姉妹チート

和希

文字の大きさ
383 / 535

accident

しおりを挟む
(1)

「よかったな、冬夜。おめでとう」
「それはいいんだけど……」

 今日僕達はクラブワールドカップの決勝を見に来ていた。
 本戦に出場が決まった時からその話は話題になっていた。
 誠司が足を負傷して欠場。
 幸いにもW杯最終予選後の事だった。
 しかしマスコミはそうは見れない。
 本戦に出れるのか?
 そんな不安を煽り書き立てていた。
 もちろん今日冬吾達のチームが勝てたのは誠司がいなかったからじゃない。
 きっと冬吾抜きでも勝ち上がるチームだろう。
 カンナ達もやはり心配して誠司に連絡したらしい。
 本人もかなりこたえているらしい。
 馬鹿な事を言って笑っていたけど。
 どのくらいの負傷なのかは一切公開しなかった。
 
「しかしやはり冬吾を抑える術を知っているのは誠司だけって事か?」

 カンナが聞いていた。
 まあ、そう思っても不思議じゃないよな。
 実際どのチーム相手でも守備の網の目をぬうようなプレイで相手を翻弄していた。
 自ら点を取りにいかなくてもいい。
 アシストの数がそれを物語っている。
 もう冬吾の恐怖は長距離砲だけじゃない。
 冬吾を常に見張っているくらいのつもりじゃないとダメだ。
 目を離した途端に冬吾は相手の中に掻い潜っていく。
 それを待っていたかのように味方がパスを冬吾に送る。
 冬吾にボールを持たせたらいけない。
 冬吾はドリブル、パス、シュートなどから無数の手段を選び抜く。
 だったらその選択肢を減らしていくしか手立てがない。
 冬吾にぴったりついてプレイをさせない。
 させるとしてもキーパーに狙いを絞らせるような守備を敷くしかない。
 しかし冬吾に集中するとあざ笑うように冬吾以外の場所から攻めてくる。
 そうやってあらゆる戦術に対応させているようだった。
 そんな集中力が90分持つはずがない。
 ほころびを見せると狙いすますかのように司令塔がパスを出す。
 名選手が揃っている冬吾のチームだ。
 イタリアでもトップクラスの誠司のチームでもどうにもならない。
 誠司のチームは1点先取してあとはしっかりその得点を守る。
 守備のレベルなら冬吾のチームを超えるかもしれない。
 そんな頑強な守備陣すら冬吾のチームはいとも簡単に破ってきた。
 多分世界中がどうやって冬吾が暴れるのを止めるか?
 それが出来なければ冬吾が所属するチームには絶対勝てない。
 よほどざるな守備で4点くらいとれるチームならチャンスはある。
 しかしそんなチームが引き受けられるような冬吾の契約金ではなかった。
 F1のチームを作るような恵美さんだ。
 当然冬吾と誠司の獲得に意欲的になっている。
 その恵美さんが石原君と一緒にやってきた。

「やっぱり誠司はまずいの?」
「それがあの馬鹿肝心なことは言わないんだ」

 カンナが言っていた。

「俺にはパオラって天使がいるからな。ついでに白衣を着てもらおうかな」
「……日本はそれが普通なの?」
「ああ、コスプレって言うんだ」
「この馬鹿。人がまじめに話しているときにふざけるな!」
「誠司君まだ直ってなかったのかな?」

