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春の夜の夢のごとし
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(1)
「あ。純也君!おはよう」
梨々香が新しい服を来て僕達より先に来ていた。
梨々香の親に挨拶をする。
すごく複雑だけど俺の義理の両親と梨々香の親は知り合いになるらしい。
とてつもない複雑だけど。
そして将来は親族になるだろうと親は言っている。
とりあえず梨々香の姿を見る。
パーカーにワンピース姿だった。
「似合うかな?」
ここで似合わないと言ってのける男子がいたら見てみたい。
「似合ってるよ」
「ありがとう」
茜も今日はおしゃれしていた。
青いパーカーに白いシャツ、黒いスカートに足元も黒で統一していた。
そして茜も壱郎に聞いていた。
「似合うかな?」
「似合ってるよ」
女子の気持ちが分からない。
それを言わせたいがためにおしゃれしてくるのだろうか?
俺はいつも通りデニムのシャツにジーパン。靴は買ってもらったスニーカーを履いていた。
壱郎はそれなりの姿をしていた。
そろそろ列車の案内が鳴る。
「じゃあ、あとはお任せします」
そう言って俺達は電車に乗る。
朝市の特急にのって小倉から新幹線に乗る。
長旅だ。
新大阪に着くと電車でテーマパーク近くのホテルに泊まり。チェックインを済ませる。
部屋割りはおじさんとりえちゃん、俺と梨々香、茜と壱郎。
色々突っ込みたいけどこれが僕の親戚なんだと諦めた。
部屋に荷物を置くと、大阪を観光して夕食を食べてホテルで休む。
彼女と一夜を過ごす。
それをまさか小3で体験するとは思わなかった。
もちろん何も無かった。
そして朝食を食べると朝からテーマパークに並ぶ。
連休と言う事もあって多かった。
色々なアトラクションに乗って、体感して楽しんでいた。
こういう場所に来ると皆開放的になるようだ。
テンションは夜まで続き。夕食を食べる。
ホテルに帰ると疲れが一気に来て、そして寝た。
「純也君、朝だよ」
梨々香に起こされる。
朝食をとってチェックアウトすると駅でロッカーに荷物を預けて大阪の街を堪能する。
昼食を食べると地元に帰る。
地元駅では梨々香と壱郎の親が迎えに来ていた。
「じゃ、また学校でね」
そう言って梨々香は親と帰って行った。
俺達は街で夕食を食べて帰ることにした。
不釣り合いなレストランに来るのももう慣れた。
毎年の事だから。
夕食を食べると家に帰る。
家に帰ると茜はタブレットを操作している。
SNSに投稿しているんだろう。
色んな記事を載せている。
たまに行く外食の料理の写真とか公園の風景とか。
茜にとっては全てが楽しい事なんだろう。
俺は旅疲れで風呂に入ってすぐに寝た。
残り2日何をしよう?
そんな事を考えながら。
(2)
5連休。
退屈な日。
友達に会えないから。
家で遊んでるのはどうも退屈だ。
まだまだ外で遊びたいお年頃。
冬莉は適当にテレビを見ている。
内容を理解しているのかどうかははた目にはわからない。
すると母さんたちが「でかけようか?」と言う。
水族館やサファリパーク、子供向けのレストランや広い公園など色々つれていってくれた。
兄さんや姉さん、それに誠司や水奈姉さん、大地兄さんも一緒だった。
公園では誠司とサッカーをしていた。
父さんや誠司の父さんも遊んでくれた。
2人とも当たり前のように上手い。
誠司の父さんが上手いのは知っていたけど父さんが上手いのは初めて見た。
母さんから父さんはサッカーでも日本代表に選ばれたらしいと聞いた。
公園から帰る途中、父さんに聞いていた。
兄さんと姉さんは寝てる。
冬莉は母さんと何か話をしている。
「どうして父さんはサッカーをやらなかったの?」
父さんは答えた。
「冬吾はサッカーが好きか?」
「うん!」
将来サッカー選手になりたい。
サッカー選手になって色々な人と会ってみたい。
そう答えた。
「じゃあ、やっぱりセレクション受けさせた方がいいかもしれないね」
父さんが母さんに言う。
「小学校のサッカー少年団じゃだめなんですか?」
母さんが父さんに聞いていた。すると父さんは答えた。
「この子の技術ならサッカー少年団だと飛びぬけているだろう。それでこの子を傷つけるかもしれない」
サッカーが上手だと傷つくの?
