の顔を知っている者も少なくなったが…
今回はたまたまパーティーで何度か会ったことのある村椿会長がその存在に気付き…
『何故、鬼瓦夫人がここに?』
と学校関係者に尋ねたことで判明した。
「尊から連絡があり、例の転校生も外出許可を取って寮を出ているそうだ…。
十中八九、鬼瓦家本邸にいるのだろう…。
尊と隆盛も本邸に向かうそうだ。
父上に協力を取り付けた…。俺達も鬼瓦家に乗り込むぞ」
~・~・~・~・~
いよいよみんなが鬼瓦家本邸に集結しようとしている頃、紫明学院の理事長室では…
「いよいよ鬼瓦家が動き出しましたか…。
名前を変え、何とかあの子達を隠し通せる…と思ったのですが…」
悲痛な面持ちでそう語る学院長に…
「いや、実際前当主や現当主は最近まで足取りを掴めていなかったようだから、あなたが大切な教え子達を逃がそうとされたことは決して無駄ではなかった…。
それに日本に帰国してからもサポートのため、信頼できる教え子であった亮のご両親に白藤家の庇護を願い出たことも…」
透は決して慰めではなく…学院長の教え子達を守りたいと思う優しさがちゃんと実を結んでいたことを伝えた。
そう…高階家が白藤家の良き隣人となったのは、決して偶然ではなく、学院長の計らいによるものであった…。
最も高階家と白藤家がここまで仲良く家族交流できたのは、お互いの人柄によるものではあったのだけれど…。
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お読みいただきありがとうございます。
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