 瞳子がそう言っている。
 また冴と同じ結末を迎えるんじゃないか?
 そんな心配をしていた。

「それはないよ」
 
 誠が言う。

「なんでそう言い切れるんだよ?」

 カンナが誠に聞いてみた。
 多分僕の想像通りだろう。

「あいつなりに考えての事なんだろ」
「だから何を考えているんだ?」

 カンナにはわからないのだろうか?
 しょうがないから僕も手を貸してやる。

「カンナさ、高校の時に誠が足を負傷した時覚えているか?」
「え?」

 あの時は誠ですらサッカーを諦めようと挫けそうになっていた。
 誠司もきっと同じなんだ。
 誠にはカンナがいた。
 誠司にもパオラがいる。
 だけどあの時の誠と違うことがある。
 普通に大学に通って神奈と一緒に暮らす。
 一緒の大学に行くという選択肢があった。
 だけど誠司はそれがない。
 足のケガが悪化して戦力外通告を受けたら帰国しないといけない。
 何もかも失うかどうかの瀬戸際なんだ。
 だから今焦って無理をするわけにはいかない。
 誠やカンナに心配かけたくない。
 もちろんパオラにもだ。
 誠司の意地で「もうだめだ」なんて弱音吐きたくない。
 だからそう言ってふざけているんだろ。

「でも、それパオラが気づいていなかったらまずいんじゃないのか?」
「誠、よく考えろ。誰よりもそばで見ているパオラが気づかないわけないだろ?」
 
 献身的に介護してるんだろ?
 パオラの兄の事は冬吾から聞いている。
 自分の兄の二の舞には絶対にしない。
 そんな風に誠司を見ているのだろう。

「でもそれってそれだけ誠司の足やばいのか?」

 水奈もさすがに心配になったのだろう。 
 だけどそれに答えられる者はこの場にはいない。
 だって誠司やクラブが黙秘してる以上誰も知ることが出来ないのだから。
 クラブだって多少なりとも責任を感じているのだろう。
 日本のサッカー界にとっては欠かせられない選手を負傷させたのだから。
 冬吾ですら聞いてないらしい。

「今は試合に集中しなさい」
 
 冬吾が相談してきたときはそう言っておいた。

「落ち着け神奈。欠場したのは、試合に出られないほどやばいから欠場させたって理由だけじゃないんだ」

 誠がそう言ってカンナを落ち着かせる。
 足の故障は癖になるとやっかいだ。
 だから治療に専念させると経営陣が決断しただけかもしれない。
 どんな軽微な怪我でも悪化させると大変だ
 誠司にとってこれがたった一度のチャンスってわけじゃない。
 これからも誠司はサッカーを続けていく。何度でもチャンスを作ればいい。
 もうサッカーは無理と判断されたらそれこそ台無しだ。
 無理をするな。
 冬吾のチームとやるとしたらそれは無理な話だ。
 ならばいっそ誠司抜きの戦術を考える。
 出るならフル出場できるコンディションが整っているのが前提条件だ。
 途中出場して2分足らずでファールで足を負傷して交代させられた選手がいる。
 試合中交代できるのは3人だけ。
 そんな無駄遣いを出来るほど甘くない。

「だから今はそっとしておこう」

 僕がカンナに言った。
 大丈夫。今は誠司だけじゃない。
 誠司を支えてくれる人がちゃんといる。
 自棄になるなんて馬鹿な真似しない。
 だって誠司の夢は冬吾と2人でクラブワールドカップを制する事なんだから。
 大丈夫。
 誠司を見守る者はちゃんといる。 
 その意味を誠司だってわかっているはずだから

(2)

「今回の勝因はやっぱり多田選手がいなかったからですか?」

 インタビューでそんな事を聞かれた。

「違います」

 僕ははっきり答えた。
 僕達が勝てたのは、仲間が僕を生かしてくれたから。
 仲間がいたから僕が思うようにプレイが出来た。
 誰がいたからとか誰のせいとかにしてはいけない。
 皆がベストを尽くしてこそ結果が生まれるんだ。
 父さんからそんな事を聞いていたし、僕もそう思う。
 決勝は僕達の優勝で幕を閉じた。
 だけど僕達はその余韻に浸ってる暇はない。
 こんな時間の間にも相手は敗因を探りながら僕の動きを研究しているはずだ。
 それは相手だけじゃない。
 これから先覇権を狙うチームは徹底的に僕達を研究するはず。
 だから僕達もここで満足してるわけにはいかない。
 もっと、ずっともっと先を行かなければいかない。
 僕がこのチームを強くしていくなら、僕はさらに進化しないといけない。
 だって誠司と地元で合流した時には絶対に倒さなければならない最強の相手になっているはずだから。

「今日は楽にプレイ出来たように見えますけど」

 馬鹿じゃないのだろうか?

