姉妹チート

和希

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藍より深く

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(1)

 風呂から出て服を着て浴室をでるとリビングにいた父さんに呼び止められた。

「茉里奈、伊阪さんって心当たりないか?」

 伊阪睦月、調理科の同じクラスの奴がいる。

「睦月がどうかしたのか?」
「ああ、知ってるのか。いや、さっき親御さんから電話あってね」

 まだ家に帰ってないらしい。電話しても出ない。
 あいつはなんで調理科にいるんだ?ってくらいの超の字が付く程の優等生。
 寄り道なんて絶対にするはずがない。
 そう言うと「何か事件に巻き込まれたのかもしれないな」という。
 あいつには友達がいたはず。
 友達には聞いたのか父さんに聞いてみた。
 私と同じように心当たりがないらしい。
 落ち着いて考えてみる事にした。
 一つだけ思い当たることがあった。
 私達は教室で適当に時間を潰してバスの時刻に合わせて帰る事が多い。
 そんな時睦月と一緒に体育館を掃除していたはずの連中が笑いながら帰っていた。
 私は人の心が読めるみたいなアニメのような能力はないけどただならぬ雰囲気くらい感じる事は出来る。
 多分それか?

「父さん、私すぐ着替えるから学校まで車乗せて欲しいんだけど」
「ああ、構わんが心当たりあるのか?」
「ただの勘」

 それでも何もしないよりはマシだろ?
 父さんは車を出す準備をしてくれた。
 制服に着替えるのは面倒なので適当にジャージを着る。
 時計を見るとまだ20時ちょっと手前。
 部活生と思われるから問題ないだろう。

「これからどこ行くってんだ?」

 姉の紗理奈が聞いた。
 事情を説明すると紗理奈も行くと言った。
 3人で学校に行く。
 やっぱりまだ体育館を使う部活は練習をしていた。
 部活で体育館は使っているのにどうして倉庫は鍵がかかっているんだろう?
 大抵の部活は倉庫にある道具ではなく部室にある物をつかう。
 すぐに用務員に言って倉庫の鍵を受け取る。
 倉庫の中には睦月が膝を抱えてうずくまっていた。

「睦月大丈夫か?」

 返事がない。
 心細かったんだろう。

「大丈夫だ。早くここから出よう」

 そう言って睦月を外に出す。
 荷物は教室にあるそうだ。
 教室に行く間に話を聞いていた。
 掃除中倉庫の点検を頼まれて点検をして出ようとしたら戸が開かなかった。
 スマホで連絡しようとしたら充電が切れていた。
 充電器は鞄の中。
 連絡しようにもできなくて途方に暮れていたそうだ。
 犯人はあいつらに間違いない。
 荷物をもって校舎から出ると睦月のお母さんが迎えに来ていた。

「睦月、うちのグループに入れよ」
「え?」
「大丈夫、物騒なグループじゃない事は保証するよ」

 少なくとも睦月には危害を加えない。
 そう言うと睦月と連絡先を交換してSHに招待した。
 車で帰る途中紗理奈と相談する。
 どういう仕返しをしてやろうか?
 そして翌日普通に登校した睦月を見て驚く連中がいた。
 やっぱりあいつらだった。

「何でお前ここにいるんだよ?」

 そんな話をしている間に割って入る。

「何で睦月がここにいたら悪いんだ?」
「そ、それは……」

 自分で「私達がやりました」と白状しているようなものだ。
 新学期早々人をイラつかせやがって。
 私はリーダー格の女子を思いっきり平手打ちした。

「何するんだよ!」

 口調は怒っているようだが目は完全に怯えている。
 悪い事をしたら折檻される。
 当たり前の事を遂行しているだけだ。
 私の一方的の暴力は担任が教室に入ってくるまで続いた。
 女子は完全に戦意を喪失していた。
 そして私達は生徒指導室に呼ばれる。
 私が言ってやってもいいがそれじゃ何の解決にもならない。
 自分の意思を主張する強い意志が必要だ。

