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零時を通る針
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(1)
着替えると焼肉の美味しい匂いが漂ってくる。
BBQの時間だ。
皆飲み物を取ると渡辺さんが挨拶をする。
「今年も皆盛り上がっていこう。乾杯」
そして肉を食べだす。
冬吾も冬莉も食べるようになった。
親たちはビールを片手に話で盛り上がっている。
肉はこれでもかというくらいに準備されていた。
肉だけじゃない。
野菜やハンバーグ色々なBBQ料理が用意されてある。
デザートまで用意されてあった。
全部、渡辺美嘉さんが用意してあったものだ。
「お前ら遠慮なく食え」
美嘉さんのお言葉に甘えて詰め込めるだけ詰め込んだ。
天音や紗理奈はアルコールを欲していたが母さんや渡辺さんが止めていた。
「高校生になったら飲んでいいと言ったじゃねーか!」
「言った覚えはありません!!」
「親の前で堂々と飲むやつがあるか!」
こっそり飲めばいいのだろうか?
僕は約束していた。
僕が20歳の誕生日を迎えたら父さん達と飲もう。
親は子供と飲める日を楽しみにするんだそうだ。
僕が出来る最後の親孝行。
僕だけじゃない。
美希や学も同じことを考えているみたいだ。
肉を食べていたら料理が無くなってしまう。
母さん達が洗い物をする中僕達は天音達の花火の監督をする。
冬吾や誠司ははしゃいでいた。
茜は冬莉と線香花火とかで遊んでいる。
花火が終ると僕達はテントに戻る。
夜食が待っていた。
夜食を食べると僕達は寝る。
今日は美希と二人っきりのテントだ。
「ちょっとだけ外行かない?」
美希がそう言った。
トイレかな?
違ったみたいだ。
美希は海岸に向かうと流木に腰掛ける。
夜空が綺麗だった。
これを観たかったんだな。
しばらく空を眺めながら話をして、そして「そろそろ寝よう」と美希が言うからテントに戻る。
このテントは僕達にくれるらしい。
友達とキャンプに行くときに使いなさいと父さんが言ってた。
父さん達もそろそろ寝るようだ。
火を消して暗くなったのが分かった。
美希はすでに寝ている。
そして僕も眠りについた。
時計は零時を通り夜空の向こうを指していた。
(2)
翌朝の早朝。
僕は石原君と話をしていた。
「美希はどうだい?」
「美希は空と上手くやってるみたいです。善明はどうなんです?」
「善明からそう言う話を聞くのは晶ちゃんだけだからね」
もっと、積極的になれと背中を押すどころか突き落としてるように見えるのは僕だけだろうか?
「大地もやっと天音にデートに誘うようになったくらいで」
しかも早く帰ってくると恵美さんが怒るからカラオケで時間を潰してくるんだそうだ。
僕達の立場は子供の身を案じながら地元経済の行く末も憂いなければならない。
善明達が大学卒業したらグループの1部門を任せるつもりで晶ちゃんはいるらしい。
齢22の社長。
それもベンチャー企業なのではなく巨大な企業の社長。
きっと気苦労をするだろう。
子供の夢をかなえる為ならどんなことでもする。
それが恵美さんと晶ちゃん。
有望なスポーツ選手のスポンサーになって支援している。
音楽の才能を持つものにチャンスを与えている。
子供が洋服や小物づくりが好きだと言えばブランドを用意する。
志水、江口、如月、白鳥。
4大企業が地元経済を支配していた。
そのうち世界を支配しそうな勢いだけど。
そんな大企業が集まる忘年会は年々豪勢になってきてる。
カウントダウンの花火まで打ち上げる始末だ。
僕達はあと何年こうして話をしていられるのだろう。
けれど、まだ振り返っている場合じゃない。
ただ前を見ているのみ。
そんな話をしていると渡辺君や片桐君が起きて来た。
大人だけで話をできる時間は昔に比べて随分と減った。
毎月のように飲み会をしていたのが嘘のようだ。
仕事に就いて、結婚して、そして子供が生まれて。
皆自分達の生活を支えるのに無我夢中で生きて来た。
これからもそうだろう。
だからこういう時間が大事なんだ。
愛莉さんや恵美さん、晶ちゃん達が起きてくる。
そろそろ朝食の時間かな。
ご飯が炊ける頃子供たちを起こす。
そしてご飯を食べ終えると、片づけを始める。
片づけが終ると帰りに風呂に寄って、ファミレスで昼食を食べて解散する。
家に帰りつくと荷物を片付ける。
晶ちゃんは夕食の支度に入っていた。
「今日くらい外食でもよかったのに」
「大丈夫だから、善君こそ運転で疲れたでしょ?出来たら呼ぶから少し休んだら?」
晶ちゃんの言う通り部屋に戻って少し寝ていた。
スマホの着信音で目が覚める。
夕食を食べると皆風呂に入る。
風呂に入るとリビングでブランデーを飲みながらテレビを見ていた。
バラエティ番組をやっていた。
「私にもちょうだい」
晶ちゃんがそう言ってグラスを用意した。
僕はグラスに注いでやる。
「ブランデーを飲みながらバラエティ番組なんて、善君らしいわね」
「子供達が手がかからなくなったら2人でバーにでも行きたいね」
まだ祈や繭、梓もいる。
娘親の辛さをあと何回味わえばいいのだろう?
