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受け入れることの大切さ
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時刻はすっかり夕暮れになっていた。
京に用意された僕の屋敷で、志乃たちと――向かい合う。
真正面に志乃と子どもたち。
僕の右手に秀長さんと正勝。
左手には半兵衛さんが居る。
「雲之介。さっきも言ったけど、あなたは悪くないわ」
口火を切ったのは――志乃だった。
僕は「別になんとも思ってないよ」と嘘を吐いた。
「僕は武士だ。いつかは人を殺めることが分かっていた。だいぶ遅くなったけど、これで武士として一人前になったんだ。別に善悪の問題じゃない。むしろ喜ばしいことだ。みんなして何をそんな――」
「何を、言い訳しているの?」
遮るように、志乃はぴしゃりと言う。
決して僕を見逃さないように。
決して僕を見捨てないように。
志乃は――無表情のまま続けた。
「なんで、私に嘘を吐くの?」
「……嘘なんて、吐いていないよ」
「あなたは――嘘が苦手なのね。というより、初めてだわ」
初めて? 何が初めてだと言うのだろうか。
「あなたが嘘を吐くの。出会ってから一度も嘘を吐いたこと、なかったじゃない」
「――っ!」
「……あなたは変わらないと思ってたけど、流石に、その、人を殺めたら、変わるのね」
僕には――分かる。
志乃が無理矢理無表情を保っているのが。
わざと感情を出さずに――殺している。
「いいのよ。嘘なんて吐かなくて。誤魔化すことなんてしなくて」
「嘘なんて吐いてないし、誤魔化してなんか、していないよ」
「じゃあ強がっているの? お願いだから、私に対しては正直でいて。子どもたちの前では誠実であって」
そのとき、子ども一人、晴太郎が僕に向かって手を伸ばした。
だあ、だあ、と言いながら、僕に――手を差し伸べる。
「お願いだから、本音を言って」
「…………」
「――あなたの苦しみを分かりたいのよ」
吐き出したら、止まらなくなる。
心の平衡を――保てなくなる。
「もしも私が邪魔なら言ってちょうだい。二人――いや四人だけにしてあげるから」
半兵衛さんが珍しく気遣うことを言う。
僕は、覚悟を決めた。
罪を自覚する、覚悟を。
「いや、居てほしい」
僕はみんなに話し出した。
「……手を洗っても、感触が取れないんだ。仕事をしていても、考えてしまうんだ」
両手を前に出して、みんなに見せるように手のひらを広げる。
「最期の言葉が、耳から離れない。あの兵士は『おっかあ』と言って死んだ」
そしてぎゅっと手を握る。
「初めは戦だから仕方がないと思った。殺そうとしてきたんだから、殺すのが正しいと思い込もうとしていた。でも、本当に死んでもいい人間なんて、居るわけがない。僕は、罪深い」
そして、僕は――自分の心境を吐露した。
「僕は意気地なしだ。人を殺しただけで、こんなにもくよくよ悩んでしまう。情けない、武士だよ……」
誰も何も言わなかった――でも口を開いたのは、正勝だった。
「俺が子どもの頃、狩りで猪を仕留めたことがある。そんときはスカッとしたな。自分でも言うのもなんだが、見事な猪だったんだ」
何の話だろう?
「でもな。親父に自慢したら、褒められるどころか、こっぴどく叱られたんだ。獣相手とはいえ、殺生を楽しむなってよ。殺しに喜びを感じるようになったら、人間はおしまいだと」
「……兄弟」
「だから、罪を感じることは、悪いことじゃねえよ」
ぶっきらぼうな言い方だけど、なんだか少しだけ、肩の荷が下りた気がした。
「正勝ちゃん、意外と良いこと言うじゃない。その話には賛成よ」
次に半兵衛さんが――僕に対して諭すように言う。
「私は軍師。私の策は必ず人を殺す。直接殺さないにしろ、最も罪深いと言っても過言ではないわ。だから、あなたの気持ちはよく分かるわ」
そして秀長さんも――労わるように言う。
「俺も初めて人を殺したとき、兄者に言ったんだ。そしたら兄者は『それでも人は笑っていい』と教えてくれたんだ。雲之介くん、君は――笑えているかな?」
そういえば、最後に笑ったのはいつだろう……?
