179 / 535
別離
しおりを挟む
(1)
「何であんな真似をしたんだ!?」
私は景太郎に怒鳴られていた。
原因も責任も私にある。
翔和がレガリアの存在を知った以上、創世神との全面抗争は免れない。
何が何でもレガリアだけは奪われるわけにいかない。
間違いなく抗争が起こるから私は枢を病院送りにした。
枢は斗翔の妻という立場上、創世神に組していたけど、最悪の事態を回避しようと私達と内通していた。
その事がバレたら枢の身が危うい。
斗翔は自分の妻どころか子供ですら平気で利用するだろう。
だから戦場にいなくていい様に彼女を病院に強制的に入院させた。
景太郎が怒っているのはそのせい。
だけどキリクは景太郎に説明する必要は無いと言った。
きっと説明しても納得してくれないだろう。
「ごめん……」
私はそう言って涙をこらえて自分の部屋に戻り荷物をまとめる。
キリクが景太郎は創世神のリーダーではない以上、もう何の関係もない人間だと言った。
だったら私がここにいて景太郎をこれ以上巻き込むわけには行かない。
荷物をまとめると景太郎に挨拶する。
「短い間だったけど楽しかった。ありがとう。お世話になりました」
景太郎から返事はなかった。
私は玄関に向かって家をでる。
車に荷物を載せて、車を発進させる。
行く当てなどない。
これから当分車中泊が続くだろう。
翌日予備校に通って、バイトをして、ネカフェに泊る。
そんな日々が続いた。
(2)
「天音、ごめんね」
「気にするな。空達は今日は授業が遅いらしいから」
私は天音の車に乗り込むと駅を目指す。
バスで行ってもいいんだけどSHにも関わる事みたいだから、天音達は知っておいた方がいいだろう。
大地も今日は大学に行ってるらしい。
駅に向かうまでの間、天音に事情を説明した。
事は複雑な事態になっていた。
市内全体に広がる大掛かりな抗争。
もっとも天音の感想は至ってシンプルだった。
「日本語で説明してくれ」
「……まず駅で景太郎とやらに会ってから詳しく話すよ」
駅の立体駐車場に着くと私達は北口側のコーヒーショップに入る。
グレーのTシャツにジーパン。
黒いキャップを被っている。
恐らく彼だろう。
「黙って後ろを向いて」
彼のスマホに送るとその人物が振り向いた。
「あ、あなたがスカーレット?」
「その名前は使わないで。茜でいい」
そう言って天音と一緒に彼の隣に座る。
注文は天音に任せて私は彼と話をする。
「あなたが赤松景太郎ね?」
「ど、どうしてフルネームを?」
「スマホの所有者くらいすぐに割り出せる」
「ほ、本当にすごい人だったんだ」
「本題に入るわ。あなたは創世神と魅惑の魔眼の抗争を止めたい。そうね?」
「はい」
「創世神の狙いはイーリスと呼ばれるファイル。その為にレガリアを狙っている」
景太郎は何も言わずにただ頷いた。
創世神と魅惑の魔眼の規模は大体把握していた。
イーリスという物の正体は分からないけどあらかた見当はついた。
先にイーリスにアクセスして中身を奪い取ってしまえば良い。
「ってことは、魅惑の魔眼ってのからイーリスを奪い取ればいいのか?」
天音がドーナツを食べながら聞いた。
私は首を横に振る。
イーリスは物理的衝撃を与えるとデータのバックアップを無作為に選んだ場所に転送するらしい。
そして自身は消滅する。
サルベージする事も転送先を割り出すのも不可ではないが、それでは悪戯に抗争を泥沼化させるだけ。
もっとスマートな手段をとることにした。
「そんなことできるんですか?」
景太郎が聞いてきた。
私はにこりと笑って頷いた。
「イーリスの所在が分からなかった間は私も苦労したけど、景太郎のお蔭でスムーズにいける」
「僕のお蔭?」
まずそこから説明しなければならない。
景太郎が今も手首にしてあるリストバンドは発信器だった。
発信器である以上、特定の信号を受信側に定期的に送信する。
その信号は景太郎のスマホと常に移動している。
特定するのはさほど難しい事じゃない。
