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(1)
飛行機が飛び立つと皆が盛り上がる。
なぜだか分からない。
僕や誠司はもう嫌というほど乗っていたので普通に機内放送聞きながらのんびりしていた。
すると隣にいた瞳子が話しかけてくる。
「冬吾君ははしゃいだりしないの?」
「それを言ったら瞳子だって一緒じゃない?」
「男子は殆ど拍手してるのに誠司君と2人だけ普通だったから」
「僕や誠司はもう慣れてるから」
「……そうだったね」
そう言って瞳子は笑顔になった。
「で、それだけ?」
「退屈だから話し相手になって欲しくて」
「冬莉は?」
「寝てるみたい」
まあ、そうなるだろうな。
「お前ら俺の隣でいちゃつきだすわけじゃないだろうな?」
そう言って隣にいる誠司が笑っていた。
「さすがにここじゃ無理だよ」
誠司ならやるかもだけど。
「俺も飛行機の中なんて馬鹿な真似しねーよ」
相手がCAなら分からないけど。
「そんな事ばっかり言ってるから彼女が見つからないんじゃないの?」
「高校生の間は作らないって言っただろ」
「だからってそんな事ばっかり言ってるといざという時困るよ」
「瞳子は分かってないな」
誠司が説明していた。
誠司の父さんも似たような感じだ。
それでも誠司の母さんがいた。
だから自分を受け入れてくれる彼女を探すんだという。
きっと神様が用意してくれるはずだ。
「誠司自分で言ってたじゃない?努力しない奴に女神は微笑まないって」
目を覚ました冬莉が言った。
「今はサッカーの女神がいればいいよ」
誠司がそう返した。
「あんたの行動見てたらサッカーの女神も激怒するかもよ」
「こう見えてサッカーに一途なんだぜ」
「その割には冬吾をいかがわしい店に誘ったりしてるって聞いたよ」
「祝杯くらいいいだろ?」
16歳の僕達があげていいものかどうかは敢えて伏せておいた。
誠司のいうところはよく分からないから母さんに聞いてる。
よく教えてくれないけど母さんが「ついていったらいけません!」と怒っている。
その後に父さんが「多分その店行くお金で美味しい肉食えるよ」って教えてくれる。
母さんが誠司の母さんに知らせて誠司が叱られてるらしい。
「まあ、まだ誠司には早いよな」
「そう言う問題じゃないだろ!」
そんな風に夫婦喧嘩が始まるそうだ。
飛行機に乗る前も「北海道に着いたらススキノ行こうぜ」と誠司が言って瞳子が機嫌が悪かった。
その住所は前から誠司が言っていたので検索かけた。
美味しいラーメン屋さんがあるらしい。
それなら空が知ってるかもと空にグルチャで聞いたら、翼も見ていたらしい。
「そんなところで食べなくてもホテルで食べられるから我慢しなさい!」
翼に怒られた。
そういや、自由散策の場所に有名なラーメン屋があるって言ってたな。
冬莉も聞いたらしい。
食べ物の事となると必死になるのが片桐家。
冬莉が女子を説得していた。
「あのさあ、海鮮丼とか他にあるんじゃないの?」
「それはホテルで食べられるって聞いた」
そんなやりとりを女子としていたと瞳子から聞いた。
「食う事に関しては冬吾達に任せておけばいいみたいだな」
誠司がそう言って笑う。
空港に着いて外に出ると見たこともない光景だった。
雪が積もってる。
背丈ほど積もっている。
こんな所バスが走って大丈夫なんだろうか?