意味がよく分からなかった。
帰りに回転ずしに寄る。
皿が山のように積み重なる。
「2人とももう少し大きくなったら色んなもの食べようね」
母さんが言った。
家に帰ると母さんと風呂に入ってそして寝る。
早く連休が明けないかな?
皆と遊びたい。
僕はまだ子供だ。
遊びたい盛りだった。
(3)
「翼準備出来た?」
「いいよ」
「じゃあ、父さん達行ってくる」
そう言って僕達は家を出ると自転車でカラオケ店に行く。
皆揃ってた。
「一日くらいみんなで騒ごうぜ!」
光太がいうので集まった。
僕達は部屋にはいるとさっそく注文を取る。
ありとあらゆる食い物を注文する。
皆の飲みものも忘れずに。
その頃にはもうトップバッターが歌い始めていた。
歌を聞きながら食べる僕と翼。
「お前達も少しは歌ったらどうだ?」
学が言うと僕達も歌う。
でもラーメン食うから少しだけ待って欲しかった。
パーティは夕方まで続いた。
歌って騒いで楽しい時間を過ごした。
そして時間を過ごすと皆帰る。
「楽しかったね」
帰って部屋に落ち着くと美希からメッセージが届いてた。
「そうだね」
「もっと楽しみたくない?」
どういう意味だろう?
「今から家に泊りに来ない?」
天音は大地と泊りがけで遊びに行ってる。
「い、いきなりはまずいんじゃないの?」
「それが違うの……」
美希の説明を聞いて驚いた。
あまり一夜を共にしていない美希に「片桐君の息子を相手にするならもっと積極的に行かないとダメ!」と叱られたそうだ。
美希も困ってるみたいだし、力になれるなら……
母さんに確認してみる。
「それならさっき恵美から連絡あったから構いませんよ」
優しくしてあげなさいと言われて、荷物をもって美希の家で一泊した。
次の日またでかける。
映画を観にショッピングモールに行く。
観たい映画は決まっていた。
すると偶然純也と茜に会った。
遠坂のお爺さん達も来ていた。
やっぱりお目当てはあの映画。
毎年やってる探偵アニメの劇場版。
毎年ピンバッジを買うのが茜の趣味なんだという。
映画を観た後遠坂のお爺さんにご馳走になった。
オムライスのお店。
その代わり昼ご飯を食べたら純也達と遊んでやる。
ゲーセンで遊ぶ。
茜は美希とプリをとってはしゃいでた。
一通り遊ぶと純也達は帰って行く。
僕達は服とかを見て回る。
夕方には家に帰っていた。
天音はまだ帰っていない。
夕食を食べて帰ってくるそうだ。
僕と翼は夕食をとって、風呂に入って部屋に戻る。
残っていた宿題を一気に片付ける。
春の夜の夢のごとし。
あっという間に連休は終わった。
また忙しい平穏な日常が始まる。
(4)
連休に湯布院の別荘でバカンス。
言葉にすると普通に聞こえる。
僕は翼を招待して大地の別荘にいた。
天音と大地もいる。
そこまでは普通だった。
僕達は新條さんに連れられて別荘にきた。
「じゃあ、何かあったら言ってください」
新條さん達はそう言って別棟に行った。
料理は翼と天音が作るらしい。
といっても焼肉だけど。
温泉付きの別荘だった。
僕は大地と相談した。
そして肉を食いながら翼たちに提案した。
「男女に別れて風呂に入る……よね?」
当たり前のように却下された。
「大地は私の体に不満か!?こう見えても成長したんだぞ!」
「偶にはゆっくり二人で入ろうよ?」
この世界では男性の意見が通ることはまずないと父さんが言ってた。
僕達はそれぞれの恋人と風呂に入る。
翼の体はとてもバランスのいい体つきをしていた。
モデルとしても食っていけるんじゃないかと思うくらい。
グラドルはさすがに彼氏としては賛同しかねるけどね。
USEはそういう仕事は取らない主義らしい。
「夜空が綺麗」
翼が言う。とても綺麗な星空だった。
風呂を出るとテレビを見ながら4人で騒ぐ。
時間になるとそれぞれの部屋で寝た。
部屋割りはここまで読んでくれた人なら言わなくてもわかるでしょ?