「でもそれだけじゃどこにイーリスがあるのか分からないんじゃないのか?」
天音の言う通りだ。
これだけじゃイーリスの場所まで特定できない。
「トロパイオンの場所は覚えています」
「じゃ、そこに殴り込めばいい。で、SHの出番ってわけか?」
景太郎と天音が言う。
「そんな乱暴な真似はしないよ」
「じゃあ、どうするんだ?」
「天音はアニメとか好き?」
「あ、ああ。まああまりマニアックなのは見ないけど」
私は説明した。
昔どんなレーダーにも探知されないステルス機能のある母船のアニメを見た事がある。
純也の趣味だけど。
その母船が隠れている位置を特定する作戦を発案した人がいる。
あたり一面にレーダーを配置して広範囲を捜索する。
当然見つからない。
しかし、発案した人の狙いはそこにあった。
レーダーには何も表示されない真っ暗な位置。
そこが母船の居場所。
私も同じアイデアを使う事にした。
もちろんレーダーを市内に広げるなんて手法は無理。
だけどネットの検索に引っかからないアドレス。
そして翔和が犯した致命的なミス。
それはイーリスを通信手段に利用したこと。
発信器の送信先と同じ位置にあるものがイーリス。
景太郎から相談を持ち掛けられた時からそのアイデアは考えていた。
問題はイーリスの中味。
あとは、景太郎によると唯一の鍵である狂気の果実の情報を持っているレガリアを見つける事。
「……茜はすでにレガリアを見つけた?」
天音が質問すると私はにやりと笑った。
「そんなことする必要ないよ」
「すまん。そっち系の知識全くないんだ。結論から教えてくれ。イーリスとかいうのに茜はアクセスできるのか?」
「出来るよ」
私がけろっというと二人共驚いていた。
「一体どうやって?」
「その前に天音。私もドーナツ食べたい」
「珍しい事もあるんだな。待ってろ。買って来てやるよ」
そう言って天音が席を離れると私はスマホを操作する。
「監視されてる」
そう天音に送った。
「そっちなら得意だ。任せておけ」
天音からのメッセージを受けると、天音が帰ってくる間、景太郎と由衣って人の事を話していた。
「僕も怒りのあまり由衣を苦しめてしまった。出来るならもう一度会って謝りたい」
「その件も片付けないとね」
そうこうしてると天音がドーナツを持って戻って来た。
いつの間にかスマホにメッセージが届いてる。
「標的は確認した」
私はそれを見るとドーナツを食べて景太郎に「店を出よう」と話をする。
3人で店を出ると駅ビルを出て細道に入る。
都合のいい事に袋小路になっていた。
私達は立ち止まると天音が大声て叫ぶ。
「こそこそ隠れてないで出てきやがれ!」
すると黒いパーカーの男たちがぞろぞろと出てくる。
「茜たちは動くなよ」
そう言って天音は前に出る。
そして手招きをして挑発をすると男たちが襲い掛かって来た。
が、ギャングとはいえどもただのチンピラ。
天音一人で十分だった。
「お前らソーセージか?」
天音が倒れた男の襟を掴んで問い詰める。
男は頷いた。
「……翔和ってやつに伝えておけ。一度しか言わないぞ。今後この二人に粉撒いて来たら容赦なく潰してやる」
天音が警告すると、男たちは立ち去って行った。
「迂闊に外で話すわけにいかないなら……」
「帰ろう。天音の車の中が一番安全だから」
それに景太郎のリストバンドから発信機と盗聴器を外しておきたい。
リストバンドを捨てるのが一番だけど景太郎の護衛には役に立つ。
工具は車に積んである。
私が天音に言うと駐車場に戻って車に乗る。
そして説明をする。
「イーリスの中味は私でも無理。余計な真似してトラップが発動したら面倒だから」
だから別の手段をとる。
「別の手段って?」
景太郎が聞くと私は謎かけをした。
「鍵の答えを知ってるのは誰?」
「そんなの鍵の持ち主じゃないか?」
天音が答えると私は首を振った。
「それもあるんだけどもう一つあるんだよ」
私が言うと2人は驚いた。
私の解答に興味があるようだ。
