ヒーロー:アクアの弟

星龍

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ー氷夜の本音ー

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憎かったヒーローを、家族を、殺した。 
なのになぜ、僕の心は満たされないの?

「なんで、謝るんだよ。
なんで、笑ってるんだよ!」

僕は屋根から降り、冷たくなっていく兄さんの亡骸を抱きしめた。


そうだ僕は、ヒーローが……家族が憎かったんじゃない。
この能力社会が憎かったんだ。

僕はただ家族として、みんなで笑顔で暮らしたかっただけなんだ。

「……僕が兄さんの所へいけるか分からないけど、あの世で会ったらまた、家族4人で笑って暮らせるかな?」

僕はグサッと、氷の槍を自分の胸に突き刺した。

「にい、さん……。
つぎ、こそは、えがおで、さいかい……だよ……。」

僕は笑顔で静かに目をつぶった。
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