僕と翼、天音と大地だった。
夜を明かすと翼がいない。
天音と朝ごはんの仕度をしているようだ。
味噌汁の匂いが漂ってくる。
ご飯を食べて片づけてしばらくすると新條さんから連絡が。
「そろそろ出ましょうか?」
僕達は荷物をまとめて別荘を出た。
帰りに湯布院の街を散策する。
「まずは腹ごしらえだ」
天音はそう言って蕎麦屋さんに行って鴨南そばを食べる。
その後も色々な店で食べながら店を見て回る。
翼も楽しそうに犬や猫を見ていた。
「善明は犬と猫どっちが好き?」
「犬かな」
理由は特にない。
直感で答えていた。
「どっちも」なんて答えは禁句だと酒井家では言われている。
自分の意見を主張することが大事だと叩きこまれる。
翼も犬派だったようだ。
犬と言ってもポメラニアンやプードル、ヨークシャーテリアなどだけど。
犬に見とれている翼を見て思う。
「買ってあげようか?」
買えないことは無い。
母さんから”デート資金”として、プラチナカードを渡されている。
もちろん現金もあるよ。
まさか中学生でマネークリップにまとめられた札束を渡されるとは思わなかったけどね。
でもわざわざ観光地で買う必要もないだろう。
近所のペットショップで買えば済むことだ。
そうして湯布院探索が終ると僕達は家に帰る。
途中夕食を食べて帰った。
「じゃあ、また学校で」
そう言って翼たちは帰って行った。
家に帰ると風呂に入って部屋に戻る。
しばらくすると眠りにつく。
またいつもの平日が始まる。
「あ。純也君!おはよう」
梨々香が新しい服を来て僕達より先に来ていた。
梨々香の親に挨拶をする。
すごく複雑だけど俺の義理の両親と梨々香の親は知り合いになるらしい。
とてつもない複雑だけど。
そして将来は親族になるだろうと親は言っている。
とりあえず梨々香の姿を見る。
パーカーにワンピース姿だった。
「似合うかな?」
ここで似合わないと言ってのける男子がいたら見てみたい。
「似合ってるよ」
「ありがとう」
茜も今日はおしゃれしていた。
青いパーカーに白いシャツ、黒いスカートに足元も黒で統一していた。
そして茜も壱郎に聞いていた。
「似合うかな?」
「似合ってるよ」
女子の気持ちが分からない。
それを言わせたいがためにおしゃれしてくるのだろうか?
俺はいつも通りデニムのシャツにジーパン。靴は買ってもらったスニーカーを履いていた。
壱郎はそれなりの姿をしていた。
そろそろ列車の案内が鳴る。
「じゃあ、あとはお任せします」
そう言って俺達は電車に乗る。
朝市の特急にのって小倉から新幹線に乗る。
長旅だ。
新大阪に着くと電車でテーマパーク近くのホテルに泊まり。チェックインを済ませる。
部屋割りはおじさんとりえちゃん、俺と梨々香、茜と壱郎。
色々突っ込みたいけどこれが僕の親戚なんだと諦めた。
部屋に荷物を置くと、大阪を観光して夕食を食べてホテルで休む。
彼女と一夜を過ごす。
それをまさか小3で体験するとは思わなかった。
もちろん何も無かった。
そして朝食を食べると朝からテーマパークに並ぶ。
連休と言う事もあって多かった。
色々なアトラクションに乗って、体感して楽しんでいた。
こういう場所に来ると皆開放的になるようだ。
テンションは夜まで続き。夕食を食べる。
ホテルに帰ると疲れが一気に来て、そして寝た。
「純也君、朝だよ」
梨々香に起こされる。
朝食をとってチェックアウトすると駅でロッカーに荷物を預けて大阪の街を堪能する。
昼食を食べると地元に帰る。
地元駅では梨々香と壱郎の親が迎えに来ていた。
「じゃ、また学校でね」
そう言って梨々香は親と帰って行った。
俺達は街で夕食を食べて帰ることにした。
不釣り合いなレストランに来るのももう慣れた。
毎年の事だから。
夕食を食べると家に帰る。
家に帰ると茜はタブレットを操作している。
SNSに投稿しているんだろう。
色んな記事を載せている。
たまに行く外食の料理の写真とか公園の風景とか。
茜にとっては全てが楽しい事なんだろう。
俺は旅疲れで風呂に入ってすぐに寝た。
残り2日何をしよう?
