姉妹チート

和希

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(1)

 結莉と茉莉と陽葵と菫が見つめあっている。
 何か思う所があるのだろうか。
 そしてやがてぽかぽかとたたき合いを始めた。
 比呂と秋久はそんな4人の様子を見ていた。
 結は一人でお弁当を食べている。
 まだ琴音や快、優翔や茉奈は親の腕の中で様子を伺っていた。

「完全に天音型になったんじゃないの?」

 美希がそう言って笑っていた。

「そうなんだよな。陽葵と菫をみると必ず喧嘩を始めるんだ」
「どうしてああなっちゃったんだろう?」

 結莉と茉莉はともかく陽葵と菫はどうしてだろうと翼は不思議に思っている様だ。
 そんな事に目もくれず結は目もくれずにひたすら食べている。
 自然と子供の話で女性陣は盛り上がっている。

「ちょっとまさ君。少しは私の言うことも聞いてよ。食べ過ぎだよ」
「こんなにあるのにもったいないじゃないか」

 夏希と正俊も相変らずらしい。
 今年もそんなに変わったことはない。
 ちょっとだけ変わったことがある。

「まさか本当に天音が育児しているとはな」

 喜一が驚いてた。

「お前だってもうすぐパパなんだろ?」

 天音が返す。

「勝次、私達も」
「俺達は結婚すらしてないんだぞ」

 そう言って勝次の困ってる顔を見てみんな笑っていた。

「勝次の話は聞いたぞ。お前やっと最後までしたんだって?」
「そのギャップは一体どうなったらなるんだよ」

 遊と粋が言っていた。

「しかたねーだろ。俺だって彼女が出来るなんて思ってなかったんだ」

 まさか自分が恋愛物語の舞台に立つとは予想しなかった。
 そういう悪だくみをするのが策者なんだよ。

「私もなかなかしてくれないから困ってたんですよ。最近もしてくれないし……やっぱりあれが原因なのかな」

 そう言うと皆静まり返った。
 あまり触れてはいけない事だと分かっていた。
 しかしこの状況をどうにかしないといけない。
 折角の宴だ。
 水奈が動いた。
 
「加奈子といったか!?そういう事なら私達が考えてやる。こっちに来て飲め!」
「そうだよね!そういう話なら私達も混ざる」
「面白そうだな。私も混ぜろ」

 水奈となずなと花と祈が加奈子を取り囲む

「あまり余計な入れ知恵するのは止めてくれ」

 勝次がそう頼むが多分無理だろう。

「諦めろ」

 天音はそう言って笑った。
 天音が行かなかったのは多分喜一と話をしたかったからだろう。

「約束は守ってるみたいだな」
「まあ、海に沈められるのはごめんだからな」

 喜一の笑顔も見事な物だ。

「しかし喜一たちとこうして酒を酌み交わすとは思わなかったぞ」

 光太の言う通りだ。
 米露が手を組むようなもんだ。
 
「それは多分、天音と同じ理由なんじゃないかな」
「どういう意味だ?」

 天音が聞くと喜一はにやりと笑った。

「お互い年を取ったって事だ」

 色んな事が出来るけど、同時にいろんなしがらみに取りつかれる。
 地元で最強なんて肩書なんてどこにも通用しない。
 その事を東京で学んできたらしい。
 勝次も一緒なのだろう。
 加奈子さんが一緒にいる事で幸せを得る反面、制約も出来た。
 そんなしょうもない事に付き合ってられないと言ったところか。

「まあ、お前の今の面見てると悪くは思わないぜ」
「それはありがたい」

 桜の木の下に埋められるなんてごめんだと喜一は笑う。

「あ、そうだ。喜一と勝次は2次会残ってくれ」
 
 光太が言った。

「僕達は?」
「空は子供達寝かしつけないとダメだろ?」
「それなら光太も一緒だろ?」
「それに美希がいるし子供連れていくのはさすがにまずい」
「そんな店に行くとは聞いてないんだけど?」

 麗華が光太を睨みつける。

「ち、違うよ。ちょっとスナックに行くだけだ」

 スナックでも赤ちゃん連れていけないだろ。

「でもなんでわざわざ僕達を除け者にするんだ」
「ちょっと込み入った話があるだけだ」

 善明も行かないらしい。
 大地は行くそうだ。
 
「大地が一緒なら大丈夫だろうから」

 天音は結莉と茉莉の世話がある。
 善明も陽葵と菫と秋久がいる。

「FG」

 翼が伝えて来た。
 なるほどね……。

「分かった。後で話した内容教えてくれればいいよ」
「そうする」
「それより勝次。そろそろ加奈子さんの様子見た方がいいんじゃないか?」

 僕が言った。
 まあ、手遅れだったけど。

「今日は勝次の家に泊る!しっかり準備してきたから問題ない!」

 勝次は一人暮らしを始めているらしい。
 
「ど、どうしたんだ突然」
「いつも仕事で構ってくれないから今日くらいは抱いてよ!」

 勝次はビールを拭きこぼす。
 
「お前女に恥かかせる気じゃないだろうな!?」

 水奈が言っている。
 そうなるんじゃないかと思ったんだ。
 
(2)

「やっぱりダメなのか……」

 水奈は相変わらずホステス相手に落ち込んでいる。
 こういう時の宥め方はいい加減覚えた。

「俺は水奈だけいたら十分だよ。……帰ったら甘えてもいいか?」

 まあ、空から教わったんだけどな。
 大地も似たような感じらしい。

「本当にしょうがない奴だな」

 ほら機嫌が戻った。

「なずな!俺もお前のが一番だ!今夜子作りしよう!」
「遊はどうしてそんなドストレートに言うわけ!?」

 遊はどうしてそうなんだろうか?

