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またね
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(1)
「サヨナラは悲しい言葉じゃないよ」
そんな唄を歌いながら。僕達は卒業生を送り出していた。
今日は卒業式。
別れの歌と言っても徒歩5分もあれば校舎が見える中学校に移るだけだけど。
私立中学に行くと言った話は聞いてない。
多分みんな同じ中学なのだろう?
一年もすればまた同じ校舎で学ぶことになる。
それでも女子と言う生き物はそういう生き物なんだろうか?
卒業生はハンカチで目頭を押さえていた。
先生と抱き合う卒業生を僕達は見ていた。
「私達も来年はああなるのかな?」
翼が言う。
「きっとそうなんだろうな」
学が返事した。
ペーパーフラワーで作ったアーチを持って卒業生を校門まで送り出す。
卒業生は親と一緒に卒業証書を手に校門を出ていく。
もう二度と戻ることは無いはずのこの学校を去っていく。
卒業生を送り出すと僕達は会場の片づけを手伝う。
片づけが終ると教室に戻って下校となる。
僕達もいずれは飛び立つときがくる。
僕と美希の光はどこまで続いていくのだろう?
家に帰ると天音は出かけて言ったらしい。
下級生は学校が休みだ。
水奈達と遊びに出かけたんだろう。
僕はゲームをして時間をつぶしていた。
翼も部屋でSHのグルチャで楽しんでいるのだろう。
僕の部屋にある漫画の半分は父さんが集めた物。
「邪魔だから捨てよう」
父さんが学生時代そう言う母さんから必死に守った宝だという。
普通に少年漫画もあったけど父さんはラブコメにも興味があったらしい。
芸大に通う学生の物語。
冴えない主人公が一つの恋をきっかけに成長していく物語。
最後の台詞だけは覚えてる。
「君を好きになってよかった……」
僕達もそんなときが来るのだろうか?
今この瞬間が奇跡のような日々で
時が過ぎて何もかもが思い出になる日がいつか来るのだろうか?
考えるだけ無駄だろう。
この思いが永遠に続くとは誰も保証してくれないけど、その時に一番の選択をしていくだけなのだから。
悔いのない思い出作り。
それがたとえ未来を約束したものじゃなかったとしても。
違う夢を見る時が来るかもしれない。
(2)
SHとFGの抗争はもはや抗争になってなかった。
SHの一方的な蹂躙。
それは2年生の中でも起きていた。
逆らうとどうなるか十分に思い知ったFGは弱体化していた。
SHに逆らうことなくただ学級崩壊を起こす為の小者達の集団になっていた。
来年度から5年生が6年生になる為その構図は確かなものになる。
誰もSHに逆らえない。
そうなると私の立場は悪化する。
私はSHのメンバー。
だけど、FGの幹部・山本勝次の妹。
兄が怖いから、兄がいない時にFGに対する不満は私に向けられる。
誹謗中傷の的になり、クラスの中では仲間外れにされ、そして陰湿ないじめが続く。
終業式の日。
黒板に書かれた落書きを一人泣きながら消していた。
転校したい。
でも転校してもきっと同じことの繰り返し。
自分の血を呪った。
SHのメンバーは私を庇ってくれるけど、彼等は私が一人のときを狙ってくる。
油性マジックで書かれた落書きは簡単には落ちない。
消しゴムで地道に消すしかない。
ひたすらこすっていると教室に男子が現れた。
小泉優・SHのメンバー。
小泉君は私を見ると手に持った瓶を見せた。
「エタノール。保健室に行って借りてきた」
小泉君はそう言うと雑巾にエタノールを染みこませて机を拭く。
「女子の悪戯って違う意味で過激だよな」
小泉君が言う。
「でもさ、紗奈も繭達に言えばいいじゃん。困ってるの仲間は助けるだろ?普通」
「繭達と離れてる時を狙ってくるから」
「一言言ってくれればいいじゃん」
「報復が怖くて……」
いつも一緒だとは限らないから。
机の落書きを綺麗に消しおえる。
「ちょっと保健室までつきあってくれない?エタノール返しに行かなきゃ」
私は小泉君と一緒に保健室に行く。
そしてエタノールを返すと保健室を出る。
教室に荷物を取りに行く。
教室に入るとそれまで黙っていた小泉君が話をした。
「紗奈はさ、一人の時が怖いって言ったよな?」
「うん」
「じゃあ、いい方法があるんだけど」
「何?」
「これからは俺が一緒にいてやる。誰にも紗奈に手出しさせない」
私は胸がどきっとした。
それって……。
小泉君は頭を掻きむしる。
「こんな言い方ずるいよな。ちゃんと言わなきゃだめだよな」
独り言だろうか?
