姉妹チート

和希

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藍だけでいいずっと

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(1)

 僕達はバスに乗って空港に向かっていた。
 皆楽しそうだった。
 今日から四泊五日の修学旅行。
 北海道と東京に行く。
 東京ではテーマパークに行く。
 厳密に言えば千葉らしいけど、細かい事は気にしない。
 空港に着いたらバスを降りて皆集合して先生がチケットを配っている。
 僕と美希は隣のようだ。
 しかも窓際。ついている。
 富士山見えると良いな。
 大きな荷物は預ける。
 手荷物だけもって検査を受ける。
 初めての飛行機に胸が躍る生徒もいる。
 ゲートを抜けるとお土産や食事するところもあった。
 空港価格というやつだ。
 やたらと高いのでパスした。
 札幌と言えばラーメンだ。
 楽しみにしている。
 だけど父さんが言ってた。

「札幌では食べ物は諦めろ。どうせスキー場のホテルで食えるから」

 美希に嫌われたくないならそうしろという。
 理由はよく分からないけど父さんが言うならそうなんだろう。
 時間になると皆飛行機に乗り込む。
 ポケットに入るような小物以外は席の上にある荷物入れに入れる。
 CAがちゃんと閉まっていることを確認していく。
 CAは綺麗だ。
 やっぱり面接のときに書類選考とかあるんだろうか?
 考えてみると関西の歌劇団もそうだよな。
 持って生まれたものはしょうがない、諦めろと言う事なんだろうか?
 美希は機内放送を聞きながら本を読んでる。
 僕は窓の外を眺めていた。
 飛行機が動き出す。
 翼を稼働させながら滑走路に向かう。
 そして定位置に着くと加速を始める。
 機体が浮かび上がると皆が拍手していた。
 飛行機は新千歳空港まで真っ直ぐ向かう。
 あれは四国かな?
 そんな事を考えながら景色を眺めていた。
 幸いにも今日は天気がいい。
 もちろん防寒着は用意しておいた。
 北海道は雪が積もってる。
 そのくらい分かってる。
 だってスキーをするくらいなんだ。
 雪が積もってないと話にならないだろ。

「空はよく飽きもしないで外を眺めていられるね」

 イヤフォンを外した美希が言う。

「まあね、滅多にないことだから」

 中には雲を写真に収めようとしてる生徒もいるくらいだ。

「あのさ、女子で相談をしていたんだけど」
「なに?」
「札幌での自由行動、お昼何食べようか?って」

 ジンギスカンや海鮮丼……色々あって悩んでいるらしい。

「ジンギスカンはさすがに時間がないんじゃない?」

 ホテルで食えるって聞いたし無理して食べる事無いよ。
 海鮮丼もお昼で出るって聞いたし。

「と、なるとやっぱりラーメン?」

 美希が言う。
 早いし観光に時間を割けるからそれがいいかもね。

「空は観光したいところあるの?」
「いや、そもそも札幌で散策する事があまり良いとは思えないんだよね」

 理由は寒いから。
 でも美希と旅の思い出は作りたい。
 だから美希の行きたいところでいいよ。
 そう美希に伝えた。
 美希は幾つか案を言ってきた。
 時間的にも十分だ。
 それを承諾した。
 美希は皆に伝える。
 僕達の班は僕と美希と翼と善明、水島さんと前田さん、それに学だった。
 空の旅を終え、北海道後に足を踏み入れる。
 預けていた荷物を手に取る
 空港を出るとバスに乗り札幌に向かう。
 驚いた。
 雪ってこんなに積もるものなんだ。
 写真を撮る生徒がいた。
 バスガイドの話を聞きながら景色を眺めていた。
 バスはテレビ塔の近くの駐車場に止る。
 先生の説明を受けると僕達の自由行動が始まった。

(2)