「そろそろ本題を話したいんだけど」

 光太が言う。
 喜一と勝次を呼んだ理由はそこにあった。
 女性陣にホステスを任せて俺達は話を始めた。
 まず気になる事を一つずつ片付けて行こう。

「そもそもなんで原川をFGにいれたんだ?」

 その行為自体が危険だと思わなかったのか。

「それはSHと同じ事情だったんじゃないのか?」

 俺達も白鳥和志という危険要素を招いたりした。
 だが、それは空の策略があったから。
 同じ事をFGをする必要があったのかは分からない。

「そうじゃなくてさ、噂が独り歩きして知らない間に入っていた」

 当時から何でもありのグループだ。
 地元最大のグループ。
 しかし絶対にSHを敵に回すことは出来ない。
 だからSHの影響のない市外に勢力を伸ばしていった。
 そうすれば高校卒業して地元にいる事が多い勝次が全部を把握できるわけがない。
 知らないうちに入っていた。
 そして原川が入った後やる事がさらに過激になった。
 強盗、恐喝、私刑、暴走、売春。
 原川の手にかかれば手に入らない物なんてない。
 酒、ドラッグ、タバコ……。
 どうして原川にそんなツテがあるのか不審に思った勝次はようやく原川の事を調べた。
 後は俺達が知ってる通り。
 そして俺達と同じ様に原川を追放しようとしたがもう遅かった。
 FGの殆どが原川の息のかかった手先になっていた。
 原川ごと反乱分子を切り離すことも考えた。
 しかしそうするとFGが地元最大という名前すら失う。
 勝次が喜一に相談しようとした時に事件は起こった。

「兄貴済まない……。俺がしっかり管理してたら」
「それは違うぞ勝次」

 喜一が言う。
 多分喜一が地元に残っていたとしても同じ末路を辿っただろう。
 雪だるまのように膨れ上がって皆が勝手な真似をすればリーダーがいくら統率しようとしても無理だ。
 最大の組織という面子に拘っていればそうなる。
 その証拠に喜一自体も慢心して暴走族を取り込んだりして事件を起こしたのだから。

「しかし勝次は原川に会ったことはあるのか?」
 
 光太が勝次に聞いていた。

「いや、基本はSHと同じはず。グルチャでのやり取りで済ませていた」

 原川にあったのはあの事件の時が初めてだと言う。
 原川というのは喧嘩は強いらしいが、自ら出てくることはほとんどない。
 FGのメンバーを手下の様に扱って好き勝手やっていたそうだ。
 さすがにドラッグなんかに手を出してから勝次がやばいと思ったそうだ。
 しかし一度手を染めたらもう手遅れ。
 そこまで膨れ上がったFGが暴走すれば勝次や喜一でも手を付けようがないだろう。

「あいつの居場所さえわかれば俺が責任とってぶっ殺してやりたいんだが」

 勝次が険しい顔をする。
 加奈子さんの事もある。
 自分の手で処刑したいのだろう。
 だけど俺はそれを止める。

「空じゃないけど、それは諦めろ。お前ひとりでどうにかなる組織じゃないだろ?」

 また怪我をして加奈子さんを悲しませるのか?
 お前に何かあった時加奈子さんを誰が守るんだ?
 加奈子さんを守ると言うのは加奈子さんを安心させてやると言う意味もあるんだ。

「俺もそう思う。先走った行動をするな」

 喜一も勝次を説得していた。
 光太は笑う。

「俺達に喧嘩を売ったんだ。力づくでそいつを引きずり出してやる。その時お前に一発やらせてやるよ」

 多分止めを刺すのは天音か空だろう。
 ひょっとしたらお前に委ねるかもしれない。
 水奈がスマホを見せる。

「お前がやらかした不始末なんだから最後くらいお前が片付けろ」

 空からのメッセージだ。
 天音も同感らしい。
 まずは一件。
 もう一つ聞いておきたい事があった。
 
「で、原川組ってのはどのくらいの規模なんだ?」

 でかい暴力団の中枢というのは分かったけど巧妙に隠してあるらしい。
 直接聞いた方が良さそうだと勝次に聞いてみた。
 勝次だって成長していた。
 自分の敵対勢力くらい調べるくらいの事はしたらしい。
 幸い加奈子がそっち方面に強いらしかった。