「恐れることは無い。私がお前の味方だ。私を信じろ」

 睦月の前に立ちふさがる不安は私が全部薙ぎ払ってやる。
 睦月の意思は固まったようだ。
 睦月は昨夜の事を話す。
 女子は睨みつけていたがそれ以上に私が女子を睨みつけた。
 女子達は厳重注意された。
 解放されるとリーダーの胸ぐらを掴む。

「いいか?睦月は私の友達だ。今度妙な真似してみやがれ。ドラム缶にセメントと一緒に詰め込んで海に放り込んでやる」

 それ以来連中は睦月に近寄らなくなった。
 睦月の彼氏は防府に通ってるそうだ。
 やっぱりな。
 ただ違うのは一個上の先輩らしい。
 睦月ののろけ話を聞きながら午後のお茶を楽しんだ。

(2)

 朝教室に行くと騒然としていた。

「どしたの?」

 クラスの女子に聞いてみる。
 佐上香代の机の中に他の女子の体育着が入っていてそれで佐上が盗んだと騒いでるらしい。
 佐上自身もどうして入っているのか分からないらしい。
 体育着の持ち主は佐上のグループの女子のだった。
 佐上が盗んだと騒ぎ出す。
 きっと佐上が自分の体育着をネットオークションに出すつもりだったのだと主張する。
 策者はネタに困ってるのか?
 こんなしょうもない事を取りあげるとは……。

「お前本当に心当たりないのか?隣の席だし間違えて入れたんじゃないのか?」
「そんなはずない!いつもちゃんと鞄に入れて持って帰ってる!」

 昨日もそのつもりが家に帰ったら体育着が無くなっていて困っていたらしい。
 しかし私だって知っている。
 佐上は真面目な奴だ。
 他人の体育着はおろか自分のだって売ろうする奴じゃない。
 そしてその騒ぎから離れているところで同じグループの奴が薄ら笑いを浮かべているのを目撃してしまった。
 犯人はこいつらだな。
 私はため息をつくとそいつらの所に行く。

「お前ら心当たりないか?」
「ないよ。まさか佐上にそんな悪癖があるなんて知らなかった」
「……お前ら最後まで教室に残っていたよな?」

 いつもは私達が最後だったのでよく覚えている。

「そ、それが何か関係あるの?」

 めっちゃ動揺してるし。

「関係あるわけないよな。まさか仲間の体育着を盗むなんて真似しないよな。バレたら最悪だもんな」
「その最悪な事をしたのが佐上じゃん」
「そう思う根拠は何だ?」
「え?」
「昨日佐上はすぐに家に帰った。机の中に入れる時間なんてなかったはずだ」

 それは私が良く見てる。

「その前に入れておいたんじゃないの?」
「ロッカーに入れていたならそれはあり得る。だけど机の中に入れているのは説明がつかない」

 ロッカーには鍵がかかっている、普通ならロッカーに隠すはず。
 冷静に考えたら第3者の犯行だってすぐわかる。

「私達を疑う根拠は何?」
「昨日は体育は無かった。そしてお前らは教室に最後まで残っていた。佐上は先に帰った。となると答えはそんなに多くはない」

 佐上をよく思わない奴による犯行。

「ふざけないで!そんな事して私達に何の得があるのよ」
「いたずらに得なんて求めないだろ?」

 精々佐上を困らせて楽しむくらいだ。
 すると教室に担任が入って来た。

「何の騒ぎだ?」

 担任が聞く。
 クラスの女子が佐上の机にグループの女子の体育着が入っていたと告げる。

「佐上、お前他人の体育着盗んだのか?」
「私はやっていません!」

 佐上は動揺していた。
 動揺している佐上が怪しいとグループは主張する。
 私は佐上が嘘をついてるとは思えなかった。
 佐上はそんな真似するはずないと信じていたから。
 私が体育着の短パンを忘れて困っていた時に、自分はジャージを持っているからと貸してくれるような奴が盗みなんてするはずない。

「佐上、本当にやっていないんだな?」
「茉里奈まで私を疑っているの?」
「逆だ。お前を本当に信じていいんだな?」
「絶対にやってない。信じてよ!」
「分かった。信じるよ」