幸いうちの娘に「父さんの下着と一緒に洗わないで!」と言われたことはない。
片桐君達も同じ様だ。
渡辺君もそうらしい。
木元先輩は言われたそうだが花菜さんが叱ったらしい。
「あなたが衣食住に困らないでいられるのは誰のおかげだと思っているの!?」
そういう娘は大体母親の影響を受けるんだそうだ。
母親がそういう態度を続けていれば娘は父親=汚い物と認識する。
まあ、娘に馬鹿にされてる気はするけどね。
この世界では男は女に対して極度に弱い。
でも本音では頼られている。
テレビが終ると寝室に行こうと晶ちゃんがいうので寝室に行く。
「ベッドに横になって」
言われる通りにうつ伏せになると晶ちゃんは背中のマッサージを始めた。
「いつもご苦労様です」
「ありがとう」
仕事よりも家庭を大事にする晶ちゃん。
それは行き過ぎるところがあって県の失業率を増大させることもあるけど、全ては家族の為。
晶ちゃんにとって中小企業より家庭が大事なんだろう。
中小企業の社員も家庭を抱えていることを忘れている気がするけどね。
でも地元は家庭を大事にさせてもらえる企業なんて少ない。
「親の死に目に会えると思うな!」
そう豪語する企業もいるらしい。
そんな企業など存在していても害にしかならない。
晶ちゃんはそう思っているのだろう。
「家庭を大事にしろ」「残業なんてもってのほか」
全部僕を気づかっての発言なんだと思う。
マッサージが終ると2人で眠る。
次の日は家でゆっくり休むことにした。
「スマホは電源切っておきなさい」
最近通常のスマホと家庭用のスマホの2種類を持っている。
「それなら鬱陶しい蠅がたかってくることもないでしょ?」
石原君も同じことを言われたらしい。
僕は一人で音楽を聴きながらゆっくりと時間を過ごしていた。
(3)
花火が打ち上がりはじめた。
僕達はそれを眺めていた。
海岸の階段に腰掛けて大量の食べものを食べながら眺めていた。
今日は別府の花火大会。
人が混むのと大人数での移動が困難だから僕と翼の2人で来ている。
花火は1時間続いた。
最後の花火が終ると皆駅や駐車場に向かって歩き出す。
その最後尾をついて僕達も駅に向かう。
普段はガラガラの電車もこの日ばかりは都会の通勤ラッシュ並に混雑する。
臨時便を出しても全然追いつかない。
人混みから美希を守りながら電車で駅まで戻る。
駅で降りると改札を抜けバスに乗る。
街の中はがらがらだった。
今日は日曜日。
繁華街もそんなに人は多くないだろう。
バスは不思議とガラガラだった。
そして最後は僕達だけが乗っている。
バス停で降りると家に向かって歩いていた。
人一人見かけない住宅街。
最寄りのコンビニまで徒歩で片道10分はかかる場所。
街灯もそんなにないので暗い夜道を歩いて行く。
美希を家に送って5分ほど歩くと家に着く。
「ただいま」
「おかえりなさい。明日から学校でしょ?早くお風呂入って寝なさい」
「は~い」
僕は返事すると部屋に戻る。
そして風呂に入ると今日はすぐに寝る事にした。
10年後僕達はどうなっているだろう?
