20 / 46
天狗
しおりを挟む
欲しい物を手に入れるには三つの手段がある。譲渡と取引、強奪である。
てっきり移動手段は人外の力を使った何かだと思い込んでいたが、悪五郎が所有している車で向かうことなった。
店の近くのコインパーキングに止められたそれは、車に疎い私でも分かる高級車、メルセデス・ベンツだった。しかもSクラス。妖怪のくせに生意気だなと思ってしまう。
「わしがベンツに乗ってはいかんのか?」
「心を読まないでください。しかし意外ですね。魔王が車を運転するなんて」
「ま、移動手段はいろいろあるが、一番のお気に入りはこれだ。人間が発明したものの中で、最も好ましい」
車で移動するのは構わないが、土蜘蛛はどうするんだろう。
彼の巨体では後部座席にすら乗り込めない。
悪五郎は後ろで腕組みをしている土蜘蛛に「お前は先に行ってくれ」と言う。
「山の麓で落ち合おう。わしは子孫とゆっくり参る」
「逃げたりしないよな?」
「ははは。このわしが逃げるわけなかろう」
土蜘蛛は「それもそうだな」と納得して、その場から姿を消した。
車より早く移動できるのか。つくづく埒外だ。
「さてと。行くぞ友哉。お前は助手席に乗れ」
「……私を誘拐しようとした妖怪は、車で行けるところにいるんですか?」
「いや、そうではない。途中の山までは行ける。そこからは徒歩となる」
私の諸々の準備が終わって、それから出発となった。
これまた意外だが、悪五郎の運転は丁寧なものだった。バックミラーで後方をこまめに確認しているし、車の震動も少なかった。ブレーキのかけ方も優しい。
私の店から二時間ほど走らせたところに、その山はあった。別段、観光名所ではなく、麓に古びた神社があるくらいの寂れた場所だった。
車を降りると、ぬっと土蜘蛛が現れて「遅かったな」と文句を言った。
「これだから機械は好かん。やけに手が込んでいる割に、俺様よりできることが少ない」
「まだ若いな。そうした無駄を楽しめるのが、一流の妖怪というものだ」
悪五郎はサングラスを外して、和物の眼鏡にかけ直す。それも無駄の一つだろうか。
私は「この山を登るんですか」と悪五郎に訊ねた。
「登ると言ってもお堂に向かうだけだ。五分くらいで着く」
「お堂、ですか? そこが異界とつながっていると?」
「そのとおりだ。異界――妖怪の里につながっている」
妖怪の里か……今更になって戻れるのか不安だったが、今は悪五郎と土蜘蛛を信じるしかなかった。
そのお堂には人が居らず、それどころか何年も人が立ち入った形跡が無かった。蜘蛛の巣が張っていたり、落ち葉が散らばっていたり。古ぼけた印象を受ける。
悪五郎が何やら呪文のようなものを唱えると、目の前のお堂から突風が吹き出した。しかし不思議なことに前述した蜘蛛の巣や落ち葉は微動だにしなかった。その風が止むと、お堂の扉が開いた。その先には――街があった。
「よし、行くぞ。友哉」
「あ、ああ……意外と変わらないのだな」
悪五郎、私、土蜘蛛の順で入った先は、都会の街があった。ビルが立ち並んでいて、飲食店や娯楽施設、服屋や本屋が店を構えている。しかし歩いているのは人間ではなく、妖怪だった。姿格好も人間のものではない。
「田舎の町や時代劇に出てくるようなところを想像していたのだが」
「そんなの不便だろうが。さて、土蜘蛛。友哉を誘拐してくるように言ったのは、どこのどいつだ?」
土蜘蛛がすっと前方を指差す。
誘導されるまま、その方向を見ると、そこには背の高い妖怪――天狗が居た。
