理想郷を作ってみせる!

鈴野 咲樹

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目覚めた時がスタート

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 ゆっくりと意識が覚醒していく。ぼんやりと明るくなった。

 瞬きを何回かすると視界がはっきりとしてくる。近くには倒れている人がいっぱいいる。

 自分が体を起こす体勢であったためさっきまでは私もこうして床に転がされていたのだろう。なんて雑な扱い!

 私は目覚めた順番としてが最初な方のようで遠くで起き上がっている人が2,3人見えるだけである。

 ゆっくりと立ち上がると体の節々が固まっている気がする。伸びをしてほぐそうとすると腕に生えた鱗が目に入った。

ヒッッ

恐る恐る手で触ろうとすると爪も黒になっている。自分の体の変化にビビりながら他の場所に変化を探すと頭にも角のようなものが生えているようで、尻尾も生えていた哺乳類というよりはトカゲのような感じだ。

自分の体に人間じゃないパーツがあるということがなかなかにショックがデカかったけれど泣いたりするほどじゃなかった。

しいて言うなら憧れは獣耳だった。南無三

よく見れば腕や太股ほっぺにもついてるこの鱗。尻尾はきれいに鱗が生え揃っている。つやつやで光の反射で淡くも濃くも、白にも赤にも青にも緑にもなる不思議な鱗。

結構気に入ったり。

そして鱗を確かめて気づいたんだが、わたくしなんて格好をしておりますの!?

気が動転してお嬢様が出てきてしまった。その格好とは頭を出すところと腕のところに穴の空いた麻の袋である。お嬢様にあるまじき格好ですわぁ~~

漫画で出てくる奴隷のきれい版みたいな格好なのである。泣けるというか恥ずかしいのだが..

当たり前のようにノースリーブだし太股の半分も隠せてないし、腕の穴がデカくて横半分くらい空いてるし..そこから推測するに私下着つけて無いんですけどおぉ!!

しゃがんだら見えてしまうのではないだろうかけれどその事実を知りたくないため確認できない!そう観測するまではその出来事は起こっていないのである!

下に関しては確認することを諦めた私は改めて周りを見回した。

すると石畳のような地面に寝かされている皆はどこかしらぼやけて見えた..

不思議に思ってじっと見てみるが認識できない。

諦めて遠くを見るとでっかい宮殿が建っていた。なぜさっき気づかなかったんだろう..こんなにも壮大で圧倒されるような迫力があるのに..

ヨーロッパ系統の建物である。あの神様たちはこういうのが好きなんだろうか。

ほうけた頭で宮殿を眺めていると宮殿の手前に誰かがいるような気がした。

気になってた見ようと目をすくめるとまるで顕微鏡でピントを合わせるにときのようにはっきりと人の姿が見えた。少年のような格好のやつが空気に座っている..浮いている?

どういうこと?
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