姉妹チート

和希

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ひよっこ

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(1)

「あ、来たね。ちょっとそこの部屋で待ってて」

 父さんに言われて僕は応接室で待っていた。
 今日から父さんの会社で働く事になっていた。
 妙にそわそわする。
 
「空、こっちにおいで」

 父さんに言われて、僕は応接室を出る。
 それぞれの席にいた社員が立っていて、僕を見る。

「今日から一緒に働く事になった片桐空君。空、一言ずつでいいから挨拶して」

 父さんがそう言うと僕は挨拶して礼をした。
 僕が父さんの子供だと皆知っている。
 だから無意識に遠慮してしまうだろう。
 だから最初は父さんの下で働く事になった。
 その前に色々覚えておく事があるそうなので、事務の人が説明してくれた。
 朝出社したらまず社員証をカードリーダーに当てれば玄関のロックは解除される。
 中でもう一度カードリーダーに当てて出社した記録をする。
 帰る時も同じ。
 当分はそんな事はないだろうけど、もし一番最後に退社する場合は警備システムを作動させなければならない。
 その手順も聞いていた。
 電話は基本受付が取る。
 でも受付が取れない場合は電話を取るように言われた。
 10時と12時と15時に休憩がある。
 10時と15時の休憩は15分。
 タバコを吸うなら喫煙室に行く事。
 喫煙室では一回に付き5分間だけ。 
 休憩時間以外の喫煙は認めない。
 お昼は注文しとけば弁当を配達してくれるらしいけど、僕は翼が作ってくれるから問題なかった。
 お昼休憩は1時間。
 外に食べに行っても構わない。
 出先で休憩時間になる事も配慮しているらしい。
 勤務中は飲み物は禁物。
 大切な書類を汚したら大変だから。
 喉が渇いたら休憩室で飲むようにとの事。
 説明が済むと僕の席に案内された。
 山の様に資料が並べられていてデスクトップ型とノート型のPCが用意されていた。
 出先で作業する事もあるのでノートPCが用意されているんだそうだ。
 父さんの用事が済むまでに資料等を眺めたりPCの準備をしていた。
 用事が済むと早速父さんに言われる。

「これはもうすでに済んである仕事の資料だけど、これを使ってソフトの使い方に慣れておいて」

 さすがに大学でも使わないだろう専門のソフト。
 まずはそれの使い方に慣れて欲しい。
 社内LANにつなぐと僕の名前の書いたフォルダがあってその中に練習用と書かれたファイルがある。
 それにはいくつかの項目があってその空白に資料の数字を入力する作業。
 一度確認済みの資料だから間違いはないんだけど基本的な数字をいれたら後はソフトが計算して最終的な項目に数字が出力される。
 使い方をマニュアルで確認しながら午前中を潰していた。
 お昼休憩の間僕は他の社員と話をしていた。
 昼の休憩が済むと父さんがバッグを持って来る。

「ついておいで、客先に挨拶回りに行くよ」

 いきなり僕達に担当させるわけじゃないけど、いずれはそうさせるから顔を覚えておいてもらった方がいい。
 父さんの車でいくつかの会社を訪れる。
 その中に善明の会社があった。
 父さんが受付に話すと受付が善明に電話する。

「酒井はただ今会議中なので……」

 受付の人がそう言うから帰るのかと思ったら、受付の電話が鳴る。
 何か慌てている様だ。

「大変失礼しました。すぐに案内の者が来るので」

 受付の人が父さんにやたらと頭を下げる。
 父さんは笑顔だった。
 そぐに社員がやってきて僕達を社長室に案内する。

「や、やあ。空」

 善明が慌てて社長室に戻って来た。

「どうも初めまして、いつもお世話になっております」

 父さんがそう言うと「あ、いや……初めまして。お手柔らかにお願いします」と善明が言う。
 父さんが話を進める。
 仕事の話が済むと「取り込み中だったみたいだから」と父さんは早々に退出する。
 今日はこれで最後らしい。
 会社に帰って午前中の作業の続きをしていると終礼のチャイムが鳴る。
 この時期に残業する者はほとんどいなかった。
 僕はどうしたらいいか、父さんに聞いてみた。
 父さんは僕に渡した資料を確認する。