真っ赤な顔に長い鼻。ぎょろりとした目。背丈は二メートル以上ある。修験道の山伏の格好。背中には籠を背負っている。手には羽扇を携えていた。まさにイメージどおりの天狗であった。
「なんだ。お前だったのか、天狗」
「神野さんまで連れてこいとは、言わなかったはずだが」
低音のよく通る声で土蜘蛛の不備を咎める天狗。土蜘蛛は「連れてこいとしか言われてねえ」とそっぽを向く。
「それ以外の奴を連れてこいとも言われてない」
「ふむ。なら今度から気をつけることにしよう。それで君が柳友哉か」
私は「はい。柳友哉です」と頭を下げる。そして持っていた和菓子の包みを差し出した。
「これ、店の商品です。良かったらどうぞ」
「……状況を理解していないのか? 私はお前を攫うよう頼んだのだぞ?」
天狗は呆れている。悪五郎はにやにや笑っていた。
私は「危害を加えるのなら、土蜘蛛さんに命じるでしょう」と答えた。
「でもそうしなかった。ということは何か事情があるのでしょう」
これは移動中、悪五郎に指摘されたことだった。いくら私が魔王の子孫だとしても、土蜘蛛ならば容赦なく殺せるだろう。そのくらいの力があるみたいだ。
天狗が顎を撫でながら「それなりの知恵はあるらしい」と感心している。
「では説明しよう。君を呼んだのは他でもない。神野さんと交渉するためだ」
「交渉、ですか?」
誘拐の目的としては真っ当と言ってもいい。人間でも身代金を要求する。悪五郎にとって、私は大事な子孫だから狙いどころとしては良いだろう。
「ああ。神野さんが所有している独鈷鈴が欲しい」
私が悪五郎と出会ったときに、使われた道具だ。自分の意思を言葉にせず、十全に相手へと伝える効力がある。
「元を正せば、その法具は高僧から奪ったもの。そして遡れば私が作ったものだ」
「なら作り直せばいいだろう」
悪五郎が面倒そうに耳の穴をほじりながら言う。盗人猛々しいとはこのことだ。
天狗は「作るのは煩雑であるし、希少価値も無くなるしな」と言う。
「そもそも、あの法具を偶にしか使わないだろう」
「でもなあ。あいつから奪うの苦労したんだぞ?」
「盗人自慢をしないでもらいたい」
悪五郎と天狗の話し合いが長引きそうだったので、私は土蜘蛛と一緒に妖怪の里を歩くことにした。人間の街と少し異なるが、見ていて面白かった。生憎、妖怪の里のお金は持っていなかったので、何も買えなかった。少し残念だった。
しばらくして帰ると、まだ話し合いを続けていた。
私は「返してあげなさい」と悪五郎に言う。
「自分の思いは、自分の言葉で伝えてください」
「むう……」
「それに、返さなかったら、私の身も危ういですから」
渋々説得に応じた悪五郎は独鈷鈴を天狗に手渡す。なかなか手を離さなかったが、私のいい加減にしなさいという声で、ようやく諦めた。
「ありがとう。柳友哉。そしてすまなかったな。こんなことに関わらせて」
天狗が頭を下げて私に礼を言う。
「もう日が暮れる。今日は泊まっていきなさい」
私は天狗の厚意に甘えることにした。
悪五郎は最後まで不平を言っていた。
てっきり移動手段は人外の力を使った何かだと思い込んでいたが、悪五郎が所有している車で向かうことなった。
店の近くのコインパーキングに止められたそれは、車に疎い私でも分かる高級車、メルセデス・ベンツだった。しかもSクラス。妖怪のくせに生意気だなと思ってしまう。
「わしがベンツに乗ってはいかんのか?」
「心を読まないでください。しかし意外ですね。魔王が車を運転するなんて」
「ま、移動手段はいろいろあるが、一番のお気に入りはこれだ。人間が発明したものの中で、最も好ましい」
車で移動するのは構わないが、土蜘蛛はどうするんだろう。
