東洲斎写楽の懊悩

橋本洋一

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邂逅

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 江戸の商人の蔦屋重三郎つたやじゅうざぶろうが異国人シャーロック・カーライルと出会ったのは、肥前国の長崎出島にある奉行所だった。寛政かんせい五年のことである。彼らが知り合ったのはある意味運命であり、奇跡に近かった。

 そもそも江戸の商人たる重三郎が出島に居たのは商売のためである。それもオランダ人相手ではなく、出島を取り仕切る長崎奉行とのもので本来ならシャーロックと関わることがないはずだった。

 そんな二人が出会ったきっかけは取引相手の長崎奉行、中川忠英なかがわただてるが『清俗紀聞しんぞくきぶん』を製作するために、絵師を召集していたことにちなむ。江戸の世話役として絵師の面倒を見ていた重三郎は御奉行様の命令ならば仕方がないとわざわざ遠国までやってきた。

 清俗紀聞とは清国の情勢を記した紀聞――公的な報告書である。それには文章だけではなく、図案や絵などが描かれる予定だ。だからこそ、中川は重三郎に依頼した。

「――手前が紹介できるのは以上でございます」
「左様か。大儀であった」

 鷹揚に頷いた中川に対し、重三郎は肩の荷が下りた心地だった。人間五十年も生きれば良いとされたときに、齢四十四歳の彼にはとても神経のいる勤めだったからである。一方の同世代の中川は一仕事終えたとは思えないほど真剣な表情だ。

「おぬしは人の才を見抜く。今回の件でそれがよう分かった」
「過分な評価、ありがたく思います」
「そこでだが、ちと頼みたい事柄があるのだ」

 平伏していた重三郎は思わず頭を上げそうになった。まさか紹介した絵師に問題があるのか、あるいは値切られるか――

「そのだな、見てもらいたい男がおる。ま、ついて参れ」

 少し言いづらそうにしていた中川が立ち上がったのを「失礼いたします」と礼儀正しく追従した重三郎。いったいなんだと内心思いながらも決して口にも態度にも出さなかった。

 出島の奉行所内を中川の後をついて歩く重三郎。一歩ずつ不安が増していく。それは中川の足取りも重いことが原因だ。

 やがて地下への階段を二人して下りると、牢屋――それも土牢だ――が三部屋あるところに通された。中川自ら提灯を持ち奥へ進む。

「決して他言無用ぞ」
「か、かしこまりました……」

 べたべたと足が濡れてしまうのは海に近いため湿気が多いのだなと重三郎が思う中、一番奥の部屋に誘導される。
 その牢屋の中に居たのは一人の男だった。暗くてそれしか分からない。地面に向かって一心不乱に何かをしている。中川が持っていた提灯を向けた。

「なっ――これは!?」

 重三郎が驚いたのは二つの理由からだった。
 一つは男が金髪碧眼の異国人だということ――どうして異国人が牢屋にいるのか訳が分からない。
 そしてもう一つが――牢屋の地面に絵が描かれていたことだ。

 指で描いたと思われる筆致だが、数々の絵師と知り合ってきた重三郎が見たことのない絵がそこにあった。果てしなく広がる海の先に長崎出島の町並みが描かれている。一瞬だが牢屋ではなく外に通じているような錯覚をしてしまう。まるで自分のほうが牢屋にいるようだと重三郎は感じてしまった。

「……ひっ!?」

 提灯の灯りで重三郎たちに気づいた異国人は一気に怯えた様子となってしまう。
 これからどうなるのかまるで分からない。そんな表情が見えた。
 重三郎は恐る恐る中川に訊ねる。

「お、御奉行様。こちらの蘭人らんじんは――」
「蘭人ではない。その者はエゲレスという国から来た」

 中川の説明に重三郎は真っ青になった。
 エゲレスという国は知らないが、蘭人以外の異国人は出島であろうと入国が許されていない。つまり――法度を破っている。

 当の異国人は絵を描くのをやめて、三角座りで膝を抱えて、薄汚れた服と泥だらけの身体を震わせている。眼には涙が浮かんでいた。
 泣きたいのはこっちだと重三郎は思いつつ、神妙な顔をしている中川に「手前にはどういうことか分かりかねます」とやや早口で言った。

「て、手前に――よからぬことの片棒を担がせようと?」
「そのとおりだ。やはりおぬしは話が早くて良いな」

 中川は口の端を上げた。笑おうとして笑えていないことに当人は気づいていない。
 重三郎はこの場から逃げ出したかったが、それはできないと悟った。中川が刀の鞘に左手を添えていたからだ。親指を鍔に置いていていつでも抜けるようにしている。

「おぬしに頼みたいことは、この者を江戸に連れてやってほしいのだ」
「……何故でごさいますか?」

 引き受けたくない意思を見せないようにしているが、言葉に出てしまっている重三郎。
 そんな彼に中川は「おぬしに全てを話すことはできぬ」と突き放す。

「しかしこの頼みは引き受けてもらわねばならぬ。無論、わしの独断で行なっていることではない」
「長崎奉行の中川様はこの出島を統括しているお立場では……?」

 そう呟いて――重三郎はあることが思い当たり戦慄した。
 長崎奉行よりも上位の者がこの件に絡んでいる。
 それも口に出せないような大物だ。
 中川が従わざるを得ないような者――考えられるとしたら幕政を牛耳る老中だが、どうしてエゲレスから来た異国人を江戸に連れていくのか理由が分からない。
 下手をしたら首がいくつ飛んでもおかしくない状況だ。重三郎は慎重な回答を考え始める。