「やっぱり飲み込みは早いね。明日から僕の担当する仕事の補佐をしてもらうから。今日はもう帰っていいよ」

 父さんがそう言うと荷物をまとめて「お疲れ様です」と言って帰ろうとすると、父さんが呼び止めた。

「今週の金曜日の夜は開けておいてね」

 僕達の歓迎会をしてくれるそうだ。
 花見も兼ねるらしい。

「喜べ!片桐君たちの歳でフグが食えるぞ!」

 先輩が言った。
 花見なのにフグ?
 翼と顔を見る。

「不思議だろ?僕もそうだったんだ」

 父さんはそう言って笑っていた。
 家に帰ると美希が出迎えてくれる。

「おかえりなさい、仕事はどうだった?」
「まだ初日だからね」
「夕飯の支度で来てるから」

 美希がそう言うと僕は着替えてダイニングに向かう。

「上手くやっていけそう?」
「まだ仕事をさえてもらえてるわけじゃないから、どうなんだろうね」

 そんな話をしながら夕飯を済ませて風呂に入って、早めに眠りについた。

(2)

「おはようございます」

 僕の秘書の佐瀬雪江さんが挨拶した。
 僕はやたら広い部屋の無駄にでかい机の社長椅子に座っている。
 入社式に新入社員の僕が壇上に立つという不思議な行事を済ませていた。
 それからは様々な部署に挨拶に行く。
 そんなウソのような一週間を過ごして、今ゆっくりしている。

「早速ですが今日のスケジュールをご確認ください」

 僕の父さんは比較的周りに害を与えない会社をくれたらしいが、酒井グループの強気な気質はどこも同じなようだ。
 地元の穴場的な場所の土地を強引に買取り、レジャー施設にして行く戦略。
 大地の石原グループと言い、4大企業は地元をあらゆる面で破壊するのが得意なようだ。
 で、新年度になって僕が社長に就任すると、今年度の戦略方針を決めようとしていた。
 その会議に午後から出席する。
 もちろん内容はよく分からない。
 だから後で佐瀬さんに説明してもらう。
 とりあえず任せておけばいい。
 父さんも言ってたからあまり口を挟まずに会議は進行していた。
 するとハプニングが起きた。

「社長、面会に来た方がいるのですが……」

 部屋に女性社員が入ってくる。

「今は大事な会議中だ!お引き取り願え!」

 専務が言う。

「ですが……」

 女性社員は何か戸惑っている様だ。
 僕は嫌な予感がした。
 
「相手は誰だい?」
「社長、小者の相手を一々相手にしていたら時間がいくらあっても足りません」

 専務が言う。
 しかし女性社員の一言が場を凍らせた。

「片桐税理士事務所の方が新しい担当の方を紹介したいと……」

 僕はすぐに席を立ったね。
 片桐家に無礼をしたら間違いなく母さんの逆鱗に触れる。

「その人たちをすぐ案内して」
「分かりました」

 そして社長室に向かうとソファに腰掛けていた、片桐君の父親と空がきていた。

「お忙しい中すいません」

 そう言って片桐さんは礼をすると、空達も礼をする。

「いえ、事前にアポを受けていたのにこちらこそ申し訳ありません」

 僕もそう言って頭を下げる。
 大企業の場合直接税理士を採用するというところもあるが、人件費などを考えると顧問税理士を雇う場合の方が安い場合がある。
 税制は毎年のように変わっていくのに素人の経理がするより税理士に任せておいた方がいい場合がある。
 実際片桐税理士事務所は4大企業の半数以上の関連企業を請け負っている。
 片桐さんは、空をSAPの担当にと考えたらしい。
 事前に僕の親と相談していたらしい。
 空なら気軽に相談できるだろうし、すでに大体の税法について資格を取っている二人なら安心だろうと判断したそうだ。
 当分はこれまで通り片桐さんが請け負って、空に作業をさせるそうだ。
 ある程度慣れたら、空が直接担当するらしい。
 僕としてもありがたい。
 なんせ取引相手や部下は皆僕よりも随分年上の方だから。
 挨拶を済ませると2人は帰っていく。
 まるで大企業の社長が帰るような光景を目にしていた。
 そして会議に戻る。
 問題はここからだ。
 片桐さん達に時間を取られた分、会議が遅れる。
 肝心な部分は僕が判断しないといけない。
 そんな重要な役割を新卒に任せて大丈夫なのかい?この会社。
 そして焦る理由がもう一つある。
 時間は定時を過ぎていた。
 やばい……。
 
「あの、そのくらいで決めませんか?僕は大丈夫だと思うのですが」
「しかしあんな僻地なのに地価が高すぎます!交渉する余地はあると思うと思うのですが」
 
 重役の人がそう言うけど、交渉する余地なんてほとんどないと思うよ。
 時間が無さ過ぎる。
 そんなに無謀なら拡大する必要も無いと思うんだけど……。
 しかしここで余計な事を言ったらまた会議の時間が長引く。
 そんな時間の余地はない。
 そう、もう手遅れだった。
 
「お、奥様。お待ちください!ただ今社長は会議中で」
「定時を1時間もオーバーしてるのに連絡も出来ない程忙しい状態なの!?」

 やっぱり手遅れだった。
 ドアを勢いよく開けて現れたのは翼だった。

「善明。今日は天ぷらにするから早く帰ってきてって言ったでしょ!」

 女性って変わるんだね。

「翼や、もう少しだけ待ってくれないかい?」
「そういって時間を無駄に引き延ばすのは無能のやる事だって晶さんが言ってた」

 だいたいなんで揉めてるの!?
 翼は佐瀬さんに問い詰める。

「店舗を拡大するにあたって、土地の買収に少々問題がありまして……」

 佐瀬さんが説明すると翼は即答した。

「そんなにふっかけて来るなら白紙にすればいいだけでしょ。善明もそのくらいわからないの?」
「しかし翼や。ただの拡大じゃないんだよ?」

 市長から誘致を提案してきた所なんだ。と美希に説明する。
 しかし翼には関係ないらしい。

「誘致しておいてそんなにぼったくるなんて舐められてる証拠じゃない!この件は白紙!何か問題ある!?」

 翼は重役たちに聞いた。
 
「奥様がそう仰られるなら、その様に対処します」

 重役は下手に翼に逆らうと僕の母さんが出て来て取り返しの付かないことになる事を知っていた。
 まあ、すでに手遅れなんだけどね。

「じゃあ、善明、帰る支度をして!」

 翼に逆らうと大変な事になる。
 
「後始末くらい社長がいなくてもどうとでもなるよね!?」

 翼はそう言って会議室を出る。
 車で家に帰る途中翼は僕の母さんに電話していた。

「あ、晶さん。実は……」

 翼は母さんに会議室であったことを話す。
 事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きているんだ。
 そんなセリフを聞いたことがあるけど、今日はまさに会議室で事件が起きた。
 当然母さんは怒り出す。

「善明に替わってって」

 ブルートゥースは車につけていたので美希の電話にハンズフリーで出る。

「善明!あなた何やってるの!?」
「い、いや。片桐さんが来て時間がずれてしまって」
「片桐君が来ると分かっていて、そんな時間に会議をした馬鹿は誰!?」
「あ、晶ちゃん。まだ善明も慣れてないんだから……」

 母さんの後ろから父さんの声が聞こえる。
 父さんが母さんを宥めようとしている。
 成功した試しは一度もない。

「善明は善君と全く一緒!夕飯の支度をしている嫁の事を全然考えていないじゃない!」

 やっぱり無駄だった。
 その後佐瀬さんも大目玉を食らったそうだ。
 社長のスケジュールくらいしっかり管理しろと注意されたらしい。
 計画は白紙になった。
 しかしその後市長がわざわざ僕に頭を下げに来た。
 地価も半額まで下げるという。
 それで計画は再開すると思った。
 しかしその話を母さんが聞いていた。

「なら、なんで最初からその値段にしなかったの!?うちを侮ってるんじゃないの!?」

 僕と父さんで必死で母さんを宥めたね。
 何とか無事に計画は再開された。
 こんな毎日が続くのかと思うとぞっとするよ。
 それから毎日出勤する前に翼に「今晩の献立は?」と確認を取るようにした。
 父さんからのアドバイスだった。
 カルボナーラが台無しになって潰れた企業もあるらしいから。
 しかし翼がそうなるとは僕も予想しなかった。
 これからは僕も地元経済を左右する羽目になったようだ。
 ある意味抗争していたほうがまだ安心だよ。

(3)

「それじゃ乾杯」

 父さんが言うと皆ビールを飲みだした。
 僕は少し気持ち悪かった。
 飲んでるのはひれ酒。
 結構匂いだけでもきつい物がある。
 僕達は歓迎会兼花見に来ていた。
 フグの料亭に。
 もちろんどこにも桜はない。
 不思議に思っていると父さんが笑った。