 自由行動が始まるととりあえずテレビ塔に行った。
 理由はそこの駐車場に止っていたから。
 景色を堪能するとお腹が空いてきた。
 テレビ塔の地下にラーメン屋さんがあった。
 空が喜んでいた。
 ラーメンを食べると大通公園を散策する。
 丁度イベントをやっていたみたいだ。
 お店が出ている。
 札幌は日没が地元よりも早い。
 16時30分頃になると暗くなってイルミネーションが点灯する。
 私達は写真を撮っていた。
 空も見とれていた。
 空は飛行機に乗っている時もそうだけどこういう景色が大好きだ。
 放っておくと一人の世界に入り込んでしまう。
 だから時々声をかけてやる。

「もうクリスマスのグッズを売っているんだね」

 空が言う。

「今年のイブはどうする?」
「別府に花火観に行こうと思ったけど寒いかな?」
「防寒対策していけばいいんじゃない?」
「じゃあ、そうしよっか?」

 そんな話をしていた。
 修学旅行の間だけは必要以上にいちゃつかないと私達の班は決めていた。
 恋人がいない人を挙げていった方が早いうちのクラス。
 でも高校が別々の者もいる。
 学も水奈と学年が違う。
 そのくらい気は使う。
 これはデートじゃない。皆と遊びに来ているんだ。
 だから水島さんや前田さんにも声をかける。

「明日からのスキー楽しみだね」
「地元じゃ滅多に滑れないもんね」
「私は足の故障に気をつけろって言われてる」

 水島さんは日本代表の選手。
 U-20女子W杯の代表がもう約束されている。
 調整もそれに合わせてしているらしい。
 空も学と話をしていた。

「今夜はジンギスカンだってさ」
「……お前は食い物の事しか考えてないのか?」
「明日の朝食はバイキングって聞いた。お昼に海鮮丼食えるって」
「どこからそんな情報入手したんだ?」
「しおりに書いてあったよ!」

 そんな風に話をしながら公園を歩いて集合場所を目指す。
 足下が滑りやすいのでゆっくり歩いて行った。
 それでもなんとか時間ぎりぎりに間に合った。
 バスに乗ると宿泊先のスキー場に向かう。
 吹雪の為バスもゆっくり走る。
 着いたら部屋に荷物を置いて夕食を食べる。
 ジンギスカンだ。
 あまり食べない前田さんと水島さんと私の分も翼と空が食べていた。
 あとは蟹と海鮮丼か。
 
(3)

 風呂から戻ると翼がいない。
 美希に聞いてみた。

「空と一階のラーメン屋さんに行ったよ」

 さっき夕食食べたばかりなのによく食べるな。
 それでもあの体形を維持できるのが不思議だ。
 パフェもあるそうだけど私は遠慮した。
 すると前田さんがスマホを見て笑ってた。

「どうしたの?」
「みなみもスマホ見たら分かるよ」

 前田さんに言われてスマホを見る。
 SHのグループチャットみたいだ。
 与留達の行動に問題があった。
 与留達も北海道に修学旅行に来てるらしい。
 そして札幌で自由行動があった。
 よりにもよってすすきのに見学に行ったらしい。
 あの馬鹿……

「ちょっと電話してくる」
「は~い」

 部屋を出ると与留に電話する。

「あ、みなみ。どうしたんだ?」
「何考えてるの!?」

 バレーボールの代表選手でしょ!?
 日の丸背負ってる事忘れてるの!?
 18歳未満で風俗行ったのが発覚したらただじゃすまないよ!
 大人だったとしても問題になるかもしれないのに?

「ああ、別に中に入ったわけじゃないよ」

 女子もいるのに中に入れるわけがない。
 ただ看板見て「すげー」と写真撮ってたら店の中から男の人が来てトラブルになったらしい。
 それで集合時間に間に合わず事情を白状したらこっぴどく怒られたんだとか。

「それでも自意識に欠けてるよ!与留が日本代表だってバレたら恐喝だってあり得たんだよ」
「まあそうだね。気を付ける」
「地元でも気を付けてよ」
「そうする」
「ところで今どこにいるの?」
「ルスツのスキー場にあるホテル」