答を知れば簡単な事。それは……。
「鍵穴ならどんな鍵使ってるのか分かるでしょ?」
イーリス自体のセキュリティは強固だ。
しかし翔和が通信に利用したようにそれ以外はざるだ。
アクセスはいくらでもできる。
イーリスの鍵の情報はイーリスが知っている。
それを割り出せばいいだけの話だ。
「出来るのか?」
天音が聞いてきた。
「時間をくれたらやって見せる」
検索に引っかからない正体不明の物を探すことに比べたら遥かに楽だ。
「お任せします」
景太郎がそう言って頭を下げる。
景太郎の家に着くと車を停める。
「由衣さんの事も探しておくから」
そう言って私達は家に帰った。
「しかしお前らの年代も楽しそうだな」
暴走族が暴れていたり、ギャングが蔓延っていたり。
私は静かに高校生活を送りたいんだけどな。
天音は私を家に送ると帰っていった。
夕食を食べる時にパパが忠告した。
「茜が求めている物はきっと意味がないよ。愛莉も心配している。あまり危なっかしい真似をしちゃだめだよ」
パパはどこまで気づいているのだろう。
意味のない物?
どういう事?
「娘を心配する冬夜さんの気持ちも汲んであげてね」
愛莉が言うと私は「わかった」と言って食事を済ませて風呂に入って、早速作業にかかる。
複雑だけど想定の範囲内の事だ。
そして作業をしているうちに明るみになる事実。
そういうこと!?
なんとむごい事を……。
そこまでして隠すイーリスの正体って何なんだろう。
ここから先はどうやら見つけるしかないようだ。
ネット上でどうこうできるセキュリティじゃない。
ここまでして隠すイーリスに意味はないというパパの真意も気になった。
「何であんな真似をしたんだ!?」
私は景太郎に怒鳴られていた。
原因も責任も私にある。
翔和がレガリアの存在を知った以上、創世神との全面抗争は免れない。
何が何でもレガリアだけは奪われるわけにいかない。
間違いなく抗争が起こるから私は枢を病院送りにした。
枢は斗翔の妻という立場上、創世神に組していたけど、最悪の事態を回避しようと私達と内通していた。
その事がバレたら枢の身が危うい。
斗翔は自分の妻どころか子供ですら平気で利用するだろう。
だから戦場にいなくていい様に彼女を病院に強制的に入院させた。
景太郎が怒っているのはそのせい。
だけどキリクは景太郎に説明する必要は無いと言った。
きっと説明しても納得してくれないだろう。
「ごめん……」
私はそう言って涙をこらえて自分の部屋に戻り荷物をまとめる。
キリクが景太郎は創世神のリーダーではない以上、もう何の関係もない人間だと言った。
だったら私がここにいて景太郎をこれ以上巻き込むわけには行かない。
荷物をまとめると景太郎に挨拶する。
「短い間だったけど楽しかった。ありがとう。お世話になりました」
景太郎から返事はなかった。
私は玄関に向かって家をでる。
車に荷物を載せて、車を発進させる。
行く当てなどない。
これから当分車中泊が続くだろう。
翌日予備校に通って、バイトをして、ネカフェに泊る。
そんな日々が続いた。
(2)
「天音、ごめんね」
「気にするな。空達は今日は授業が遅いらしいから」
私は天音の車に乗り込むと駅を目指す。
バスで行ってもいいんだけどSHにも関わる事みたいだから、天音達は知っておいた方がいいだろう。
大地も今日は大学に行ってるらしい。
駅に向かうまでの間、天音に事情を説明した。
事は複雑な事態になっていた。
市内全体に広がる大掛かりな抗争。
もっとも天音の感想は至ってシンプルだった。
「日本語で説明してくれ」
「……まず駅で景太郎とやらに会ってから詳しく話すよ」
駅の立体駐車場に着くと私達は北口側のコーヒーショップに入る。
グレーのTシャツにジーパン。
黒いキャップを被っている。
恐らく彼だろう。
「黙って後ろを向いて」
彼のスマホに送るとその人物が振り向いた。
「あ、あなたがスカーレット?」
「その名前は使わないで。茜でいい」
そう言って天音と一緒に彼の隣に座る。
注文は天音に任せて私は彼と話をする。
「あなたが赤松景太郎ね?」
「ど、どうしてフルネームを?」
「スマホの所有者くらいすぐに割り出せる」
「ほ、本当にすごい人だったんだ」
「本題に入るわ。あなたは創世神と魅惑の魔眼の抗争を止めたい。そうね?」
「はい」
「創世神の狙いはイーリスと呼ばれるファイル。その為にレガリアを狙っている」
景太郎は何も言わずにただ頷いた。
創世神と魅惑の魔眼の規模は大体把握していた。
イーリスという物の正体は分からないけどあらかた見当はついた。
先にイーリスにアクセスして中身を奪い取ってしまえば良い。
「ってことは、魅惑の魔眼ってのからイーリスを奪い取ればいいのか?」
天音がドーナツを食べながら聞いた。
私は首を横に振る。
イーリスは物理的衝撃を与えるとデータのバックアップを無作為に選んだ場所に転送するらしい。
そして自身は消滅する。
サルベージする事も転送先を割り出すのも不可ではないが、それでは悪戯に抗争を泥沼化させるだけ。
もっとスマートな手段をとることにした。
「そんなことできるんですか?」
景太郎が聞いてきた。
私はにこりと笑って頷いた。
「イーリスの所在が分からなかった間は私も苦労したけど、景太郎のお蔭でスムーズにいける」
「僕のお蔭?」
まずそこから説明しなければならない。
景太郎が今も手首にしてあるリストバンドは発信器だった。
発信器である以上、特定の信号を受信側に定期的に送信する。
その信号は景太郎のスマホと常に移動している。
特定するのはさほど難しい事じゃない。
「でもそれだけじゃどこにイーリスがあるのか分からないんじゃないのか?」
天音の言う通りだ。
これだけじゃイーリスの場所まで特定できない。
「トロパイオンの場所は覚えています」
「じゃ、そこに殴り込めばいい。で、SHの出番ってわけか?」
景太郎と天音が言う。
「そんな乱暴な真似はしないよ」
「じゃあ、どうするんだ?」
「天音はアニメとか好き?」
「あ、ああ。まああまりマニアックなのは見ないけど」
私は説明した。
昔どんなレーダーにも探知されないステルス機能のある母船のアニメを見た事がある。
純也の趣味だけど。
その母船が隠れている位置を特定する作戦を発案した人がいる。
あたり一面にレーダーを配置して広範囲を捜索する。
当然見つからない。
しかし、発案した人の狙いはそこにあった。
レーダーには何も表示されない真っ暗な位置。
そこが母船の居場所。
私も同じアイデアを使う事にした。
もちろんレーダーを市内に広げるなんて手法は無理。
だけどネットの検索に引っかからないアドレス。
そして翔和が犯した致命的なミス。
それはイーリスを通信手段に利用したこと。
発信器の送信先と同じ位置にあるものがイーリス。
景太郎から相談を持ち掛けられた時からそのアイデアは考えていた。
問題はイーリスの中味。
あとは、景太郎によると唯一の鍵である狂気の果実の情報を持っているレガリアを見つける事。
「……茜はすでにレガリアを見つけた?」
天音が質問すると私はにやりと笑った。
「そんなことする必要ないよ」
「すまん。そっち系の知識全くないんだ。結論から教えてくれ。イーリスとかいうのに茜はアクセスできるのか?」
「出来るよ」
私がけろっというと二人共驚いていた。
「一体どうやって?」
「その前に天音。私もドーナツ食べたい」
「珍しい事もあるんだな。待ってろ。買って来てやるよ」
そう言って天音が席を離れると私はスマホを操作する。
「監視されてる」
そう天音に送った。
「そっちなら得意だ。任せておけ」
天音からのメッセージを受けると、天音が帰ってくる間、景太郎と由衣って人の事を話していた。
「僕も怒りのあまり由衣を苦しめてしまった。出来るならもう一度会って謝りたい」
「その件も片付けないとね」
そうこうしてると天音がドーナツを持って戻って来た。
いつの間にかスマホにメッセージが届いてる。