「僕も最初は不思議だったんだ」

 まあ、あまり食べた事のないフグだ。
 周りの人を見ながら同じように食べていた。
 フグ自体に味はあまりない。
 薬味やポン酢の味が強い。
 その触感を楽しむんだと父さんから聞いた。

「しかし随分優秀なお子様をお持ちですね」

 社員の人が聞いていた。

「現時点で満足させてたらだめだよ。まだまだこれから厳しく指導しないとね」

 父さんはそう言った。
 実際父さんは厳しかった。
 父さんがいない間に仕事を片付けてどうしたらいいか分からず、資料を見ていると父さんから呼び出された。

「何をやってるの?」
「終わったので、資料を確認してました」

 と、答えたら父さんは、問い詰める。

「空は勘違いしていないかい?」

 学校なら先生達から課題ややることを教えてくれる。
 だけどここは学校じゃない。
 もっと積極的に仕事を貰いに来るべきだと父さんは言った。

「空はただぼーっとして給料をもらうつもりなのかい?」
「……申し訳ありません」

 学生と社会人の違い。
 学費を払っているのだから当たり前の様に授業を受けたらいい。
 しかし何もしないでただボーっとしている社員に払う給料は無い。
 そうでなくても僕の給料は他の社員が利益を出してそこから出てるんだ。
 何でもいいから率先して動くべきだ。
 反論する余地が無かった。

「しかし社長。あまり厳しくされては辞められて困るのは社長でしょう」

 社員が言うと父さんは首を振る。
 
「このくらいで音を上げる子に会社を任せるつもりはないよ」

 空だってそのつもりはないんだろう?
 父さんはそう言う。
 フグのから揚げはとても美味しかった。
 最後はフグちりにご飯を入れて雑炊にする。
 それを食べ終わると店を出た。

「社長たちはどうされるんですか?」

 社員が聞いていた。

「ああ、ちょっと空と用事があるからここで失礼するよ」

 父さんが言う。
 用事って何だろう。
 父さんが「ついておいで」と言うと、バーに着いた。
 カクテルを頼むと父さんは言う。

「こういう店で空と楽しんだ事がなかったからね」

 そう言って笑う。
 
「仕事はどうだい?」

 父さんが聞いてきた。

「自分たちが全然役に立たないことを思い知らされた」

 僕が答えた。

「そうだよ。空は社会に出たばかりのひよっこだ。それを一人前に育てるのが僕の役目」

 学生と社会人の身分の差は歴然としていた。
 そのうち慣れるよという。
 慣れる事が出来なかったら落ちこぼれていくだけ。
 そんな者を救済してくれる人が思ったら大間違いだと父さんは言う。

「話は変わるんだけどさ」
「どうしたんだい?」
「こういう店に来るのに母さんは呼ばなくてよかったの?」

 僕が聞くと父さんは笑った。

「愛莉には内緒だよ」

 え?

「僕は美希に伝えたんだけど」

 多分美希から翼や母さんに伝わっているはず。

「参ったな……」

 父さんはそう言って苦笑いしていた。
 カクテルを一杯飲むと僕達は家に帰る。
 風呂に入ると僕はテレビを見ながらスマホを弄ってる。
 美希は家計簿をつけていた。

「噂には聞いてたけど本当だったよ」

 僕が美希に話しかけた。
 大学で何を勉強しようと就職先では殆ど役にたたない。
 だから積極的に仕事を覚える姿勢が必要なんだ。
 誰も自分から教えてくれない。
 やる気がないなら辞めてもらって結構。
 もう子供じゃない。
 そんな事を思い知らされた一日だった。

「それはそうと、空大丈夫?明日はSHの花見だよ?」
「うん、昼間はゆっくりしてるよ」
「わかった。じゃあ、私も簡単にだけ家事しとくね」

 どうせ昼食は必要だろうし、洗濯もしなくちゃいけない。
 掃除も滅多に出来ないからして起きたい。

「わかった」

 その後母さんからメッセージが届いていた。

「私だけ除け者にして冬夜さんと店で飲むってどういうつもりですか!?」

 そんなやりとりをして僕達も眠りにつく。
 まだ今年は始まったばかりだ。
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