優等生と劣等生

和希

文字の大きさ
262 / 442
4thSEASON

眩いほどの光が見えるこの世界

しおりを挟む
(1)

「おはよう冬夜君朝だよ~」

愛莉の声が聞こえる。
カーテンの隙間から差し込む光。
試合が終わった翌日の朝。
愛莉の機嫌はいいようだ。
時間はいつも通りの時間。
くたくたなのにいつも通りなんだな。
ちょっと意地悪してやろうかな?
取りあえず寝てるふりをする。

「冬夜君今日は学校なんだよ~」

知ってるよ。
でも学校までは時間あるよね。

「ほら、ジョギング行かないとダメだよ~」

僕はあくまでも寝てるふりを続ける。
愛莉がベッドを出ていく。
一人で着替えだしたのかな?

「そりゃ~」

愛莉は僕から布団をはぎ取った。
愛莉怒ってる?

「いつも優しくしてると冬夜君甘えるからたまには厳しくやるの!」

この可愛い目覚まし時計を止めるにはやっぱりあれしかないか。
のそっと置き上がると愛莉に近づく。

「え?」

愛莉を抱きしめる。

「冬夜君?」

こう見えても腕力は鍛えてる。
愛莉の細い体では振りほどけやしない。
それ以前に愛莉は抵抗しない。

「もう少し愛莉とこうしていたいな」

愛莉の耳元で囁く。
愛莉はふらふらと僕に誘導されるがままベッドに倒れ込む。
愛莉は自分の世界に浸っているようだ。
これで安心して寝れる。
愛莉を抱きしめたまま眠りにつく。

「むぅ、やっぱりそれ狙いなのね」

ふふふ、この体勢ならいつものぽかっもないだろう。

「起きろー!」

愛莉が突然叫びだした。

「起きろー!起きろー!」
「あ、愛莉近所迷惑だろ?」
「じゃあ、起きよう?」
「試合明けくらいゆっくりさせてくれてもいいだろ?」
「だめ、佐倉さんから言われてるもん!『よほどの事が無い限り冬夜君を怠けさせないでください』って」

試合後は余程の事じゃないのか?

「それにしても本当に甘えん坊さんだね。夜になったらゆっくり甘えて良いから」

寧ろそれは愛莉の希望だろ?


ジョギングを済ませて朝食を食べ朝の仕度をしてネットを見る。
新着動画は大体昨日の試合の一場面だった。
まあ、あれだけ派手に暴れたらそりゃ目立つよね。
3Pは打つ、ドライブはする、ダブルクラッチからのダンク、挙句は手には試合を決定づけるアリウープ。
昨日の試合は相手に恵まれていただけ。まだ連携がうまくとれてないのか、うちのディフェンスが良かったのか分からないけど。相手のセンターだけにボールが集中していた。
……やっぱりうちのディフェンスがよかったんだろな。インサイドは彼一人という事態にまで追い込んだ事からそう言えるだろう。
挙句無理な3Pのリバウンドに入りそれが彼を追い込み、そして5ファール退場。
まだあのチームは強くなる。そう思った。
ポイントガードの差がでたんだろうな。
昨日聖人が会見で言ってた。

「今日の試合は皆良く動いてくれました。お蔭でゲーム運びが楽だった」と。

今まさにその会見のVTRが流れている。
すると愛莉が部屋に入ってきた。

「はい、冬夜君コーヒーですよー」
「ありがとう」
「あ、昨日の試合やってるんだね」

愛莉も隣に座ってテレビを見てる。

「片桐選手に弱点があるとしたらどこですか?」

そんな質問してたっけ?

「あるとしたら大食い癖ですかね?」

コーヒー吹きそうになった。

愛莉の視線が痛い。

「試合前にお腹壊されたりしたら目も当てられない。少しコントロールさせないとダメかな?と思います」
「そんなに食べるんですか?」

そんなバラエティ番組みたいな質問いらないよ。

「まあアイツ一人でカツ丼3杯食ってチキンカツ食べてましたからね。ゲン担ぎが成功したんでしょうね」

彩(ひかる)までそんな事を言うもんだから。

「冬夜君!ちょっと座りなさい!!」

学校に行くまで愛莉のお叱りを受けていた。

(2)