小泉君は言う。
「俺なんかじゃ力不足だろうけど、紗奈の力になりたい。紗奈を守りたい。できることならずっと守りたい」
「小泉君にも迷惑かけちゃうかもだよ?」
「それでもかまわない。目の前の紗奈が明日を生きれるくらいにはあり得ない不条理を蹴飛ばしてやりたい。……まどろっこしい言い方はずるいよな。紗奈が好きだ。付き合って欲しい」
終業式の突然の告白。
クラス替えが怖かったのだろうか?
多分大丈夫だと思うけど。
「FGに目をつけられるかもよ?」
「2人ならどうにかなるよきっと」
小泉君の目には明るい明日しか見えていないのだろう。
「迷惑じゃないなら、よろしくお願いします」
「よっしゃあ!」
小泉君は喜んでいた。
「こっちこそよろしくな!」
小泉君は手を差し出す。
私はその手を握る。
「じゃ、帰ろうか?」
廊下を歩きながらこれからのことを話しあった。
毎日メッセージ送るね。
毎晩電話しようね。
また同じクラスだといいね。
違うクラスでも気持ちはずっと一緒だよ。
私と小泉君は帰り道が違う。
昇降口で別れる。
春休みの間は会えない。
家に帰ると早速メッセージが届いていた。
メッセージのやり取りをしながら私は春休みが早く終わればいいのに。
そう願っていた。
(3)
忘れ物をしたので教室に取りに帰った。
春休みが明けたら教室が違う。
教室に取りに戻ると彼はいた。
一ノ瀬律。
彼は一人で掃除をしていた。
去年も同じ事をしていた。
不思議に思った。
そんな事をしても何の得にもならないのに。
今日はどうかしてた。
だから彼に尋ねてみた。
「どうせ教室変わるのにどうしてそんなことするの?」
彼は答えた。
「だからするんだよ。"一年間お世話になりました"って」
「馬鹿じゃないの?」
「自分でもそう思う。でもやらずにいられないんだ。他に感謝を示す方法を知らない」
そう言って彼は再び黙々と掃除をする。
必死にしている。
私はどうかしてた。
だから一緒になって机を磨いていた。
来年になったら二度と会う事がないかもしれない彼と一緒に二度と戻ることのない教室を掃除してた。
私の肩には黒い頭巾が巻かれている。
二度と消える事のない落胤。
フォーリンググレイスであることの証。
セイクリッドハートが勢力を増すと私達の立場は逆転した。
でも消し去ることが出来ない傷。
みんな私に近寄らなくなった。
下心を見せて寄ってくる男子はいるけど。
そんな私が久しぶりに聞いた言葉。
「ありがとう、助かったよ。お蔭で早く済んだ」
彼は笑って言った。
感謝の言葉。
人は優しさに触れると、滲むような弱さを知る。
「川島さんどうしたの?」
彼は私の頬を伝う一滴の涙を見て慌てていた。
「もう、用は済んだでしょ?先生に叱られる。帰ろう?」
「あ、ああ。そうだね」
彼と昇降口まで一緒に歩いた。
何も言葉を交わすことのないまま。
「じゃ、川島さん。またね」
「ええ、また」
その「また」が本当に来るのかどうか知らないけど。
私はその「また」が来ることを無意識に願っていた。
季節の終わりは新しい季節の始まり。
私は新しい季節に小さな希望を抱いていた。
「サヨナラは悲しい言葉じゃないよ」
そんな唄を歌いながら。僕達は卒業生を送り出していた。
今日は卒業式。
別れの歌と言っても徒歩5分もあれば校舎が見える中学校に移るだけだけど。
私立中学に行くと言った話は聞いてない。
多分みんな同じ中学なのだろう?