そんな事を考えながら。
(2)
5連休。
退屈な日。
友達に会えないから。
家で遊んでるのはどうも退屈だ。
まだまだ外で遊びたいお年頃。
冬莉は適当にテレビを見ている。
内容を理解しているのかどうかははた目にはわからない。
すると母さんたちが「でかけようか?」と言う。
水族館やサファリパーク、子供向けのレストランや広い公園など色々つれていってくれた。
兄さんや姉さん、それに誠司や水奈姉さん、大地兄さんも一緒だった。
公園では誠司とサッカーをしていた。
父さんや誠司の父さんも遊んでくれた。
2人とも当たり前のように上手い。
誠司の父さんが上手いのは知っていたけど父さんが上手いのは初めて見た。
母さんから父さんはサッカーでも日本代表に選ばれたらしいと聞いた。
公園から帰る途中、父さんに聞いていた。
兄さんと姉さんは寝てる。
冬莉は母さんと何か話をしている。
「どうして父さんはサッカーをやらなかったの?」
父さんは答えた。
「冬吾はサッカーが好きか?」
「うん!」
将来サッカー選手になりたい。
サッカー選手になって色々な人と会ってみたい。
そう答えた。
「じゃあ、やっぱりセレクション受けさせた方がいいかもしれないね」
父さんが母さんに言う。
「小学校のサッカー少年団じゃだめなんですか?」
母さんが父さんに聞いていた。すると父さんは答えた。
「この子の技術ならサッカー少年団だと飛びぬけているだろう。それでこの子を傷つけるかもしれない」
サッカーが上手だと傷つくの?
意味がよく分からなかった。
帰りに回転ずしに寄る。
皿が山のように積み重なる。
「2人とももう少し大きくなったら色んなもの食べようね」
母さんが言った。
家に帰ると母さんと風呂に入ってそして寝る。
早く連休が明けないかな?
皆と遊びたい。
僕はまだ子供だ。
遊びたい盛りだった。
(3)
「翼準備出来た?」
「いいよ」
「じゃあ、父さん達行ってくる」
そう言って僕達は家を出ると自転車でカラオケ店に行く。
皆揃ってた。
「一日くらいみんなで騒ごうぜ!」
光太がいうので集まった。
僕達は部屋にはいるとさっそく注文を取る。
ありとあらゆる食い物を注文する。
皆の飲みものも忘れずに。
その頃にはもうトップバッターが歌い始めていた。
歌を聞きながら食べる僕と翼。
「お前達も少しは歌ったらどうだ?」
学が言うと僕達も歌う。
でもラーメン食うから少しだけ待って欲しかった。
パーティは夕方まで続いた。
歌って騒いで楽しい時間を過ごした。
そして時間を過ごすと皆帰る。
「楽しかったね」
帰って部屋に落ち着くと美希からメッセージが届いてた。
「そうだね」
「もっと楽しみたくない?」
どういう意味だろう?