「勘違いしてませんか?」
「え?」

 インタビュアーは戸惑う。
 だけど僕は言う。

「楽な試合なんてあるわけがない。どの試合だって必死に勝ちを取りに行くんだから」

 楽な試合があるとしたら負けてもいい試合だけだ。
 当たり前だけどそんな試合があるわけがない。
 皆必死になって頂点を目指す。
 余裕という慢心を見せた時に犯したミスが致命傷になる。
 そんなギリギリの試合をずっと続けているのにその質問はあまりにも失礼なじゃないのか?

「つ、次の目標はやはりW杯本戦ですか?」
「その間にもいくつも試合はあります」

 どの試合も落とせない。
 油断をしたら負けるかもしれないし、大怪我をすることだってあるんだ。
 気を緩める暇なんてオフの日くらいだ。
 そのオフの日だって皆自主トレして調整してる。
 ミーハーが勝手な推測で判断しないで。
 気づいたら僕はかなり怒っていたみたいだ。
 慌ててチームのスタッフが間に割って入る。
 インタビューはそこで中断した。

「お前な、今日は優勝したんだ。もう少し喜びを出したらどうなんだ」

 マルコが言った。

「喜んでたつもりだよ」

 少なくともあの間抜けな質問が来るまでは。
 その後祝杯を挙げてホテルで休んでいた。
 当然僕は飲んでない。
 父さんとの約束があるから。
 汗を流すとベッドに寝転がって瞳子とビデオ通話していた。

「冬吾君の気持ちはわかるけど、少しリップサービスとかした方がいいよ」
「何かあった?」
「日本じゃ大変だよ」

 皆が応援してやったのにあの言い様は失礼じゃないのか?
 サッカーは教わったけど礼儀は教わらなかったのか。
 自分より上手い奴なんていないって慢心してるんじゃないか?
 どうせ2,3年したら僕を超える選手が現れる。
 その時に代表の椅子を失うのは僕だ。
 海外でプレイしてる選手なんてフィジカルもメンタルも弱いからすぐに終わるよ。
 そんな風に叩かれているそうだ。
 勝手に言わせておけばいい。
 僕を超える選手が現れるかもしれないから必死にプレイしてるんだとどうしてわからないのだろう?
 いつも辛口な評論家も言っていた。
 
「片桐選手はチームに甘えている」

 僕のチームにはマルコが、日本代表には誠司がいるから成り立つプレイだ。
 それがいなくなった時困るのはコミュニケーションが下手な片桐選手だ。
 そんなの分かり切っている。
 だから父さんが言っていた言葉を実践した。

「そのプレイで存在意義を示せ」

 僕はいつだって必死なんだ。
 だけど瞳子は笑って言った。

「白鳥の話知ってる?」
「なにそれ?」

 すると瞳子は言った。
 優雅に水面を泳いでいる白鳥も水面下では足をバタバタさせているという話。
 実際は白鳥は浮力を持っているからそんな事はないらしい。
 もう一つたとえ話を教えてくれた。

「アイドルが汗をかくのはパンツの中だけでいい」

 実際に華やかに見える職業の人も誰だって見えないところで努力している。
 だから僕が言うことは正しい。
 だけど冬吾君は自分が日本の全サッカーファンの期待を背負っているアイドルだという事。
 そんなファンにある程度感謝しないとちょっとしたことで問題になる。
 陰口をたたかれ続けるのもしんどいでしょ?
 だから「皆さんの応援のお陰で勝てました」程度の事は言っておいた方がいい。
 僕の努力を知っているのは瞳子達がいるからそれでいい。
 皆の前では余裕を見せるくらいじゃちょうどいいんじゃないのか?
 大丈夫。僕がその気持ちを忘れていないなら絶対に冬吾君を超える選手なんてそう簡単に現れない。
 空も言われているそうだ。
 何でもかんでも自分で解決しようとするのはやめろ。
 お前は王なんだぞ。
 王が動かないと何も出来ないなんてしょうもないグループに思われるのは俺たちが不愉快だ。
 なるほどね。