 同じところだ。
 スキー場は違うみたいだけど。
 日程はほぼ同じみたいだ。

「テーマパークで会ったりするか?」
「……やめとく」
「やっぱり怒ってる」
「そうじゃない」
「じゃあ、どうして?」
「与留は与留の学校で思い出作りなよ」

 2人でまた北海道に来ればいい。

「みなみがそ言うならそうするよ」
「変な真似したら怒るからね」
「わかってる」
「じゃあ、また」

 電話を切ると部屋に戻る。
 翼も戻ってきてた。

「沢木君どうだった?」

 翼が聞いてきた。
 私は事情を説明する。

「本当に男ってしょうがないね」

 翼と前田さんは笑っていた。

「まあ、私達も偶には構ってあげるしかないね」

 美希はそう言ってる。
 もっとも空はそういうのにまったく興味を示さないのが難点らしいけど。

「そんなお金払うならステーキ食べるよ……いや、バイキングに何回か行った方がいいかな?」

 空はすぐに食べ物と秤にかけてしまうらしい。
 明日は朝からスキーだ。
 だから、それに備えて早く寝る事にした。

(4)

 朝から空がバイキングの入り口で立ち止まって悩んでいる。
 俺は声をかけてみた。

「どうしたんだ?」
「いや、それがさ……」

 洋食にするか和食にするかで悩んでるらしい。
 朝と言えば味噌汁とご飯と相場は決まってる。
 だけどクロワッサンとコーンポタージュも捨てがたい。
 それにサラダや飲み物を考えるとやはり洋食を選択するべきじゃないか?
 卵料理はスクランブルエッグでも目玉焼きでもどっちでもいい。
 両方選ぶという手段もある。
 しかしグレープフルーツジュースでご飯を食えるか?
 そんな事を延々と悩んでるそうだ。

「空、何してるの!?」

 席で待っていた翼が空がなかなか来ないので様子を見に来たらしい。
 同じ事を翼に説明していた。
 それを聞いた翼は至ってシンプルな回答に出た。

「両方食べればいいじゃない」
「でも味噌汁とクロワッサンって合うの?」
「先にクロワッサンとスープ飲んでその後また取りにくればいい」
「そうか、それもそうだね」

 納得した空は料理を選び始めた。
 初回から大盛りを持ってくる空。
 しっかりフランスパンも追加されてあった。
 空はバター派らしい。

「いや、普段はマーガリンなんだけど北海道に来たんだしバターかなと思って」

 そうして空と翼は時間ぎりぎりまで食べ続けていた。
 朝食が終るとスキーウェアを貸し出してもらって着替えてブーツを合わせる。
 一通り準備が済むとスキー場に行く。
 そして1班ずつインストラクターがついて指導が始まった。
 翼と空は飲みこみが早かった。
 翼はわかるが、空の運動神経もよかったんだな。
 徒競走も早いが球技をやらせるとなぜか駄目だ。
 その代わり球技以外なら何でもやってのける。
 俺も何とか滑れるようになっていた。
 昼になると昼食をとる。
 空と翼待望の海鮮丼だ。
 美味しそうに食っていた。
 あっという間に平らげる。
 空は美希が残した分も食べていた。
 そして午後からも練習は続く。
 翼と空は上級者コースで見事に滑っていた。
 インストラクターも「2人は自由に滑っていいよ」って言うくらいだ。
 善明も負けず劣らずの上達度だった。
 美翔はともかくみなみは意外と美味く滑れずにいた。

「ちょっと膝が固いかな。あと全身に力入れ過ぎかも」

 そんな2人に付き合って時間を潰した。
 日が暮れる頃練習が終わった。
 練習が終わると着替えて夕食に行く。
 バイキングだ。
 肉から刺身から寿司、ラーメンに蟹料理まで何でもそろっていた。
 翼と空は休まず食い続けていた。
 食ってる間だけ席について皿が空くと次を食いに行く。
 時間ぎりぎりまで食べ続けて部屋に帰ると風呂を浴びる。
 で、部屋に戻ると「ちょっとラーメン食べてくる」と部屋を出る。
 底なしだな……
 俺は善明達とテレビを見ながらスマホで水奈に定期連絡をしていた。