 そう言って笑顔を作って佐上を安心させる。
 そしてグループの連中を睨みつける。

「お前らも絶対にやってないと言い張るんだな?」
「当たり前じゃん。私ら仲間を売るような薄情な奴じゃないよ」
「わかった。先生、一日だけ猶予をくれないか?私が事件を解明してやる」
「どうするつもりだ?」
「パソコン室を貸してもらえればすぐに分かる」
「どういうことだ?」

 私は説明した。
 この学校のパソコンはLANで繋がっている。
 セキュリティも例外じゃない。
 腐っても私立高校。
 各教室に防犯カメラくらいついてる。
 それを調べたら犯人が誰なのかすぐにわかるだろう。
 それを聞いたグループの女子が動揺するのを見逃さなかった。
 本当はSHに連絡すればいいだけの話だった。
 学校だって馬鹿じゃない。
 防犯カメラの画像にロックくらいかかっているのは分かってる。
 それを破る人間がSHにはいる。
 休憩時間にメッセージを送っておいた。

「まかせておいて」

 片桐茜はそう言った。
 しかしそんな必要すらない。
 犯人は自ら名乗り出るだろう。
 メッセージを送るとパソコン室に向かう。
 案の定犯人は証拠を隠蔽しようとパソコン室にいた。

「何やってんの?」
「わ、渡辺!?」

 佐上のグループのメンバーだった。
 やっぱりな。

「ちょっと課題を忘れててやってただけ」
「そうか、ところでお前らの中にネットに詳しい奴いたよな?」
「私だけどそれがどうかしたの?私が証拠を隠蔽しようとしてるなんて言いがかりつけるんじゃないでしょうね?」
「お前らがやったわけじゃないんだろ?」
「じゃあ、どうして渡辺達がここに来たの?」
「お前さ、”キーロガー”って知ってる?」
「え!?」

 キーロガーとは文字通りキーボードの操作を記録するもの。
 ソフトウェアの物からキーロガーの機能を持つハードまで存在する。
 本来はプログラミングの内容を検証したり通信時の入力内容を確認するための機能。
 だけど使い方を工夫するとパスワードを調べたり個人情報の漏洩につながる危険なソフト。
 ソフトウェアのタイプはメールやネットを媒体として感染させることが出来る。
 そこまで説明したらあとはグループの連中も分かるはず。
 SHは甘くない。
 隙を生じぬ二段構えという奴だ。
 グループの連中にその手のスキルを持ってる奴がいる事は知っていた。
 だから朝わざわざ懇切丁寧に説明してやったわけだ。
 片桐家の子供は大体どの分野においても優れている奴がいる。
 高校全体のネットワークを掌握するくらい造作もない。

「ここまで説明したらあとはわかるよな?」

 私が言うと連中は黙ってしまった。

「……一人で優等生ぶって生意気だからちょっとぎゃふんと言わせてやろうと思っただけだよ」

 しょうもない理由だ。
 手を取り導く者が仲間であって足を引っ張りあるのは仲間でも友達でもなんでもない。
 それにこいつらの戯言に付き合ってる時間も惜しい。

「言い訳なら私じゃなくて担任に言え。来いよ」

 だけど動く気配のないグループの連中。

「私は朝からイライラさせられて昼休みの時間にこんな手間をかけてるんだ。ただでさえ機嫌が悪いのにこれ以上私の機嫌を損ねたらどうなるか知りたいのか?」

 天音や紗理奈なら、職員室に連れて行くまでもない。この場で処刑だ。
 そう言うとようやく歩き出す。
 そして職員室に行くと全部を吐いた。
 色々理由をならべていたけど「むしゃくしゃしてたからやりました」が本音だ。
 端から窃盗事件なんて無いのだから学校側も処分の理由がない。
 注意だけされてそいつらは解放された。
 傷ついたのは1人取り残された佐上だけ。
 信じていた仲間に裏切られた。
 悲しみや怒りが混在して涙に変わる。
 そんな佐上に声をかける。

