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翌日・・・
俺は、重い足取りで学校へと向かうのだった。
昨日あんなに書を読ませてもらったのに、何もお返しが出来なかったなんて・・・。面目ない。
教室に入り、席に着く。
亜多美は、まだ来てないのか。
とりあえず、一安心。これが、いつまで続くのやら・・・。
気にしていくうちに、時間は淡々と過ぎていく。
もう、6時間目が終わった。俺は、部活に入ってないし、このあと帰りか・・・。
結局、亜多美は何も言ってこなかったな・・・。
「そろそろ、7限目を始めますよ。皆さん、席に着いてください。」
そういえば、今日は誰かが来るとか言っていたな・・・。
「今日は、特別に殲剥隊の嘉呶廻 智寿さんに、来てもらいました。」
殲剥隊。それは、吸血鬼を狩るために作られた組織で、ランクA以上の聖器を扱えないと入隊すら出来ない。
「君たちには、我々についてもっと詳しく知ってほしい。」
俺は、殲剥隊について知らないことが多すぎる。これは、いい機会だ。
「まず初めに、入隊方法だ。これは、至って簡単。ランクA以上の聖器を扱う。これだけだ。まぁ、これをすることが1番難しいのだがな。そして、我々の根城。陽光楼。日の光を1番浴びる場所にあるため、吸血鬼は近づくことすらできない。」
陽光楼か。1番日が当たるって、山の上なのか?
「次に、吸血鬼の根城だ。これは、昔の書物に書いてあったのだが月光楼と言う場所らしい。何でも、そこへ行くまで7つの門を通らなければ行けないらしい。ただ、1つの門を突破しないと、次の門が現れず、時間が経てばまた1つ目の門が出来上がる。今までに到達できたのは、最高で2まで。これ以上は、わからない。そして、門番の吸血鬼がいる。彼らを『七門月塊』と、言う。」
七門月塊・・・。恐ろしい、門番にであることが1番の危険なのか。
吸血鬼は、月光を浴びるほど力を増す。つまり、月に近いほど力が強くなると言うこと。
7番目の門番は、どれほど強いのだろうか・・・。
このあとは、吸血鬼の倒し方やどうして生まれたのかの説明だった。
そして帰り際に、こちらを指差し
「君のその聖剣。どこかで、見たことがある。まぁ、君がそれを扱えるのならばもう殲剥隊には入隊出来るだろう。」
!?
この聖剣を知っている?もしかして、俺の失った記憶の何かが分かるかもしれない。
「だったら、一時的に俺を入隊させることはできないのか?」
皆驚いていた。俺自身も、そうだった。
「ふははははは、面白いやつだ。いいだろう。期間は、1ヶ月。仮入隊ということにしておく。いいか、入隊するには吸血鬼を殺さないといけない。お前にできるかな?」
「勿論!」
咄嗟に声が、出てしまった。
「いいだろう。ついてこい。案内してやる。」
「い、今から!?」
「勿論そうだ!行くぞ!」
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。
速い・・・。何でこんなに、足が速いんだ?これが、殲剥隊・・・。どれだけ訓練を、積めばいいんだ?
今は、見失わないようにするのが精一杯だった。
「よし!これから、第一の試験だ。この山を登れ!それも、夜明けまでにだ。安心しろ、ここに吸血鬼は出ない。ここら辺は、殲剥隊の縄張り。入れば即死だ。奴らも、それは理解している。さぁ、行け!」
そう言われたけど・・・。何だ、この山は!!
道もろくに、整備されてないし!しかも、さっき走ったばっかでめっちゃ辛いし。夜明けまでに、間に合うのか?一体どうしたら・・・。
『お前はすでに、答えを手にしている』
!?
何処からか、声が聞こえた。幻聴か?そうなってくるとまずいな。いや?俺はすでに、答えを持っている?
・・・。
そうか!いつもしていたじゃないか。心拍数を上げる、特訓。あれは、技を出すためにしているが身体強化も出来るかもしれない。
足に、血をおくれ!もっとだ!もっと。
速い!しかも、疲れない。
これならいける。夜明けに間に合う!
うおおおおおぉぉぉぉぉ!!
「よくやった。」
はぁはぁはぁはぁはぁはぁ。
もう限界だ。何とか間に合ったものの、結局これをした後では一気に疲れが襲ってくる。これも、何のかできるようにしなければ。
「ここが、陽光楼だ。ついてこい。」
長い階段だった。しかも、ここは山頂。空気が薄い。ていうか、何でこの人は俺より速くついてるの?一山登ったのに・・・。でも、よく考えればよく俺に出来たな。多分、1日あっても無理だぞ普通。俺も、この道を歩み始めたと言うのか・・・。
そう思っているうちに、階段は登り切った。
「それじゃぁ、行儀をよくしていろ。」
一体、どんな人なんだろう?
「お連れしました、陽陰様。」
「ありがとう、智寿。初めまして、大神。私が、殲剥隊当主の陽陰 光周だ。よろしくね。」
「よろしくお願いします。」
この人が、殲剥隊の現当主様。
俺を認めて、下さるのだろうか?