大学に着くと授業を受ける。
授業を受けると昼食を取る。
そうすると皆が集まってくる。

「よう、冬夜。昨日の試合はすごかったな」

渡辺君が僕の向かいに座る。
皆も似たような感想を言う。
唯一違ったのは……。

「トーヤ!朝テレビ見たぞ!お前という奴は……」

カンナがその話題に触れると佐倉さんも……。

「澤選手の言う通りです!試合後ならともかく試合前に暴飲暴食なんてアスリートとしてどうかと思いますよ!」

その件なら愛莉に散々怒られたからさ……。

「冬夜先輩。昨日の試合見たっす。まじかっけーっす」

晴斗がやってきた。

「晴斗こそやったみたいじゃない」
「あ、知ってたっすか。ひょっとして皆も知ってるんすか?」

晴斗が皆の顔を見る、みんなにやにやと晴斗の顔を見てる。

「春奈が嬉しそうに報告してきてな」

カンナが言うと女性陣が「やったね」と声をかけた。

「冬夜先輩まじすげーっす。どんな魔法使ったんすか?あの春奈が突然『彼氏と行きたい場所』なんていうから……」
「何もしてないよ。単純に晴斗の努力が実っただけだよ。おめでとう」
「まだ結婚してないっすよ」
「それは慌てなくてもいいよ。まだ片付いてない問題もあるし」
「え?」
「大丈夫、この際だから晴斗のバイト先も探してもらえば?」

僕はそう言って晶さんと恵美さんの顔を見る。

「そうねえ……その格好でつける仕事かあ」

晶さんが難しそうな表情をする。

「大丈夫っす。友達がアパレルの仕事見つけてくれたっす。明日面接に行ってくるっす」

その格好でアパレルって……。ああ、そういう系統のお店なのかな?

「それより明後日から合宿っすよね。何用意すればいいっすか?」
「何も用意しなくていいわよ。精々お泊りの準備くらい」
「了解っす」

その時晴斗のスマホが鳴る。

「もしもし、あ、OK分かった今から行くっす」

晴斗は電話を切る。

「ちょっとダチに呼ばれたんで行ってくるっす。じゃあ、また」

そう言って晴斗はうどんを食べ終えると立ち去っていった。
準備するもの:心の準備
付け足すの忘れてたなぁ。

(3)

海未は県から頼まれた仕事をこなしていた。
それは塑像すること。
片桐君の像を県庁のホールに飾るらしい。
仲間の像とういう事待って気合も入ってる。
自分の目に映っていた片桐君のイメージをデッサンし。それもとに芯を作り、それに粘土で肉付けしていく。
粘土を乾燥させて上に重ねて行く工程は何日も要する。
とりあえずは芯だけ作っておこうという感じだ。
その合間をぬって油彩も描き始める。
やはり片桐君をモデルにしたものだ。
片桐君のプレイは海未の胸を打つものだったのだろう。
卒業制作に使うらしい。
夜7時を回る頃、期を見て海未に話しかける。

「明日から合宿行くんだろ?そろそろ家に帰ろう?」
「わかった」

海未は片づけると、準備室を後にする。
体育館の明かりがまだついてる。
恐らくバスケ部の練習だろう。
夜まで頑張ってるんだな。
海未は少し立ち止まったが、すぐに歩き出す。

「練習、見てくか?」
「いいの?」

海未の目は輝いてる。

「ちょっとだけお邪魔しようか?」
「うん」

練習の邪魔にならない様に2階の観客席にまわると、遠坂さんがいた。
遠坂さんもこっちに気づくと驚いていた。

「今日はどうしたんですか?」

遠坂さんが聞いてきた。

「海未がバスケットに興味をもったらしくてね」

海未はフェンス際に立って一人のプレーヤーを見ている。

「話、聞いてます。突然ですよね」

遠坂さんはそう言って笑う。
まあ、流行に乗ろうというのもあるんだろう。

「それだけ、地元も片桐君を応援したいんだろうよ」
「……そうですね」

遠坂さんがどことなく寂しげに見えた。
どうしたんだろうか?