「SHに入れよ。歓迎するぞ」

 佐上はSHに入る。
 年上の彼氏が防府にいるらしい。
 別に社会人と付き合ってる女子がいるのがSHだ。
 特に気にする事でもない。
 運命でも偶然でも佐上と巡り逢えた。
 ただそれだけの話。

(3)

 朝礼が行われている中、突然教室の扉が開いた。
 何事かと皆が扉を注目する。
 立っていたのは桜山理華だった。

「どうした?桜山」

 担任の桜木が声をかける。
 寝坊して遅刻した。
 桜木にそう説明する。
 桜山は家が天音の家の近所だったな
 バス一本逃せば遅刻確定。
 慌てて家にもどって母親に送って貰って来たんだという。
 皆は一斉に爆笑する。
 そんな中恥ずかしそうに席に着く桜山。
 笑いは収まる気配がない。
 下らないことでいちいち事件にするこいつらにムカついていた。

「いつまでもしょうもねーことで笑ってるんじゃねえ!」

 私が怒鳴り散らすと教室は静かになった。
 朝からイライラさせやがって。
 午前の授業中はイライラが止まらなかった。
 そんな私を誤解したのだろうか。
 昼休み私達が弁当を食べていると桜山が来る。

「朝はごめんなさい」
「別にお前に腹を立ててるわけじゃーよ」

 遅刻の一度や二度誰だってするだろ。
 たいていは体調不良で誤魔化すけど。
 そんなどうでもいい事をいちいちネタにしないといけないのかとイラついてるだけだ。
 まあ、それだけで済ませるのも後味が悪い。

「桜山弁当は?」
「持ってきてるけど」
「じゃ、こっちこいよ。一緒に食おうぜ」

 桜山は弁当を持って来ると食べ始める。
 新人がくるとまず聞く事は一つしかない。

「理華は付き合ってる人いるの?」
「いるよ」

 防府高校にいるらしい。
 高校生にして趣味がドライブなのだという。
 それは理華も一緒だった。
 まだ免許も取れないのにどうするんだ?

「二輪の免許は?」
「持ってない」

 取りたかったけど親が許してくれなかったのだそうだ。

「車かあ、どんなのに乗るの?」

 相楽美衣が聞いていた。
 そういや美衣もドライブが趣味だったな。
 T社のミッドシップのスポーツカーが欲しいらしい。
 ミッドシップとは通常の車の場合フロントにエンジンがあるのに対してミッドシップは運転席より後ろにエンジンがある。
 エンジンを後ろに積み後輪を駆動させる形式の車を指す。
 レーシングカーやスーパーカーが採用する形式。
 重量配分が中心気味に寄るので旋回などの挙動が変わる。
 あとは構造上車重が軽くなるなどの利点がある。
 欠点は限界を超える速度でカーブに入るとスピンしやすいという点がある。
 フロントにエンジンがあると、アンダーステアと呼ばれる状態になるけどカウンターを当てる事によって誤魔化すことが出来る。
 ドリフト中はアンダーなんだよ!と言えばわかりやすいのだろうか?
 しかしそれの意見にも賛否両論がある。
 カウンターを当てなければスピンしてしまうのであればドリフト中はオーバーステアだという意見だ。
 ハンドルを切った以上に旋回径が小さくなるのがオーバーステア、逆に大きくなるのがアンダーステア。
 ドリフトは前輪がスライドしてるからアンダーだと主張するけど。四輪ドリフトの場合リアタイヤもスライドする。
 それは内側に曲がろうとするからオーバーステアじゃないのかという意見だ。
 策者はどっちでも関係ないと思っている。
 だってドリフトが速いと思っていないのだから。
 ドリフトするのが速いならF1やGTレースは皆ドリフトするだろ?という意見。
 だけどダートやラリーではドリフトが多用される。
 比べる土俵が違うのだからどっちもどっちだと思っているらしい。
 しかしよくそんな中古車見つけてきたなと感心する。
 あの漫画でもそんなにぱっとしなかったぞ。
 それに2人乗りなんて車遊びに行くのに不便だろ。
 その心配はないらしい。
 彼氏はそっち系の車ではない。
 SUVのちょっと高い奴。
 レースのジャンルじゃないんだからそっち系で固める必要もないんだろう。
 まあ、いいや。