彼の巨体では後部座席にすら乗り込めない。
悪五郎は後ろで腕組みをしている土蜘蛛に「お前は先に行ってくれ」と言う。
「山の麓で落ち合おう。わしは子孫とゆっくり参る」
「逃げたりしないよな?」
「ははは。このわしが逃げるわけなかろう」
土蜘蛛は「それもそうだな」と納得して、その場から姿を消した。
車より早く移動できるのか。つくづく埒外だ。
「さてと。行くぞ友哉。お前は助手席に乗れ」
「……私を誘拐しようとした妖怪は、車で行けるところにいるんですか?」
「いや、そうではない。途中の山までは行ける。そこからは徒歩となる」
私の諸々の準備が終わって、それから出発となった。
これまた意外だが、悪五郎の運転は丁寧なものだった。バックミラーで後方をこまめに確認しているし、車の震動も少なかった。ブレーキのかけ方も優しい。
私の店から二時間ほど走らせたところに、その山はあった。別段、観光名所ではなく、麓に古びた神社があるくらいの寂れた場所だった。
車を降りると、ぬっと土蜘蛛が現れて「遅かったな」と文句を言った。
「これだから機械は好かん。やけに手が込んでいる割に、俺様よりできることが少ない」
「まだ若いな。そうした無駄を楽しめるのが、一流の妖怪というものだ」
悪五郎はサングラスを外して、和物の眼鏡にかけ直す。それも無駄の一つだろうか。
私は「この山を登るんですか」と悪五郎に訊ねた。
「登ると言ってもお堂に向かうだけだ。五分くらいで着く」
「お堂、ですか? そこが異界とつながっていると?」
「そのとおりだ。異界――妖怪の里につながっている」
妖怪の里か……今更になって戻れるのか不安だったが、今は悪五郎と土蜘蛛を信じるしかなかった。
そのお堂には人が居らず、それどころか何年も人が立ち入った形跡が無かった。蜘蛛の巣が張っていたり、落ち葉が散らばっていたり。古ぼけた印象を受ける。
悪五郎が何やら呪文のようなものを唱えると、目の前のお堂から突風が吹き出した。しかし不思議なことに前述した蜘蛛の巣や落ち葉は微動だにしなかった。その風が止むと、お堂の扉が開いた。その先には――街があった。
「よし、行くぞ。友哉」
「あ、ああ……意外と変わらないのだな」
悪五郎、私、土蜘蛛の順で入った先は、都会の街があった。ビルが立ち並んでいて、飲食店や娯楽施設、服屋や本屋が店を構えている。しかし歩いているのは人間ではなく、妖怪だった。姿格好も人間のものではない。
「田舎の町や時代劇に出てくるようなところを想像していたのだが」
「そんなの不便だろうが。さて、土蜘蛛。友哉を誘拐してくるように言ったのは、どこのどいつだ?」
土蜘蛛がすっと前方を指差す。
誘導されるまま、その方向を見ると、そこには背の高い妖怪――天狗が居た。
真っ赤な顔に長い鼻。ぎょろりとした目。背丈は二メートル以上ある。修験道の山伏の格好。背中には籠を背負っている。手には羽扇を携えていた。まさにイメージどおりの天狗であった。
「なんだ。お前だったのか、天狗」
「神野さんまで連れてこいとは、言わなかったはずだが」
低音のよく通る声で土蜘蛛の不備を咎める天狗。土蜘蛛は「連れてこいとしか言われてねえ」とそっぽを向く。
「それ以外の奴を連れてこいとも言われてない」
「ふむ。なら今度から気をつけることにしよう。それで君が柳友哉か」
私は「はい。柳友哉です」と頭を下げる。そして持っていた和菓子の包みを差し出した。
「これ、店の商品です。良かったらどうぞ」
「……状況を理解していないのか? 私はお前を攫うよう頼んだのだぞ?」