「雲之介……私はあなたを愛しているわよ」
志乃が、無表情から、悲しみの顔へと変わっていた。
「だから、泣くときくらい、大声を上げて、泣きなさいよ」
頬を伝う涙に、今気づいた。
僕から流れている、涙。
生きている、証。
「……志乃、僕は、悲しんでいいのかな?」
止まらない。止められない。
ぽろぽろ、ぽろぽろと。
溢れてくる涙を――
「いいに決まっているでしょ。馬鹿にする人なんて、ここには居ないわ」
志乃も――涙を流している。
かすみがきょとんとしながら、志乃を見ていた。
晴太郎はまだ僕に手を差し伸べている。
僕は志乃たちに近づいた。
晴太郎を受け取って、抱きしめた。
「うう、うううう、うわああああああああ!」
晴太郎が、僕の顔に、触れた。
まるで慰めてくれているようだった。
「こ、殺したく、なかったんだ……」
「分かっているわよ」
「でも、殺してしまったんだ……」
「それも、分かっているわ」
「なあ、志乃……」
「なあに? 雲之介」
「こんな僕でも、愛してくれるか?」
志乃はにっこりと笑って、僕の頬に手を当てた。
「当たり前よ! 心から、あなたを愛しているわ!」
安心した僕は、気が抜けてしまって。
みんながいる前で、言ってしまった。
「ありがとう。僕も――愛している」
ようやく笑えた。
今まで笑えなかったのに。
笑うことが出来たんだ。
秀長さんたちにたくさんのありがとうを言って。
それから夜中まで宴会をした。
途中、秀吉も参加してくれた。
「乗り越えたな、雲之介。やはりおぬしは面白いな」
そう肩を叩いてくれたのは、嬉しかった。
家族とは、寝室で話した。
晴太郎が言葉を話しそうになったこと。
かすみの夜泣きが収まってきたこと。
僕が人を殺めたと聞いて、とても心配したこと。
志乃は何でも話してくれた。
志乃と子どもたちに囲まれていると、どんどん幸せな気持ちになって。
重荷が和らいでいく。
だけど僕は忘れない。
母を呼んで亡くなった、名も分からない兵士を。
戦国乱世は残酷で、今もどこかで人は死んでいる。
悲しい現実だ。それでも僕は戦わないといけない。
戦を無くすために戦をするのは矛盾しているかもしれないけど。
戦うことが正義とは言わないけど。
戦乱の世を正すためには必要なことだと思う。
僕は遅まきながらも。
自分が人殺しであることを、受け入れた。
それからしばらくして、城は完成した。
二条城と呼ばれる、立派な城で、頂には天守と呼ばれるものを造った。
これを見た大殿は「村井、雲之介、よくやった!」と褒めてくださった。
「ははっ。ありがたき幸せ!」
「雲之介。お前よく笑うようになったな」
大殿の言葉に、僕は自分の顔を撫でる。
自然な笑みが、そこにはあった。
「俺は岐阜に帰る。その前に雲之介、お前に頼みがある」
「主命でございますか?」
「ああ。足利家の使者として、行ってもらいたい場所がある。詳しくは公方さまから聞け」
そう言って、南蛮製の外套を翻して、去っていった。
というわけで義昭さんのところに向かったのだけど、足利家の将軍である義昭さんは評定の間でごろごろと寝そべっていた。
「公方さま! そのような姿を見せないでください!」
一覚さんがそう言って喝を入れた。
義昭さんは姿勢を正して僕に言う。
「新居って良いな」
「……満足していただき光栄にございます」
評定の間には僕と一覚さん、そして村井さまが揃っていた。
「えー、雲之介。信長殿から主命のことを聞いたか?」
「はい。内容までは知りませんが」
「ならば今ここで命じよう」
義昭さんは僕に主命を下した。
「足利家名代として、石山本願寺に向かってくれ。矢銭を徴収するんだ」
京に用意された僕の屋敷で、志乃たちと――向かい合う。
真正面に志乃と子どもたち。