「そういえば冴はどうなった?」

 事件の事は聞いていた。

「うん、やっぱりSHからは抜けたまま」

 余計な火の粉が研斗にかかってくるのは避けたいと冴が判断したそうだ。
 空や天音もそれについては何も言わなかった。

「私からも質問していいかな?」
「何かあった?」
「……誠司君はどうなの?って冴が聞いてきたの」
「それは僕にも教えてくれないんだ」
「大丈夫なのかな?」

 来年のW杯欠場になるの?って瞳子が聞いてきた。
 僕にだって日本代表に何人か知ってる人がいる。

「誠司抜きで勝てるほど日本は強くないよ」

 そう言っていたと瞳子に伝える。

「そっか、冬吾君も気を付けてね」
「わかってる」

 そう言って通話を終えた。
 多分誠司の事は大丈夫だろうと思う。
 だって今の誠司は一人じゃないのだから。

(3)

「あ、そういう事か」

 俺は録画していたクラブワールドカップの決勝を何度も繰り返し見ていた。
 今は無理して走り込みとかしたらいけないとドクターに言われたから。
 上半身のトレーニングをしながら録画を見ている。
 するとあることに気づいた。
 冬吾のチームに無数の戦術があるように見えたのは多分対戦相手の錯覚だ。
 冬吾のプレイが無限にあるからそう見えるだけ。
 実際は序盤センターから無理に突破しようとして、前面を固めると途端にサイドからの攻撃に変える。
 それに対応し始めたら手薄になるゴール前のポストプレイを狙ってくる。
 大雑把に分けたらそのどちらかだ。
 それを冬吾の奴が目まぐるしく動いて守備の死角を突いてくるから混乱しているだけ。
 そうと分かれば対応策も出てくる。
 冬吾の動きに惑わされていたらダメだ。
 冬吾からペナルティエリア内に入れるのは危険だけどサイドからの攻撃に限定させたらある程度リスクは回避できるはず。
 サイドからはパスかシュートしかない。
 正確に回転かけて決めてくるけど、そう分かっていたらアントニオなら止めることくらいできるはず。

「おーい、誠司」

 パオラが呼んだので振り返るとエプロンを付けたパオラがいた。

「夕飯忘れてサッカーに夢中になるの?」
「ああ、ちょっと考え事してて」
「とりあえずできたから食べよう?」

 パスタだって冷めると味が落ちるんだよ?
 そう言うパオラに向かって俺は言った。

「俺は冬吾じゃないよ」

 冬吾だって瞳子の作った料理に文句は言わないはずだ。
 パオラが作ってくれた料理にケチつけるわけないだろ?

「それはわかってるけどさ、冷めないうちに食べて欲しいよ」
「分かった」

 そう言ってテーブルに着くと夕食を食べる。
 
「やっぱり出たかった?」

 パオラが聞いてくる。

「……本音を言えばそうだな」

 4年に1度の大会なんだから出たいに決まってる。
 だけど監督たちに言われた。

「まだ18歳なんだ。誠司なら何度でもチャンスは回ってくる」

 そうなるようにコーチ陣も日々努力をしている。
 相手が悪質でちょっと捻挫しただけだけどそれでも癖になったらまずい。
 俺には万全の状態で試合に出て欲しい。
 今大会だけは我慢してくれ。
 そう言われた。
 もちろん悔しかった。
 冬吾へのリベンジもあるけど、やっぱり大舞台でプレイしたい。
 しかし監督だけのお願いじゃなかった。