天狗は呆れている。悪五郎はにやにや笑っていた。
私は「危害を加えるのなら、土蜘蛛さんに命じるでしょう」と答えた。
「でもそうしなかった。ということは何か事情があるのでしょう」
これは移動中、悪五郎に指摘されたことだった。いくら私が魔王の子孫だとしても、土蜘蛛ならば容赦なく殺せるだろう。そのくらいの力があるみたいだ。
天狗が顎を撫でながら「それなりの知恵はあるらしい」と感心している。
「では説明しよう。君を呼んだのは他でもない。神野さんと交渉するためだ」
「交渉、ですか?」
誘拐の目的としては真っ当と言ってもいい。人間でも身代金を要求する。悪五郎にとって、私は大事な子孫だから狙いどころとしては良いだろう。
「ああ。神野さんが所有している独鈷鈴が欲しい」
私が悪五郎と出会ったときに、使われた道具だ。自分の意思を言葉にせず、十全に相手へと伝える効力がある。
「元を正せば、その法具は高僧から奪ったもの。そして遡れば私が作ったものだ」
「なら作り直せばいいだろう」
悪五郎が面倒そうに耳の穴をほじりながら言う。盗人猛々しいとはこのことだ。
天狗は「作るのは煩雑であるし、希少価値も無くなるしな」と言う。
「そもそも、あの法具を偶にしか使わないだろう」
「でもなあ。あいつから奪うの苦労したんだぞ?」
「盗人自慢をしないでもらいたい」
悪五郎と天狗の話し合いが長引きそうだったので、私は土蜘蛛と一緒に妖怪の里を歩くことにした。人間の街と少し異なるが、見ていて面白かった。生憎、妖怪の里のお金は持っていなかったので、何も買えなかった。少し残念だった。
しばらくして帰ると、まだ話し合いを続けていた。
私は「返してあげなさい」と悪五郎に言う。
「自分の思いは、自分の言葉で伝えてください」
「むう……」
「それに、返さなかったら、私の身も危ういですから」
渋々説得に応じた悪五郎は独鈷鈴を天狗に手渡す。なかなか手を離さなかったが、私のいい加減にしなさいという声で、ようやく諦めた。
「ありがとう。柳友哉。そしてすまなかったな。こんなことに関わらせて」
天狗が頭を下げて私に礼を言う。
「もう日が暮れる。今日は泊まっていきなさい」
私は天狗の厚意に甘えることにした。
悪五郎は最後まで不平を言っていた。
0
あなたにおすすめの小説
翡翠の歌姫-皇帝が封じた声【中華サスペンス×切ない恋】
雪城 冴 (ゆきしろ さえ)
キャラ文芸
宮廷歌姫の“声”は、かつて皇帝が封じた禁断の力? 翠蓮は孤児と蔑まれるが、才能で皇子や皇后の目を引き、後宮の争いや命の危機に巻き込まれる【詳細⬇️】
陽国には、かつて“声”で争い事を鎮めた者がいた。田舎の雪国で生まれ育った翠蓮(スイレン)。幼くして両親を亡くし孤児となった彼女に残されたのは、翡翠の瞳と、母が遺した小さな首飾り、そして歌への情熱だった。
宮廷歌姫に憧れ、陽華宮の門を叩いた翠蓮だったが、試験の場で早くもあらぬ疑いをかけられる。
その歌声が秘める力を、彼女はまだ知らない。
翠蓮に近づくのは、真逆のタイプの二人の皇子。優しく寄り添う“学”の皇子・蒼瑛(ソウエイ)と、危険な香りをまとう“武”の皇子・炎辰(エンシン)。
誰が味方で、誰が“声”を利用しようとしているのか。歌声に導かれ、三人は王家が隠し続けてきた運命へと引き寄せられていく。
【中華サスペンス×切ない恋】
ミステリー要素あり/ドロドロな重い話あり/身分違いの恋あり
旧題:翡翠の歌姫と2人の王子
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる