姉妹チート

和希

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光と影

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(1)

「ごめん、やっぱりやめとく」

 夏希はそう言った。
 夏希は高2になって失恋してSHから抜けた。
 別にカップルじゃないと入ったらダメというルールは無いけど、失恋直後ではカップルだらけのチャットは辛かったのだろう。
 天音や翼も「そっとしておいてあげよう?」と言ってたのでそっとしておいた。
 だけど今の夏希には渡辺正俊という彼氏がいる。
 だったら一緒に入ればいいじゃない。
 誰も反対する人なんていない。
 だけど夏希は頑なに拒んだ。
 どうしたんだろう?
 理由が気になったので、夏希に説明を求めた。
 すると夏希は一言だけ言った。

「まさ君に迷惑かけちゃう」
「……どういう事?」
「ごめん、それは言えない」

 何かあったのだろうか?
 でも、これ以上無理強いするのも悪いと思ったので諦める事にした。

「じゃあ、気が変わったら声かけてね。夏希達なら大歓迎だから」
「うん、ごめんね」

 そう言って夏希は教室を出て行った。

「純也、どう思う?」

 私は一緒に聞いていた、彼氏の純也に聞いてみた。

「わかんね」

 ただ、私達の知らないところで何かが起きているのは確かなようだ。
 SHに手を出したら例えFGだろうと容赦しない。
 その事は地元中に伝わっているはずだった。
 しかし「迷惑をかけたくない」と夏希は言った。
 つまり何者かが夏希達に干渉していると考えた方がいいだろう。

「しょうがないのかな?」
 
 一度抜けたSHに入るのを躊躇ったのだろう?
 しかし純也は別の事を考えているようだった。

「一回空達に相談したほうがいいかも」

 空とは純也のお兄さん片桐空の事。
 SHのリーダー。
 普段はただの食いしん坊だけど怒らせると止まらない。
 天音よりも翼よりも一番怒らせたらいけない人物。
 純也は何か心当たりがあるのだろうか?

「純也は何か心当たりがあるの?」

 私は純也に聞いてみた。

「梨々香は気にしてないのか?」
「何を?」

 純也は話をした。
 SHは私達の通う防府高校でも最大の勢力を誇っている。
 それは多分地元の高校ならどこでもそうなっているだろう。
 もちろん私達に手を出す勢力なんて存在しない。
 相手にしなければいい。
 だけど純也は違うように感じていたようだ。
 SHに怯えてる。
 純也はそう言った。

「それって当たり前なんじゃない」

 鬱陶しい真似をしたら潰すよ。
 私達はそう宣言しているのにわざわざ目の前で馬鹿な真似はしないでしょ。
 だけど純也は言う。

「本当にそれだけだろうか?」
「どういう意味?」
「分からないけど、それが夏希達がSHに入るのを躊躇う理由なのかもしれない」

 SHに入ってる私達が気づかない、何かが2人を脅してる。
 純也はそう考えたそうだ。

「俺達だけで相談しても多分分からないと思う。やっぱり上に相談した方がいい」
「そうだね」

 去年あれだけ暴れたのだから、私達に手を出す奴なんていない。
 そんな慢心があったのかもしれない。

(2)

「まさ君待たせてごめん」
「どうせ、帰っても勉強するだけだからいいよ。今日はどうしたの?」

 昇降口で待っていたまさ君が言う。
 帰り道が全く違う方向なのだから一緒に帰るというわけには行かない。
 一緒に帰るという理由ではなかった。

「制服デートって分かる?」
「何となく分かった」

 まあ、学校帰りに制服のままデートしようってだけの話。

「どこに行く?SAP?」
「ファストフード店でいいよ」

 SAPまでは距離がある。
 まさ君が帰るのが困難になるだけだし。

「それならSAPにしよう」
「どうして?」
「僕は運動した方がいいって言ったの夏希だよ」

 まさ君は笑顔で言った。
 まさ君がそう言うなら私は問題なかった。
 SAPまで自転車で行く。

「で、何する?」

 まさ君はあまりゲーム好きじゃないらしいからカラオケかボーリングだと思ったらしい。
 でも私はあえてゲーセンを選んだ。
 メダルゲームのコーナーに行く。
 メダルに交換してメダル落としの筐体を選ぶ。
 やり方をまさ君に説明する。
 どうしてこのゲームを選んだか。
 複数の人が同じゲームをするのだけど、2人1組のベンチシートになっている。
 堂々とまさ君に密着することが出来る。
 まさ君はまだ私とキスをするだけで喜んでくれる。
 私の体温が伝わっているだろうか?
 まさ君の鼓動が聞こえてくる。
 緊張してるみたいだ。

「このくらいで固くならないでよ」
「い、いや。こういうの初めてで」
「知ってるよ」

 メダルを使い果たすまでやろうと思ったけど、まさ君は要領よくメダルを落とす。
 いつまでたってもメダルは増える一方。

「また今度来る時のために預けられるから今日はここまでにしよ?」
「分かった」

 メダルを預けると次に行く。
 まさ君は躊躇った。
 だってそこは男性だけでは決して入れないエリアだったから。
 多分初めて入るのだろう。
 
「私がいるから大丈夫。行こう?」
「う、うん」

 まさ君と入ると背景等を選択して写真を撮る。
 補正機能が沢山ついているのでそれを使ってみた。
 まさ君の目が女性が化粧しているみたいになったり、頬がピンクになっていたりして2人で笑ってた。
 スマホに転送すると私達はSAPを出る。
 まだ、日は沈んでない。
 だけどカラオケに行くには微妙な時間。
 もう少し一緒にいたいけど、しょうがないか。

「夏希、一つお願いがあるんだけど」
「どうしたの?」
「どうせだから夕食食べて帰らない?」

 この辺ファミレスあったでしょ?とまさ君が言う。
 断る理由はない。
 秀史に夜は自分で食べてとメッセージを送った。
 ファミレスに行くとそれぞれ注文をする。
 ウェイターが注文を聞いて立ち去るとまさ君が話し始めた。

「あのさ、気になってたことがあるんだけど」
「どうしたの?」
「放課後教室で片桐君達と何を話してたの?」

 待ち合わせ場所に来る私の様子がおかしいと思ったらしい。
 隠し事して揉めるのも嫌だから話した。

「SHに誘われた」
「え?」

 まさ君の表情が険しくなる。

「あ、大丈夫。ちゃんと断ったから」
「断って大丈夫なの?」

 いじめにあったりしないだろうか?
 そんな不安をまさ君は持ったらしい。
 まさ君はSHに入ったことが無いから知らないのだろう。
 SHに対する誤解をまず解く事にした。

「まさ君が思ってるような不良集団ってわけじゃないよ」

 皆で遊んだり騒いだりするグループ。

「じゃあ、何で断ったの?」
「私がSHの人に絡まれた時まさ君が助けてくれたでしょ?」
「うん」
「それが心配だったから」

 まさ君はSHの敵と見なされていないだろうか?
 多分梨々香と純也は大丈夫。
 しかし二人も把握できてない程SHは大きくなってる。
 リーダーの片桐空も把握できてない程に。
 まさ君に危険が及ぶかもしれない。
 
「でも断ったら夏希が危ないんじゃないか?」
「そうだね……」

 防府高校のSHを制御できるのはきっと純也だけだろう。
 純也の目の届かないところで嫌がらせを受けるかもしれない。
 正確にはすでに受けていた。
 とても陰湿ないじめ。
 純也と梨々香が気づかないくらいに慎重だった。

「ごめん。暗い話になったね」

 無理に笑顔を作ろうとした。
 料理が来るとそれを食べる事にした。
 食事が終るとファミレスを出る。
 
「じゃ、ありがとうね。また明日ね」
「夏希待って」

 私の背後からまさ君が私を抱きしめる。

「大丈夫、何かあったら僕が守るから」

 その為にまさ君がいると言う。
 眩しい明日を何度でも探してあげる。
 前も見えない暗闇からも、終わりの来ない悲しみからでも、何度でも。
 たった一つの光をまさ君が探してくれるという。
 
「僕は夏希の彼だよ。絶対に守るから」
「ありがとう、でも約束して欲しい」
「どうしたの?」
「まさ君も狙われているという事を忘れないで」

 危なかったらすぐに逃げて。

「分かった」

 まさ君は頷くと笑った。
 そしてまさ君と別れて家に帰る。
 しかし私は大きな間違いを犯していた。
 SHのリーダーの片桐空にこの時ちゃんと相談しておけばよかった。
 私の知らないところで事態は悪い方向へと転がり出していた。

(3)

「ふぅ……やっぱり風呂上りはビールだな!」
「茉里奈!何度も言わせるな!せめて親の目の届かないところで飲め!」

 別にいいじゃんか。
 冷蔵庫から取り出したてのキンキンに冷えたビールを飲むのが美味いんだ。
 そういや、正俊の奴今日は夕飯いらないって言ってたな。
 あいつもやっと色気づいたか。
 しかしそれならちっとはあの体型をどうにかしようって気にならないのだろうか。
 まあ、父さんを見て来たからあのままでいいと思っているんだろう。
 彼女もあの見てくれを含めて惚れたんだろうし。
 どんな彼女か一度は見てみたいな。
 SHで聞けばわかるのだろうか?
 そんな事を考えていると正俊が帰って来たらしい。
 時間は20時手前くらい。

「正俊!お前それでも男か!何もしないで帰って来たんじゃないだろうな!?」
「あ、ただいま……」

 放課後デートして帰って来た割には冴えない面してるな。
 喧嘩でもしたのか?
 正俊は私の顔を見て何か考えてる。
 どうした?

「茉里奈に相談があるんだけど」
「私に?」

 まさかやり方を教えろとか言い出さないだろうな。

「んじゃ風呂入って私の部屋に来い」
「うん」

 そう言って部屋に戻る正俊を見て父さんも何が思うところがあったらしい。
 様子からしてあまりよくない事態の様だ。

「そんなに大事ではないと思うんだが、ちゃんと聞いてやってくれないか?」
「分かった」

 部屋で彼氏のヘフナーと通話をしていた。
 ヘフナーはフランスに帰国した。
 私も専門学校を出たらフランスに行く予定だ。
 だから一人暮らしはせずに実家で金を溜めていた。
 ドアをノックする音がする。
 ヘフナーに言って通話を切ると正俊に部屋に入って来いと言った。

「どうしたんだ?」

 私は正俊に聞いてみた。

「茉里奈はセイクリッドハートって知ってる?」
「SHがどうかしたのか?」

 私も所属している九州最強の勢力。
 売られた喧嘩は全て買う。
 気に入らない奴は全て潰す。
 大体天音か紗理奈か空を怒らせた奴だが。
 その説明がまずかったのだろうか?
 
「やっぱり……」

 私も流石に感づいた。

「お前SHのやつらに何かされたのか?」

 私が聞くと正俊は説明した。

「……そいつらの名前分かるか?」

 私はスマホを操作しながら正俊に聞いた。

「分からない。夏希も言ってたんだ。僕の高校ではかなりのメンバーがいるって」

 は?

「正俊。お前SHの事どれだけ知ってる?」

 私が聞くと正俊は彼女の小泉夏希から聞いたことを教えてくれた。
 なるほどな……
 それで正俊が警戒しているのか。

「それなら任せとけ。姉ちゃんが対応してやる」
「それはダメ。僕がチクったのをあいつらが知ったら夏希に何かするに決まってる」
「正俊、お前は一つ大きな誤解をしている」
「どういう事」

 SHのメンバーの高校生まで限定されるなら天音の妹の茜に任せたらすぐに絞れる。
 逆に言うと天音達が把握していないメンバーなんて絶対にいない。
 そいつらは偽物だ。

「でも、あの時確かに”SHに逆らったらどうなるか分かってるんだろうな?”って言ってた」

 夏希がSHにいた事を知っているなら間違いなくグルチャにいる連中だ。
 
「馬鹿な考えはするな。この件は私が責任持って対処する」

 夏希の事だけを考えて動け。
 夏希のせいでお前に何かがあったら夏希は泣くぞ。
 間違っても馬鹿な真似はよせ。
 夏希が泣かないように守ってやることが彼氏ってもんだ。

「わかった。じゃあ茉里奈に任せる」

 そう言って正俊は自分の部屋に戻った。
 SHもどきか……敵はいないと思ったら内部にいたか。
 早速SHのグルチャに流す。
 皆怒りを覚えたようだ。
 だが、肝心の犯人はまだ分からなかった。

(4)

「今から田後のファミレスに来て」

 茜から呼び出された。
 りえちゃんに言って俺は家を出ると空の車が止まってた。

「茜に呼ばれたんだろ?」

 空が言うと後部座席に茜が座っている。
 田後のファミレスに着くと天音や大地がすでに来ていた。
 多分用件は茉里奈が報告した件だろう。
 俺を呼び出したのは正俊とはクラスメートだから。

「純也、知らない人を招待したりしてない?」
「いや、それはない」

 梨々香にも聞いたけどそんな人間はいないらしい。
 だけど正俊の証言からして空や翼の知らない何か悪だくみをしているのは確かだ。

「私も最近様子が変なのに気づいたのよ」

 茜の高校でもSHによるいじめ、恐喝等が行われているらしい。

「ふざけた真似しやがって……」

 天音は怒っていた。
 しかし空と翼は冷静だったようだ。

「茜。チャットのグループから知らない奴だけあぶりだせるか?」

 空が言うと茜が頷いた。

「空、どうするんだ?まとめてアフガンにでも配送するか?」

 天音が言う。
 だけど空は首を振る。

「現場を抑えないと動けないだろ?」

 天音や空は高校を卒業している。
 現場を抑えるなんて不可能だ。
 空は俺に指示をする。

「とにかくその夏希さんと正俊君には注意して」

 夏希はSHを抜けている。
 組抜けの私刑とかやりかねない。

「俺も夏希を見とくよ」

 夏希の兄の秀史が言う。
 とにかく相手の出方を見ないと手が出せない。
 幸いにも狙いは夏希と正俊に絞られている。

「まさかそんな愚かな奴がいたなんて驚きましたね」

 大地が言う。

「それだけ大きくなり過ぎたのかもね」
 
 翼がため息交じりに言う。
 とりあえず二人には注意しよう。
 そう言って解散した。
 夏希がSHに入るのを拒んだ理由が分かった。
 ならその理由を排除してやる。
 梨々香と話をしながら血が上った頭を冷やして寝る事にした。
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