「標的は確認した」
私はそれを見るとドーナツを食べて景太郎に「店を出よう」と話をする。
3人で店を出ると駅ビルを出て細道に入る。
都合のいい事に袋小路になっていた。
私達は立ち止まると天音が大声て叫ぶ。
「こそこそ隠れてないで出てきやがれ!」
すると黒いパーカーの男たちがぞろぞろと出てくる。
「茜たちは動くなよ」
そう言って天音は前に出る。
そして手招きをして挑発をすると男たちが襲い掛かって来た。
が、ギャングとはいえどもただのチンピラ。
天音一人で十分だった。
「お前らソーセージか?」
天音が倒れた男の襟を掴んで問い詰める。
男は頷いた。
「……翔和ってやつに伝えておけ。一度しか言わないぞ。今後この二人に粉撒いて来たら容赦なく潰してやる」
天音が警告すると、男たちは立ち去って行った。
「迂闊に外で話すわけにいかないなら……」
「帰ろう。天音の車の中が一番安全だから」
それに景太郎のリストバンドから発信機と盗聴器を外しておきたい。
リストバンドを捨てるのが一番だけど景太郎の護衛には役に立つ。
工具は車に積んである。
私が天音に言うと駐車場に戻って車に乗る。
そして説明をする。
「イーリスの中味は私でも無理。余計な真似してトラップが発動したら面倒だから」
だから別の手段をとる。
「別の手段って?」
景太郎が聞くと私は謎かけをした。
「鍵の答えを知ってるのは誰?」
「そんなの鍵の持ち主じゃないか?」
天音が答えると私は首を振った。
「それもあるんだけどもう一つあるんだよ」
私が言うと2人は驚いた。
私の解答に興味があるようだ。
答を知れば簡単な事。それは……。
「鍵穴ならどんな鍵使ってるのか分かるでしょ?」
イーリス自体のセキュリティは強固だ。
しかし翔和が通信に利用したようにそれ以外はざるだ。
アクセスはいくらでもできる。
イーリスの鍵の情報はイーリスが知っている。
それを割り出せばいいだけの話だ。
「出来るのか?」
天音が聞いてきた。
「時間をくれたらやって見せる」
検索に引っかからない正体不明の物を探すことに比べたら遥かに楽だ。
「お任せします」
景太郎がそう言って頭を下げる。
景太郎の家に着くと車を停める。
「由衣さんの事も探しておくから」
そう言って私達は家に帰った。
「しかしお前らの年代も楽しそうだな」
暴走族が暴れていたり、ギャングが蔓延っていたり。
私は静かに高校生活を送りたいんだけどな。
天音は私を家に送ると帰っていった。
夕食を食べる時にパパが忠告した。
「茜が求めている物はきっと意味がないよ。愛莉も心配している。あまり危なっかしい真似をしちゃだめだよ」
パパはどこまで気づいているのだろう。
意味のない物?
どういう事?
「娘を心配する冬夜さんの気持ちも汲んであげてね」
愛莉が言うと私は「わかった」と言って食事を済ませて風呂に入って、早速作業にかかる。
複雑だけど想定の範囲内の事だ。
そして作業をしているうちに明るみになる事実。
そういうこと!?
なんとむごい事を……。
そこまでして隠すイーリスの正体って何なんだろう。
ここから先はどうやら見つけるしかないようだ。
ネット上でどうこうできるセキュリティじゃない。
ここまでして隠すイーリスに意味はないというパパの真意も気になった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王様の恥かきっ娘
青の雀
恋愛
恥かきっ子とは、親が年老いてから子供ができること。
本当は、元気でおめでたいことだけど、照れ隠しで、その年齢まで夫婦の営みがあったことを物語り世間様に向けての恥をいう。
孫と同い年の王女殿下が生まれたことで巻き起こる騒動を書きます
物語は、卒業記念パーティで婚約者から婚約破棄されたところから始まります
これもショートショートで書く予定です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる