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pleasure
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(1)
「ただいまー」
「きーちゃんお帰り」
環奈にバッグを渡す。
テーブルにはご馳走が並んでいる。
環奈は夏ドラの撮影を終えると妊活の為に休暇を取った。
そんな事が良く許されたなと思うけど。
しかし今日の環奈はやけに機嫌がいい。
クリスマスだから?
年末であまり構ってやってなかったから今日くらいいいか。
環奈に後ろから抱きつく。
「どうしたの?」
「今夜は大丈夫か?」
「あ、ああ。そういう事ならちょっと後で話がしたいんだけどいいかな?」
話?
「それって今だとまずいのか?」
「ちゃんと聞いて欲しいからまずはご飯食べよう?」
「わかった」
何かいいことあったんだろうか?
その後環奈と食事を済ませて環奈が食器を洗っている間に風呂に入る。
その後環奈が風呂に入るとリビングでテレビを見ていた。
環奈も楽しそうに見ている。
「あのさ、環奈そろそろ話してくれないか?」
「へ?ああ……そうだね」
そう言うと環奈はテレビを消した。
そして俺を見るといきなり抱きついてきた。
「一緒に喜んで欲しい」
「え?」
「私、赤ちゃんを授かったみたい」
「本当か!?」
そう言って環奈の顔を見る。
嘘はついてないらしい。
「いつ知ったんだ?」
「先週。ちょっと体調悪い日が続いたから、ひょっとしてと思って病院行って来た」
紗奈達には相談していたらしい。
紗奈が病院を紹介してくれたそうだ。
て、ことは紗奈は知っていたのか?
「私のお母さんにももう話した。母さん達は来れないけど気をつけなさいって言われた」
「今日までどうして黙ってたんだ?」
「私からきーちゃんへのプレゼントにと思って」
喜んでくれる?
「やったな!」
環奈を抱きしめる。
その後すぐに離れる。
「ごめん、あまりこういうのしない方がいいよな?」
今は環奈の体が一番大事だ。
「ありがとう。これから家事とかできなくなるけど」
紗奈達が手伝いに来てくれるって言ったそうだ。
「俺の母さん達は知ってるのか?」
「うん、ちゃんと私から説明しておいた」
「あまり無理しないでくれ」
「分かってる。きーちゃんの大事な子供だもんね」
そう言われると不安になる。
それに気づいた環奈が聞いていた。
「どうしたの?」
「俺の過去は話したよな?」
「それが何か関係あるの?」
俺みたいな男に子育てが出来るのか不安になった。
天音はどうだったんだろう?
「どうしてそう思うの?」
「え?」
「私はきーちゃんとならきっと幸せな家庭を築けると思ったから結婚したんだよ?」
「……そうだな」
その後ベッドに入って2人でスマホを見ていた。
「喜一に子供か……男の子か女の子か?」
「まだそんなに経ってないからわかんないって」
「いいか。またふざけた真似して私の子供に妙な真似したら殺してやるからな」
「天音!縁起でもない事言わないで祝ってあげようよ」
なずながそう言ってた。
「だめだよきーちゃん」
隣で見ていた環奈が言う。
「罪滅ぼしで子育てなんて考えないで。そんなことしたらきっと子供に影響でるよ」
「そうだな……」
「ねえ?名前どうする?」
「まだ早いんじゃないのか?」
性別すら分からないんだろ?
「候補くらい考えておこうよ。きーちゃん画数とか気にする?」
「いや、全然」
「じゃあ、なんかかっこいい名前がいいね」
「天使とかはやめてくれよ」
「そのくらい分かってるよ」
俺の物語の続きはまだ用意されているようだった。
(2)
「じゃあ、ちょっと行ってくる」
「大地……殺すなよ?」
なずなをシングルマザーになんてしたくない。
「分かってる」
そう言って僕は街に向かった。
酒を飲むつもりはないから車で向かう。
場所は分かってる。
いつもの店だ。
コインパーキングに車を止めて店に向かう。
「あれ?大地今日来ないんじゃなかったのか?」
梅本優斗がそう言う。
「……遊は?」
「ああ、ステージの一番前に陣取ってる……ってどうしたんだ?」
僕は遊がいる最前列に向かう。
「遊!」
「あれ?大地今日は来ないって言ってなかったか?」
「ふざけるな!!お前何やってんだ!?」
僕が怒鳴りつけるとステージで演奏していた人が静かになった。
「大地、ここだと他の人に迷惑になる。こっちに来て」
酒井繭が言うと僕達は店を出る。
「いきなり何マジ切れしてんだよ?」
「粋だって嫁さんの側にいてやってるのにお前何やってるんだ!?」
「俺がなずなの側にいたって何もしてやれることはないだろ!?」
我慢の限界だった。
僕は遊を殴り飛ばす。
「ちょ、ちょっと待て大地」
天が止めに入る。
「お前は初めてだから分からないと思って黙ってたけど、いい加減自分で気づけ!」
自分の大切な人が命がけで出産するんだ。
それも初めての出産だ。
どれだけ心細いと思ってるんだ?
天音だってそうだったの知ってるだろ!?
なずなが今どんな気持ちなのか気にならないのか!?
お前ら夫婦だろ!
だったら少しくらい嫁の気持ち察してやれ。
「それって俺がいてどうにかなるのかよ?」
「お前じゃなくて誰が支えてやるんだ!?」
お前はなずなの旦那だろうが!
「大地の言う通りです。祈姉様が母様と話をしている時もそうでした」
あんな気丈な祈でさえ涙を流してまで守りたい命なんだ。
なずなの子だとかじゃない。遊達2人の子供だろ!
「両親がついてるからとか言ったら殺すよ?」
「わ、わかった今から帰るよ」
本当に分かってるのか怪しいけど遊を連れて家に送る。
遊の家に行くと歌番組を見ながらスマホを見てるなずなと食後の片づけをしている遊のお母さんがいた。
遊のお母さんは遊の姿を見ると怒り出す。
「お前は嫁が大変な時にどこ行ってたんだこの馬鹿!」
「平気そうじゃん……」
遊がそう言うとなずなが振り返る。
「遊にはそう見えるんだね……亜依さん、私はもう大丈夫」
「大丈夫なわけ無いでしょ!」
「だってしょうがないじゃん。私一人で頑張るしかないんだから」
そう言ってなずなは泣き出した。
これが僕が遊を連れ戻した理由。
遊にSHのグルチャを見るように言った。
そこにはどれだけなずなが不安なのかしっかり残されてあった。
そして遊を罵倒するメッセージ。
遊も少しは理解したらしい。
酔いも冷めたようだ。
それを見ていた遊の母さんが言った。
「あんたを産む時も瑛大はそうだった。夫婦で仲良く両親学級に出入りする中、一人で通うなずなの気持ち考えた事ある?」
なずなだってちゃんと夫婦で作った子供なのに、羨ましそうに仲のいい夫婦を一人で見ているなずなの気持ちが分かるか?
それでもなずなが諦めるわけにはいかないんだ。
遊にはわからないかもしれないけど、なずなの中にあるもう一つの命はもう準備に入っているんだ。
ちゃんと生まれて来てくれるかどうか瀬戸際まで来てるんだ。
そんな状態でなずなが平気なわけないだろ。
「わ、悪かったよ」
さすがに遊も反省したらしい。
「気にしてない……どうせこうなるってわかってたから」
「あとは2人でよく話しあいなさい」
遊の母さんがそう言うと僕達は家を出る。
「大地も悪かったね」
「いえ、僕が出ないと天音が何するか分からなかったから」
「まあ、天音だとそうなるよね」
そう言って僕達は家に帰った。
家に帰ると天音が待っていた。
「3人はもう寝たよ」
「お疲れ」
「遊はどうだ?」
「少しは反省したみたいだけど」
「それは知ってる」
運転中だから気づかなかったけどなずなからもう大丈夫ってメッセージがあったらしい。
遊も父親の自覚がついたのだろうか?