「どうかしたのか?」

俺は遠坂さんに聞いていた。

「何でもないです。それより明日は丹下先生も来るんですか?」
「いや、俺はちょっと旧友と会う約束があってね」
「女性ですか?」
「まあ、ね……」

その言葉に二人共ぴくっと動いた。
2人というのは海未と遠坂さん。

「修ちゃん、まさかもう浮気?」

海未はそう言ってしかめっ面をする。

「そんなんじゃないよ。言ったろ?旧友だって。結婚したらしいからお祝いしてやろうと思ってな」
「結婚って言えば丹下先生たちはいつ式挙げるんですか?」
「年度末には挙げようと思う。招待状もそのうち送るよ」
「ありがとうございます」

ぴーっ!

笛が鳴る。選手が集まる。
そろそろ練習も終わりのようだ。

「じゃ、俺達は先に失礼するよ」
「はい、それではまた」
「ああ、またね」
「海未ちゃんもまた明日からよろしくね」
「よろしくお願いします」

海未はぺこりと頭を下げると、俺の後をついてきた。

「遠坂先輩たちはまだ結婚しないのかな?」

海未がそんな事を聞いてくるとは珍しいな。

「人にはそれぞれ事情がある。ましてや学生婚だ。色々問題があるんだろう」
「そっかぁ。良い二人だと思うのにな」

家に帰りつくと海未は明日からの荷造りを始める。その間に牛丼屋で牛丼を買ってくる。
それを食べると俺はテレビを見ている。
海未は荷造りを終えると、シャワーを浴びてパジャマに着替える。
海未はビールを飲んでいる俺に向かって一言。

「修ちゃん飲み過ぎには気をつけるんだよ」
「分かってるよ」
「浮気もだめだからね!」
「海未には言っておいた方が安心するか。相手は原田さんだよ」
「原田さんて真鍋君が付き合ってる人?」
「ああ、今日籍を入れたらしい」
「それなら安心だね」

やっと安心してくれたらしい。

「そろそろ寝ないと明日真鍋が迎えにくるんだろ?」
「うん、じゃあおやすみなさい」
「おやすみ」

海未が寝室に行くと俺ももう一缶飲んで寝ようとしたときスマホが鳴った。
聡美からだ。

「もしもし、お祝いの言葉ありがとう」
「いやいや、おめでとう。お前もやっと決心がついたんだな」
「ええ……」
「それでなんだが」
「明日の件なんだけど。時間決めておこうと思って」
「18時くらいでいいんじゃないか?店の予約はしてある」
「分かった。じゃあ、また明日」
「なあ聡美?」
「なに?」
「本当に真鍋でよかったのか?」
「勧めたのは修司君よ」

そう言って聡美は笑う。

「いや、まさか恋愛関係にまで発展するとは思わなかったから」
「私もおどろいてるわ」
「年の差とか気にならなかったのか?」
「それを修司君に言われたくないわね」
「そうだな……」
「じゃあ、詳しい話はまた明日」
「ええ、また明日」

電話は終わった。
寝室に入ると海未は寝ている。
そっとベッドに入って眠る。
眩いほどの光に包まれる二人を夢見ていた。
その前にまず俺達だな。

(4)

「かんぱーい!」

俺は友達に春奈を紹介していた。

「初めまして、白鳥春奈です」

無表情で挨拶する、春奈。

「彼女紹介しろよ」
「彼女出来たんだって!」

そう言われたのが昨日。
多分春奈はそういうの嫌いだと思いつつダチを納得させるためにもダメもとでメッセージを打ったら……。

「いいよ。どこに行けばいい?」
「迎えにいくっすよ」
「何時に来る?」
「明日の17時半頃に」
「分かった」

そうして今に至る。
あからさまに嫌悪感を示す春奈。
そしてダチは春奈に酒を勧める。

「未成年に酒を勧めるのはどうかと思うわ」
「堅っ苦しいこといわないでさ~、そういや晴斗も飲んでないじゃん」
「俺車運転しないといけないから」
「なんだよ、朝まで騒ごうぜ!」
「春奈門限あるから」
「つまんねーな」

やっぱり連れてくるんじゃなかった。その一言がどれだけ春奈を苦しめたか。

「春奈っていったっけ?晴斗のどこが好きになったの?こんな格好してるけど結構真面目ぶってるところあるじゃん。面白みに欠けるって言うか」
「十分面白い人だと思ったから」
「そう?」

女友達がそう言うと別の女友達が春奈にとんでもない事を聞く。

「晴斗とさあ。どこまでいったの?」

その質問はNGだ!