バスに乗る時に誠司はしっかりバスガイドに挨拶していた。
本当に誠司は大丈夫なのかと瞳子と不安になってた。
バスが走ってる中僕はその雪景色に見とれていた。
「お前もっと他の事に見とれろよ」
後ろの座席から誠司が言う。
「何を見るの?」
「お前乗る時ちゃんと見てなかったろ?このバスのバスガイド若そうだったぜ?」
ああ、それなら空が言ってた。
「あれは厚化粧で歳を誤魔化してるだけだから見た目で判断したらいけないって言ってた」
「……冬吾。それ彼女の隣で言う言葉じゃないよ」
冬莉が睨んでる。
瞳子を見ると瞳子はにこりと笑っていた。
「それは私も誤魔化してるっていいたいのかな?」
「と、瞳子は高校生だし誤魔化す必要ないだろ?」
「そうだけどそういう話を女性の前でするのは失礼だよ」
そう言って僕のおでこを小突く。
そうしている間に札幌に着いた。
自由散策なので昼ご飯を食べて皆で散歩する。
僕と瞳子、冬莉と志希、育人と誠司が一緒の班だった。
冬莉と瞳子と泉は写真を撮りまくっている。
時間前には集合場所に集まっていた。
それからバスで移動する。
スキー場の側のホテルに泊まる。
夕食はバイキングらしい。
そして部屋に向かう途中で僕と冬莉はしっかりその店をチェックしておいた。
部屋に荷物を置いて寛ぐ。
しばらくしてからバイキングに向かう。
片桐家にバイキングなんて無謀だ。
とるだけ取って食べて、また取りに行くの作業を延々と続ける。
誠司と瞳子は呆れていた。
「冬吾は食い物とみたらすぐに飛びつく癖は止めろ」
代表のコーチにも言われてた。
「お前それだけ食ってよく体型維持できるな」
今さら誠司が聞いてきた。
「この程度でどうこうなる体じゃないよ」
「それはいいんだけどさ、お前忘れてないか?」
「何を?」
「俺達がいる事忘れてないか?」
僕と冬莉だけならそれでもいい。
でも誠司達と食事をしてるんだ。
そんなに食事に夢中になるのはどうなんだ?
食事って食べるだけじゃないぞ。
一緒にいる人と楽しむことだって大事だぞ。
ほら、カラオケとか行ってて一人だけスマホに夢中になってる奴とかいたらしらけるだろ?
そういう事だよ。
なるほどね。
「瞳子、何食べたい?とってきてあげる」
そう言うと瞳子は笑っていた。
「私は後はデザートだけでいいよ」
「デザートだけっていうか瞳子デザートしか食べてないでしょ……」
泉が言う。
見ると瞳子の前にはデザートがずらりと並んでいた。
そういや駅ビルのケーキ屋さんで一杯食べていたな。
「ほ、ほら。デザートは別腹っていうし」
「いいんじゃない。あるんだから食べたらいいよ」
「あんた達の子供が怖いわ……」
泉が呆れていた。
時間になると部屋に戻って着替えを持って風呂に行く。
さすがにこの歳で女子風呂を覗こうと思う無謀な輩はいなかった。
壁の向こうから聞こえてくる女子の声に聴き耳を立てている男子はいたけど。
普通に女子と話せばいいのにどうしてだろう?
「冬吾達とはさ、あまりしないけど、普通は男子が集まったら下ネタ話すだろ?」
確かに僕や志希はそう言うの話しないけど、普通の男子だったらそうなんだろうな。
僕が頷いた。
「女子も同じだからだよ。男子の前では言えない話を女子同士でするだろ?しかも裸で」
だからそういう内緒話に興味を示すのが男ってやつなんだ。
誠司が言うと妙に説得力あるな。
そう言ってると冴の声が聞こえた。
「ちょっと冬莉!あんた中学の時より大きくなってない?」
「そりゃ成長期だもん」
「そういう問題じゃないでしょ!食べてる分全部胸にいってるんじゃないの!?」
「ちょっと冴、声がデカいって」
まあ、冬莉の胸なんて家で見てるから今さらな気がした。
冬莉は志希がいるからとりあえず風呂には入るようになった。
ちゃんと服を着て部屋に入るようになっていた。
……最初のうちは。
「兄に見られたくらいでぎゃあぎゃあうるさい彼氏じゃないよね」
そう言ってまた裸に近い格好でうろうろしていた。
ちょうど夏ごろだったかな。
「あなた!志希がいるのに何考えてるの?」
母さんは怒っていた。
「志希の前でも同じだから大丈夫だよ」
もちろん志希の親の前では服を着ているらしい。