「今日スキーだったんだろ?どうだった」
「ああ、何とか滑れてる状態だ」
「よかった。コースから外れて遭難なんてニュース流すんじゃねーぞ」
「縁起でもない事言うな」

 それにここのコースはコースアウト=転落だ。

「明日もスキーか?」
「ああ」
「私の母さんはスキー酔いするらしくて諦めてた」

 そう言う人も偶にいるらしいな。

「まあ、怪我しないように気を付けてくれ」
「ありがとう、水奈も大人しくしてろよ、留年でもされてこれ以上差がつくのは勘弁してくれ」
「高校に入ってそんなに暴れてねーよ」

 FGの連中も大人しいし。
 確かにそうかもしれない。

「じゃあ、また明日電話する」
「わかった、けどいいのか?」
「何がだ?」
「みんなと修学旅行楽しまなくて」
「楽しんでるさ。だから水奈に電話で報告してるんだ」
「わかった。じゃあな」
「おやすみ」

 電話を切ると部屋に戻る。
 空も戻ってきていた。
 就寝時間ぎりぎりだったみたいだ。
 部屋に先生が見回りに来る。
 部屋の明かりを消して布団に入った。
 皆で話をする。
 うちの班のインストラクターめっちゃ美人だぜ。とか。
 ゲレンデにいる女性は皆そう見えるらしい。
 テレビを見ている者もいたがやがて眠りにつく。
 
(5)

「そう、空もやっぱりそういう性格だったのね」

 愛莉が誰かと電話している。
 誰からだろう。
 空もって言ってるからきっと翼からだろうか?
 空と翼は今修学旅行で北海道に行っている。
 空は僕にそっくりだから忠告しておいた。

「もし、札幌・小樽で自由行動になっても食べ物は諦めなさい」

 美希との余計なトラブルは起こさない方がいいだろ。
 空は理解したのか理解してないのか分からないけど、翼から愛莉に電話が来たようだ。

「翼もあまり食べ過ぎてはいけませんよ」

 愛莉がそう言って電話を切ると「誰から?」と聞いてみた。

「翼です。空ったらまるで冬夜さんと同じ行動をとったみたいで」

 まさか、喧嘩したのか?
 違うようだ。
 愛莉が説明してくれた。
 事件は朝食の時に起きた。
 昔の僕の様に和食か洋食で悩んでいたそうだ。
 それで翼は空にアドバイスした。

「バイキングなんだから2度に分けたらいいでしょ」

 空は納得したらしい。
 愛莉の対応とは全く違うようだ。
 愛莉とは小樽で食べ物とお土産観光どっちをとるかで喧嘩になったことがある。
 何とか愛莉の機嫌を直す事が出来たけど。

「それで愛莉は翼になんて言ったの?」
「……美希では空を止められないみたい」

 愛莉はそう言ってため息を吐いた。
 夕食も食い放題。
 その後にラーメン屋に食べに行く。
 翼も食べたいから一緒に食べに行く。
 空の相手は美希だ。
 だから止める者がいないと愛莉は悩んでいる。
 他は何も問題がないらしい。
 スキーのインストラクターに一目惚れなんて無茶もないようだ。

「まあ、あの二人なりの貴重な思い出を作って来るよ」
「それもそうですね」

 そう言って愛莉はにこりと笑った。

「じゃあ、僕達もそろそろ寝ようか」
「はい」

 そう言ってテレビを消すと寝室に向かう。

「あの子達東京でも大丈夫かしら」
「2人ともそんなに性格は違ってないから多分大丈夫」
「……私も美希のような女性だったらよかったですか?」

 愛莉はたまにこういう意地悪な質問をしてくる。

「僕にも愛莉との楽しい思い出は残してあるよ」

 愛莉だってもんじゃ焼きで楽しかったんだろ?

「そうですね」

 くすりと笑って愛莉はベッドに入る。
 今頃空達も楽しんでるだろう。
 一度しかない修学旅行だ。
 しっかり堪能してくると良い。
 そんな事を思いながら眠りについた。
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