「どこまでって?山も海もいったわ」
「そういうことじゃなくてさ、もう最後までやっちゃったとかまだキスまでとかそういう意味でさ」
「ああ、そういう事?それって答える義務ってあるの?」
「美鈴、お前が晴斗の初体験の相手だからってそこまで余計なつっこみいれるなよ!」

お前も余計な事言うな!

「美鈴さんだったかしら?」

春奈が口を開く。
そして俺の手を取る。
俺は慌てる。

「彼は手を握っただけでこんなに動揺してる。そんな彼とどうやったら最後とやらまでいけるのか非常に興味があるんだけど」
「まさか……晴斗キスもまだだったりするの!?」

美鈴は驚く。
皆もざわつく。

「嘘だろ!お前いつからそんなチキンになったんだよ!」
「お前のキャラじゃねーだろ!マジ受ける!」

嘲笑の的になる俺の手を離さない春奈。

「なるほど、皆さんの中では晴斗はそういうキャラなのね?ありがとう」

静かに言う春奈。
やっちまったかな、たった3日で終わってしまうのか?

「私達お酒飲めないし。皆さんの興覚めになるのも悪いので失礼します。行こう?晴斗」

そう言って店を出る春奈。
春奈を助手席に乗せて春奈の家に向かう。

「春奈、あの……」

春奈は腕時計を見て言う。

「時間はまだあるわね。寄りたいところがあるんだけどいいかしら?」
「いいっすよ」

そこは以前に来た海岸の公園だった。
彼女と来てみたかった場所。

「先ずは一歩目ね」

春奈はそう言った。

「あなたと恋人同士になって初めて来た『彼女と行きたかったところ』」

覚えててくれたんすか?

「春奈、今日はまじさーせんっす!気分を悪くしたかもしれないけど」
「いいの、気にしないで」

能面のような顔はいつの間にか笑顔になっていた。
春奈の笑顔を見るのは初めてな気がする。

「怒ってないから。どういう人たちと交流をもったらあなたみたいな人になるのかと興味が湧いただけだし。それも解決したわ」
「あいつらも根は悪くないやつらっす。それは分かってやって欲しいっす」
「ええ、あなたの友達だもの。きっとそうよね」
「分かってもらえて嬉しーっす」
「私あなたが羨ましいと思った。あんなに眩しいほどの光が見える世界にいるんだから」
「そういう話だったら簡単っす。俺が春奈を」
「無理ね」
「どういう意味っすか?」

春奈は笑って言った。

「だってもうとっくに手に入れてるのだから。眩い程の光が見えるこの世界にあなたが立たせてくれた」
「春奈……」

月の明かりに照らされる彼女の笑顔はまるでステンドグラスの光をあびた聖母の像のように見えた。

「そろそろ帰ろう?」

春奈はそう言って立っている。
俺は歩き出そうとすると春奈が「待って」と言った。

「あの橋丁度良くない?」
「何がっすか?」
「二人で初めて歩く道に」
「分かったっす」

そう言って再び歩こうとするとやはり待ってと言われた。

「あなた本当に変わってるわね。あの時はそうじゃなかったわ」

どうすればいいっすか?

「私から意思を示さないとダメみたいね」

そう言うと春奈は右手を差し出した。
いくら頭が悪い俺でもいい加減察しがついた。
春奈の右手を左手で握るとゆっくりと歩く。

「こういう気分も悪くないわね」

俺達は、車のライトに照らされた。駐車場に向かって歩き出した。
俺達は眩いほどの光が見える世界に向かっていた。

(5)

「わ~い、また勝った~」

愛莉とレースゲームをしていた。
車は愛莉の方が有利にしてあった。
愛莉の操作の癖を見て愛莉の操作しやすいように設定してやった。
その結果愛莉はマニュアル操作でも簡単にコースを周回するようになっていた。
もうハンデはなくてもいいかもしれないな。
そう思っていると、愛莉は得意気に語る。

「冬夜君にも勝てるしもう私CPU相手でも楽勝だね。冬夜君休んでて良いよ!」

愛莉がそう言うとユーザーを愛莉に切り替えゲームを起動する。
じゃあ、のんびりネットゲームでもやってるか……。

ぽかっ

「冬夜君、最初どの車買えばいいの?」
「……最初はライセンス取ることから始めた方がいいよ」
「ライセンス?」
「このゲームライセンス取って初めてレースに参加できるんだ。テクに自信あるならライセンス取った方が良い。車ももらえるし」
「わかった~。冬夜君に私のテクニックを見せつけてあげるんだから」