昔の人がこう言ったそうだ。
成り行きに任せればいい。
成すがままにあるがままにすればいい。
そっと「そのままでいいんだ」と呟いてみなさい。
傷ついた人たちが同じ世界でやっていくには成り行きに任せるしかない。
いつか一つの結論に辿り着くだろう。
あるがままでいいんだ、という結論に。
答は一つ。
成すがままにすればいい。
曇りの夜でもまだ僕達を照らす一筋の光がある。
明日まで照らしてくれる光がある。
だから成り行き任せでいい。
時計を観る。
零時を通る針が太陽の向こうを指していた。
着替えると焼肉の美味しい匂いが漂ってくる。
BBQの時間だ。
皆飲み物を取ると渡辺さんが挨拶をする。
「今年も皆盛り上がっていこう。乾杯」
そして肉を食べだす。
冬吾も冬莉も食べるようになった。
親たちはビールを片手に話で盛り上がっている。
肉はこれでもかというくらいに準備されていた。
肉だけじゃない。
野菜やハンバーグ色々なBBQ料理が用意されてある。
デザートまで用意されてあった。
全部、渡辺美嘉さんが用意してあったものだ。
「お前ら遠慮なく食え」
美嘉さんのお言葉に甘えて詰め込めるだけ詰め込んだ。
天音や紗理奈はアルコールを欲していたが母さんや渡辺さんが止めていた。
「高校生になったら飲んでいいと言ったじゃねーか!」
「言った覚えはありません!!」
「親の前で堂々と飲むやつがあるか!」
こっそり飲めばいいのだろうか?
僕は約束していた。
僕が20歳の誕生日を迎えたら父さん達と飲もう。
親は子供と飲める日を楽しみにするんだそうだ。
僕が出来る最後の親孝行。
僕だけじゃない。
美希や学も同じことを考えているみたいだ。
肉を食べていたら料理が無くなってしまう。
母さん達が洗い物をする中僕達は天音達の花火の監督をする。
冬吾や誠司ははしゃいでいた。
茜は冬莉と線香花火とかで遊んでいる。
花火が終ると僕達はテントに戻る。
夜食が待っていた。
夜食を食べると僕達は寝る。
今日は美希と二人っきりのテントだ。
「ちょっとだけ外行かない?」
美希がそう言った。
トイレかな?
違ったみたいだ。
美希は海岸に向かうと流木に腰掛ける。
夜空が綺麗だった。
これを観たかったんだな。
しばらく空を眺めながら話をして、そして「そろそろ寝よう」と美希が言うからテントに戻る。
このテントは僕達にくれるらしい。
友達とキャンプに行くときに使いなさいと父さんが言ってた。
父さん達もそろそろ寝るようだ。
火を消して暗くなったのが分かった。
美希はすでに寝ている。
そして僕も眠りについた。
時計は零時を通り夜空の向こうを指していた。
(2)
翌朝の早朝。
僕は石原君と話をしていた。
「美希はどうだい?」
「美希は空と上手くやってるみたいです。善明はどうなんです?」
「善明からそう言う話を聞くのは晶ちゃんだけだからね」
もっと、積極的になれと背中を押すどころか突き落としてるように見えるのは僕だけだろうか?
「大地もやっと天音にデートに誘うようになったくらいで」
しかも早く帰ってくると恵美さんが怒るからカラオケで時間を潰してくるんだそうだ。
僕達の立場は子供の身を案じながら地元経済の行く末も憂いなければならない。
善明達が大学卒業したらグループの1部門を任せるつもりで晶ちゃんはいるらしい。
齢22の社長。
それもベンチャー企業なのではなく巨大な企業の社長。
きっと気苦労をするだろう。
子供の夢をかなえる為ならどんなことでもする。
それが恵美さんと晶ちゃん。
有望なスポーツ選手のスポンサーになって支援している。
音楽の才能を持つものにチャンスを与えている。
子供が洋服や小物づくりが好きだと言えばブランドを用意する。
志水、江口、如月、白鳥。
4大企業が地元経済を支配していた。
そのうち世界を支配しそうな勢いだけど。
そんな大企業が集まる忘年会は年々豪勢になってきてる。
カウントダウンの花火まで打ち上げる始末だ。
僕達はあと何年こうして話をしていられるのだろう。
けれど、まだ振り返っている場合じゃない。
ただ前を見ているのみ。
そんな話をしていると渡辺君や片桐君が起きて来た。
大人だけで話をできる時間は昔に比べて随分と減った。
毎月のように飲み会をしていたのが嘘のようだ。
仕事に就いて、結婚して、そして子供が生まれて。
皆自分達の生活を支えるのに無我夢中で生きて来た。
これからもそうだろう。
だからこういう時間が大事なんだ。
愛莉さんや恵美さん、晶ちゃん達が起きてくる。
そろそろ朝食の時間かな。
ご飯が炊ける頃子供たちを起こす。
そしてご飯を食べ終えると、片づけを始める。
片づけが終ると帰りに風呂に寄って、ファミレスで昼食を食べて解散する。
家に帰りつくと荷物を片付ける。
晶ちゃんは夕食の支度に入っていた。
「今日くらい外食でもよかったのに」
「大丈夫だから、善君こそ運転で疲れたでしょ?出来たら呼ぶから少し休んだら?」
晶ちゃんの言う通り部屋に戻って少し寝ていた。
スマホの着信音で目が覚める。
夕食を食べると皆風呂に入る。
風呂に入るとリビングでブランデーを飲みながらテレビを見ていた。
バラエティ番組をやっていた。
「私にもちょうだい」
晶ちゃんがそう言ってグラスを用意した。
僕はグラスに注いでやる。
「ブランデーを飲みながらバラエティ番組なんて、善君らしいわね」
「子供達が手がかからなくなったら2人でバーにでも行きたいね」
まだ祈や繭、梓もいる。
娘親の辛さをあと何回味わえばいいのだろう?