一年もすればまた同じ校舎で学ぶことになる。
それでも女子と言う生き物はそういう生き物なんだろうか?
卒業生はハンカチで目頭を押さえていた。
先生と抱き合う卒業生を僕達は見ていた。
「私達も来年はああなるのかな?」
翼が言う。
「きっとそうなんだろうな」
学が返事した。
ペーパーフラワーで作ったアーチを持って卒業生を校門まで送り出す。
卒業生は親と一緒に卒業証書を手に校門を出ていく。
もう二度と戻ることは無いはずのこの学校を去っていく。
卒業生を送り出すと僕達は会場の片づけを手伝う。
片づけが終ると教室に戻って下校となる。
僕達もいずれは飛び立つときがくる。
僕と美希の光はどこまで続いていくのだろう?
家に帰ると天音は出かけて言ったらしい。
下級生は学校が休みだ。
水奈達と遊びに出かけたんだろう。
僕はゲームをして時間をつぶしていた。
翼も部屋でSHのグルチャで楽しんでいるのだろう。
僕の部屋にある漫画の半分は父さんが集めた物。
「邪魔だから捨てよう」
父さんが学生時代そう言う母さんから必死に守った宝だという。
普通に少年漫画もあったけど父さんはラブコメにも興味があったらしい。
芸大に通う学生の物語。
冴えない主人公が一つの恋をきっかけに成長していく物語。
最後の台詞だけは覚えてる。
「君を好きになってよかった……」
僕達もそんなときが来るのだろうか?
今この瞬間が奇跡のような日々で
時が過ぎて何もかもが思い出になる日がいつか来るのだろうか?
考えるだけ無駄だろう。
この思いが永遠に続くとは誰も保証してくれないけど、その時に一番の選択をしていくだけなのだから。
悔いのない思い出作り。
それがたとえ未来を約束したものじゃなかったとしても。
違う夢を見る時が来るかもしれない。
(2)
SHとFGの抗争はもはや抗争になってなかった。
SHの一方的な蹂躙。
それは2年生の中でも起きていた。
逆らうとどうなるか十分に思い知ったFGは弱体化していた。
SHに逆らうことなくただ学級崩壊を起こす為の小者達の集団になっていた。
来年度から5年生が6年生になる為その構図は確かなものになる。
誰もSHに逆らえない。
そうなると私の立場は悪化する。
私はSHのメンバー。
だけど、FGの幹部・山本勝次の妹。
兄が怖いから、兄がいない時にFGに対する不満は私に向けられる。
誹謗中傷の的になり、クラスの中では仲間外れにされ、そして陰湿ないじめが続く。
終業式の日。
黒板に書かれた落書きを一人泣きながら消していた。
転校したい。
でも転校してもきっと同じことの繰り返し。
自分の血を呪った。
SHのメンバーは私を庇ってくれるけど、彼等は私が一人のときを狙ってくる。
油性マジックで書かれた落書きは簡単には落ちない。
消しゴムで地道に消すしかない。
ひたすらこすっていると教室に男子が現れた。
小泉優・SHのメンバー。
小泉君は私を見ると手に持った瓶を見せた。
「エタノール。保健室に行って借りてきた」
小泉君はそう言うと雑巾にエタノールを染みこませて机を拭く。
「女子の悪戯って違う意味で過激だよな」
小泉君が言う。
「でもさ、紗奈も繭達に言えばいいじゃん。困ってるの仲間は助けるだろ?普通」
「繭達と離れてる時を狙ってくるから」
「一言言ってくれればいいじゃん」
「報復が怖くて……」
いつも一緒だとは限らないから。
机の落書きを綺麗に消しおえる。
「ちょっと保健室までつきあってくれない?エタノール返しに行かなきゃ」
私は小泉君と一緒に保健室に行く。
そしてエタノールを返すと保健室を出る。
教室に荷物を取りに行く。
教室に入るとそれまで黙っていた小泉君が話をした。
「紗奈はさ、一人の時が怖いって言ったよな?」
「うん」
「じゃあ、いい方法があるんだけど」
「何?」
「これからは俺が一緒にいてやる。誰にも紗奈に手出しさせない」
私は胸がどきっとした。
それって……。
小泉君は頭を掻きむしる。
「こんな言い方ずるいよな。ちゃんと言わなきゃだめだよな」
独り言だろうか?