実際愛莉は簡単にライセンスの課題をクリアしていく。

「簡単だね~」

3時間もあれば愛莉は全部の課題をクリアしていた。

「もうレースに出れるんだよね?」
「ああ。出れるよ」
「どれから始めたらいいの?」
「最初からやっていけばいいんじゃないか?」
「そっか、これからかな」

そうやって、いくつものレースを勝ち進んでいく……が、テクニックだけでは限界がある。

「うぅ……同じ車なのに向こうの方が早い、インチキだよ!」

理不尽な怒りを僕にぶつける愛莉。

「だって愛莉の車どノーマルだろ?」
「どノーマル?」
「ちょっとコントローラー貸して」

愛莉からコントローラーを受け取るとカスタマイズのメニューに入る。

「エンジンからターボ、タイヤにサスペンション。ミッションまでカスタマイズして自分に合ったものをセッティングするんだ。そしたら早くなる」
「なるほどね~」

愛莉は僕の顔を見る。

「どうした?」
「意味分かんないから冬夜君やって、説明聞いても全然わかんな~い」

このゲームの楽しみ半分放棄してるようなもんだぞ愛莉。

「しょうがないな……」

愛莉の癖はなんとなく分かってる。調整していく僕をじーっと愛莉は見てる。

「どうした?」
「……私も冬夜君にカスタマイズされてるのかな?って」

は?

「知らず知らずのうちに冬夜君好みの女に調整されてるのかなって」

僕はデータを保存してゲームの電源を切る。

「ひょっとして怒った?」
「明日は早いから寝よう?それに……」
「それに?」
「愛莉がちゃんと僕好みになってるか試乗してみる必要あるだろ?」

愛莉は少し考えていた。
そして顔を赤くする。

「そんなの今更試す必要あるの!?」

ぽかっ

「定期点検ってあるだろ?」
「冬夜君は車じゃなくて私に乗りたいみたいだね」

そうして愛莉の試運転をはじめた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

王宮に薬を届けに行ったなら

佐倉ミズキ
恋愛
王宮で薬師をしているラナは、上司の言いつけに従い王子殿下のカザヤに薬を届けに行った。 カザヤは生まれつき体が弱く、臥せっていることが多い。 この日もいつも通り、カザヤに薬を届けに行ったラナだが仕事終わりに届け忘れがあったことに気が付いた。 慌ててカザヤの部屋へ行くと、そこで目にしたものは……。 弱々しく臥せっているカザヤがベッドから起き上がり、元気に動き回っていたのだ。 「俺の秘密を知ったのだから部屋から出すわけにはいかない」 驚くラナに、カザヤは不敵な笑みを浮かべた。 「今日、国王が崩御する。だからお前を部屋から出すわけにはいかない」 ※ベリーズカフェにも掲載中です。そちらではラナの設定が変わっています。(貴族→庶民)それにより、内容も少し変更しておりますのであわせてお楽しみください。

宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~

紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。 そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。 大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。 しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。 フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。 しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。 「あのときからずっと……お慕いしています」 かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。 ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。 「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、 シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」 あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。

イケメン警視、アルバイトで雇った恋人役を溺愛する。

楠ノ木雫
恋愛
 蒸発した母の借金を擦り付けられた主人公瑠奈は、お見合い代行のアルバイトを受けた。だが、そのお見合い相手、矢野湊に借金の事を見破られ3ヶ月間恋人役を務めるアルバイトを提案された。瑠奈はその報酬に飛びついたが……

靴屋の娘と三人のお兄様

こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!? ※小説家になろうにも投稿しています。

【完結】転生したら悪役継母でした

入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。 その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。 しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。 絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。 記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。 夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。 ◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆ *旧題:転生したら悪妻でした

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

有能女官の赴任先は辺境伯領

たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!! お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。 皆様、お気に入り登録ありがとうございました。 現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。 辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26) ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。 そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。 そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。   だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。 仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!? そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく…… ※お待たせしました。 ※他サイト様にも掲載中

処理中です...