年越しパーティには欠席すると空に伝えたらしい。
「ただいまー」
「きーちゃんお帰り」
環奈にバッグを渡す。
テーブルにはご馳走が並んでいる。
環奈は夏ドラの撮影を終えると妊活の為に休暇を取った。
そんな事が良く許されたなと思うけど。
しかし今日の環奈はやけに機嫌がいい。
クリスマスだから?
年末であまり構ってやってなかったから今日くらいいいか。
環奈に後ろから抱きつく。
「どうしたの?」
「今夜は大丈夫か?」
「あ、ああ。そういう事ならちょっと後で話がしたいんだけどいいかな?」
話?
「それって今だとまずいのか?」
「ちゃんと聞いて欲しいからまずはご飯食べよう?」
「わかった」
何かいいことあったんだろうか?
その後環奈と食事を済ませて環奈が食器を洗っている間に風呂に入る。
その後環奈が風呂に入るとリビングでテレビを見ていた。
環奈も楽しそうに見ている。
「あのさ、環奈そろそろ話してくれないか?」
「へ?ああ……そうだね」
そう言うと環奈はテレビを消した。
そして俺を見るといきなり抱きついてきた。
「一緒に喜んで欲しい」
「え?」
「私、赤ちゃんを授かったみたい」
「本当か!?」
そう言って環奈の顔を見る。
嘘はついてないらしい。
「いつ知ったんだ?」
「先週。ちょっと体調悪い日が続いたから、ひょっとしてと思って病院行って来た」
紗奈達には相談していたらしい。
紗奈が病院を紹介してくれたそうだ。
て、ことは紗奈は知っていたのか?
「私のお母さんにももう話した。母さん達は来れないけど気をつけなさいって言われた」
「今日までどうして黙ってたんだ?」
「私からきーちゃんへのプレゼントにと思って」
喜んでくれる?
「やったな!」
環奈を抱きしめる。
その後すぐに離れる。
「ごめん、あまりこういうのしない方がいいよな?」
今は環奈の体が一番大事だ。
「ありがとう。これから家事とかできなくなるけど」
紗奈達が手伝いに来てくれるって言ったそうだ。
「俺の母さん達は知ってるのか?」
「うん、ちゃんと私から説明しておいた」
「あまり無理しないでくれ」
「分かってる。きーちゃんの大事な子供だもんね」
そう言われると不安になる。
それに気づいた環奈が聞いていた。
「どうしたの?」
「俺の過去は話したよな?」
「それが何か関係あるの?」
俺みたいな男に子育てが出来るのか不安になった。
天音はどうだったんだろう?
「どうしてそう思うの?」
「え?」
「私はきーちゃんとならきっと幸せな家庭を築けると思ったから結婚したんだよ?」
「……そうだな」
その後ベッドに入って2人でスマホを見ていた。
「喜一に子供か……男の子か女の子か?」
「まだそんなに経ってないからわかんないって」
「いいか。またふざけた真似して私の子供に妙な真似したら殺してやるからな」
「天音!縁起でもない事言わないで祝ってあげようよ」
なずながそう言ってた。
「だめだよきーちゃん」
隣で見ていた環奈が言う。
「罪滅ぼしで子育てなんて考えないで。そんなことしたらきっと子供に影響でるよ」
「そうだな……」
「ねえ?名前どうする?」
「まだ早いんじゃないのか?」
性別すら分からないんだろ?