「じゃ、理華。連絡先交換しようぜ」
「え?」

 理華は不思議そうに私を見てる。

「どうせ一人なんだろ?SHに招待してやるよ」
「……大丈夫なのかな?」

 噂通りのグループだとまずいと思っていたのだろう。
 そんなことは無いと断言する。
 過激な連中もいるけど悪い奴等じゃない。
 そう説得すると理華もSHに入った。

「ところで茉里奈はどんな車に乗るの?」
「私か?私は……」

 あまり人の事言える立場でもなかった。
 紗理奈ほどじゃない。
 紗理奈は真っ赤な派手な車を希望していたのだから。

(4)

 朝、近所をウロウロしてる同じ高校の制服を着た女子を見つけた。
 どうしたんだろう?
 声をかけてみる。
 下級生らしい。
 夏休みボケでもしたか?
 バス停がどっちにあるのか分からなくなったそうだ。

「ついて来いよ」

 その子をバス停に案内してやる。
 名前は江上鞠子というそうだ。
 バスの中で色々話をしてSHに招待する。

「彼氏いるのか?」
「います」

 防府高校に通ってるそうだ。
 また防府か。
 駅前でバスを降りると駅に向かって歩く。
 あとは茉里奈に任せて私達は教室に向かう。
 学校が終ると茉里奈達と合流する。
 駅ビルのケーキ屋に向かう。
 鞠子も良く通ってるそうだ。
 よくその体形維持してんなってくらいによく食べる。
 私も人の事言えないけど。
 他の皆が脱落する中私と鞠子の一騎打ちになった。
 そして私は勝った。
 しかし勝利の代償が大きかった。
 当然家に帰ると夕食を食べる。

「わ、私ダイエットするからちょっと今日晩飯ぬく」

 愛莉にその手の嘘は通じない。
 すぐに寄り道して食い過ぎたことがばれた。

「ちゃんと残さず食べなさい!じゃないと本当に明日から夕食抜きにしますよ!」
「天音が食べないなら僕が食べるよ」
「冬夜さんは自分が足りないから食べたいだけでしょ!」

 パパでも愛莉の機嫌を損ねることはできない。
 仕方なく食べる。
 ギリギリ食えた。
 しかし動けない。

「茜先に風呂入って」
「今日汗かいてないから入らなくてもいいやと思ってたんだけど」
「今日愛莉機嫌悪いから入っとけ」

 私が原因だけど。

「確かに愛莉の機嫌が悪いならやばいよね」

 茜は着替えを用意して浴室に向かった。
 その間に少しでも胃袋の物を消化する。
 しかし茜の風呂は早い。
 本当に女子かと思うくらいに早い。
 莉子達に先に入ってもらおう。
 茜に言伝を頼むと茜は部屋を出て行った。
 冬吾と冬莉と冬眞と莉子が入ってる間になんとか落ち着いてきた。
 ゆっくり入ると風呂を出る。

「あ、天音。待ってたんだよ」

 テーブルにはケーキがあった。
 デザートは別腹というのは本当にあるらしい。
 私の分はしっかり頂いた。
 ケーキを食べると部屋に戻る。
 スマホをみるとSHのグループチャットは相変わらず大盛況だった。
 茜もタブレットで確認しているらしい。
 翼と空はまだ夏休みを満喫してるらしい。
 毎日のように遊んでるそうだ。
 まあ、前期もほとんど遊んでいたそうだけど。
 忙しかったのはテスト期間くらいらしい。
 時間になると寝る。
 翌朝起きると制服に着替えてカバンをもってダイニングに行く。
 準備を済ませると水奈が迎えに来る。
 バス停に向かっているとまた鞠子が道に迷っているようだ。
 やれやれと鞠子をバス停に連れて行く。
 また一日が始まる。
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