不安を抱きつつも、その回答を待つ俺だった。
俺は、重い足取りで学校へと向かうのだった。
昨日あんなに書を読ませてもらったのに、何もお返しが出来なかったなんて・・・。面目ない。
教室に入り、席に着く。
亜多美は、まだ来てないのか。
とりあえず、一安心。これが、いつまで続くのやら・・・。
気にしていくうちに、時間は淡々と過ぎていく。
もう、6時間目が終わった。俺は、部活に入ってないし、このあと帰りか・・・。
結局、亜多美は何も言ってこなかったな・・・。
「そろそろ、7限目を始めますよ。皆さん、席に着いてください。」
そういえば、今日は誰かが来るとか言っていたな・・・。
「今日は、特別に殲剥隊の嘉呶廻 智寿さんに、来てもらいました。」
殲剥隊。それは、吸血鬼を狩るために作られた組織で、ランクA以上の聖器を扱えないと入隊すら出来ない。
「君たちには、我々についてもっと詳しく知ってほしい。」
俺は、殲剥隊について知らないことが多すぎる。これは、いい機会だ。
「まず初めに、入隊方法だ。これは、至って簡単。ランクA以上の聖器を扱う。これだけだ。まぁ、これをすることが1番難しいのだがな。そして、我々の根城。陽光楼。日の光を1番浴びる場所にあるため、吸血鬼は近づくことすらできない。」
陽光楼か。1番日が当たるって、山の上なのか?
「次に、吸血鬼の根城だ。これは、昔の書物に書いてあったのだが月光楼と言う場所らしい。何でも、そこへ行くまで7つの門を通らなければ行けないらしい。ただ、1つの門を突破しないと、次の門が現れず、時間が経てばまた1つ目の門が出来上がる。今までに到達できたのは、最高で2まで。これ以上は、わからない。そして、門番の吸血鬼がいる。彼らを『七門月塊』と、言う。」
七門月塊・・・。恐ろしい、門番にであることが1番の危険なのか。
吸血鬼は、月光を浴びるほど力を増す。つまり、月に近いほど力が強くなると言うこと。
7番目の門番は、どれほど強いのだろうか・・・。
このあとは、吸血鬼の倒し方やどうして生まれたのかの説明だった。
そして帰り際に、こちらを指差し
「君のその聖剣。どこかで、見たことがある。まぁ、君がそれを扱えるのならばもう殲剥隊には入隊出来るだろう。」
!?
この聖剣を知っている?もしかして、俺の失った記憶の何かが分かるかもしれない。
「だったら、一時的に俺を入隊させることはできないのか?」
皆驚いていた。俺自身も、そうだった。
「ふははははは、面白いやつだ。いいだろう。期間は、1ヶ月。仮入隊ということにしておく。いいか、入隊するには吸血鬼を殺さないといけない。お前にできるかな?」
「勿論!」
咄嗟に声が、出てしまった。
「いいだろう。ついてこい。案内してやる。」
「い、今から!?」
「勿論そうだ!行くぞ!」
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。
速い・・・。何でこんなに、足が速いんだ?これが、殲剥隊・・・。どれだけ訓練を、積めばいいんだ?
今は、見失わないようにするのが精一杯だった。
「よし!これから、第一の試験だ。この山を登れ!それも、夜明けまでにだ。安心しろ、ここに吸血鬼は出ない。ここら辺は、殲剥隊の縄張り。入れば即死だ。奴らも、それは理解している。さぁ、行け!」
そう言われたけど・・・。何だ、この山は!!
道もろくに、整備されてないし!しかも、さっき走ったばっかでめっちゃ辛いし。夜明けまでに、間に合うのか?一体どうしたら・・・。
『お前はすでに、答えを手にしている』
!?
何処からか、声が聞こえた。幻聴か?そうなってくるとまずいな。いや?俺はすでに、答えを持っている?
・・・。
そうか!いつもしていたじゃないか。心拍数を上げる、特訓。あれは、技を出すためにしているが身体強化も出来るかもしれない。
足に、血をおくれ!もっとだ!もっと。
速い!しかも、疲れない。
これならいける。夜明けに間に合う!
うおおおおおぉぉぉぉぉ!!
「よくやった。」
はぁはぁはぁはぁはぁはぁ。
もう限界だ。何とか間に合ったものの、結局これをした後では一気に疲れが襲ってくる。これも、何のかできるようにしなければ。
「ここが、陽光楼だ。ついてこい。」
長い階段だった。しかも、ここは山頂。空気が薄い。ていうか、何でこの人は俺より速くついてるの?一山登ったのに・・・。でも、よく考えればよく俺に出来たな。多分、1日あっても無理だぞ普通。俺も、この道を歩み始めたと言うのか・・・。
そう思っているうちに、階段は登り切った。
「それじゃぁ、行儀をよくしていろ。」
一体、どんな人なんだろう?
「お連れしました、陽陰様。」
「ありがとう、智寿。初めまして、大神。私が、殲剥隊当主の陽陰 光周だ。よろしくね。」
「よろしくお願いします。」
この人が、殲剥隊の現当主様。
俺を認めて、下さるのだろうか?
不安を抱きつつも、その回答を待つ俺だった。
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