幸いうちの娘に「父さんの下着と一緒に洗わないで!」と言われたことはない。
片桐君達も同じ様だ。
渡辺君もそうらしい。
木元先輩は言われたそうだが花菜さんが叱ったらしい。
「あなたが衣食住に困らないでいられるのは誰のおかげだと思っているの!?」
そういう娘は大体母親の影響を受けるんだそうだ。
母親がそういう態度を続けていれば娘は父親=汚い物と認識する。
まあ、娘に馬鹿にされてる気はするけどね。
この世界では男は女に対して極度に弱い。
でも本音では頼られている。
テレビが終ると寝室に行こうと晶ちゃんがいうので寝室に行く。
「ベッドに横になって」
言われる通りにうつ伏せになると晶ちゃんは背中のマッサージを始めた。
「いつもご苦労様です」
「ありがとう」
仕事よりも家庭を大事にする晶ちゃん。
それは行き過ぎるところがあって県の失業率を増大させることもあるけど、全ては家族の為。
晶ちゃんにとって中小企業より家庭が大事なんだろう。
中小企業の社員も家庭を抱えていることを忘れている気がするけどね。
でも地元は家庭を大事にさせてもらえる企業なんて少ない。
「親の死に目に会えると思うな!」
そう豪語する企業もいるらしい。
そんな企業など存在していても害にしかならない。
晶ちゃんはそう思っているのだろう。
「家庭を大事にしろ」「残業なんてもってのほか」
全部僕を気づかっての発言なんだと思う。
マッサージが終ると2人で眠る。
次の日は家でゆっくり休むことにした。
「スマホは電源切っておきなさい」
最近通常のスマホと家庭用のスマホの2種類を持っている。
「それなら鬱陶しい蠅がたかってくることもないでしょ?」
石原君も同じことを言われたらしい。
僕は一人で音楽を聴きながらゆっくりと時間を過ごしていた。
(3)
花火が打ち上がりはじめた。
僕達はそれを眺めていた。
海岸の階段に腰掛けて大量の食べものを食べながら眺めていた。
今日は別府の花火大会。
人が混むのと大人数での移動が困難だから僕と翼の2人で来ている。
花火は1時間続いた。
最後の花火が終ると皆駅や駐車場に向かって歩き出す。
その最後尾をついて僕達も駅に向かう。
普段はガラガラの電車もこの日ばかりは都会の通勤ラッシュ並に混雑する。
臨時便を出しても全然追いつかない。
人混みから美希を守りながら電車で駅まで戻る。
駅で降りると改札を抜けバスに乗る。
街の中はがらがらだった。
今日は日曜日。
繁華街もそんなに人は多くないだろう。
バスは不思議とガラガラだった。
そして最後は僕達だけが乗っている。
バス停で降りると家に向かって歩いていた。
人一人見かけない住宅街。
最寄りのコンビニまで徒歩で片道10分はかかる場所。
街灯もそんなにないので暗い夜道を歩いて行く。
美希を家に送って5分ほど歩くと家に着く。
「ただいま」
「おかえりなさい。明日から学校でしょ?早くお風呂入って寝なさい」
「は~い」
僕は返事すると部屋に戻る。
そして風呂に入ると今日はすぐに寝る事にした。
10年後僕達はどうなっているだろう?
昔の人がこう言ったそうだ。
成り行きに任せればいい。
成すがままにあるがままにすればいい。
そっと「そのままでいいんだ」と呟いてみなさい。
傷ついた人たちが同じ世界でやっていくには成り行きに任せるしかない。
いつか一つの結論に辿り着くだろう。
あるがままでいいんだ、という結論に。
答は一つ。
成すがままにすればいい。
曇りの夜でもまだ僕達を照らす一筋の光がある。
明日まで照らしてくれる光がある。
だから成り行き任せでいい。
時計を観る。
零時を通る針が太陽の向こうを指していた。
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