「今から家に泊りに来ない?」
天音は大地と泊りがけで遊びに行ってる。
「い、いきなりはまずいんじゃないの?」
「それが違うの……」
美希の説明を聞いて驚いた。
あまり一夜を共にしていない美希に「片桐君の息子を相手にするならもっと積極的に行かないとダメ!」と叱られたそうだ。
美希も困ってるみたいだし、力になれるなら……
母さんに確認してみる。
「それならさっき恵美から連絡あったから構いませんよ」
優しくしてあげなさいと言われて、荷物をもって美希の家で一泊した。
次の日またでかける。
映画を観にショッピングモールに行く。
観たい映画は決まっていた。
すると偶然純也と茜に会った。
遠坂のお爺さん達も来ていた。
やっぱりお目当てはあの映画。
毎年やってる探偵アニメの劇場版。
毎年ピンバッジを買うのが茜の趣味なんだという。
映画を観た後遠坂のお爺さんにご馳走になった。
オムライスのお店。
その代わり昼ご飯を食べたら純也達と遊んでやる。
ゲーセンで遊ぶ。
茜は美希とプリをとってはしゃいでた。
一通り遊ぶと純也達は帰って行く。
僕達は服とかを見て回る。
夕方には家に帰っていた。
天音はまだ帰っていない。
夕食を食べて帰ってくるそうだ。
僕と翼は夕食をとって、風呂に入って部屋に戻る。
残っていた宿題を一気に片付ける。
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言葉にすると普通に聞こえる。
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天音と大地もいる。
そこまでは普通だった。
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「じゃあ、何かあったら言ってください」
新條さん達はそう言って別棟に行った。
料理は翼と天音が作るらしい。
といっても焼肉だけど。
温泉付きの別荘だった。
僕は大地と相談した。
そして肉を食いながら翼たちに提案した。
「男女に別れて風呂に入る……よね?」
当たり前のように却下された。
「大地は私の体に不満か!?こう見えても成長したんだぞ!」
「偶にはゆっくり二人で入ろうよ?」
この世界では男性の意見が通ることはまずないと父さんが言ってた。
僕達はそれぞれの恋人と風呂に入る。
翼の体はとてもバランスのいい体つきをしていた。
モデルとしても食っていけるんじゃないかと思うくらい。
グラドルはさすがに彼氏としては賛同しかねるけどね。
USEはそういう仕事は取らない主義らしい。
「夜空が綺麗」
翼が言う。とても綺麗な星空だった。
風呂を出るとテレビを見ながら4人で騒ぐ。
時間になるとそれぞれの部屋で寝た。
部屋割りはここまで読んでくれた人なら言わなくてもわかるでしょ?
僕と翼、天音と大地だった。
夜を明かすと翼がいない。
天音と朝ごはんの仕度をしているようだ。
味噌汁の匂いが漂ってくる。
ご飯を食べて片づけてしばらくすると新條さんから連絡が。
「そろそろ出ましょうか?」
僕達は荷物をまとめて別荘を出た。
帰りに湯布院の街を散策する。
「まずは腹ごしらえだ」
天音はそう言って蕎麦屋さんに行って鴨南そばを食べる。
その後も色々な店で食べながら店を見て回る。
翼も楽しそうに犬や猫を見ていた。
「善明は犬と猫どっちが好き?」
「犬かな」
理由は特にない。
直感で答えていた。
「どっちも」なんて答えは禁句だと酒井家では言われている。
自分の意見を主張することが大事だと叩きこまれる。
翼も犬派だったようだ。
犬と言ってもポメラニアンやプードル、ヨークシャーテリアなどだけど。
犬に見とれている翼を見て思う。
「買ってあげようか?」
買えないことは無い。
母さんから”デート資金”として、プラチナカードを渡されている。
もちろん現金もあるよ。
まさか中学生でマネークリップにまとめられた札束を渡されるとは思わなかったけどね。
でもわざわざ観光地で買う必要もないだろう。
近所のペットショップで買えば済むことだ。
そうして湯布院探索が終ると僕達は家に帰る。
途中夕食を食べて帰った。
「じゃあ、また学校で」
そう言って翼たちは帰って行った。
家に帰ると風呂に入って部屋に戻る。
しばらくすると眠りにつく。
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