「私も無理して試合に出ない方がいいと思う」

 パオラが言った。
 少しだけ我慢すれば誠司なら何度でも出番が回ってくる。
 パオラの兄は無理をして出場して怪我を重ねてダメになった。
 そんなパオラに辛い思いを2度も味合わせたくない。
 だから俺は欠場した。
 悔しくないのかと言われたら悔しいけど、今はそんなわがままを言える立場じゃない。
 俺が故障して不安になってるのはパオラも同じだから。
 ただ、出れないからと言って不貞腐れてるだけじゃだめだ。
 試合の外から見て気づくことだってある。
 自分のチームを外から見て、相手のチームの癖を見つけて次の試合に生かす。
 自分だったらどう動くかを常に考えながら見る。
 そんな事を今大会中ずっと続けていた。

「食事の時くらい私の相手してよ」

 そういう所は日本人ぽいよね。
 パオラがそう言って笑う。

「何かをして気を紛らわせたいんだよ」
「じゃあ、私の相手してくれたっていいじゃない」
「ああ、そうだな」

 とはいえ、女遊びも辞めた今パオラと何を話せばいいかわからない。
 するとパオラが話題を用意してくれていた。

「誠司はクリスマスはどうするの?」
「特に考えてなかった」

 海外だと恋人とよりは家族と過ごすものだと聞いていたから。
 パオラもそのつもりなんだろ?
 するとパオラは言った。

「誠司は日本に帰るわけじゃないんでしょ?」

 そりゃちょっと実家に帰省してくるって距離じゃないしな。

「私の家に来ない?」
「え?」
「一人だと寂しいでしょ?」
「そう言うの良いのか?」
「私だって馬鹿じゃない。ちゃんと親には伝えてある」

 同棲までしてるんだ。
 パオラの家族の一員として招待したい。

「いいのか?」
「もっと甘えた方がいいの?」

 誠司と離れたくない。

「んじゃ、お言葉に甘えて。なんか用意する物あるか?」

 日本だと菓子折りくらい持っていくけど。

「父さんが酒好きだからシャンパンでも買っていくといいよ」
「分かった。……それとさ、イタリアじゃそれが普通なのか?」
「何が?」

 パオラが聞くと俺はパオラの格好を指差した。

「エプロンつけたまま食事するのが普通なのかなと思ったんだけど?」
「これは誠司の好みに合わせたつもり」

 メイド服なんて持ってないからエプロンで代用した。

「なるほどな、でも俺はそういうのを恋人に要求しないって決めてるんだ」
「で、誰に要求するの?」
「……そうだったな」

 自分で墓穴を掘ったことに気づいた。

「バツとして私にも甘えさせてよ」
「わかった」
「誠司に前から伝えようと思っていたんだけど」
「どうかした?」
「誠司は前の恋人に対して後悔してるんだよね?」
「まあ、そうだな」
「それをいい加減忘れて欲しい」

 今俺が付き合ってるのは冴じゃなくてパオラだ。
 そしてパオラは冴じゃない。
 俺だって昔の俺じゃない。
 サッカーの事しか考えていない不器用な男だ。
 だからもう償いなんて馬鹿な真似はやめて。
 そんな事を考えるのだったらパオラの事を考えて欲しい。
 パオラはそう言った。
 しかしまだ俺はパオラの気持ちをよく理解していなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

王様の恥かきっ娘

青の雀
恋愛
恥かきっ子とは、親が年老いてから子供ができること。 本当は、元気でおめでたいことだけど、照れ隠しで、その年齢まで夫婦の営みがあったことを物語り世間様に向けての恥をいう。 孫と同い年の王女殿下が生まれたことで巻き起こる騒動を書きます 物語は、卒業記念パーティで婚約者から婚約破棄されたところから始まります これもショートショートで書く予定です。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

とっていただく責任などありません

まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、 団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。 この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!? ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。 責任を取らなければとセルフイスから、 追いかけられる羽目に。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

処理中です...