僕の右手に秀長さんと正勝。
左手には半兵衛さんが居る。
「雲之介。さっきも言ったけど、あなたは悪くないわ」
口火を切ったのは――志乃だった。
僕は「別になんとも思ってないよ」と嘘を吐いた。
「僕は武士だ。いつかは人を殺めることが分かっていた。だいぶ遅くなったけど、これで武士として一人前になったんだ。別に善悪の問題じゃない。むしろ喜ばしいことだ。みんなして何をそんな――」
「何を、言い訳しているの?」
遮るように、志乃はぴしゃりと言う。
決して僕を見逃さないように。
決して僕を見捨てないように。
志乃は――無表情のまま続けた。
「なんで、私に嘘を吐くの?」
「……嘘なんて、吐いていないよ」
「あなたは――嘘が苦手なのね。というより、初めてだわ」
初めて? 何が初めてだと言うのだろうか。
「あなたが嘘を吐くの。出会ってから一度も嘘を吐いたこと、なかったじゃない」
「――っ!」
「……あなたは変わらないと思ってたけど、流石に、その、人を殺めたら、変わるのね」
僕には――分かる。
志乃が無理矢理無表情を保っているのが。
わざと感情を出さずに――殺している。
「いいのよ。嘘なんて吐かなくて。誤魔化すことなんてしなくて」
「嘘なんて吐いてないし、誤魔化してなんか、していないよ」
「じゃあ強がっているの? お願いだから、私に対しては正直でいて。子どもたちの前では誠実であって」
そのとき、子ども一人、晴太郎が僕に向かって手を伸ばした。
だあ、だあ、と言いながら、僕に――手を差し伸べる。
「お願いだから、本音を言って」
「…………」
「――あなたの苦しみを分かりたいのよ」
吐き出したら、止まらなくなる。
心の平衡を――保てなくなる。
「もしも私が邪魔なら言ってちょうだい。二人――いや四人だけにしてあげるから」
半兵衛さんが珍しく気遣うことを言う。
僕は、覚悟を決めた。
罪を自覚する、覚悟を。
「いや、居てほしい」
僕はみんなに話し出した。
「……手を洗っても、感触が取れないんだ。仕事をしていても、考えてしまうんだ」
両手を前に出して、みんなに見せるように手のひらを広げる。
「最期の言葉が、耳から離れない。あの兵士は『おっかあ』と言って死んだ」
そしてぎゅっと手を握る。
「初めは戦だから仕方がないと思った。殺そうとしてきたんだから、殺すのが正しいと思い込もうとしていた。でも、本当に死んでもいい人間なんて、居るわけがない。僕は、罪深い」
そして、僕は――自分の心境を吐露した。
「僕は意気地なしだ。人を殺しただけで、こんなにもくよくよ悩んでしまう。情けない、武士だよ……」
誰も何も言わなかった――でも口を開いたのは、正勝だった。
「俺が子どもの頃、狩りで猪を仕留めたことがある。そんときはスカッとしたな。自分でも言うのもなんだが、見事な猪だったんだ」
何の話だろう?
「でもな。親父に自慢したら、褒められるどころか、こっぴどく叱られたんだ。獣相手とはいえ、殺生を楽しむなってよ。殺しに喜びを感じるようになったら、人間はおしまいだと」
「……兄弟」
「だから、罪を感じることは、悪いことじゃねえよ」
ぶっきらぼうな言い方だけど、なんだか少しだけ、肩の荷が下りた気がした。
「正勝ちゃん、意外と良いこと言うじゃない。その話には賛成よ」
次に半兵衛さんが――僕に対して諭すように言う。
「私は軍師。私の策は必ず人を殺す。直接殺さないにしろ、最も罪深いと言っても過言ではないわ。だから、あなたの気持ちはよく分かるわ」
そして秀長さんも――労わるように言う。
「俺も初めて人を殺したとき、兄者に言ったんだ。そしたら兄者は『それでも人は笑っていい』と教えてくれたんだ。雲之介くん、君は――笑えているかな?」
そういえば、最後に笑ったのはいつだろう……?