「誠心会」

 さすがに光太達も動揺を隠せなかった。
 日本を2分する暴力団だった。
 その誠心会の中枢が原川組らしい。
 原川郁夫はその次の次くらいに会長になる人物らしい。
 なんでそんな男がFGに目をつけたのか?
 意外と単純な理由だった。
 暴力団のしのぎは暴走族の特攻服や旗、ドラッグの売買、違法賭博などある。
 暴走族関係はともかく、若い世代でドラッグや違法賭博に手を染める奴は殆どいない。
 精々パチスロや競馬、競輪くらいだろう。
 だからFGを狙った。
 まずは地元の若者から金を巻き上げる。
 暴力団も馬鹿じゃない。
 自分たちが動けば警察が見逃すわけがない。
 それに大人が馬鹿な真似をすれば渡辺班が黙っていない。
 地元で暴れるとなれば渡辺班を否応なく相手にすることになるだろう。
 
「日本を地獄に染めてやる」

 それは天音クラスの芸当だ。
 世界を2,3回壊滅させるだけの戦力を保持するのが渡辺班。
 いくら日本で最大規模だろうがまともに仕掛けるのは無謀だ。
 だから若いFGを利用した。
 そのFGを利用して次に狙うのはSH。
 九州を制圧するだけの力があれば九州ではかなりの稼ぎを得る事が出来るだろう。
 原川もまだそんな功績を残してるわけじゃない。
 ちょうどいい獲物だと思ったのだろう。
 しかし勝次が言うように原川というのはかなり狡猾らしい。
 勝次を私刑した時くらいしか自分の姿を見せない。
 そういう意味では九頭竜會の方がやりやすかった。
 原川にとって誇りよりも利益が優先だ。
 そう簡単に出てこないだろうと言う。

「そんなのかんたんじゃねーか。奴の根城は分かってるんだろ?」

 原川金融という闇金融を経営してるらしい。
 
「どうせ闇金なんだろ?さっさと潰してしまえばいいじゃねーか」

 遊が言った。
 俺は遊に説明する。

「さっきの話を聞いてなかったのか?原川という男は用心深いんだ」

 少々刺激したくらいで出てくるような奴じゃない。
 しかも法律をある程度は知っているらしい。
 悪行を晒すような真似はしないだろう。
 逆に殴り込みなんてかけたら逮捕されるのは俺達だ。
 第一俺達は守る者が多すぎる。
 遊だってなずなを守らないとダメだろ。
 下手な真似して刺激する事は出来ない。

「だったら原川ってのを特定すればいいんじゃないのか?」
「無理です」

 水奈が言うと加奈子さんが言った。
 実際加奈子さんが特定しようとしたらしい。
 しかしプリべだったり偽名だったりで手掛かりすらつかめなかったらしい。

「打つ手なしか……」

 光太が言う。
 すると水奈のスマホが鳴る。
 多分空に連絡していたんだろう。
 水奈に出るように言った。

「そういう事なら大丈夫。まずは我慢だ。じっとあいつらが尻尾を出すのを待つ」

 空の父さんが言ってたらしい。

「奥の手は先に見せるな」

 空は原川組というのがそう簡単に馬鹿な真似をするとは考えられないという。
 多分FGを使って何かしら仕掛けてくるだろう。
 それを抑えて一気に引きずり出してやる。

「しかしそれをするには危険すぎないか?」
「そこは美希と善明と相談してる。向こうが手加減無しで来るならこっちも手加減する必要は無い」

 少しでも姿を見せたら跡形もなく潰してやる。

「マジで戦争するつもりか?」
「SHに喧嘩売ったんだ。それなりの代償を払ってもらおう」

 生き埋めくらいで済ませられるか。
 天音も同じ意見らしい。

「俺達に出来る事は?」
「とりあえず自分の嫁さんくらい守ってやって」

 勝次も同じだ、同じ過ちを二度も犯すな。

「大丈夫、僕も同じ過ちを繰り返すつもりはない。奴等がやりそうなことは大体把握してる」
「ま、王がそう言ってるならそれでいいんじゃないか?」

 光太が言う。
 
「相手は日本でもデカい暴力団なんでしょ?大丈夫なの?」
「関係ない。空も言ってただろ?SHに喧嘩売って無事で済むと思うなって」

 片桐家の逆鱗に触れた者の末路に例外はない。

「なずながそんなんだと、遊が動けなくなる。そうしたら2人が危険になる」

 花が静かに語った。
 私達は戦えないわけじゃない。
 恐怖と戦って打ち勝たなければならない。
 それだけで夫の力になれる。
 無力なままで終わってはいけない。

「なずなの事は俺が絶対守る」

 遊がそう言ってなずなの肩を抱く。

「じゃ、決まりだな。ちょっとは盛り上がっていこうか!」

 光太が言う。
 俺達はそうやって勝って来たんだから。

「じゃあ、景気づけに粋、あの歌歌おうぜ!」
「そりゃもうあれしかないよな!」

 遊は反省を知らないのだろうか?
 その必要は無かったらしい。

「本当にこの馬鹿は……今日は特別だよ」

 なずながそう言って笑う。
 貸し分は全部返してもらおう。
 当然利息をつけて。
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