「も、もし断れば――」
「悪いがおぬしにはやってもらわねばならぬ。でなければ――」

 提灯を地面に置いた中川。いつでも刀を抜けるようにするためだ。
 重三郎としてはとんだ不幸である。エゲレスの異国人が長崎出島にいるだけでも大問題なのに、江戸に連れていくことは途方もなく危険なことだ。ここで死ぬのは嫌だが、江戸に辿り着くまでにどこかで判明して処罰されてしまうかもしれない。まず打ち首は確実だろう。

 よしんば江戸に辿り着いても、今度はいつ判明するか分からないのを恐れながら匿うのだ。そんな心身を追い詰める日々を過ごすのは真っ平ごめんである。

「そ、そうですね……手前としましては……」

 なんとか答える間を長くしようとつい異国人を見る重三郎。
 するとここで異国人の年齢がかなり若いと分かった。
 十六か十七。一端の大人ではあるが幼さが残っている。

 ふと重三郎は異国人と目が合った。
 碧眼が助けてくれと訴えている。
 いくら異国人でも――見捨てられない。

 それに地面に描かれた絵のこともあった。
 数々の絵師を見てきた重三郎には、異国人に才能があることが手に取るように分かる。
 飲まれてしまった自分もいる。そんな才能をみすみす死なせたくない。

「……分かりました。手前が責任をもって、江戸に連れていきます」

 もし自分以外の人間が役目を果たそうとするのなら、おそらくこの異国人を邪険に扱うだろう。粗略に対応されて外に脱走でもされたら江戸の町は大混乱に陥る。それならばいっそのこと、自分が世話をすればいい――

 そんな『言い訳』を考えつつ、店の者にはどう説明すべきかと悩む重三郎。
 一方、中川は厄介払いできたと思い「そうか。おぬしならば聞き入れてくれると思ったぞ」と嬉しそうに微笑む。

「それではこの者を移送する準備を整える。おぬしはこの者が住まう住居と食事を用意してくれ。追ってこの者への扱いを指示する。それまで面倒を見てやってくれ」

 中川は懐から牢屋の鍵を取り出し重三郎に手渡す。
 ふうっとため息をつき、牢屋の扉を開けた――異国人は急いで牢屋の奥へ逃げた。
 近くで見る絵は本当に見事なものだった。とても指先で描いたとは思えない。

「別に酷いことはせぬ――御奉行様、この者は言葉を解しますか?」
「和解はできぬ。その辺りも何とか頼む」

 何とか頼むと言われても、異国の言葉を知らない重三郎にはどうしようもできない。
 怯える異国人に対して重三郎は「何もせぬ」と手を挙げた――危害を加えるつもりがないことの証である。

「こっちに来い。牢屋から出してやる」
「……ユー、ヘルプ、ミー?」

 ゆっくり単語ずつ区切って言う異国人。
 言葉の意味は分からない。しかしユーのときに重三郎を指差し、ヘルプのときに自分の両手を握手の形で握り、ミーで自分を指差した。
 この一連の仕草で、異国人が何を言いたいのか伝わった重三郎。
 安心させるようににっこりと微笑んだ。

「ああそうだ。一緒に行くぞ」

 重三郎は彼にしては大胆なことに手を差し伸べた。
 異国人に対する恐怖感はもはや無い。
 ただ怯える者を助けたいと考えていた。

「……センキュー」

 異国人はその手を取った。
 まだ互いに何者か分からない。
 だがそれでも、二人は出会ったのだ。

「御奉行様。この者の名は分かりますか?」
「ああ。蘭人の通詞が言っておったな」

 中川は顎に手を置いて「わしたちと異なり、名と姓が逆であった」と言う。

「シャーロック。シャーロック・カーライルという」
「シャーロック……」

 重三郎が繰り返すと、異国人――シャーロックは何度も頷いた。
 眼からどっと涙が溢れている。
 日の本に来てから不安だらけだったが、今ようやく安心できた。

 そんな彼を見て重三郎は同情を覚えた。
 異国にやってきた経緯は知らない。
 だがたった一人で見知らぬ土地で囚われることは恐怖でしかないだろう。
 ましてや言葉が通じないとなると――

「大丈夫だ。手前が面倒を見てやる――シャーロック」

 ぽんと手をシャーロックの肩に置く重三郎。
 その優しさにますます泣いてしまう。
 泣きやむまで重三郎は手を置き続けた。

 こうして二人は長崎出島で出会い、数日後江戸へ向かうことになる。
 異国人シャーロック・カ―ライルが日の本に訪れた理由は未だ謎ではあるが、蔦屋重三郎の庇護のもとに置かれたのは、彼にとって幸運だった――
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