小泉君は言う。
「俺なんかじゃ力不足だろうけど、紗奈の力になりたい。紗奈を守りたい。できることならずっと守りたい」
「小泉君にも迷惑かけちゃうかもだよ?」
「それでもかまわない。目の前の紗奈が明日を生きれるくらいにはあり得ない不条理を蹴飛ばしてやりたい。……まどろっこしい言い方はずるいよな。紗奈が好きだ。付き合って欲しい」
終業式の突然の告白。
クラス替えが怖かったのだろうか?
多分大丈夫だと思うけど。
「FGに目をつけられるかもよ?」
「2人ならどうにかなるよきっと」
小泉君の目には明るい明日しか見えていないのだろう。
「迷惑じゃないなら、よろしくお願いします」
「よっしゃあ!」
小泉君は喜んでいた。
「こっちこそよろしくな!」
小泉君は手を差し出す。
私はその手を握る。
「じゃ、帰ろうか?」
廊下を歩きながらこれからのことを話しあった。
毎日メッセージ送るね。
毎晩電話しようね。
また同じクラスだといいね。
違うクラスでも気持ちはずっと一緒だよ。
私と小泉君は帰り道が違う。
昇降口で別れる。
春休みの間は会えない。
家に帰ると早速メッセージが届いていた。
メッセージのやり取りをしながら私は春休みが早く終わればいいのに。
そう願っていた。
(3)
忘れ物をしたので教室に取りに帰った。
春休みが明けたら教室が違う。
教室に取りに戻ると彼はいた。
一ノ瀬律。
彼は一人で掃除をしていた。
去年も同じ事をしていた。
不思議に思った。
そんな事をしても何の得にもならないのに。
今日はどうかしてた。
だから彼に尋ねてみた。
「どうせ教室変わるのにどうしてそんなことするの?」
彼は答えた。
「だからするんだよ。"一年間お世話になりました"って」
「馬鹿じゃないの?」
「自分でもそう思う。でもやらずにいられないんだ。他に感謝を示す方法を知らない」
そう言って彼は再び黙々と掃除をする。
必死にしている。
私はどうかしてた。
だから一緒になって机を磨いていた。
来年になったら二度と会う事がないかもしれない彼と一緒に二度と戻ることのない教室を掃除してた。
私の肩には黒い頭巾が巻かれている。
二度と消える事のない落胤。
フォーリンググレイスであることの証。
セイクリッドハートが勢力を増すと私達の立場は逆転した。
でも消し去ることが出来ない傷。
みんな私に近寄らなくなった。
下心を見せて寄ってくる男子はいるけど。
そんな私が久しぶりに聞いた言葉。
「ありがとう、助かったよ。お蔭で早く済んだ」
彼は笑って言った。
感謝の言葉。
人は優しさに触れると、滲むような弱さを知る。
「川島さんどうしたの?」
彼は私の頬を伝う一滴の涙を見て慌てていた。
「もう、用は済んだでしょ?先生に叱られる。帰ろう?」
「あ、ああ。そうだね」
彼と昇降口まで一緒に歩いた。
何も言葉を交わすことのないまま。
「じゃ、川島さん。またね」
「ええ、また」
その「また」が本当に来るのかどうか知らないけど。
私はその「また」が来ることを無意識に願っていた。
季節の終わりは新しい季節の始まり。
私は新しい季節に小さな希望を抱いていた。
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