「……冬莉もなんだね」
育人が言った。
泉も育人の家では服を着てる。
さすがにお茶の片づけなんかを育人にさせると自分の人格を疑われるから服は常に着ていた。
しかし泉の家では違う。
見られるのは泉の兄弟や両親だ。
遠慮せずに下着に近い格好でうろうろしてるらしい。
「あなた反省したんじゃなかったの?」
「したよ。だから風呂には入ってる」
「その恰好はどう説明するの!?」
「母さんがいっくんにばらしたからもういいやって」
泉がそう言うと泉の母親は頭を抱えているらしい。
「それって冬はどうしてるんだ?」
颯真が気になったみたいだ。
頼子はそういう話聞かないから不思議なんだろう。
「寒い!って言いながら暖房つけてるよ……」
育人が言うと颯真は首を傾げていた。
女子ってひとくくりに出来ないんだな。
あ、そろそろ時間だ。
「ごめん、時間になったから先にあがるよ」
「どうしたんだ?」
「冬莉と約束してた!」
そう言って慌てて風呂を出た
飛行機が飛び立つと皆が盛り上がる。
なぜだか分からない。
僕や誠司はもう嫌というほど乗っていたので普通に機内放送聞きながらのんびりしていた。
すると隣にいた瞳子が話しかけてくる。
「冬吾君ははしゃいだりしないの?」
「それを言ったら瞳子だって一緒じゃない?」
「男子は殆ど拍手してるのに誠司君と2人だけ普通だったから」
「僕や誠司はもう慣れてるから」
「……そうだったね」
そう言って瞳子は笑顔になった。
「で、それだけ?」
「退屈だから話し相手になって欲しくて」
「冬莉は?」
「寝てるみたい」
まあ、そうなるだろうな。
「お前ら俺の隣でいちゃつきだすわけじゃないだろうな?」
そう言って隣にいる誠司が笑っていた。
「さすがにここじゃ無理だよ」
誠司ならやるかもだけど。
「俺も飛行機の中なんて馬鹿な真似しねーよ」
相手がCAなら分からないけど。
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「瞳子は分かってないな」
誠司が説明していた。
誠司の父さんも似たような感じだ。
それでも誠司の母さんがいた。
だから自分を受け入れてくれる彼女を探すんだという。
きっと神様が用意してくれるはずだ。
「誠司自分で言ってたじゃない?努力しない奴に女神は微笑まないって」
目を覚ました冬莉が言った。
「今はサッカーの女神がいればいいよ」
誠司がそう返した。
「あんたの行動見てたらサッカーの女神も激怒するかもよ」
「こう見えてサッカーに一途なんだぜ」
「その割には冬吾をいかがわしい店に誘ったりしてるって聞いたよ」
「祝杯くらいいいだろ?」
16歳の僕達があげていいものかどうかは敢えて伏せておいた。
誠司のいうところはよく分からないから母さんに聞いてる。
よく教えてくれないけど母さんが「ついていったらいけません!」と怒っている。
その後に父さんが「多分その店行くお金で美味しい肉食えるよ」って教えてくれる。
母さんが誠司の母さんに知らせて誠司が叱られてるらしい。
「まあ、まだ誠司には早いよな」
「そう言う問題じゃないだろ!」
そんな風に夫婦喧嘩が始まるそうだ。
飛行機に乗る前も「北海道に着いたらススキノ行こうぜ」と誠司が言って瞳子が機嫌が悪かった。
その住所は前から誠司が言っていたので検索かけた。
美味しいラーメン屋さんがあるらしい。
それなら空が知ってるかもと空にグルチャで聞いたら、翼も見ていたらしい。
「そんなところで食べなくてもホテルで食べられるから我慢しなさい!」
翼に怒られた。
そういや、自由散策の場所に有名なラーメン屋があるって言ってたな。
冬莉も聞いたらしい。
食べ物の事となると必死になるのが片桐家。
冬莉が女子を説得していた。
「あのさあ、海鮮丼とか他にあるんじゃないの?」
「それはホテルで食べられるって聞いた」
そんなやりとりを女子としていたと瞳子から聞いた。
「食う事に関しては冬吾達に任せておけばいいみたいだな」
誠司がそう言って笑う。
空港に着いて外に出ると見たこともない光景だった。
雪が積もってる。
背丈ほど積もっている。
こんな所バスが走って大丈夫なんだろうか?
バスに乗る時に誠司はしっかりバスガイドに挨拶していた。
本当に誠司は大丈夫なのかと瞳子と不安になってた。
バスが走ってる中僕はその雪景色に見とれていた。
「お前もっと他の事に見とれろよ」
後ろの座席から誠司が言う。
「何を見るの?」
「お前乗る時ちゃんと見てなかったろ?このバスのバスガイド若そうだったぜ?」
ああ、それなら空が言ってた。
「あれは厚化粧で歳を誤魔化してるだけだから見た目で判断したらいけないって言ってた」
「……冬吾。それ彼女の隣で言う言葉じゃないよ」
冬莉が睨んでる。
瞳子を見ると瞳子はにこりと笑っていた。
「それは私も誤魔化してるっていいたいのかな?」
「と、瞳子は高校生だし誤魔化す必要ないだろ?」
「そうだけどそういう話を女性の前でするのは失礼だよ」
そう言って僕のおでこを小突く。
そうしている間に札幌に着いた。
自由散策なので昼ご飯を食べて皆で散歩する。
僕と瞳子、冬莉と志希、育人と誠司が一緒の班だった。
冬莉と瞳子と泉は写真を撮りまくっている。
時間前には集合場所に集まっていた。
それからバスで移動する。
スキー場の側のホテルに泊まる。
夕食はバイキングらしい。
そして部屋に向かう途中で僕と冬莉はしっかりその店をチェックしておいた。
部屋に荷物を置いて寛ぐ。
しばらくしてからバイキングに向かう。
片桐家にバイキングなんて無謀だ。
とるだけ取って食べて、また取りに行くの作業を延々と続ける。
誠司と瞳子は呆れていた。
「冬吾は食い物とみたらすぐに飛びつく癖は止めろ」
代表のコーチにも言われてた。
「お前それだけ食ってよく体型維持できるな」
今さら誠司が聞いてきた。
「この程度でどうこうなる体じゃないよ」
「それはいいんだけどさ、お前忘れてないか?」
「何を?」
「俺達がいる事忘れてないか?」
僕と冬莉だけならそれでもいい。
でも誠司達と食事をしてるんだ。
そんなに食事に夢中になるのはどうなんだ?
食事って食べるだけじゃないぞ。
一緒にいる人と楽しむことだって大事だぞ。
ほら、カラオケとか行ってて一人だけスマホに夢中になってる奴とかいたらしらけるだろ?
そういう事だよ。
なるほどね。
「瞳子、何食べたい?とってきてあげる」
そう言うと瞳子は笑っていた。
「私は後はデザートだけでいいよ」
「デザートだけっていうか瞳子デザートしか食べてないでしょ……」
泉が言う。
見ると瞳子の前にはデザートがずらりと並んでいた。
そういや駅ビルのケーキ屋さんで一杯食べていたな。
「ほ、ほら。デザートは別腹っていうし」
「いいんじゃない。あるんだから食べたらいいよ」
「あんた達の子供が怖いわ……」
泉が呆れていた。
時間になると部屋に戻って着替えを持って風呂に行く。
さすがにこの歳で女子風呂を覗こうと思う無謀な輩はいなかった。
壁の向こうから聞こえてくる女子の声に聴き耳を立てている男子はいたけど。
普通に女子と話せばいいのにどうしてだろう?
「冬吾達とはさ、あまりしないけど、普通は男子が集まったら下ネタ話すだろ?」
確かに僕や志希はそう言うの話しないけど、普通の男子だったらそうなんだろうな。
僕が頷いた。
「女子も同じだからだよ。男子の前では言えない話を女子同士でするだろ?しかも裸で」
だからそういう内緒話に興味を示すのが男ってやつなんだ。
誠司が言うと妙に説得力あるな。
そう言ってると冴の声が聞こえた。
「ちょっと冬莉!あんた中学の時より大きくなってない?」
「そりゃ成長期だもん」
「そういう問題じゃないでしょ!食べてる分全部胸にいってるんじゃないの!?」
「ちょっと冴、声がデカいって」
まあ、冬莉の胸なんて家で見てるから今さらな気がした。
冬莉は志希がいるからとりあえず風呂には入るようになった。
ちゃんと服を着て部屋に入るようになっていた。
……最初のうちは。
「兄に見られたくらいでぎゃあぎゃあうるさい彼氏じゃないよね」
そう言ってまた裸に近い格好でうろうろしていた。
ちょうど夏ごろだったかな。
「あなた!志希がいるのに何考えてるの?」
母さんは怒っていた。
「志希の前でも同じだから大丈夫だよ」
もちろん志希の親の前では服を着ているらしい。
「……冬莉もなんだね」
育人が言った。
泉も育人の家では服を着てる。
さすがにお茶の片づけなんかを育人にさせると自分の人格を疑われるから服は常に着ていた。
しかし泉の家では違う。
見られるのは泉の兄弟や両親だ。
遠慮せずに下着に近い格好でうろうろしてるらしい。
「あなた反省したんじゃなかったの?」
「したよ。だから風呂には入ってる」
「その恰好はどう説明するの!?」
「母さんがいっくんにばらしたからもういいやって」
泉がそう言うと泉の母親は頭を抱えているらしい。
「それって冬はどうしてるんだ?」
颯真が気になったみたいだ。
頼子はそういう話聞かないから不思議なんだろう。
「寒い!って言いながら暖房つけてるよ……」
育人が言うと颯真は首を傾げていた。
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