「雲之介……私はあなたを愛しているわよ」
志乃が、無表情から、悲しみの顔へと変わっていた。
「だから、泣くときくらい、大声を上げて、泣きなさいよ」
頬を伝う涙に、今気づいた。
僕から流れている、涙。
生きている、証。
「……志乃、僕は、悲しんでいいのかな?」
止まらない。止められない。
ぽろぽろ、ぽろぽろと。
溢れてくる涙を――
「いいに決まっているでしょ。馬鹿にする人なんて、ここには居ないわ」
志乃も――涙を流している。
かすみがきょとんとしながら、志乃を見ていた。
晴太郎はまだ僕に手を差し伸べている。
僕は志乃たちに近づいた。
晴太郎を受け取って、抱きしめた。
「うう、うううう、うわああああああああ!」
晴太郎が、僕の顔に、触れた。
まるで慰めてくれているようだった。
「こ、殺したく、なかったんだ……」
「分かっているわよ」
「でも、殺してしまったんだ……」
「それも、分かっているわ」
「なあ、志乃……」
「なあに? 雲之介」
「こんな僕でも、愛してくれるか?」
志乃はにっこりと笑って、僕の頬に手を当てた。
「当たり前よ! 心から、あなたを愛しているわ!」
安心した僕は、気が抜けてしまって。
みんながいる前で、言ってしまった。
「ありがとう。僕も――愛している」
ようやく笑えた。
今まで笑えなかったのに。
笑うことが出来たんだ。
秀長さんたちにたくさんのありがとうを言って。
それから夜中まで宴会をした。
途中、秀吉も参加してくれた。
「乗り越えたな、雲之介。やはりおぬしは面白いな」
そう肩を叩いてくれたのは、嬉しかった。
家族とは、寝室で話した。
晴太郎が言葉を話しそうになったこと。
かすみの夜泣きが収まってきたこと。
僕が人を殺めたと聞いて、とても心配したこと。
志乃は何でも話してくれた。
志乃と子どもたちに囲まれていると、どんどん幸せな気持ちになって。
重荷が和らいでいく。
だけど僕は忘れない。
母を呼んで亡くなった、名も分からない兵士を。
戦国乱世は残酷で、今もどこかで人は死んでいる。
悲しい現実だ。それでも僕は戦わないといけない。
戦を無くすために戦をするのは矛盾しているかもしれないけど。
戦うことが正義とは言わないけど。
戦乱の世を正すためには必要なことだと思う。
僕は遅まきながらも。
自分が人殺しであることを、受け入れた。
それからしばらくして、城は完成した。
二条城と呼ばれる、立派な城で、頂には天守と呼ばれるものを造った。
これを見た大殿は「村井、雲之介、よくやった!」と褒めてくださった。
「ははっ。ありがたき幸せ!」
「雲之介。お前よく笑うようになったな」
大殿の言葉に、僕は自分の顔を撫でる。
自然な笑みが、そこにはあった。
「俺は岐阜に帰る。その前に雲之介、お前に頼みがある」
「主命でございますか?」
「ああ。足利家の使者として、行ってもらいたい場所がある。詳しくは公方さまから聞け」
そう言って、南蛮製の外套を翻して、去っていった。
というわけで義昭さんのところに向かったのだけど、足利家の将軍である義昭さんは評定の間でごろごろと寝そべっていた。
「公方さま! そのような姿を見せないでください!」
一覚さんがそう言って喝を入れた。
義昭さんは姿勢を正して僕に言う。
「新居って良いな」
「……満足していただき光栄にございます」
評定の間には僕と一覚さん、そして村井さまが揃っていた。
「えー、雲之介。信長殿から主命のことを聞いたか?」
「はい。内容までは知りませんが」
「ならば今ここで命じよう」
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