「候補くらい考えておこうよ。きーちゃん画数とか気にする?」
「いや、全然」
「じゃあ、なんかかっこいい名前がいいね」
「天使とかはやめてくれよ」
「そのくらい分かってるよ」
俺の物語の続きはまだ用意されているようだった。
(2)
「じゃあ、ちょっと行ってくる」
「大地……殺すなよ?」
なずなをシングルマザーになんてしたくない。
「分かってる」
そう言って僕は街に向かった。
酒を飲むつもりはないから車で向かう。
場所は分かってる。
いつもの店だ。
コインパーキングに車を止めて店に向かう。
「あれ?大地今日来ないんじゃなかったのか?」
梅本優斗がそう言う。
「……遊は?」
「ああ、ステージの一番前に陣取ってる……ってどうしたんだ?」
僕は遊がいる最前列に向かう。
「遊!」
「あれ?大地今日は来ないって言ってなかったか?」
「ふざけるな!!お前何やってんだ!?」
僕が怒鳴りつけるとステージで演奏していた人が静かになった。
「大地、ここだと他の人に迷惑になる。こっちに来て」
酒井繭が言うと僕達は店を出る。
「いきなり何マジ切れしてんだよ?」
「粋だって嫁さんの側にいてやってるのにお前何やってるんだ!?」
「俺がなずなの側にいたって何もしてやれることはないだろ!?」
我慢の限界だった。
僕は遊を殴り飛ばす。
「ちょ、ちょっと待て大地」
天が止めに入る。
「お前は初めてだから分からないと思って黙ってたけど、いい加減自分で気づけ!」
自分の大切な人が命がけで出産するんだ。
それも初めての出産だ。
どれだけ心細いと思ってるんだ?
天音だってそうだったの知ってるだろ!?
なずなが今どんな気持ちなのか気にならないのか!?
お前ら夫婦だろ!
だったら少しくらい嫁の気持ち察してやれ。
「それって俺がいてどうにかなるのかよ?」
「お前じゃなくて誰が支えてやるんだ!?」
お前はなずなの旦那だろうが!
「大地の言う通りです。祈姉様が母様と話をしている時もそうでした」
あんな気丈な祈でさえ涙を流してまで守りたい命なんだ。
なずなの子だとかじゃない。遊達2人の子供だろ!
「両親がついてるからとか言ったら殺すよ?」
「わ、わかった今から帰るよ」
本当に分かってるのか怪しいけど遊を連れて家に送る。
遊の家に行くと歌番組を見ながらスマホを見てるなずなと食後の片づけをしている遊のお母さんがいた。
遊のお母さんは遊の姿を見ると怒り出す。
「お前は嫁が大変な時にどこ行ってたんだこの馬鹿!」
「平気そうじゃん……」
遊がそう言うとなずなが振り返る。
「遊にはそう見えるんだね……亜依さん、私はもう大丈夫」
「大丈夫なわけ無いでしょ!」
「だってしょうがないじゃん。私一人で頑張るしかないんだから」
そう言ってなずなは泣き出した。
これが僕が遊を連れ戻した理由。
遊にSHのグルチャを見るように言った。
そこにはどれだけなずなが不安なのかしっかり残されてあった。
そして遊を罵倒するメッセージ。
遊も少しは理解したらしい。
酔いも冷めたようだ。
それを見ていた遊の母さんが言った。
「あんたを産む時も瑛大はそうだった。夫婦で仲良く両親学級に出入りする中、一人で通うなずなの気持ち考えた事ある?」
なずなだってちゃんと夫婦で作った子供なのに、羨ましそうに仲のいい夫婦を一人で見ているなずなの気持ちが分かるか?
それでもなずなが諦めるわけにはいかないんだ。
遊にはわからないかもしれないけど、なずなの中にあるもう一つの命はもう準備に入っているんだ。
ちゃんと生まれて来てくれるかどうか瀬戸際まで来てるんだ。
そんな状態でなずなが平気なわけないだろ。
「わ、悪かったよ」
さすがに遊も反省したらしい。
「気にしてない……どうせこうなるってわかってたから」
「あとは2人でよく話しあいなさい」
遊の母さんがそう言うと僕達は家を出る。
「大地も悪かったね」
「いえ、僕が出ないと天音が何するか分からなかったから」
「まあ、天音だとそうなるよね」
そう言って僕達は家に帰った。
家に帰ると天音が待っていた。
「3人はもう寝たよ」
「お疲れ」
「遊はどうだ?」
「少しは反省したみたいだけど」
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