実は僕……

咲樹

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姉と一緒に和んでいると
「そういえば、誰か倒れたって聞いたから学食から走ってきたんだけど…
誰が倒れたの??」
そう言って姉がキョロキョロと周りを見た
「そこに寝てるやつだってよ
俺が寝てる所にドタバタしながら入ってきやがったんだよ、こいつ」
嫌そうな目でこちらを見ながら言いきった。
「そうだよ!
おねぇちゃん、こいつここで寝てたけどいいの?
授業サボってたんだよ!」
陽介の言葉で少しイラついた蒼は姉に告げた。
「へぇー(゚A゚)、寝てたんだ?ここで?
体調が悪い人が休むためにと置いたベッドで?」
笑顔なはずなのになんだが、背筋がゾッとする声で姉はニコニコしていた。
「いや…、俺も体調がワルカッタンダヨ…」
陽介は目をそっと逸らして、青ざめていた。
ざまぁwwwwって言う感じに笑っているといきなり姉がこちらをさっきのようにニコニコしながら振り向いた。
「蒼もさぁ、倒れた子のすぐ側で大きな声出さないようにしてって毎回言ってるよね?
忘れたのかな??」
「いや、あのですね?びっくりしてね?」
僕が言い訳をしている途中で、
「とりあえずさ、2人とも言いたいことは分かったよね?」
蒼と陽介は一緒になって
「「すいませんでした…」」
と謝った。そして、締め出されたのだった。
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